二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.16 )
- 日時: 2011/05/16 17:56
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
第一章—再び闇に覆われる輝きの庭—
「おうぇ…うぷっ…」
「「「…相変わらず闇の回廊に弱いのな…」」
世界を渡すための移動手段とも言える闇の回廊で、リズたちは歩いていた。
若干、一名は闇の回廊酔いで倒れているが…
「…も、もー無理ぃ…(倒れる」
「入って3分しか経ってねぇだろ!!?」
闇の回廊酔いで倒れている者—リズは手を伸ばしながら真っ青になると、アクセルにツッコミを決められる。
…こう言う時、グラッセの存在が必要だと改めて実感する←
「うぅ…ぎもぢわうぇおぅ…なんぶでわだじがごんなむぇに…(略:うぅ…気持ち悪いよぉ…何で私がこんな目に…」
「それはお前が闇の匂いに弱いからだ、どうにもならねぇだろ」
「何で、リズの意味不明な言葉理解出来てんだよッ!!?」
「………(もう何を言うのもムダだと思うぞ、アクセル」
意味不明なセリフを必死に話すリズの言葉をムーンが理解し応答していると、アクセルにまたツッコミを決められロクサスは呆れながら諦めていた。
結局リズはムーンがおんぶし、移動する事になったが
「みゅーん、どぎのしぇがいぶわだぁ…?(略:ムーン、次の世界まだぁ…?」
「もう少しだから辛抱しろ、後ちょっとでキレイな空気吸えるぞー」
リズが涙目で聞いてくるので、ムーンは適当に受け流しているとようやく世界の入り口とも言える出口が見えた。
そこは、かつて虚ろなる城と呼ばれていた今は平和な世界
「久しぶりに来たな、レイディアントガーデン…」
「リズー、もう着いたぞ?」
「………」
回廊を出ると、そこは広場のようでロクサスはこの前に来たよりまたキレイになっているなと思う。
そして、ムーンはリズを呼びかけるが応答が無い。
これにはおかしいと思い、背中から降ろし確認してみると
「…あ、あぅ…(撃沈」
「…ダメだこりゃ、闇の力に耐えられなくて気絶してる…」
「「………」」
リズは白目を向きながら完全に気を失っており、ロクサスとアクセルは無言のまま同時にずっこけた。
こんな調子で、コイツ大丈夫なのかと思いつつ
「まぁ、グラッセの回復が無いからよく頑張ったほうだよ」
そんな二人を見て苦笑しながら、ムーンはお疲れさんと真っ青になりながら撃沈しているリズを撫でた。
ついでに、ケアルをかけ落ち着かせながら←(それ一番重要です
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.17 )
- 日時: 2011/05/16 21:05
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
—それから数分後—
「復活ーッ!!」
「「「………」」」
何とも勇ましい声でⅩⅢ機関のリズ完全復活、三人はケアル必要なかったかもと思う。
そんな三人の考えを知らずに、リズは闇からお手製のスケボーを出す。
「行くわよッ!!!」
「ちょ、リズッ!!?」
ムーンが止めるが時既に遅し、機関内でもかなりのスピードの速さを誇る彼女はもういなかった。
いや、リズが素早いのは解ってたけど…このスピード人間じゃなくね?的な顔を思わずしてしまう。
しかし、ムーンはまだ甘かったのだ…後にも素早い奴が二人…いや自分以外はかなりの素早さを持っている事を忘れているからだ。
「仕方ないな…俺たちも行くぞ!!」
「ああ」
アクセルがため息をはくと一瞬の内に走り去り、ロクサスも闇からスケボーを出し行ってしまったからだ。
「えぇ——————ッ!!?」
これには幾ら冷静なムーンでも驚愕してしまい、レイディアントガーデンに絶叫が響く。
そしてまた数分後、何とか正気を取り戻しハッとする。
「てか待てぇい——————ッ!!!こんな化物クラスのスピードの奴らに追いつけるかぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
頭を抱えつつも、化物クラスことリズ、ロクサス、アクセルをムーンは追いかける事にした。
あの三人は、機関内でスピード部門の表彰台を占めているようなメンツなのだ。(何だソレ
実を言うと一番速いのはロクサスで、二番目に速いのはリズで、三番目はアクセルなのだ。
そんな三人を追いかけるとか—無謀、無理、絶対無理…不可能に近い
挑戦者は、寧ろ馬鹿と言ってもいいくらいだ。
「だが諦めるかぁぁぁぁぁぁ!!!」
だがムーンは、追いかけている以上その馬鹿である。
もうノーバディのプライド(?)なんて捨てて、走ってやるわ!!とヤケクソだった。
「—あれ?ムーンは?」
「さぁ…多分ゆっくり来てるんじゃ?」
「お前らが置いて来たんだよッ!!」
一方、マーリンの家近くまで来ていたリズとロクサスはようやくムーンが追いついていない事に気が付きアクセルにツッコミを決められていた。
「あちゃー、しょうがないあの時のお礼もかねてレオンたちに挨拶してくか」
あの時—シャドウが世界を乱しまわっていた時、レオンたちにはかなりお世話になったのだ。
お礼ぐらいしていかなきゃ、示しが付かないだろうと思いリズはムーンが来るまでの間お邪魔させて頂く事にした。
「こんにちわー!!すみませんここにレオンとかチョコボと言う人が…」
いませんかと言おうとしたが、リズはそこで固まり絶句する事となった。
「どうしたんだよ、リズ…(石化」
「何かあったのか…(同じく」
これには不審を覚え、ロクサスとアクセルも覗き込むように見ると同じく石化する事となる。
だって、そこでは奇妙過ぎる光景が広がっていたからだ…
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.18 )
- 日時: 2011/05/19 22:10
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「く、黒マテリアぁ…」
「く、クラウド落ち着いてぇぇぇぇぇ!!?」
「………(負のオーラ全開」
「お、お前も落ち着けレオ…ぎゃああああああ!!!」
