二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.46 )
日時: 2011/06/11 13:38
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

第二章—決まる目標と戦う理由の違い—

「あー、やっと着いた…」

一方プレースがトウカの森での激闘を終えた後、メノウはトウカシティまで来ていた。
隣では、ラベンダーとレウィシアがグッタリしている。

「何でここまで来るのにトレーナーに何回も勝負挑まれるのかなぁ…」

そう、メノウはトウカシティに来るまで道端で何人のトレーナーに勝負を挑まれてしまった。
しかも、全員負けられないんだ的なオーラを滲み出しておりここに着くまでにメノウはすっかり気疲れしてしまったのである。

「さてと、センリさんにこれ渡さなきゃな」

だがここに来たのには理由があるので、メノウは資料を見つめる。
実は旅立つ前、父であるオダマキ博士にこれをセンリに届けて欲しいと頼まれたのである。
プレースにライトさんから預かった緑色の結晶を届けるついでだし、メノウは承諾しトウカシティまで来ていた。

「トウカジムは…あそこか」

そして街を見渡しジムを見つけると、そこに駆け出した。
—そこで、どれだけ残酷な事実を突きつけられるとも知らず…

「こんにちわー、センリさん…」

ジムのドアを開け、センリに話しかけようとすると何故かセンリはテレビを見ながら緑色の髪の少年と青い帽子を被った少年と固まっていた。

「メノウ君か…これを見てくれ」

そしてメノウに気が着くと、呆然としながらそう言い頭を抱える。
何があったんだと首を傾げつつも見てみると、メノウは固まった・

『—臨時ニュースです!!トウカの森でデボンスコープの会社員と少女が謎の青い集団に襲われたました!!!』

「なっ…!!?」

テレビではトウカの森で火柱や水浸しになっている事が放送されており、次に映される光景になおさら驚く。
謎の青い集団に襲われているのは黒髪の男か女か解らない子供と、何とプレースであった。
そして襲われたデポンの会社員はテレビに映ると、慌てながら語る。

『あわわっ!!ボ、僕のせいで…気が着いたら僕はトウカの森を出ていて…あの女の子と偶然録画されてた黒い髪の子がいなくて…!!』

「「「…ッ!!!」」」

テレビに映った襲われた会社員さんが言うのだから、間違いないだろう。
青い帽子の少年以外の三人は、息を呑むしかなかった。

「そんな…プレースさんは…!!」

「解らないよミツル君、ただこれだけはいえる…私の娘は行方不明のようだ」

緑色の髪の少年はミツルと言うらしいが、それに構っている余裕はない。
センリがはっきりと今の状況を言うと、メノウは真っ青になる事しか出来なかった。

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.47 )
日時: 2011/06/12 17:20
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「センリさん、俺このメノウ君に話したい事があるんで外に行きます」

「あ、ああ」

「メノウ君もいいか?」

「はい…?」

そんな状況を見かねて青い帽子の少年がメノウと話したいと言い、首を傾げるが取り合えず付いていくことにした。
そして外まで出ると誰かいないかと、周りを見渡し確認すると挨拶をして来た。

「キミがメノウ君だな、俺はダーク・ヘマタイト、ライト・サーペンティンの幼なじみだ」

「ライトさんの!!?」

青い帽子の少年—ダークが自己紹介してくると、メノウは思わず大声で叫んでしまう。
しーと口を押さえられ、すみませんと謝る。

「な、何でライトさんの知り合いであるダークさんがここに…?」

「ダークでいい、ここに来た理由はキミに伝える事があるからだ」

何でイッシュのチャンピオンであるライトの幼なじみのダークがいるのかが解らないメノウが聞くと、ダークは何か伝えなければならない事があるようで耳に呟いてきた。

「まず一つ目…キミの友達であるプレース・カーネリアンは生きてる」

「ッ!!」

プレースが生きている、その報告を聞きメノウは嬉しくなるがダークの複雑そうな表情を見て戸惑う。

「だが彼女は謎の集団に狙われている、なので生きている事を一部の人物にしか話してはいけない」

「親のセンリさんでもですか?」

プレースが生きている事はここにいる自分たちだけの秘密である、そしてプレースが何者かに狙われている以上迂闊に彼女の事を言えない。

「いくら身内だと言えど、センリさんだって完全に怪しくないワケじゃない…カントーでジムリーダーが問題を起こした時に決められた一例だ」

いくらプレースがセンリの身内だとしても、カントーのあの事件のせいでそれを公開できなくなってしまった。
センリが敵か味方か解らない以上、娘の生存は教えるなとポケモン協会からの命令であった。

「今この事を知っているのは、俺とメノウ君、そしてライトとNだけだ…何時敵が俺たちを見ているかさえ解らない状況なんだ、気をつけてくれ」

「…解りました」

「後プレースと会ったら、なるべく一緒に行動してくれ」

何時敵がいるか解らない、そんな状況だから気をつけなきゃいけない。
プレースと会ったら、ダークの言うとおりなるべく共に行動することにしよう。

「あ、それとキミに渡す物があるんだ…ポケモンのタマゴだ受け取ってくれ」

「ありがとうございます」

そしてポケモンのタマゴまで貰い、メノウはお礼をした。
とんでもない事に巻き込まれてしまったと思うが、この時メノウはそれに自分がどれだけ関わっているかを理解してなかった…
いや、知らなかった方がよかったかもしれない…

