二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.67 )
日時: 2011/07/05 20:39
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

第三章—未来への帰還と出会いを謳う者—

「—で、どうやって未来に戻るわけ?」

存在しなかった世界の城の研究室では、リズ、ムーン、ロクサス、アクセルの4人が揃っておりヴィクセンに未来へ戻る方法を聞いていた。
トラヴァーズタウンではいきなりサイクスが迎えに来て、未来へ行けと言う伝達を受けてどうなっているのか状況が解らないからである。

「—実はな、昨日未来の私から連絡が来て…未来のロクサスとアクセルが謎の闇のエネルギーにより意識不明ならしいんだ」

「はぁ!!?」

「と、父さんと赤ウニがぁ!!?」

そしてヴィクセンが未来からの連絡を教えると、ムーンとリズは驚愕する。
何で過去で放たれたナミネとファンタジアのエネルギーが未来まで流されているんだと言う疑問が広がる。

「で、俺たちに未来の俺たちを助けに行けと?」

「そうだ、だからお前たちには未来に行ってもらおうと…ゴフッ!!?」

アクセルが腕を組みながら納得すると、ヴィクセンも頷くとロクサスとリズに殴られた。
余りの痛さにヴィクセンが悶絶すると、それを見下ろしている二人はかなりドス黒いオーラを出しながら今でも暴れそうだった。

「そう言う事はもっと早くに言ってよバカマットサイエンティストッ!!!」

「………………!!!………………ッ!!!(略:お前ふざけんなよ!!!手遅れになったら未来の俺とアクセルはどーなんだよ!!!」

「ぐあッ!!あぐっ!!?や、やめんか!!というかロクサスは…げふっ!!何故しゃべらない…ごふっ!!のだぁ!!?」

そう叫ぶと集中リンチが始まりアクセルは何時もの事だともはや悟りを開き、ムーンはヴィクセンの研究室にある機械を触って遊ぶ事にした。
その時、ヴィクセンがムーンに向かって

「ムーンそれは触るな!!それこそが未来へ帰る方法である機械…」

「え?」

「ありゃ?」

未来へ帰る方法である機械なのだから迂闊に触るな、未来へワープするぞとヴィクセンが言おうとするが時既に遅し
ムーンは未来へとワープし、やるだけやってヴィクセンをボコボコにしたリズとロクサスと近くにいたアクセルも転送されてしまった。

「はぁ…あのソラに継ぐようなドタバタなバカ者たちは大人しくすると言う思考が頭に無いのかね…」

まぁ未来へと送られたはずだし結果オーライだなとヴィクセンは一人で納得し、未来の自分へ送ったと連絡する事にした←もはやリズたちの行動力に慣れた

「うぎゃああああッ!!こ、これって闇の回廊の力が少し混ざってるぅ…(気絶」

「しかも嵐みたいだから、気持ち悪りぃ——————!!!」

リズが闇の回廊に酔い、アクセルまでもが機械の影響で嵐の状態になった異空間に酔っている事も知らず
ちなみに彼らは気持ち悪い差の余り気が付いていない、ムーンだけが別の場所に飛ばされている事を

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.68 )
日時: 2011/07/07 15:48
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「うえぷ…(気絶」

「………(同じく」

「おいリズ!!?ロクサスまで…(汗」

嵐状態の闇の回廊に、元々闇の回廊が苦手なリズが耐えられるワケもなく倒れる。
同じくロクサスも流石に嵐の闇の回廊はキツイらしく気絶してしまい、アクセルが冷や汗をかく。

「クソ…って何だ、アレ?」

思わずどうすればと考えると近くに光が差し込んでいる場所があった、あそこまでリズたちを連れて行けば少しは気休めになるだろうと考え向かうと—光が彼らを包み込んだ。

「うっ…何だ?」

「おお!!来たかアクセル!!」

「この時代のアクセルなら久しぶりが合ってるのかしら?」

それは余りの眩しさで目を瞑ってしまい、光が収まると同時にアクセルは再び目を開ける。
するとそこには、白衣を着た少々老けたヴィクセンと大人っぽくなったナミネがいた。