何とマーリンの家では目の終点が合っていないクラウドがユフィにメテオレインを撃ち続けており、レオンに至ってはシドにエンドオブハートを放っていた。
「り、リズ助けてぇぇぇぇぇ!!!」
「ええ!!避けてな二人とも、大量殺戮マジックアワーァァァ!!!!!」
そしてユフィがリズの存在に気が付き助けを求めると、流石にヤバいと思っので必殺技とも言える光の柱を降らしクラウドたちを止めた。
二人が崩れ落ちるのを確認すると、ユフィたちは心底助かったと言わんばかりで床へと座り込んだ。
「…ホントありがとう、マジで死ぬかと思った…」
「お前さんがリズだったのか…感謝するぜぇ…」
「…うん、取り合えずアンタらは休んでろ(汗」
ぐったりとした表情でユフィたちがお礼を言って来るので、まずは自分の心配をした方がいいんじゃ…と思ったリズはそう言う。
しかし、いきなりクラウドたちがおかしくなっているのは明白なので事情を聞かなくてはならにだろう。
「それにしても、チョコボとレオンおかしくない?何かあったのか?」
「…アタシたちだって解らない、でもあの星が降った夜以来おかしくなっちゃったの…」
『星が降った夜ッ!!?』
リズが聞くとユフィから闇のエネルギーのような星がここにも降った事を知り、三人同時にハモりながら叫ぶ。
「それでその星どうなったんだ!!?」
「そ、それはいきなりクラウドたちに当たっちゃって…ビックリしたよ」
思わず身を乗り出しながらロクサスが問い詰めると、ユフィはサラッと彼らにとってマズい事を言う。
やっぱり、クラウドたちもこの星に当たって…
「待て…クラウドたちが星に当たったのって何時だ?」
「え?昨日の夜だけど…」
「…ッ!!!」
よくよく考えてみればとアクセルが星に当たった時刻を聞くと、何とそれは昨日の夜と聞いてリズとロクサスはまた固まった。
つまりは、ディスティニーアイランドの住人たちはすぐに闇の塵となり消えてしまったのにクラウドたちは無事だったと言う事だ。
消えなかったのは嬉しい事なのだが、明らかにおかしいと気が付く。
「(そう言えばソラだって、私がグラッセみたいに闇を切り去ったわけじゃ無いのに無事だった)」
もう一つ、ソラだってクラウドたちと同じケースで助かっている事を思い出しリズは更に頭を抱える事になってしまった。
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.19 )
- 日時: 2011/05/21 23:01
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「…今は考えても仕方ないと思う、取りあえずはクラウドたちが星に当たったところを見るのが一番だ」
悩んでいるリズを見かねてロクサスがそう助言を出すと、リズとユフィはその手があったかと納得する。
アクセルもシドも、それは思いつかなかったようだ←
「流石ロクサス!!」
「キミやるねぇ〜…ん?」
リズとユフィが思わず感心していると、ユフィは何かに気が付いた様だ。
そしてロクサスの近くまで行くと、首を傾げながら
「アレ…?そう言えばキミ少しソラに似てるね?」
「…よく言われるよ、アイツは羨ましいよな…」
気付いてはいけない事をユフィは口に出してしまい、リズとアクセルは冷や汗を書きながらヤバッと慌てる。
ロクサスはソラと比べられる事が何よりも嫌いだ、自分は自分じゃ無いと否定されている気分になるから
しかし、予想ははずれ怒らずそう言うと去ってしまう。
「ありゃ?アタシ、もしかして言ってはいけない事を言ってしまった感じ…?」
「「ああ、思いっきり言ってはいけない事言った(泣」」
空気が読めないユフィがやっとその事に気が付くと、リズとアクセルは軽く泣き目になりながら揃って言った。
絶対機嫌悪くなってるよ…まぁユフィに攻撃しかけなかっただけでもマシだと思うけどと考えつつ
「…最悪な空気にしてくれたよ、こりゃあ」
「ムーン!!やっと追いついてきたか(汗」
先に外に出たロクサスを追おうとすると、ドアの横で腕を組んでいるムーンがいた。
流石に置いてきてしまった事に責任を感じてはいるのか、リズは冷や汗をかきながら答える。
どうやらムーンもこの話を聞いていて、ユフィを睨みながら重い空気を更に重くしてしまう。
「何も考えず無神経に人に話しかけ無意識に苦しめるなんて、アンタただのバカだろ」
「なっ…」
「普通の子供に見えてもソイツは案外重い運命を背負っているかも知れないのに…そんな事を考えずにヘラヘラ笑ってるんじゃねぇよ、反吐が出る」
「ちょ、ムーン!!」
ユフィに対して冷酷な言葉しか吐かないムーンにユフィも少しムッとし、リズはそこまで言わなくてもとフォローする。
だが、ムーンはいくらリズの言葉でもそこは譲れないようだ。
「笑ってるだけでどうにかなると思うなよ、それが逆に人の傷や怒りに触れる事を覚えていろ…」
解ったかと無言の圧力をかけ、ムーンもロクサスの気配を追いながら先に行ってしまった。
「何よアイツーッ!!」
「ごめんね、ムーンもロクサスも結構今まで苦しい思いしてきたからよっぽどユフィの言葉と態度が許せなかったんだと思う…」
切れたムーンが去った後、手裏剣を振り回しながらユフィも切れるとリズが解りに謝る。
アクセルもアクセルで、ロクサスたちの気持ちが解るので何も言えない。
こんな調子で、原因を突き止められるのだろうか…
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.20 )
- 日時: 2011/05/22 22:22
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「く、黒マテリア…セフィロス…ごふっ!!!」
「だーッ!!さっきからやかましいッ!!!次イカ(セフィロスのあだ名)の事言ったら再起不能になるまでブッ飛ばすからなッ!!!」
「「………(怯」」
星が降った場所—闇の淵に行くためにリズたちは、城壁広場まで来ていた。
闇のエネルギーで壊れかけているクラウドを、切れたリズが殴り脅していてアクセルとユフィは怯えていたが
「もー、ロクサスとムーン行くの速過ぎでしょ…」
「…てか、闇の淵って確かお前が言うイカ居なかったか…?」
「あ…」