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.48 )
日時: 2011/06/18 13:22
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「ところでダーク、プレースの奴は今何処にいるですか?」

「カナズミシティのポケモンセンターだ、恐らくライトと合流しているはずだ」

メノウはもう一つ気になっている事、プレースの居場所を聞いてみるとダークはあっさりと教えてくれる。
どうして彼は自分なんかに、プレースの事を教えてくれるかは解らないが…

「そして俺はキミをカナズミシティまで連れて行くという使命も請け負っているんだ、だから俺はキミをこの街で待っていたんだ」

「…そうだったんですか」

どうやらダークは自分も連れてカナズミシティまで行かなくてはいけないらしかった。
ついでにライトさんから預かった、緑色の結晶を届けられるのでちょうど良かったかもしれない。

「解りました、早速カナズミシティを目指しましょう」

「ああ、センリさん!!俺たちそろそろ旅立ちますねー!!」

ダークの頼みを承諾しカナズミシティまで行く事を決めると、早速センリに別れを告げ旅立つ事となった。
そしてトウカの森まで来て、メノウはダークに対して目を見開く事となる。

「ハイドロポンプ!!」

「甘い、かわしてフレアドライブ」

「つ、強い…!!」

水タイプのギャラドスを使ってくるトレーナーに対して、ダークは冷静に焦りもせず相性が不利な炎タイプの技一撃で倒してしまう。
そのトレーナーは畜生と賞金を払うと、逃げてしまった。

「ダークって、強いんですね…」

「ライトよりは弱いし、まだまださ」

先らのバトルを見ながら思わず感心して言うと、ダークは苦笑いをする。
イッシュのチャンピオンと強さを比べるところは、間違っていると思うが…

「—ポケモントレーナーは今が最強だとしてもそこで止まってはいけない、更に強さを追い求めよ…一応、センリさんの教えさ」

「強さを追い求めよか…俺はポケモンの全ては強さじゃないと思いますけどね…」

ダークがセンリの教えを言い笑うと、メノウはそれだけじゃないと言い大切な仲間であるラベンダーとレウィシアを撫でる。
ポケモントレーナーは強さだけじゃ強くはなれない、ポケモンに対して優しさも必要だと思うんだ。
そう語ると、ダークは何故かとても驚き目を見開いた。

「優しさか…流石『ホウエンの英雄』の『陸に選ばれし者』だな」

「?何か言いました?」

ぼそりとかなり重要な事を言うと、メノウが聞いて来て何でもないよと答えた時…
メノウに上げたタマゴが、動き始めた…

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.49 )
日時: 2011/06/18 13:47
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)

ご無沙汰してます、白黒です。

ついにダークが登場しましたね。それに、ダークもいろいろと知っているんですね……

メノウも『ホウエンの英雄』で、しかも『陸に選ばれし者』……ということはプレースは……

更新楽しみにしています。では、また。

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.50 )
日時: 2011/06/18 15:26
名前: ラティアス ◆u3cfqUzBz6 (ID: qNdTLeff)
参照: 元ポケモン大好きっ子

がんばってください!&はじめましてw

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.51 )
日時: 2011/06/22 21:37
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

白黒さん

お久しぶりです、ついにダークが登場しました。
はい、彼もライトと同じく色々と知っている立場です。
メノウも『ホウエンの英雄』で『陸に選ばれし者』です。
恐らく白黒さんの想像は半分当たってます(半分!!?
最近テストが近く更新率が下がっておりますが、出来るだけ頑張りますので楽しみにして下さい。


ラティアスさん

初めまして、コメントありがとうございます。
頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
それでは、書きます。

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.52 )
日時: 2011/06/22 22:03
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「た、タマゴが動いている?」

「もう生まれるのか!!ホウエンに来るまでそう言えば結構歩いたしな…(汗」

いきなり貰ったばかりのタマゴが動きメノウが驚くと、ダークも予想外で驚く。
だが新たな生命の誕生だ、何が生まれるのか解らないメノウは楽しみでしょうがなくワクワクしながら見守っていると—ピシッと言う音が響きタマゴが割れた。

「…チョ、チョン!!」

「しょ、触覚かコレ?」

「あんこうポケモン・チョンチーだ」

そこから出てきたのは黄色の触覚を2本生やしたポケモンで、メノウが首を傾げていると代わりにダークが答えた。
チョンチーと聞き、父から貰ったポケモン図鑑で調べる。

「ふぅん…海底で暮らしているポケモンか」

「海底のポケモンは見つけるのが難しいしな、よかったな」

「はい!ありがとうございます」

どうやらチョンチーは海底で暮らしている水タイプのポケモンらしく、発見するのが難しいポケモンのようでもあった。
そんなポケモンを仲間に出来て、メノウは本当に嬉しかった。

