二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: テニスの王子様〜適当に妄想したのを書く編w〜 ( No.11 )
日時: 2010/09/24 17:21
名前: 白石空樹 (ID: xr1in99g)

んー。千歳〜〜〜…な話w(ナニソレw)

「千歳くんッ!」

「なん?」

「その…えっと……」

「?」


言わなきゃ!

言わなきゃ!


心の中でそう思っても。

頭の中でそう思っても。

やっぱり…


「きょ、今日も良い天気だね!」

「そうたいね」


そのたんぽぽみたいなやわらかい笑顔に負けちゃうんだ。







「また失敗やな、」

「うー…」


わたしは千歳くんに片思いをしています。

ちっちゃくてちっぽけで、チキンなわたしは彼と話すのがやっとで。

本当の気持ちを打ち明けれずにいるんだ。

だから同じクラスでテニス部部長の白石くんに協力してもらってる。

最初は白石くんだけだったのだがいつのまにかテニス部のレギュラー(しかもオサムちゃんにも)知られてしまった。

あ、千歳くんには知られてない。ハズ。


「千歳も鈍感やねー」


いや、千歳くんは鈍感ではない。

わたしのアタックに気づいてないだけっつか、わたしのこれはアタックというのだろうか。

ってか千歳くんかっこいいもん。

彼女のひとりやふたり…ああ、それじゃ浮気だ…彼女のひとりくらい簡単にできちゃう。

だから早くしないと。


「…でも……緊張しちゃう……」

「緊張…なー」


右隣の席にすわる彼は授業中にも関わらず普通に椅子にふんぞり返った。

ちなみに左は窓で。

斜め右前には浪速のスピードスター、引いたり押したりの謙也くん(今は授業中にも関わらず寝てる)。

そしてわたしのまん前には…

千歳くんの席。

けれども本人はいない。

今も校内か街を放浪しているだろう。


「早くしなきゃ……取られちゃう…」

「…思ったんやけど、ええ?」

「?」


白石くんが不審そうに顔をのぞいてきた。


「なんでそんな焦ってるんや?まるで誰かに取られる前にってカンジやけど…」

「……」


そうだよ、白石くん。

このクラスの中に、千歳くんLOVEな子はいっぱいいる。

でもその中で一番注意しないといけないのが…


一番前の席にすわる茶髪の女の子。

名前は水樹澄。

そしてなぜか彼女の恋愛を手伝ってるわたしがいる。

澄ちゃんはとってもとってもカワイイ。

背が低いし、行動がすべて小動物みたいだ。

だから女子にも男子にも好かれる。

そんな彼女が千歳くんに恋してる。

そんなん当たり前に付き合っちゃうじゃない。

わたしなんか…全然かわいくないし…綺麗でもない。

どうせわたしなんかより、あの子のほうが…


「すとっぴんーぐ」

「え?」

「今めっちゃネガティブなこと考えてたやろ」

「…ネガティブ?」

「どうせわたしなんかより……とか考えてたやろ?」


そんなん考えてる時は口が半開きで眉間に皺よっとる。

そう言ってつーん、と眉間お人差し指で小突かれた。


「そんなん考えんでもええやん」


…白石くん。

なんか優しいな。

熱でもあるんじゃないか?

思わず白石くんの額に手を伸ばした。

あれ、普通だ。

え、でも顔赤い…。

や、やっぱり熱が!


「せッ んぐ!?」

「しーっ!」


白石くんの手がわたしの口を押さえた。

それにガタタ、と机が音をたてた。

その音に気付いた先生が「こら、なにしてる!」と怒ってきた。


そしてわたしたちは仲良く廊下でバケツ持ちをしました。











片思い中!
















わたしは四天宝寺中学テニス部のマネージャーである。

ちなみに澄ちゃんはマネージャーではない。

ちょっと安心。

だけど、


「千歳くん!これよかったら使って!」

「ん?ありがとうったい」

「ううん!」


……ああやって勝手にテニスコートに入り千歳くんに手渡しでタオルを渡すのだ。

いや別にいいよ。

ここ大阪だから。

だけど…


「それはマネージャーの仕事なんだけどな…」


ユニフォームを洗いながらわたしは思った。


「お疲れさん」

「え?あ、忍足くん」


浪速のスピードスター!

の忍足くんだ。


「タオルフワフワやん」

「よかった。」


肌につくものは手洗いの方がいいのよ。

そう言ってユニフォームを干す。


「へーそうなん?」

「うん」


空っぽになったカゴを抱えてわたしは部室へ足を進める。

忍足くんもついてきた。

ちなみに空っぽになったカゴも奪われる。


「あ!」

「俺が持つ」

「…ありがとう」


んんーっ エクスタシー

Re: テニスの王子様〜適当に妄想したのを書く編w〜 ( No.12 )
日時: 2010/09/24 17:23
名前: 白石空樹 (ID: xr1in99g)

続き↓


カゴを頭の上で持って歩いていると、白石くんがこっちに気付いた。

そしてにこっと笑うとドリンクを指差した。


あ!


わたしは忍足くんにカゴを任せて白石くんの元に駆け寄る。


「これ千歳にわたしてみ!」

「う、うん!」


ちらりと千歳に目を向ければ、ちょうど澄ちゃんと分れて遠山くんと話しているところだった。

わたしはドリンクを一本持って千歳くんのもとへかけていく。


「ち、ちち、千歳くん!」

「ん?」


はうっ!

その笑顔は反則…!