先に言ってしまった仲間二人に不貞腐れていると、アクセルが超重要な事を言いリズは最悪な事を思い出したな…と大丈夫かなムーンたちと思っていた。
「寄るな来るな触るなァァァァァァッ!!!!!(涙」
「お、お前はクラウドに少し似てい…げふっ!!!」
「…流石、ロクサスさん」
その心配は無駄なのだが、ロクサスは発狂しながらセフィロスに攻撃をしかけていた。
よっぽど、あの事件の時の戦いが嫌だったようだ(詳しくはタイムトリップ第五章参照)
最初はリズに似ていると言う理由で勝負を挑まれたのだが、クラウドの闇の匂いに似ていると言う理由で更に興味を持たれてしまっていたのだ。(その時のセフィロスがかなり気持ち悪かったらしい)
「うぎぃぎゃあああああああッ!!!(涙」
そして、とうとうロクサスが理解不明な言葉まで発するようになり怒りの余り(?)最大級の光の技が放たれようとしていた。
「あー、完全にぷっつんと切れちまってるな…恐怖という名の限界が爆発だ…」
その技をよく見慣れているムーンは、とっさに闇の回廊を開き崖の上まで移動した。
そして次の瞬間—それは放たれる、強力な12本の光の柱が…
「うああああああッ!!!(キーブレード解放」
「や、闇に堕ちるか…(気絶」
ロクサスの必殺技であり奥義のキーブレード解放が放たれると、セフィロスは気絶し闇の淵の崖から落ちた。
元英雄の姿が見えなくなると、ようやく彼自身も正気を取り戻しゼェ…ゼェ…と息をする。
「おー、崖から落としましたか…まぁいいか、クラウドもこっちに向かっているみたいだしセフィロスがいたら邪魔だし(超黒笑」
そんなロクサスを見ながら、ムーンが黒い笑みで主人公にあるまじき暴言を吐くとようやく着いたリズたちに目を向けた。
彼女が、あれ?セフィロスはと聞いてくるので今までの事を説明する事になるが
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.21 )
- 日時: 2011/05/26 22:07
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「へー、つまりはロクサスが崖から落としたと…(汗」
「流石だね♪私もそれ見たかったなー(黒笑」
「いや、普通の人はそんなもの見たら卒倒するぞ!!?」
ムーンが説明し終わると、アクセルは崖を見下ろしながら冷や汗をかきサラッと恐ろしい事を言うリズにツッコミを決める。
近くでは、イカがぁぁぁとずっとロクサスが泣き目で唸っている。
…そんなに、セフィロスが嫌いとかチョコボと少し似ている気が…
「ロクサスー、何時まで落ち込んでいるつもり?とっととセフィロスが復活する前に調べて帰るよー?」
「…ああ」
これではキリが無いので、リズが早く調べれば帰れるよと言うと少しは元気になったようで捜索に復活した。←顔はまだ真っ青だが
…と言っても、隕石が落ちたような後しか無い。
「…まるで隕石が落ちたようね、これが星の威力なのかしら…!!?」
「「「それはお前がやったんじゃアホ——————ッ!!!」」」
「…そうでした(汗」
それをリズが星の威力だと勘違いしていると、セフィロスと戦いここまで暴れた張本人が自覚してない事に対して全員がツッコミを決める。
タイムトリップの事件で暴れてから数ヶ月が立ったハズだが、リズが大暴れしたせいで修復されていないところはまだ沢山あるようだ(主にレイディアントガーデンが)
「こんなに地形が歪んでるとなると捜索しにくいな…ん?」
隕石で岩が変形している場所を何とか避けながら探していると、ムーンは一ヶ所だけ闇の匂いが固まっている場所を見つける。
「何だ…?」
しかもその闇の匂いは中々強力で少々不安を感じたが、取りあえず触ってみるかと思い触ると—いきなり闇が大きくなりここら一体を飲み込んだ。
「えぇ——————ッ!!?」
「うぇ!!?…何をしたのよムーン———ッ!!!」
これは予想外で思わず叫んでしまうと、同じく闇に巻き込まれてしまったリズが絶叫する。
どうやら、この闇にリズが酔っていないと言う事は闇の回廊ではないと言う事か←(リズは闇の回廊でしか酔わない、それか強力過ぎる闇の気配)
「よかったなリズ、闇の回廊じゃなくて」
「そうのほほんと言ってる場合かぁ!!!明らかにこれヤバいだろ!!」
ロクサスも冷静にリズを見ながら笑っていると、唯一マトモに焦りを感じているアクセルだけがツッコミを再び決める。
そんな彼に対して、リズは顔に飛び蹴りを決めた。
「痛ぇ!!?」
「そんなに騒がなくても解ってるっての!!一々大人がやかましい!!第一この闇から出れるならとっくに出てるわよ!!!」
余りの痛さに悶絶していると、リズがキーブレードを出し光の力で脱出しようと試みているが闇の力に打ち消されてしまう。
その様子に、ロクサスとムーンは息を飲みながら真剣そうな表情になったリズを見る。
「とにかく、今解る事はこの闇の奥へと進む事だけなんだ」
なら行くしかないでしょ?と聞き返してくるリズに、もはや誰も言う事は無いようだ。
運がよかったのかユフィとシドはこの闇に飲み込まれていない…いや、恐らく私たち4人しか巻き込んでないのだろう。
「もしこれが闇のエネルギーの星に関係があるのならなおさら調べなければ行けないし、どっち道進むしかないか…」
「しょうがねぇな、いっちょ行くか!!」
リズの考えをロクサスが解りに代弁すると、納得したムーンも気合をいれ4人は闇の中を進み出した。
それが、これからの大事なキーワードになっている事に気が付かず…
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.22 )
- 日時: 2011/05/26 22:36
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「………」
謎の闇に飲み込まれた4人が周りを警戒しながら進んでいくと、突然光のような暖かいものが見えた。
驚きつつも、その光に惹かれるかのように触ると—優しく何処か脆い感じがし誰かの記憶が流れた。
『母さんを…ティファを、返せ…ッ!!!』
そこは何処かの炭鉱のような場所で、青い光がずっと下から溢れ出ていた。
そして、今より少し若いクラウドが悲痛な思いを叫んでいるかのように目の前にいる誰かを刺していた。