「名前付けなきゃな…そうだなー…お前は、ランタナ!!」

「(…何故に花の名前?)」

そして早速チョンチーにランタナと言う名前を付けると、心の中でダークが密かにツッコミを決める。
確かにメノウはポケモンの名前を、何故か花の名前をつけていたのだ。

「…メノウ、お前もしかしてポケモンコンテストにでも挑戦するつもりか?」

「はい?」

花の名前をつけるぐらいなのだから、ダークはてっきりメノウがコンテスト出場者を目指しているのかと思ったのだ。
そんな事を全く考えていなかったメノウは、思わず疑問系で返してしまう。

「いや、何かポケモンも何処か綺麗だし…木の実も沢山持ってるみたいだし俺はてっきりそう思ったぜ?」

「コンテストか…」

彼はポケモンの状態をきっちりと管理しているし、ポケモンコンテストに挑戦するためにポケモンに食べさせるであろうお菓子作りに必要であろう木の実も沢山持っていたのだ。
こんな状態なら、確かにダークが自分をコンテスト出場者だと間違えても無理ないが—それが始まりだった。

「…それ面白そうですね、決めました!!俺この旅はコンテスト全制覇にします!!!」

「えっ…!!?」

ダークの言った些細な事が、彼にとっては旅の目標を決める物となりメノウの目的はコンテスト制覇となった。

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.53 )
日時: 2011/06/22 22:27
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
参照: http://pokegai.jp/

タマゴの中身はチョンチーでしたか。いろんなタイプの技を覚えるし、僕は結構好きですよ。

それにしても、なんだかポケスペのような展開になってきましたね……R・Sでのコンテストはそこそこ好きだったんですが、D・Pになってからは微妙なんですよね……

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.54 )
日時: 2011/06/24 17:30
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

白黒さん

タマゴの中身はチョンチーです。
この子、色々な技覚えますし…かなりホウエンで助かりました(オイ
この話、少しポケスペの展開を入れているんですよ(笑
元から、プレースはジム制覇でメノウはコンテスト制覇の設定を考えていましたし
D・Pからは確かに私も微妙だと思います…何かR・Sの方が面白かったと言うか(超失礼

プレース「取り合えず早く、続き書け(怒」

解ってます!!
今回からプレースサイドになりますので続きをどうぞ!!(それ一番重要だろ!!? yメノウ)


Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.55 )
日時: 2011/06/24 17:58
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

メノウがダークと合流しコンテスト制覇を決めていた頃、プレースも同じく合流したライトとともにポケモンセンターで休んでいた。

「………」

「アンタどうしたのよ?さっきから全然元気ないわよ?」

トウカの森でのオバサンことイズミとの戦闘、ライと言うトレーナーと出会いでプレースは自分の弱さに苦悩していた。
しかもその戦いで自分は完全に目を付けられてしまった、なのでライトにも迷惑をかける事になっている事がよりいっそ彼女の心に刺さっていた。

「そんなにトウカの森の出来事を難しく考えなくてもいいのよ、旅立ったばかりのトレーナーは負ける事も経験して強くなっていくんだから」

「だけど、今の私じゃ青い服装の集団が来たら勝てない…特にあのオバサンが来たら…!!」

「………はぁ、かなり疲れているようね今日はゆっくり休みなさい」

もちろんトウカの森の出来事をライトは聞いている、だから先輩トレーナーとしてアドバイスをしつつも慰めるものの一向にプレースはマイナス思考のままだ。
このままじゃ完全にスランプに陥ってしまうとライトはため息をはき、部屋を出て自室に戻る。

「どうだったライト?プレース・カーネリアンは…」

「ダメだわ、完全にトウカの森での出来事がトラウマになっている…トレーナーとしての初めての敗北が重かったわね」

そして自室に戻ると同じ部屋のNがプレースの精神状態を聞き、ライトは首を横に振る。
実を言うと、プレースはポケモンバトルに一度も負けた事が無かったのだ。
そして初めての敗北が、よりによってあんな場面だった事がよっぽどショックだったようだ。

「自分の手持ちを守れなかった事、そして始めての敗北、プレースの優しさと負けた悔しさと言う名の子供っぽいところがぶつかったって感じだね」

初めて負けたのが普通のトレーナーだったらよかったのにねとライトは呟くと、とある人物に電話をかける。
プレースを復活させるには、この人物に頼むしかないだろう。

「—もしもし?ライト・サーペンティンですが『彼女』を出してくれない?」

『ライトさん…わたくし何ですけど…』

「あら久しぶりね、いきなりなんだけど明日戦って欲しいトレーナーがいるのよ♪結構いい線いってる子なんだけど…」

「(一体誰にかけているんだライトは…?)」

電話が通じると、目的の人物が出てライトは勝手に色々と明日の予定を作ってしまった。
Nは、ライトの考えている事が解らず首を傾げる。

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.56 )
日時: 2011/06/25 18:29
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