「アレ?ヴィクセン…アンタそんなに老けてたか?それにナミネもそんなに大きかったか?」

「相変わらず失敬な!!私がそう見えるのも当然だ!!ここは未来…もといリズたちが住んでいる時代だ!!」

「何ィィィ——————ッ!!?」

変な目で見つめると相変わらず変な所でうるさいヴィクセンが切れながら未来だと説明すると、アクセルの絶叫が響いた。
リズたちがいた時代に来たと言う事は、ホントに未来にきてしまったと言う事だ…

「うぅーん…赤ウニ、うるさいんだけどぉ…?」

「………………?(略:どうしたんだ、アクセル…?」

そしてリズたちが目を覚まし、同じく絶叫するまで後数秒後である。
ちなみに、リズがヴィクセンを見て黒い笑みを浮かべキーブレードを出した事は言わないでおこう(ボコボコにするため)

「—ナミネ母さん、久しぶりだね」

「そうね、相変わらずやんちゃなんだから」

未来に戻ってきたらまずやると決めていたヴィクセン撲殺計画(詳しくはタイムトリップ)を実施した後、久しぶりの母にリズは挨拶をする。
近くではこれが未来のナミネなんだと、ロクサスが呆然としている。

「貴方は過去のロクサスね、何だかなつかしいわね」

ナミネもナミネで、過去のロクサスを久しぶりに見たと嬉しそうに微笑む。
何だか、未来のナミネはあの頃のか弱さと言うか内気な面が見られない←失礼
だからこそ、ロクサスは少々戸惑ってしまっていた(自分もどうなっているかと言う心配もあるが

「ところでリズ…私思ったんだけどムーン君は?」

「へ?」

リズの頭を撫でていたナミネが突然そんな事を言い、リズは思考停止する。
そう言えば、あの闇の回廊に入ったとたん…

「ま、まさか違う場所に落ちた——————ッ!!?」

行く場所は未来の存在しなかった世界とは定めて闇の回廊に入ったが、ムーンとはあの嵐の闇の影響ではぐれてしまったのだ。
存在しなかった世界は意外と広いし敵も多い、もしハートレスや私たちがいない間に新しく入った配下ノーバディたちに襲われていたら

「た、大変ッ!!私探してくる!!」

「あッ!!オイリズ!!?」

そうと解ればこうして言われない、思い立ったらすぐ行動の教育方針だったリズは待てと言おうとしたアクセルの言葉を聞かないで出て行ってしまった。
これを見て、一同がため息をはいたのは言うまでも無い…
でも、本当にムーンは何処に行ったんだが…

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.69 )
日時: 2011/07/07 16:44
名前: 雪姫 (ID: mOILM.Mp)


雪姫です♪

リラさんの小説見に来ちゃいました!!
続き物ですかぁ〜、前の奴見ないとな!
あっ、でも私キングダムハーツやったこと無いんだった・・・。
急いで学習しなきゃ!!

更新頑張ってください!!

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.70 )
日時: 2011/07/07 21:49
名前: Liaya (ID: mEh5rhZz)

どうも!
テストお疲れ様です!!私も今日テストが終わりました。
でも、点数ヤバイですよ、きっと・・・(泣。

これからどうなるのか楽しみです。
ムーン見つかるといいですね。
エリクサーとケアルガのコマンド、それとメガポーションおいときます(汗。

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.71 )
日時: 2011/07/08 21:24
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

雪姫さん

こんにちわ!!私の小説を見に来て下さってありがとうございます!!
メモリーはタイムトリップの続き物です、是非見てくだs(宣伝してんじゃねぇ!! byリズ)
キングダムハーツ面白いですよ!!どうぞ学習してk(それ以上言ったら殺すぜ? byムーン)
…すいません(滝汗
更新頑張ります!!後私もポケモンの小説は書いているのでそちらも見てください!!(オイ


LIаyаさん

どうもです!!
テストマジ疲れました…11教科とかリアル死ぬかと思った…(泣
私ももう、テスト帰ってきて英語死んでましたが(オイ
これからどうなるかと言うと、ついに彼が再び登場します。
ムーンは見つかりますよ、案外すぐに(ネタバレしてる!!? byリズ)
回復コマンドとアイテムありがとうございます…本当に(汗
それでは、書きます!!