近くでは、黒髪の青年と同じく若いティファが倒れている。
その光景に何処か哀しみを感じると、場面はまた変わる。
それを見た途端、全員が息を飲んだ。
『うああああああ——————ッ!!!!!』
またしても悲痛な声で叫ぶクラウド、その隣には冷たくなって動かないあの時の黒髪の青年
恐らく、彼は誰かにやられてしまったのだろう。
「………ッ!!!」
「ムーン見るなッ!!お前はこんなもの見る必要はないッ!!!」
その姿に、ムーンが更に息を飲み込んでいるとリズが顔を両手で覆う。
最低な実験により生み出されたムーンに取っては、こう言う記憶は恐怖でしかない。
すると、今度は—まるで何かがずれたかのように記憶の景色が歪む。
「レオン…」
そこに居たのは、何とクラウドたちと同じように若いレオンだった。
思わずリズがその名を呼ぶと、黒髪の少女が部屋に入って来た。
『スコール探したわよ!!ほら!!』
『…朝から元気だな、アンタは』
スコールと、レオンの本名を呼んだ少女はまだ眠そうな彼を無理やり叩き起こし連れて行く。
何処かめんどくさそうだが、その時のレオンの表情は嬉しそうだった。
しかし、その姿はまた酷い光景に変わった。
『やめろ ッ!!!』
『………』
真っ青な顔になりながら、レオンはあの黒髪の少女に向かって叫ぶ。
だが黒髪の少女は一向に止める気配も無く、更に機械を触り出す。
何とか止めようとしているのだろう大人たちも、謎の力ではじき返されていた。
「…ひでぇ光景だな、何だこれは?」
「…恐らく、これチョコボとレオンの過去だと思う…何らかの原因で私たちに彼らの記憶が流れ込んでいるんだ」
全ての記憶が流れ終わるとアクセルが冷や汗をかきながらそう愚痴を零すと、リズが予想だけどと説明する。
解らない事だらけで頭がショートしようだが、これだけは言える。
何らかの原因で、チョコボとレオンの記憶が闇の中に留まり続けている。
「この記憶を闇の中から解放し、本人たちへと戻せればいいんだけどね…」
リズが腕を組みながらそう言うと、三人も方法を考える。
チョコボたちの記憶を見せた光が、暴走を始めてしまったのを知らず…
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.23 )
- 日時: 2011/05/27 17:49
- 名前: 大和 (ID: d60l8nWg)
ども〜、お久しぶりです!!大和です(笑
マーベル「リラさーん、こいつ(大和)今何処でこれ(カキコ)やってると思います??」
ロクサス「学校だぜ?学校。」
いいの!!これにはきちんとした理由があるから!
・・・・詳しくは私のほうのスレッドに書いてあります。
久々に読みました!!・・・いやぁ、相変わらずリズちゃんは可愛い・・・(惚
マーベル「・・・・キモッ」
・・・・(怒
また来ますね!!マーベルをとりあえずボコってきます☆
それじゃ!!
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.24 )
- 日時: 2011/05/29 12:52
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
大和さん
お久しぶりでーす!!!
え、が、学校でカキコやっていたんですか!!?
リズ「まぁ、誰でも使えるならやるでしょうね」
うん、私も使えるならそこで更新してる(するな
私の学校ケチですから、簡単にログインとか出来ないんですよ!!えぇ!!(涙
リズ「…それが普通だと思うんだけど…」
うるさい!!
ワープロ検定の練習をしてたんですね…私も今2級に挑戦しようとしてるので解りますよ〜
リズ「実際2級、一回落ちたんだけどねコイツ♪」
アンタ、何バラしてんだァァァァァァ!!?
結構、難しかったんだよ!!(泣
リズ「へぇー、文章作成で『やめぇ———いッ!!!』…うるさいわね」
何、一番最悪な事を言おうとしてるの!!?
キミは鬼か!!…間違った、堕天使&ドSだったね…(笑
リズ「…ちょっと来いや、久しぶりに血祭りにしてやるよ作者(黒笑&手ボキボキ☆」
調子乗ってすみませんでしたぁぁぁ!!!
って事で、今から書きます!!!(逃亡
リズ「待てぇ!!!(追いかける」
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.25 )
- 日時: 2011/05/29 13:34
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
—ドクン
「ッ!!?」
突然記憶を見せた光から、強力な闇を感じリズは冷や汗をかく。
とてつもなく嫌な予感がし、キーブレードを構えた。
「リズ?」
「…来る、皆武器を構えろッ!!アイツが来る…ッ!!!」
これにはロクサスも首を傾げ、少女の名を呼ぶと真っ青になりながらリズが叫んで来た。
しかし時は既に遅いようで、まるで破滅をもたらすような闇がリズたちを包み込んだ。
「「「ッ!!!」」」
「やっぱりか…!!!」
またしてもいきなりの事で対応できず、リズ以外の三人は驚くが少女だけは何か解ったようでこちらを見て来て
「来るわよ!!皆頭下げろッ!!!」
「はぁ?…うわぁ!!?」
リズが慌てる理由が解らないがとりあえず頭を下げると、すぐさま何かが突っ込んできて驚く。
何だと上を見てみると、ムーンたちは更に驚愕する事になった。
そこには、クラゲのような謎の化物がいたのだから
「「アンヴァース…ッ!!?」」
そしてリズとムーンが化物の名前を同時に言うと、ロクサスとアクセルは何だソレと言わんばかりの顔をする。
「ハートレスとは違う闇の魔物だ、しかも普通のアンヴァースより闇の力が強い…」
困惑している二人を見かねてムーンが説明すると、ムーン自身も普通のアンヴァースと何かが違う事に気が付く。
だがすぐに攻撃して来るので、慌てて避ける事になるが
「とにかく…今はこのアンヴァースを倒す事が優先だ!!行くよ!!」
リズがまずやるべき事を冷静に判断し、アンヴァース—メタモルフォシスに向かって駆け出した。
アンヴァースとは『ヴェン』と戦った事があるから、攻略は慣れているのだ。
「私とロクサスがアイツを地面に叩きつける、そのうちに攻撃をしかけて!!」