誰もが寝ているであろう早朝5時に、ライトの行動は起きた。
もちろんプレースも自室で、リフィとセラとクォーツを出しながら気持ちよく寝ていたのだが…

「おはよ——————ッ!!プレース♪」

「ッ!!?」

何とも元気な声が響き、部屋のドアを破壊しライト登場←
その叫び声にプレース完全覚醒、手持ちのポケモンもである。

「ドアがッ!!?」

「そんな事はどうでもいいよッ!!それよりも早く着がえて!!行くところあるんだから♪」←

ドアを壊した件には流石にプレースもツッコミを入れるが、すぐさまライトに受け流され着替えを促される。
ライトを追って来たNはその部屋の惨状を見て、呆然としていたが

「…で、あんな早朝に起こした理由は何よ?」

「それはすぐ解るから♪着いたよ!!」

そして朝食であるサンドイッチを食べながら朝早く起こされた理由を尋ねると、どうやら目的地についたようで顔を上げる。

「ポケモントレーナーズスクール…?」

そこはトレーナーになるために誰もがはいる学校で、どうして今更こんなところにと思いつつ、ライトが急かしてくるので入った。
するとスーツを着た男性とリボンをつけた何処か真面目そうな女性が喋っておりこちらに気が着くと

「久しぶりね♪二人とも」

「ライトさん!!お久しぶりですね」

どうやらライトが用があるのはこの二人ならしい、話しかけるとリボンをつけた女性がとても嬉しそうに再会を喜ぶ
そしてスーツを着た男性も、元気そうだなと本当に嬉しそうに笑っている。

「あら…?こちらの方は?」

「昨日話したでしょ?この子がプレース・カーネリアン」

「まぁ、そうでしたの!!」

するとようやくリボンの女性がプレースの存在に気が付き首を傾げると、ライトがプレースだと紹介する。
昨日紹介したと言う事は電話で自分の話題でも出たのだろうかとプレースは考えていると、こちらにどうぞと奥に通された。
言われるがまま着いていくと、そこに広がっていたのは—

「バトル…フィールド…?」

「そうですわ、出てきなさいイシツブテ」

何とそこに広がっていたのはバトルフィールド、恐らくバトルの特訓をする生徒が使うであろう場所だ。
こんなのがジョウトのスクールにあったっけと思っていたら、いきなりリボンの女性がイシツブテ—岩ポケモンを出す。

「え!!?」

「わたくしはツツジと言います、折角なので勝負しましょう?」

いきなりの事で驚くと、リボンの女性—ツツジが勝負を仕掛けてきた。
一度勝負を仕掛けられたら逃げられないし断れない、戦うしかなかった…

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.57 )
日時: 2011/06/27 21:40
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「ルールは3vs3のシングルバトルですわ、ちなみに先に3体倒れたほうが負けでいいですわね?」

「…はい」

ツツジがルールを説明すると、プレースは死んだフナの目で答える。
この様子を見て、Nは困惑しながらライトを見る。

「ね、ねぇライト…プレース大丈夫なのかい?目が…何か危険な気がするよ…!!(怯」

「ええ、何時もより何か私もヤバそうな気が今更してきたわ(汗」

まるで怖いものに怯える子供のようにライトに抱きつきながらNが震えていると、流石のライトも大丈夫かなと冷や汗をかく。
それ程今のプレースは、ヤバい…目に生気が宿っていない(超危険

「それでは…行きますわよ!!」

「…出て来い、クォーツ!!」

そして試合の合図がなるとツツジは駆け出し、プレースも最初のポケモンを出す。
クォーツはエスパータイプ、まずは様子見と言ったところだろう。

「イシツブテに対してラルトスね、相性は悪くないわね」

「寧ろお互い効果は普通、攻撃力などがメインとなるバトルだね」

それに現イッシュ・チャンピオンであるライトとそれに継ぐ実力をもつNが冷静に解説をし、どんなバトルを繰り広げられるのかとワクワクする。
最初に動いたのは、何とツツジである。

「いわおとし」

「きゃあ!!?」

ツツジがそう命じると、岩が上から落ちてきてプレースも弾き飛ばされる。
いきなり本気出しやがったとライトが呆れていると、その心配は無駄に終わる。

「あら…テレポートですの」

「そうよ…戦闘を離脱するテレポートを瞬間移動のようにしたのさ!!」

何とクォーツはテレポートでその攻撃を避けており、ツツジが感心しているとプレースも死んだ目から何時もの眼差しに戻る。
普通に戦ってもこの人には勝てない、何故かそう体中が命じており気が付いたら指示を出していた。

「なきごえ連続よ!!」

『ラルラル——ッ!!ラルル———ッ!!』

「っ…」

そしてなきごえの連続攻撃を言い、流石のやかましさにッツウジが顔を歪めているとプレースはニヤッと笑う。
そう、真の目的はこれだけじゃない!!