どもりながらドリンクをぎゅっと抱える。。

遠山くんなんかわたしの事指差して笑っている。

すごく恥ずかしい、


「こ、こここ、これっ…その…ッ」

「?」

「よよよ、よかったらその…!」

「いっぺん深呼吸するばい。せーの…」

「あえ?あ、 すー…はー……」

「で、なん?」


ええ、えっと…


「ど、ドリンク…」


そっと差し出すと千歳くんはふっとあの柔らかい笑顔を浮かべて「ありがとうったい」と言って受け取ってくれた。

いい、言えたー…!

へなへな、とその場に座り込んでしまった。


「ど、どぎゃんしたと?」


千歳くんがしゃがんでわたしの肩に手を置いた。

うあー!!

千歳くんからシャンプーのにおいが!

って、てか大きな手がわたしの肩に!!

顔も体も熱くなってきた。


「あ…あれ……?」


千歳くんが…2人……いる…?


「由梨さんっ?」


千歳くんの驚いた声を最後にわたしの目の前は真っ暗になった。

Re: テニスの王子様〜適当に妄想したのを書く編w〜 ( No.13 )
日時: 2010/09/24 17:25
名前: 白石空樹 (ID: xr1in99g)

続き↓

白石side



「…」

「大変やね白石」


カゴをぷらぷらとぶら下げて謙也が言った。


「千歳も罪な男やね」

「オレもやで?」

「……」


忍足が覚めた目で見てきた。

なんだよ、冗談やのに。

と、


「白石〜!!」

「ん?金ちゃん?」


金ちゃんが慌てて駆け寄ってきた。


「大変や!ねーちゃんがぶっ倒れたで!!」

「え?」


カゴが落ちる音が聞こえた。


「そ、それはなんで…」

「千歳にドリンクわたしてから急に座りこんで倒れたんや!」

「え?」

「体熱かったんに汗かいとらんかったで…」

「な、!?」


オレは慌てて千歳のいるところに向かった。


「千歳!」

「あ、白石!」


千歳は日野川を抱きしてめて振り返った。


「由梨さん…」

「と、とにかく保健室に連れていくんや!」

「わ、わかったばいっ」


千歳は彼女を抱えると小走りで保健室へ向かって行った。


んんーっ エクスタシー

Re: テニスの王子様〜適当に妄想したのを書く編w〜 ( No.14 )
日時: 2010/09/24 17:26
名前: 白石空樹 (ID: xr1in99g)

「ん、ん?」


うっすらと見えてきた白い天井。

すぐとなりから聞こえてくる小さな寝息。

サワサワと音を立てる木。

ゆらゆらと踊るカーテン。

そして鼻につく消毒液の匂い。


「…保健室…?」


そっと起き上がると、左手に暖かい何かがわたしの手を包み込んでいることに気がつく。


「…ち、千歳く…」


千歳くんがわたしの左手を握りしめて、ベッドに突っ伏していた。

となりから聞こえてきた小さな寝息は彼からだったようだ。


にしても…、


「顔が見れないのが残念…」


窓から入ってきた風で揺れる彼の髪。

ふわふわしていて柔らかそうだ。


っていうか、


「…なんで保健室にいるんだろう…」


それに、

(左手…あったかい…)


ぎゅっと握られている左手。

ああ、左手が幸せそうだ。

わたしも千歳くんにぎゅっと……


「その顔はポジティブなこと考えてる顔や」

「きゃっ!?」


外から窓枠に頬杖をついてクツクツと笑っているのは白石くんだ。

制服姿ということはもう部活は終わってしまったようだ。


「口元がゆるんで眉がハノ字にさがっとる。」


そう言って、今朝わたしにしてやったように、額を小突く。


「なんや、元気そうやん」

「…うん」


白石くんはまたクツクツと笑って背伸びをした。


「ええきっかけやった?」

「え……う、うん!」


千歳くんに左手握られた!

そう言うと白石くんはにこっと笑って


「よかったな」


そう言って頭をなでられた。


「ほな、邪魔もんは消えるわ」

「あ、…」

「一緒に千歳とお帰り。」

「え?」

「気ぃつけて帰りや、」


白石くんはさわやかに去って行った。



Re: テニスの王子様〜適当に妄想したのを書く編w〜 ( No.15 )
日時: 2010/09/24 17:27
名前: 白石空樹 (ID: xr1in99g)

続き↓


白石くんが去ってから30分が経った。

いまだに千歳くんは寝息を立てている。


「…そ、そろそろ起こした方が……いいかな」


短い針は6過ぎを示していた。

けれども幸せそうに寝る千歳くんを起こせそうにない。

良い夢きっと見てるだろうし、


「……カワイイなぁ」


千歳くんって背が高いけれど、仕草可愛いと思うな。

だってふと笑った顔とか行動とか。

ふんわりしてるし、あったかいし。

なんていうのかな…


「ああ、猫だ…」


猫みたいなんだ。

きっと甘え上手なんだろなー…

じーっと無防備な千歳くんの寝顔を見ていると眉が動いた。


「ん、」


わたしにとってかなりの色っぽい声にドキリ、と胸が鳴る。

千歳くんの下ろされた長いまつ毛。

わー…綺麗だな、なんて思ってると千歳くんが目を覚ます。


「んん?…あ」

「ああ、あお、おは、おはよよ?」


うわ。

緊張してどもりまくってしまった…。

千歳くんは目をこすりながら、くあっとあくびを漏らした。


「おはよー…」


彼の目はいつもよりとろん、としてる。


「だいじょうぶっと?」

「え、あ…はい、だいじょうぶです。すいません…」


そうだ、わたし倒れたんだった。

千歳くんはふにゃ、と笑って立ち上がった。

              完


えーw半端な終わり方でサーセン
好評だったら続き書きます。