メタモルフォシスは宙に浮かびながら攻撃を仕掛けてくるアンヴァースだ、ずっと空を飛び続けられては攻撃をしにくいしこちらが不利だ。
なので、空中戦が得意なリズとロクサスでまずは地面へと叩きつけてしまおうと考えるとムーンとアクセルも納得する。
「それじゃあ…はぁ!!」
「よっと」
承諾を得られ作戦を実行するために、リズとロクサスは宙へとスーパークライドで浮き上がる。
リズたちが浮き上がってきた事を気が付いていないメタモルフォシスにニヤッと黒い笑みを浮かべるとキーブレードに力を込め
「ダークファイガ!!!」
「マジックアワー!!!」
一気に攻めるために、強力な光と闇の力を打ち出した。
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.26 )
- 日時: 2011/06/02 21:41
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「——————ッ!!!」
声にはならない声でメタモルフォシスは絶叫し、攻撃を受けたと思われたが…
—何とほぼ無傷だった、もしろ攻撃を喰らった形跡もない。
「何ィィィ!!?」
「アレ、私たちの本気の攻撃なのにッ!!?」
これにはロクサスも絶叫し、リズに至ってはパニック状態になる。
リズとロクサスは強敵だろうとも大ダメージを与えられる程の実力があるのだが、これはおかしかった。
「メタモルフォシスの防御力ははっきり言って低いはずだ、このアンヴァースもしかして特異の種類か!!?」
「多分ね!!そしてもう一つ!!」
未来ではアンヴァースと戦った事があるムーンが冷静に判断していると、リズはその考え半分合ってるよと付け加える。
「コイツは…恐らくチョコボとレオンの『負の記憶』を元に生まれたんだ!!だからこのメタモルフォシスは二人の強さを足したぐらい強いね!!!」
「はい———ッ!!?」
闇の星のエネルギー体に当たり、記憶だけ奪われ『その記憶の負』の部分だけを取られ生まれたのがこのメタモルフォシスと言う訳だ。
確かにリズの言うとおりなら、この二人の異変の原因も納得出来る。
だがあの二人を足したぐらいの強さとは、長期戦になるだろうなとアクセルはゲンナリする。
「(それにしても…アンヴァースって『ヴァニヴァニ』が制御しているはずだから現れないハズなのに…)」
密かに、リズが重要な事を一人で考えているのも知らずに
とにかく、今はこの負の記憶で生まれたアンヴァースを倒さなければならない。
「まずはコイツを倒してチョコボたちの記憶を解放するのが先だ!!ムーン援護してくれ!!」
「りょーかい!!」
キーブレードを構えながら駆け込む準備をしていると、ムーンが頷きメタモルフォシスに闇の技と格闘技をしかけた。
「夜を照らす闇を、俺にその加護の力を…ダークレクイエムッ!!!」
すると超音波のような波が押し寄せ、ムーンの周りに音符や楽譜のような物が現れる。
次の瞬間、リズはロクサスとアクセルを引っ張りリフレクをかける。
「リズ!!?何でムーンが敵を引き付けているうちに…」
「いいからじっとして!!じゃないと私たちが巻き添え喰らうよ!!?」
『…は?』
攻撃をしないのかとロクサスが言おうとしたら、逆に怒られじっとしてろとかがませられる。
そして、私たちが被害にあうと言う意味が解らない二人は呆然とした声を出してしまった。
すると、ムーンの超音波が止まった。
「ヤバい…今回のはかなりでかい!!これで耳塞げ二人とも!!」
リズだけがかなり冷や汗をかきながら焦り、ロクサスたちにⅩⅢ機関のトレードマークとも言えるノーバディの刻印の耳栓を渡す。
何だと思いつつ、ロクサスたちが耳栓を入れると—始まった。
「—ヴァアアアアアアアア!!!!!」
『うるさい——————ッ!!?』
ムーンが闇の力を込めながら浮いている音符と楽譜どおりに叫ぶと、耳栓をしていながらも響く声のやかましさに三人は絶叫した。
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.27 )
- 日時: 2011/06/04 14:24
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「何この叫び声ッ!!?すごい耳にくるんだがぁ!!?」
「ムーンの必殺技、ダークレクイエムは闇の力と彼の中に少しだけ残る月の力を超音波に変えて攻撃する最凶の奥義なのよ…ッ!!!」
あまりの叫び声にロクサスが蹲りながら耳を押さえていると、同じく耳を押さえているリズが説明する。
耳栓をしているのに、何故こんなに耳が痛いのだろうとアクセルは涙目になる。
「コレ耳栓の意味あるのかよ!!?」
「大有りよ!!耳栓外してみなさいよ!!ヘタすれば死ぬわよ!!?」
「どんだけヤバい技なんだよ——————ッ!!!」
そしてロクサスがアクセルの考えている事を代弁すると、リズはサラッと恐ろしい事を言い今度こそアクセルのツッコミが決まった。
ムーンの絶叫はまだ続いている、それをリフレクが何とか弾き返している。
…リズが最初にリフレクを貼った理由がようやく解った…(泣
「でもリフレクって何で攻撃は弾き返せて…音は弾き返せないんだろうね…(気絶」
「…それ、俺も思ったよ…(同じく」
「…初めてリフレクが不便だと、思った…(バタン」
「—ふぅー…アレ?リズ…?ロクサスさん…?アクセル…?(汗」
だがあんな絶叫音に人間と同じ体の構成を持っているノーバディが耐えられる訳も無く、リズたちは撃沈する。
それからすぐ叫び終わったムーンは、ようやく自分がやりすぎた事を悟った…
—リズたちが目を覚ますまでしばらくお待ちください by作者—
「あー、耳痛い…」
「悪りぃ…(汗」
それから数分後、何とか目を覚ましたリズたちは耳を押さえムーンが謝っていた。
そう言えば忘れていたけど、メタモルフォシスがどうなったかと言うと
「………(気絶」
やはり、いくらアンヴァースとも言えどあの絶叫には耐えられず目を回していた。
まぁ、結果的には倒せた事になるだろう…
「えーと、恐らくこのアンヴァースは元とは言えばナミネたちの力によりチョコボたちの負の記憶で出来たんだから…キーブレードで闇を回収すればいいのかな?」
「多分な、リズ頼む」