「クッ…なきごえを止めますわよ!!もう一度いわおとし!!」

これ以上、この声を聞いているとこっちまでおかしくなりそうだと判断したのかツツジが叫ぶと、イシツブテは岩を落とす。
だが、それは先らよりも威力が格段に減少しており簡単に避けられた。

「なるほど…なきごえはいわおとし威力を下げるためのものだったのですね…!!」

「それだけじゃないわ!!クォーツ、岩にねんりき!!」

ようやくプレースの狙いに気が付き、歯を食いしばっていると次の目的である落ちて来た岩に向かってねんりきを命じる。
クォーツは岩を念力でもちあげると、イシツブテの方を見て

「そのまま、イシツブテに投げろ!!」

「ラルッ!!!」

「ッ!!?」

何と岩をそのまま念力をつけたままイシツブテに投げたのだ、その分威力を増しドゴンと大きな音をたて砂埃が舞う。
それが晴れた時には、イシツブテは目を回しながら気絶している。

「イシツブテ!!」

「まずは一体!!」

ツツジが駆け寄りその体を抱き起こすと、プレースはクォーツと微笑む。
その様子を見て、ツツジは子供だからってなめてましたわと倒れたイシツブテをモンスターボールに戻す。

「流石ライトさんが進めるだけはあるトレーナーさんですこと、ですが次はどうかしら!!」

そう叫ぶと、ツツジは次のポケモンを出す。
岩と草タイプが混ざったポケモン—リリーラだ。

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.58 )
日時: 2011/06/27 22:06
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
参照: http://pokegai.jp/

まさかのリリーラですか。進化系は結構好きなんですが、如何せん覚える技が微妙なんですよね……
さてはて、ツツジさんはリリーラでどんなバトルを繰り広げるのか、プレースはリリーラをどう攻略するのか、見物ですね。

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.59 )
日時: 2011/06/30 22:04
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

白黒さん

まさかのリリーラです。
確かにリリーラは覚える技が微妙ですが、だからこそツツジさんに使わせたんです(オイ
プレースはリリーラを攻略するに当たって、軽く挫折します(エ?
まぁ、はっきり言ってゲームでは考えられないほど、重要人物とかは強化してますし

メノウ「それは人はチート設定という、この外道作者が…(怒」

主人公がそう簡単に重要なキャラに勝つとか、面白みにかけるって言ったでしょうが
それでは、続き書きます。

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.60 )
日時: 2011/06/30 22:32
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「(ツツジさんの2体目はリリーラか…確か草と岩タイプが混ざっためんどくさいタイプだって聞いた事があるわね)」

ツツジが出した2体目のポケモン—リリーラを見てプレースはタイプの相性といい冷静に考え腕を組む。
対してクォーツはエスパータイプ、あんまり技の効果は期待できないのが現状だ。

「(それに、イシツブテの戦闘でクォーツは疲れている)」

だとすればやる事は一つ、クォーツをモンスターボールに戻す。
これを見て、ツツジは挑発的な笑みを浮かべる。

「あらラストスは戻してしまったんですね」

「当たり前よ、先らの戦闘で思ったよりこの子は疲労してる…それにタイプの事とかも考えての事よ」

このまま戦い続けると思ってたのですけどねと一々まるでプレースの神経を逆なでしてくるような言い方に少しイラッと来るが感情に流されては負けるだけだ。

「私の次のポケモンはこの子さ!!行けリフィ!!」

何とかツツジの挑発に耐え、プレースは2体目であるイーブイを出す。
それを見て、ツツジが笑った気がした。

「イーブイ…珍しいポケモンを持っているんですね」

「これでも、ジョウト地方出身なんでね!!」

お互いが思った事を言い合うと、最初にツツジが動いた。
それは、何とも意外な攻撃であったが

「たくわえる」

「はっ?」

何とツツジが命じたのは攻撃技でも回復技でもなかった、これにはプレースもきょとんとするがチャンスだと踏み込み

「今のうちにダメージかさねて一気に決める!!アイアンテール!!」

「もう一度、たくわえる」

岩タイプに有効である鋼タイプの技を連続で打ち込み体力を減らしていくが、全くツツジは慌てず焦らずたくわえるを命じる。
何回も続くと、流石に何かを企んでいるのかと動きを止め顔を歪めると—それはもう発動していた。

「はきだす」

「なっ!!?」

それは一瞬の事だったのかも知れない、気が付くとリフィが目を回して倒れている。
これは戦闘不能だ、何時の間にリフィを倒すほどの攻撃を…

「たくわえるにはきだすか、ツツジらしいわね」

「たくわえるにはきだす?」

この技をライトは理解しているようでニヤッとずる賢いところは相変わらずなのねと苦笑していると、初めて聞いた技の名前にプレースが首を傾げる。

「わたくしが説明してあげますわ、たくわえるとは自分の防御と特防を上げる技であり」

「そしてはきだすはたくわえるの技をやるほど威力が上がる厄介な技なのよ」

「そんな…!!」

ツツジが技について説明をしライトも更に解釈すると、プレースは始めて見る技に驚きを隠せなかった。
だがリリーラも先らのリフィの攻撃でダメージが重なっているハズと思いきや