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.72 )
日時: 2011/07/08 21:54
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「…痛ってぇ〜…まさかあそこに落ちるとはついてねぇな…」

一方その行方不明になったムーンは、何と城の裏側ともいえる場所に落ちており運悪く屋根(?)に頭をぶつけていた。
しかもそれはノーバディの刻印のてっぺんである、よく刺さって生きていたものだ。

「ダークブロック(闇の箱を作り、自分を守る防御技)が使えなかったら、もちろん死んでるわドアホがぁ!!!(怒」

そんな無責任な事を言う何処ぞのナレーション解説者に、思わずムーンはツッコミを入れながら叫ぶ
もちろんそれにナレーションは言い返すわけもなく、その叫び声は虚しく響いただけだった←

「あの野朗…っく…」

これにはいくらムーンでも殺意が芽生えていると、急に目眩みがして倒れそうになる。
今になって嵐の闇の回廊の影響を受けたのか、それとも落下したダメージが今更来たのかは解らないがかなり痛みが走り意識が遠のく。
何時ハートレスなど襲って来るか解らないこの状況で、倒れるわけにはいかないのに…と思っていたら救世主を送ってくれた。

「—オイ!!?アンタ大丈夫か!!?」

何と倒れた自分の目の前に金髪と栗毛が混ざったツンツン頭の少年が現れ、ケアルラをかけてくれた。
しかもその手にはキーブレードを持っており、怪我が治った事で意識がはっきりしてきたムーンは目を見開く。

「キーブレード!!?どうしてお前が…?」

「ん?これを知っているのかアンタ!!?」

まだ調子が良くない身体を労わりながらも起き上がりそう言うと、相手の少年もキーブレードの事を知っていた自分に対して驚いていた。
そりゃあ今の時代、キーブレードは伝説級の剣とされているのだからそれを知っている俺に驚いたんだろうとムーンは考えていると少年はじっと自分を見てきた。

「うん?待て…紫髪を後で2本結いに纏めてて、加えて黒い肩出しコート…?アンタがもしかしてムーン・ヴァノイズ?」

「!!?どうして俺の名を!!?」

そして自分の事を知らないはずの金髪の少年がムーンの名前を呼んできて、驚愕しながら聞くと頭をかく。

「何でって…そりゃあ『身内の者』からよく聞くしな」

「身内の者…?」

身内の者から聞いたと金髪の少年は言い、更にムーンは首を傾げる。
この少年は、何を言いたいのかと考えているとため息をはかれる。

「あのなぁ…ムーンさんよ、俺誰かに似ていると気が付かないのか?」

「は…?」

少年にそう言われ、ムーンは少年が先らしたようにじっと顔を見つめる。
金髪に栗毛が混ざったツンツン頭に…青い瞳?そしてこの思いっきり知っていて見慣れている、別名堕天使とも言われる自分の親友に超似てた。
その姿をよくよく見てみると彼女の両親にもそっくりで、ムーンの顔はまさかと真っ青になる。
その顔を見て、ようやく気が付いたかと金髪の少年は呆れながら

「俺の名前はレイシャ・ブラックノーバディ…アンタの親友、リズの『弟』さ」

『リズの…弟だとォォォ———————ッ!!!!!!?』

金髪の少年—レイシャがそう自己紹介すると存在しなかった世界にムーンの絶叫が木霊した…
リズに弟がいるなんて、彼は初めて聞いたのだから仕方ない。


—ミニおまけ—
ついにレイシャが登場しました。
ちなみにレイシャの存在を考えてくれたのは、LIаyаさんです(エ!!?
ピクシブでLIаyаさんがレイシャの事を提案してくれて、私も少々キーブレードを一本考えてこの小説に登場する事になりました。
彼はリズの弟として、大活躍するのでお楽しみに!!