リズがメタモルフォシスのところまで駆け寄りキーブレードを出しながら確認すると、ムーンが頷き下がる。
じゃあ、やって見るねと言いリズがキーブレードを掲げるとノーバディの刻印のような魔法陣が現れる。
『—私の名はリズ、記憶と時間の能力を回収する者!!その力ここに戻れッ!!!』
その魔法陣が現れると頭の中にそんな言葉が思い浮かび唱えると、メタモルフォシスが光に包まれ—まるで何かから解放されたかのように消える。
これで大丈夫かなとリズが後の三人に聞こうとしたら、再び闇が彼女たちを飲み込んだ。
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.28 )
- 日時: 2011/06/28 17:23
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
『—セフィロスのように強くなりたい、強くなれば、みんな俺の事を…』
気が付くと何処か優しい緑の光を放っている所にいて、そこにはチョコボとティファもいた。
そして、チョコボの言葉からは強い意志と哀しみを同時に感じる。
『—強くなりさえすれば……ティファだって、俺の事認めてくれると…』
『…そうだったの…クラウド』
彼は誰かに…いや、一番ティファに認めて欲しかっただけだった。
だが彼女は、そのきっかけを覚えてなかったようで自分を責める。
『—ゴメンね、クラウド…あの時の事私がちゃんと覚えていればもっと早くに…』
『ティファのせいじゃないよ、俺のせいだ』
お互いが真実を知り謝り続けると、何処かチョコボは優しく嬉しそうに微笑み
『それじゃ…さようならだ、ティファ、また会うために、ね…』
『ッ!!!』
そう言うとチョコボは元に戻り、ティファは驚く。
だが、そんな事はどうでもよかった…本当のクラウドに戻るのだから
場面はまた変わり、今度は部屋のような場所に沢山の人がいて
『—でも、もう幻想はいらない……俺は俺の現実を生きる』
『ひねくれ者のクラウド君ね!!』
もう一度、本当の決意をするとティファがそう言い全員が爆笑した。
その時の、彼の顔は本当に嬉しそうだった…
「これは…?」
「クラウドの…本当に大切な『記憶』とその『時間』だ…」
その光景を見ながら思わずリズが呟くと、同じく呆然としていたムーンが答える。
あの闇に封じ込められていた物は、その人の大切な物だったんだ…
それが解放された事により、本当の自分を取り戻す。
「うっ…」
「っう…?」
「レオン!!チョコボ!!」
記憶を見終わると、闇が完全に消え闇に捕らわれていた二人が目覚める。
よくよく見てみると、何が起きたか解らないシドが固まっている。
「戻って来れたのね…うわっ!!?」
「リズ———ッ!!!」
この二人を闇のエネルギーから救えたかとリズがほっとしていると、ユフィのタックルを喰らい倒れる。
先にタックルを喰らったのか、レオンとチョコボは伸びている←(何時の間に!!?)
「いきなり闇がここら一帯を覆ったと思ったらリズたちは消えちゃうし!!心配したぞぉ!!」
「わ、悪い…てか、首絞まるぅ…(汗」
闇に覆われた時、どうやら自分たちは消えていたらしい。
闇の元凶であるアンヴァースを倒した事により、元の場所に戻って来れたと言う訳か…
「収穫はあったようだな…色々と」
「そうだね、取り合えず街に戻りましょ」
まだ闇のエネルギーが何処かにあるかもしれないが、まずは自分たちの疲れを取らなければならないだろう。
ロクサスが冷静に状況を判断すると、リズも頷きまずは街へと戻る事にした。
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.29 )
- 日時: 2011/06/11 12:27
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
いきなりですが今日と明日は、頑張って更新したいと思います!!
リズ「…ホントいきなりね、何でなの?」
フフフ…愚問だよリズ、それはね答えは明確!!←
…学校の県大会とテストが近いからさ!!!
リズ「…それでしばらく更新率が下がるからかぁ!!!(怒」
仕方ないでしょうが!!(逆ギレ
「—皆に話したい事がある」
チョコボとレオンに取り付いていたアンヴァースを倒した後、マーリンの家で休んでいると突然ロクサスが全員を集める。
昼にいなかったエアリスとティファは事情が解らないで首を傾げるが、あの二人の件は知っているので話を聞く事にする。
「あの後、少しだけ残っていたクラウドたちの闇のエネルギーを存在しなかった世界に持ち帰ってヴィクセンに渡したら予想外の事が解った」
「何だと!!?」
闇のエネルギーを採取したビンを見せながら言うと、リズは驚き立ち上がる。
それをムーンが落ち着けと宥め付かせ座らせると、ロクサスは話を続けた。
「どうやらこの闇のエネルギーはハートレスや闇のキーブレード同等に『心を抜き取る』エネルギーがあったらしいんだ」
「心を抜き取るエネルギー…」
ヴィクセンが渡した結果のレポートを読み説明すると、アクセルは腕を組みながら考える。
何故記憶と時間を操るナミネやファンタジアの力から、そんなエネルギーが発生すると思ったからだ。
「故に、心が弱い者ならディスティニーアイランドの住人のように消えるが心の強い者ならこの闇のエネルギーに耐えられる事が発覚したんだ」
「心の強い者…まさか!!?」
ソラやグラッセの例がそうだろうと冷静に考えていると、リズが重大な事に気が付きもう一度ロクサスが頷く。
「そうだ、心の強い者が今回のように闇のエネルギーにやられ何処かでアンヴァースによって『記憶』が閉じ込められている…そしてその人の本当に過ごすべき『時間』もな…」
「…マジかよ…」
この事件はよっぽど最悪な方向に向かっている事が解り、かなり世界の秩序を乱してしまっている事にムーンは頭を抱える。
世界の秩序を守る者—ソラですら、今は動けない状況だ…
「このままじゃ、完全に世界は闇に再び覆われてしまう…恐らくここももう闇のエネルギーに耐えられなかった人間…いえアンヴァースたちに満たされるのも時間の問題だ」
「そんな…ッ!!!」
それを一番理解しているムーンがクソと顔を歪めると、今まで黙っていたユフィが声を荒げる。