「それもご心配なく、のみこむ」

先に考えている事を読まれツツジはリリーラの体力を回復させてしまった。
一瞬の内に沢山の出来事があり、プレースの顔が見開いていると

「これで2対2ですわね、勝負とは最後まで解らない物でしょう?」

ツツジが本を持ちながら、笑顔で微笑むとこの人強いと冷や汗をかく。

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.61 )
日時: 2011/07/02 15:22
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「うわぁ…ツツジの奴、完全に子供相手に本気出したな(汗」

「バトルには子供も大人も関係ないだんだろ?ライト」

プレースが焦っている様子を見て、ライトは少々呆れているとNにそう言われそうだねと納得する。
そう、ポケモンバトルとはお互いのトレーナーとしてのプライドと意思のぶつけ合い。
勝つか負けるかでそのトレーナーの未来が左右されるかもしれない、何を生み出すかさえ解らない未知に満ちたものだとライトは思う。

「ッ…クォーツ頼む!!ねんりき!!」

そして焦りに焦り冷静さを失ったプレースが再びクォーツを出し、この様子にツツジは微笑みながらリリーラを見る。

「甘いですわ、先らのイシツブテとの戦闘で疲労しているラルトスにこの子が負けると思いまして?」

正面衝突とも言えるねんりきを余裕でかわし、リリーラを地面から大きな石を持ち上げると同時にクォーツに狙いを定め

「げんしのちから!!」

「な、なきごえ!!」

岩タイプの中でも結構威力が高いげんしのちからを発動させ、少しでも威力を下げようとプレースはなきごえを命令するが時既に遅し
少々威力は減少されたものの、元々威力が高い技にあまり効果は無くクォーツは押し潰された。

「そ、そんな…」

「これで2対1ですわね」

これでもクォーツは防御力が仲間の中で一番高い、そのクォーツが一撃でやられた真実がプレースの心に重く圧し掛かる。
そんな彼女の心情を察しての事か、ワザとそう言うとプレースはうな垂れ続ける。
ダメだ、この人には勝てないと言う思いが再び蘇り身体中の震えが止まらなかった。
そう、あの時—イズミとライの強さに怯えた時の思いが

「怖い…ッ!!」

初めてポケモンバトルが怖いと感じた、そして負ける事に対しても

「マズい、プレースの精神状態が不安定になっている」

「このまま試合を続けるとヘタすれば一生ポケモンバトルが出来なくなる、ツツジ試合を…」

Nがプレースの感情を読み取り冷や汗をかきながらそう言うと、ライトも焦りツツジに中断してと言おうとしたが
—何と、ツツジはライトの意見を聞かず勝手に動いていた。

「—負ける事がそんなに怖いですか?」

「え?」

そう言ったツツジの表情にはバトルの時見た違う真剣さが滲み出ている、思わずきょとんとすると次の瞬間パシッと何かが叩かれた音がした。
それは一瞬のことかもしれない、観戦席のNとライトは驚愕している…そしてこの頬の痛み
ツツジは少し怒っているように見える、それでプレースはビンタされたと気が付いた。

「何にそんなに怯えているんですか貴女は!!そんな顔ではポケモンにも失礼すぎです!!!」

そう必死に叫んでいるツツジは何故か泣いている、何で…?

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.62 )
日時: 2011/07/02 17:00
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
参照: http://pokegai.jp/

ツツジさんかっけぇ……
いや、それも重要ですが、より重要なのはプレースですよね。
まあツツジさんトレーナーズスクールの先生ですから、トレーナーがスランプに陥ったときの対応法などにも詳しいでしょうし、任せておけばオッケーですね。
そしてスランプから脱したプレースにも期待大ですね。

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.63 )
日時: 2011/07/08 22:28
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

白黒さん

ツツジさん、かっこいいですか?(オイ
プレースは重要にしなくても、いいですよ(作者が言う事か!! byプレース
ツツジさんはトレーナーズスクールの先生ですからね、今回は迷う子供を導く先生ってのが彼女のテーマ(?)にしてますから
スランプを脱したプレースは今まで以上に強くなり逞しくなります(エ?
それでは、続きをご覧下さい。

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.64 )
日時: 2011/07/09 09:56
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「もう一度聞きます…貴女はわたくしとバトルを開始する時から思っていたのですが、何にそこまで怯えているのかしら?」

「…私が怯えている物…」

ツツジが試合を一時中断させながら冷静に聞くと、プレースは真っ青になりながら考える。
私が怖い物…それはイズミと名乗る強い組織のオバサンと、ライと言うトレーナーの強さ