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.73 )
日時: 2011/07/09 16:56
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「えっとレイシャだっけ?お前は何でココにいたんだ?」

「レイでいい、俺はヴィクセンに頼まれたんだ…ここに落ちたと思われる闇の気配を調べて来いって」

「なるほど…(闇の気配って…確かに属性は闇ですけど」

自分を助けてくれたあのリズの弟—レイシャと、ヴィクセンのところを行く途中そう言えばとムーンが思っていた事を聞いた。
どうやら自分だけがはぐれて落ちたせいか、勘違いされ調査して来いと彼が派遣(?)されて来たようだった。

「それにしてもリズの弟か…ロクサスさんにといいリズにといいそっくりだな」

「よく言われるよ…結構ヴェンにも間違えられるしな」

そしてレイはロクサスとリズにとても似ておりムーンが驚いていると、何だか間違われるのが嫌なようで少々顔を歪める。
そりゃあ自分と姿がと爪二つの奴らが沢山居るなんて嫌だよなと思い悪いとムーンは謝る。
そのせいで空気が重くなり、地雷踏んだとムーンが冷や汗をかいていると

「ムーンッ!!見つけた…ってレイじゃない!!?」

「相変わらずだな…リズ姉ちゃん」

ムーンを探しに来たリズが何時もの素早すぎるスピードで走ってきて、レイシャがいる事に驚いていた。
そんな姉に対して思わず呆れながら呼ぶと、後からリズを追いかけてきた者にはなおさら驚く事になる。

「—ええぇ!!?な、何でウニ…じゃなくてアクセルと父さんが若返っているんだ!!?」

「ろ、ロクサスが二人ぃ!!?」

「あー…そう言えば、レイとアクセルたちも知らないのよねぇ…」

お互いが始めて見たとたん、すぐに絶叫しあいリズが頭を抱えると俺が説明するとムーンが冷静に教え始めた—

「…つまりこの二人は確かにアクセルと父さんだけど、過去の二人だと」

「で、このレイシャとやらはリズの正真正銘の弟でロクサスの二人目の子供だと…?」

「………………(略:俺って子供が二人もいたのか…」

「そうだ、ロクサスさんとは服装も違うし見分けられるだろ」

そしてレイシャがマジかよと信じられないが信じるしかないなと過去の二人を見て納得し、同じくアクセルとロクサスも納得する。
ムーンが服装を指差し、確かにロクサスは黄昏の街の服(?)だしレイシャは半そでの黒いコートだし見間違いは無いなと考えているとリズがレイシャを見て

「そう言えばレイ、アンタ力はコントロール出来るようになったの?」

「ダメだ、まだ見る事や相手に見せる事しか出来ない」

「そう…でも闇の力は安定してるわね」

『?どう言う事だ…?』

力—恐らくはレイシャの能力であろう物をコントロール出来るようになったのかと聞き、レイは首を振ると闇の力は安定してるとリズは微笑む
この様子に、この二人はは何があるのかと思いムーンとアクセルがハモりながら聞くとため息をはき

「そうね隠しておいて大変なだけだし、レイシャはナミネ母さんと同じく記憶を操る能力があるのよ?」

「え?」

「マジか——————ッ!!?」

何と—レイシャも記憶を操る能力があるようで、本人が苦笑してると再びムーンたちの絶叫が響いた…

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.74 )
日時: 2011/07/09 22:00
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「…取り合えずそろそろヴィクセンの部屋に行かないとアイツうるさいから、早く行こうぜ」