10年前も闇に覆われずっと悔しい思いをしてきたのに…そしてようやく闇の勢力から解放されたのにまたこんな思いをしなければならない。
その悔しさは、レオンやチョコボ、エアリスやシドだって同じだろう…
「…ごめんなさい、今の私たちではアンタらを別の世界に逃がす事しか出来ない」
こうなった元凶が自分の仲間のせいだとすれば、リズも出来る限りの事をしたいが今はこれしか出来ない。
今だけは、この世界を守れない事—そして自分がノーバディである事を恨みたかった…
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.30 )
- 日時: 2011/06/11 22:38
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「—空気が重い所申し訳ないが、リズの言うとおりそうも言ってられないようだな」
「クラウド!!?」
リズが謝る中、冷静にクラウドがそう言うとユフィは驚く。
そして、外を指差しているのに気が付き見てみると全員が固まった。
「闇のエネルギー…!!?」
「…そろそろ潮時だな、ここはもう少しで闇に消える」
また降ってきたのかと考える暇も無く、ムーンが追い討ちをかけるかのように言うと闇の回廊を開く。
キッと何時もの優しい青い瞳を、まるで冷酷な目付きにかえレオンにキーブレードを突きつける。
「さぁ、ここで死ぬか俺たちと共に来て苦悩をし地獄を見つつも生きるか!!答えろッ!!!」
「………」
答えは1つだと言う無言の圧力付きで問い詰めると、レオンは手を額に当てる。
そんな中、クラウドはお前に任せると言わんばかりで見つめエアリスはレオンならきっと私たちに合った選択をしてくると信じている。
ユフィは悔しそうにムーンを睨みつけながら拳を握り締め、シドはただレオンを見つめる。
「—考える時間をくれないか?俺だってこの状況に戸惑いを隠せないんだ…」
「そんなもの『いいわ、ただしここが消えるまでそう時間は無いから二分よ』…オイ」
流石にいきなりこんな状況を受け入れながら判断をするのは難しいようで、時間をくれと頼んで来る。
与える暇は無いとムーンが言おうしたが、リズにより遮られてしまった。
「幾ら何でも冷た過ぎよムーン、大体いきなり人生掛かってるような選択肢与えられたらノーバディ以外誰だって迷うだろ?」
「………」
「それに…私だって出来る限りこの人たちの思いを優先したいのが本音なのよ?」
「………わかったよ」
不貞腐れたムーンに、リズは自分の考えを言う。
元々彼女の意見に弱いムーンは、ため息をはきながら仕方なく納得してくれた。
「…そろそろ時間だな、答えを聞こうか」
「………」
リズと言い合いをしているうちに何時の間にか二分立っており、もう一度ムーンが聞くとレオンは青い瞳をあける。
その瞳は、まるでリズたちが決意した時のように迷いが無かった。
「…いいだろう、お前たちの案に乗り共に行こう」
「—いい答えだ」
ムーンの案に乗る事を決意し、ムーンはニヤッと笑いキーブレードを出しその闇でレオンたちの体を包む。
「これで闇の回廊に入っても平気だぜ」
「…ムーン君?そんな便利な技あるならかけてくれてもよかったんじゃな〜い?(超黒笑」
「………(ヤバッ…」
そしてレオンたちが闇に消えないように魔法をかけると、リズがとんでもないオーラを滲み出しながら迫ってきてムーンは冷や汗をかく。
まぁ、これってノーバディに効果無いから意味無いけど←
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.31 )
- 日時: 2011/06/12 22:33
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「と、とにかく!!ここは危険なんだから早く行こうぜ!!」
リズがムーンに迫ろうとした時、ヤバい空気を察したアクセルが全員を急かすとリズはチッと舌打ちをする。
この瞬間、ムーンは心底助かったと冷や汗をかいたらしい。
「それで…この闇の回廊って何処の世界に向かってるんだ?」
「トラヴァースタウンだ、コイツらはそこに住んでいた事があるし丁度いいだろ」
そして全員が闇の回廊に入り歩きながらレオンが質問すると、ムーンが冷静に答える。
かなり冷たい態度だが、何だかんだいって気を使っている事はレオンに十分伝わってきた。
「それともう一つ…アイツは大丈夫なのか?」
「あ…(汗」
レオンがいきなり後を指差しムーンは首を傾げるが、重大な事を忘れていたのにようやく気が付いた。
そこには、蹲りながら妙な呻き声を出しながら唸っているリズがいるからだ。
「…リズが、闇の回廊に弱い事すっかり忘れてた…(汗」
「同じく、毎度毎度の事だがホント何でこんなに酔うんだ?」
ロクサスがあちゃーと苦笑しながら駆け寄ると、アクセルも同じく呆れながら近寄る。
しかしリズにとっては今はそんな事どうでもよかった。
「うぷっ…ぞんにゃごどぉよりぃぶやくわだじぎぐぇるぐぁげで…(略:うぅ…そんな事より早く私にケアルかけてぇ…)」
「あー、スマンスマン…ほい」
必死に意味不明な言葉で伝えると、唯一この中でリズの言葉を理解出来るムーンが謝りながらケアルをかける。
すると、淡い緑色の魔力が彼女を癒し顔色もよくなった。
「ふぅ…サンキュ、助かった♪」
「これで大丈夫だな、行くぞ」
回復しリズが元気に立ち上がると、トラヴァースタウンまで着いたようで出口から見える光が全員を迎えた。
光が収まると、そこから見えたのは夜のような街だった。
「…ここがトラヴァースタウンか」
どうやらチョコボはトラヴァースタウンに来るのが初めてのようで、少し驚いているようだ。
彼はレオンたちと違い、今までここに住んでいた訳ではないのだから当たり前だろう。
「じゃあ、私たちはここでお別れね」
「ここからは別行動だ、お前達は前まで住んでいた家に向かえ」
「ま、待ちなさいよ!!!」
そんな彼を見ながら、リズとムーンが世界が平和になったら元の世界に戻してやるからと思いながら別れようとするといきなりユフィが止める。
「…何だよ」
「あ、あのさ…一応アタシたちを助けてくれたのは感謝してるから…しばらくここに滞在してなよ!!その闇のエネルギーとやらがここにもあるかも知れないんだろ!!?」