「…イズミって人とライって言うトレーナー、あの二人が怖いから…バトルするのが怖い…」

「違いますね」

聞かれた事に答えようとするがツツジにそれを否定される、そして近くまで駆け寄ってきて肩を掴まれる。

「貴女が本当に恐れている事はイズミさんとかライさんとか言うトレーナーじゃない、貴女自身の敗北と弱さです」

「………ッ!!」

そう言うツツジの瞳からは迷いが無く流石先生をやっているだけはあると、プレースは思う。
そして、自分が本当に恐れている事をズバリと当てられ心が揺れる。

「一度負けたからって何なんですか、トレーナーになった以上…負ける事もあるし勝つ事もある…それは貴女が一番解っている事でしょう?」

「それは…」

「負ける事だけを恐れて戦う貴女なんて、手持ちであるラルトスやイーブイも見たくないと思いますわよ」

「………」

ツツジは先生になるまで沢山のトレーナーと戦ってきたのだろう、だからこそ力強く言う言葉には説得力が感じられた。
負ける事を恐れている私を手持ちである、クォーツとリフィ…そしてセラは一番見たくないと言われ戦い抜いてくれたポケモンたちを見つめる。
その目は—不安と心配、そして悲しみが宿っていた。
こんな私を始めてみたからこそ、なおさら心配をかけていたのだろう。

「—ごめんね皆、ツツジさんの言うとおりだよ」

それを見ていると、今まで悩んでいた自分がバカらしくなり無意識に流れていた涙を拭う。
するとプレースの瞳には—もう迷いが無かった、スランプに入る前よりもその目は寧ろ希望に満ちており輝いている。

「負ける事を恐れるトレーナーなんてトレーナーなんかじゃない!!私はそんなトレーナーに成り下がるワケにはいかないのよ!!」

そうツツジに対して宣戦布告をすると、プレースは最後の一体であるワカシャモ—セラを出す。

「セラ!!リリーラに向かってかえんほうしゃ!!」

まずは進化して新たに覚えさせた技—炎タイプの中でで強力で威力が高いものを命令するとその業火が放たれ、炎で周りが見えにくくなる。

「炎で目くらましを…!!」

「今よセラ!!にどげり!!」

その炎は、チラチラと戦っているポケモンたちが見えない程でツツジが困惑すると、何時の間にかリリーラの後に回っていたセラが格闘技を決める。
効果は抜群—しかもかえんほうしゃのダメージを負っているリリーラは簡単に倒れる。

「リリーラ!!」

「これでまた1vs1ね」

炎が消えツツジがリリーラの元まで駆け寄るとリリーラは気絶している、その様子にプレースが微笑むとツツジも笑う。

「リリーラを倒しましたか、ならばわたくしの最高の一体で貴女を倒しましょう!!行きなさい!!」

完全に本調子を取り戻したプレースに、真の本気を出せるとツツジは判断したのか最後の一体—ノズパスを出した。

「ノズパス…あの子、プレース相手に真の本気出しちゃった…!!」

それを見て、ライトが冷や汗をかいたのも知らずに
いよいよ、プレースvsツツジの決着がつく…

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.65 )
日時: 2011/07/14 17:48
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「ノズパス…確か岩タイプのポケモンで防御力がかなりあるポケモンだったわね」

「あら、よく勉強なさっておりますね…それでは先行は頂きます!!ノズバスでんじは!!」

そんなライトの冷や汗を知らないで、プレースはノズパスの特性を言うとツツジが感心し、先行であるでんじはを撃ってくる。
でんじはは、麻痺状態になってしまいめんどくさい技だ…喰らうわけにはいかない。

「かえんほうしゃで向かい撃て!」

「ならばでんじはをもう一回撃ってメロメロです」

すぐにかえんほうしゃを命じ相殺するが、ツツジは攻撃を休めずにもう一度でんじはを命じ同時にメロメロをやってきた。

「マズイ!!プレース早くセラを回避させろ!!」

「え?」

それを思わずライトが身を乗り出しながら叫ぶと、プレースは首を傾げるが時既に遅し
セラは目をハート状態にし、ノズパスを見つめていた。

「えぇ!!?」

「メロメロは自分と違う性別を行動出来なくする技だよ、意外と厄介な技を覚えているようだねあのノズパス」

「当然よ、ツツジは何せねぇ…(汗」

これには困惑していると、Nが冷静にかけられた技の解読をしているとライトがぼそっと呟く。
とにかくこのメロメロとやらをかけられた以上、バトルが不利になったがプレースには最終作戦が一つだけ残っていた。

「トドメです、がんせきふうじ!!」

「ならこの作戦あんまり使いたくなかったけど…一か八だ!!    !」

そしてツツジがトドメの一撃ともいえるセラが苦手とする岩タイプの攻撃をしてきてプレースは恐らく補助系統の技を命じる。
これにはライトが終わったなと頭を抱えると、Nだけは何故かなるほどと納得したかのような顔をしていた。

「…終わりましたね、貴女のポケモンを早く回復させた方がいいですわね」

「—それはどうかしら?」

「え…!!?」

ツツジが試合開始からずっと持っていた本を閉じ回復機械を持ってくるようにスーツの男性にそう言うと、プレースはニヤッと笑っており彼女は次の瞬間固まる事となる。
何とあのいわなだれをセラは耐えており、拳を振り上げていた。

「あの攻撃を喰らいまだ立って…!!?」

「セラが貴女のいわなだれを喰らわされた時、こらえるを命じていたのよ」

予想していなかったのかツツジは驚愕すると、プレースは倒れなかったカラクリを教える。
こらえる—たしか一度だけどんなに強力な技でも耐えられる技だ…!!