余り人に行動を止められるのが好きではないムーンが不機嫌そうに聞くと、何としばらくここにいて闇のエネルギーがあるかどうか見極めろと言ってきた。
その珍しく大胆な行動に、ユフィを知っている人物は全員驚く。
「…確かにユフィの言う事は一理あるわね…いいわ、じゃあしばらくはよろしくね☆」
「………はぁ、仕方ないな」
リズもその考えは合っているかもしれないと思い、賛成するとムーンも諦めたかのように認めた。
何はともあれ、しばらくはトラヴァースタウンで過ごす事になりそうだ…
第一章終了
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.32 )
- 日時: 2011/06/12 22:14
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
第一章終了ですー!!レイディアントガーデンのFF組書くの楽しかったな〜
リズ「…その前に作者、ちょっと聞きたい事がある…(黒オーラ全開」
ムーン「俺も同意見だ…(同じく」
な、何かな…!!?何か物凄いオーラが見えるけど…
リズ「何でFF7とFF8の話が軽く出てるんだよ!!?これ本編やった人じゃないと解らねぇじゃねぇか!!!」
ムーン「そして俺の性格最悪じゃないか!!何だよこの人間には冷たい的な感じは!!」
だってー、レイディアントガーデンで哀しい記憶とか持っているのこの二人なんだもん…
ムーンのその性格は、元からだからそう気にするな♪(するわ、ドアホォォォ!! byムーン)
ロクサス「そして、よくよく思ったんだが何か俺思いっきり現実逃避してる子じゃないか…?」
何を言いますか、アンタが現実逃避してるのは本編もですよ〜♪(そう言い逃げようとするが捕まれる
ロクサス「誰が現実逃避してるってぇ…!!?貴様喧嘩売ってると見た♪(超黒笑&キーブレード二刀流☆」
ぎゃあああああ!!?で、出た—————ッ!!!(怯
久しぶりの黒モード…!!
リズ「うわぁー、久しぶりの黒クサスだー☆(目を輝かせる」
そこで期待するような目止めて——————ッ!!!(涙
リアルにシャレにならないから!!この状態のロクサス一番怖いんだってぇぇぇ!!!
ロクサス「くたばれ作者ァァァァァァ!!!(そう叫ぶと作者に襲い掛かる」
—少々恐ろしいから、見せられないよ☆ byリズ—
痛いよぉ…(ボロボロ
アクセル「よぉ、生きてたか…(何故かとても素敵な笑顔」
…アレ?私今回貴方に何かしましたっけ…(滝汗
アクセル「何か俺メイン組なのに、何で出番がこんなにも少ないんだろうな〜?(チャクラム・ゼロギア装備」
もう勘弁してくれぇぇぇ——————ッ!!!(逃亡
こうなったら、逃げながら次回予告だ!!
第二章『故郷を失いし者たちの街と闇の記憶』をお楽しみに!!
アクセル「あっ!!絶対逃がさねぇーぞコラァ!!(追いかける」
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.33 )
- 日時: 2011/06/14 22:29
- 名前: 苺 (ID: oxfV1uL3)
お久しぶりです!!書くネタが無くて、1ヶ月以上、小説を
放置プレイしている苺です!
「「「まずは、第1章お疲れ様です!」」」
アンヴァースなんか出てきて「ほげえぇぇぇ!?」みたいな状況に、なりましたwwその他に、色々と感想を書きたいのですが…。その前に…。
「カズ!カジュアルギアある!?」
「あるよ!」
よし、準備OK?!
「「OK!」」
よし!投げろーー!(3人同時に赤ウニに向かってカジュアルギアを投げつける)
「よし!チャクラムがピザカットになったよwww」
これで、大丈夫かな?アリス、リラさんにケアルガかけた?
「もちこす!」
ふぅ〜これで一安心…。あっ、続き待ってますね!1ヶ月更新されなくても、私は待ち続けます!!
「「じゃ、あんたもいい加減、書こうか(^言^)」」
…………(怯・滝汗・光の速さで逃走)
「「あっ!?コラ待て!!逃げるな!!」」
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.34 )
- 日時: 2011/06/15 20:50
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
苺さん
お久しぶりですー!!只今こちらもテスト勉強放置してます!!(オイ
リズ「アンタ学習能力ホント無いな…この前だって同じ事してテストの点数ヤバかったクセに…」
それはそれ!!あれはあれ!!
アンヴァース出てきました♪今回の敵はアンヴァースがメインなんですよ(笑
アクセルの武器をカジュアルギアにして下さってありがとうございます!!
お陰で、本当に助かりました!!(涙
アクセル「俺はよくないわぁ!!早く普通のチャクラムに戻せぇぇぇ!!!(怒」
えー、嫌ですよ(キッパリ
しばらくは、それでいなさいな♪
アクセル「………(コイツ、絶対後でしばき倒す!!」
アリスちゃんにケアルガかけてもらって、完全回復もしちゃったもんね〜☆
続き今から書きますので、苺さんも更新頑張ってください!!
苺さんの小説、楽しみにしてますので…ってのぎゃあああ!!?(リズとアクセルに殴られる
そ、それでは書きますか!!
- Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.35 )
- 日時: 2011/06/15 21:17
- 名前: 大和 (ID: rwHJX/mv)
お久しぶりです♪プロットがお茶に浸かってしまい急遽、二代目のプロットに切り替えた大和です!
マーベル「おうぃ、大和ぉ・・・(黒」
何でしょうか?マーベル?・・・いや、———ムグッ!?(マーベルに口をふさがれる
マーベル「何言おうとしてるんだテメェ・・・(黒オーラMAX」
ロクサス「おい、マーベル・・こんな物が」
あ、そ、それは!!?
マーベル「・・・・・・ほぉ・・・」
・・・・・・・・(滝汗
マーベル「スイマセン、リラさん。コイツ(大和)をボコッてからまた来ます!」
ムググぅーーー!!(略 離せェーー!!
ロクサス「さあ・・どう甚振ってやろうかな・・?(黒笑み」
————っっ!!?(怯