「これで決めるよ!きしかいせい!!」

完全に呆然としているツツジにそう叫ぶと、セラがこん身の一撃を決めノズパスは倒れる。
—つまりツツジvsプレースの勝負は、プレースが勝ったのだ。

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.66 )
日時: 2011/07/16 13:59
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「きしかいせい…自分の体力が少なければ少ないほど威力があるが技で対抗してくるとは、中々面白いですね」

「えへへ、トレーナーズスクールの先生に褒められるとちょっと嬉しいですね」

戦闘不能になったノズパスをモンスターボールに戻しながらツツジはそう言うと、プレースも照れながら微笑む。
まさか久しぶりに本気出してこんな子供に負けるとは思ってもいなかったと、ツツジは自分もまだまだですねと苦笑しポケットから何を出す。

「挑戦者、プレース・カーネリアンさん…おめでとうございます、これを受け取ってください」

「え?これって…」

そしていきなりおめでとうございますと言われ、カッコイイ形のバッチを見せられ思わずきょとんとするとライトが苦笑する。

「実はね…ツツジってトレーナーズスクールの先生であり、この街のジムリーダーでもあるのよ」

「………はい?」

「自己紹介が遅れました、わたくしはカナズミジムリーダー・ツツジと言うわけで貴女はジム戦をやっていたのですよ」

『えっ、えぇぇぇぇぇ——————ッ!!!!!!?』

実はプレースをここに連れて来たのはツツジにスランプを抜け出させてもらうだけではなく、ジム戦も行って貰う為だったのである。
もちろんホウエン地方に引っ越して来たばかりのプレースがジムリーダーの事なんて分かるはずも無い故だったからこそなのだが
まさか、今の試合が始めてのジム戦だったとは全く分からなかったプレースはカナズミシティ中に響くレベルの絶叫を上げた…

「ま、まさかツツジさんがジムリーダーだとは分からなくて…しかもスランプまで解消してくれてありがとうございました!!」

「いえいえ、迷ったトレーナーや困っているトレーナーを導くのがトレーナーズスクールの先生でありジムリーダーですし」

その後、落ち着いたプレースが頭を何回もペコペコ下げると、意外と礼儀正しいところもあるのねとツツジは可愛い事と再び苦笑しバッチをもう一度見せる。

「これがカナズミジムリーダー・ツツジに勝った証拠ともいえるストーンバッチです、受け取ってもらえますね?」

「…はいッ!!」

ツツジがバッチの授与をすると、プレースも笑顔で受け取り…一つ目のジム戦を何時の間にかクリアしていたなとプレースとツツジが笑いあった—
それを見ながらプレースはもう大丈夫ねとライトも微笑み、Nを見ながら

「ねぇN…私」

「解ってるよライト、彼女の…プレースの旅に付いて行って上げて…僕はイッシュ地方の…キミの故郷に戻っているから」

「—ありがとう」

プレースの旅に付いて行きたいとお願いすると、Nは快く行って来いと快く承諾してくれて、ライトも笑っている二人の輪に入った。
一つ目のジムをクリアした少女の旅に、イッシュ最強トレーナーが共に旅立つ事になった。
もちろん今カナズミシティに足を踏み入れた二人の少年も共に—四人で

第二章終了

Re: ポケモン 翠色の光と英雄 ( No.67 )
日時: 2011/07/17 17:05
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

はーい、第二章終了です…

メノウ「なぁ、俺メインになるとか言ってたけど途中から殆どプレースメインになってないか?(怒」

…すいませんね、メノウの目標が決まった後ジム戦を入れる事を最初から決めてはいたんだけど思ったより長くなっちゃって…
でもこれからムロでメノウ大活躍だから—

メノウ「おし、なら許そう」

…出番が有ればポケモンは出さないのね(呆
そしていよいよライトもプレースの旅に付き添うことになり、ダークやメノウも合流し4人で旅をするという賑やかなパーティになります。
合流編は第三章のすぐに書きますので

プレース「まるでアニポケのようね」

まぁどうせあんな事やそんな事(ネタバレになるので言えませんが)にキミたち巻き込まれるんだから4人行動の方が言いかなって言う判断で
プレース、メノウ、ライト、ダークという4人の英雄が揃いし時、さまざまな思考が動く…
旅の妨げとなるマグマ団とアクア団を退けることが出来るか!!?って言うのがテーマです。

ライト「果てしなくめんどくさいテーマね」

ダーク「いや、それヒロイン(?)のお前が言うことか?」

そこ、幼なじみコントするな!!
次回、カナズミシティを出ようとしたところプレースたちはメノウと合流し4人で旅立つ事になる。
だがすると再び青い服の集団がプレースたちの前に現れ、問題を起こす!!
そしてそれを退けることが出来るのか!!?
第三章『狙われし物の護衛?と海の街』をお楽しみに!!