「それもそうね、行きましょ」

そんなムーンたちにレイは苦笑すると早く行こうと促がし、一向はヴィクセンの研究室に戻る事にした。
ムーンがレイシャを見て、睨みながら何かを考えているのを知らず

「(…レイシャ・ブラックノーバディ…リズの弟であり記憶を操る者…アイツは本当にそれだけなのか?)」

レイについて彼はまだ疑問が晴れていない部分がある、恐らくリズの弟と言う事と記憶を操れると言う事は紛れも無く本当の事だろう(ナミネに似た力を感じるから)
だが何かが引っかかるのだ、彼の心からは邪悪なものでは無いが光の心を持つリズと正反対にかなりの闇を感じた。
まるで、心の中に一滴も光の心が無いような…

「(何なんだあの心を埋め尽くすような闇…だが微少に光の力は感じる…どう言う事なんだ?)」

「ムーン?どうしたのー!!?」

レイシャは本当は何者なんだ?と言う疑惑が彼の心から離れず、ずっと腕を組みながら考えていると一歩たりとも動こうとしない自分を心配したのかリズが駆け寄ってくる。

「あ?…あぁ、何でもない」

「そう?何だか顔色が悪いわよ…?」

「もしかしてまだ頭が痛むんですか?」

そんなリズに平気だよとムーンはそう装うが、リズは納得しておらず具合が悪いのかとなおさら心配しておりレイまでケアルをかけてくる始末である。
これ以上リズに心配をかけるワケにはいかないと思い、だから大丈夫だってと笑いヴィクセンの研究室へと向かった。

「—来たか、早速だが未来のロクサスとアクセルを…」

「解ってるわよ、準備はいい?ムーン、ロクサス、赤ウニ」

そして部屋まで行くと、机のようなベットに二人が寝かされており過去の私から聞いた闇のエネルギーとやらを解放してくれと言われ今回は二人(闇のエネルギーにやられた者)なのでリズとムーンはキーブレードを出す。
もちろん三人とも準備は万端で、レイは何が起こるのか解らず困惑している。

「それじゃあ姉ちゃんはちょっと出かけてくるわ、大人しくしてるのよレイ」

「え?オイ…リズ姉ちゃん?」

一応自分と似て無茶をする弟にそう言うと、リズとムーンの足に魔法陣のような者が現れる。

『—私の名はリズ!!記憶と時間の能力を回収する者!!その力ここに戻れッ!!』

『—俺の名はムーン、記憶と時間の能力を受け止める者!!その強大な力をここにッ!!』

その光はリズとムーンたち4人を照らし、その眩しさに思わずレイシャが目を瞑ると—消えていた。

「消えた!!?」

「いや、ただロクサスたちの心に向かっただけだ」

それは一瞬の出来事で驚いていると、ヴィクセンが冷静に判断する。
心の中に入るなんて…出来るのか?

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.75 )
日時: 2011/07/11 21:34
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「—何がどうなってるんじゃあああああああああッ!!!!!」

「落ち着け、リズ!!(滝汗」

レイシャがヴィクセンとそんな会話をしている時、未来のロクサスとアクセルの心の中ではリズの絶叫が木霊していた(そしてアクセルが必死にそんなリズを押さえていた)
実はどうやら二人の心は一時的に完全に融合してしまっており、二人同時に記憶の回収をしなければならない事に気が付いのだ。
そして二人の本来の記憶を取り戻すべく先に進むと—どんでもない事が起きていた。

「何で今回はアンヴァースじゃないんだッ!!?何故ハートレスなんだァァァ!!!答えろ——————ッ!!」

「俺が知るかぁ!!」

何と今回二人の記憶を閉じ込めていたのはアンヴァースではなく、大型ハートレスのパラサイトグレイブだったのである。
しかも意外と手強く、毒花粉撒いて毒状態にするわ、ずっと接近してると強力なひっかき攻撃してくるわ、アクセルを毒花粉出すところに飲み込んで大変な目に合うわ、触手が生えたと思ったら増えて倒してもキリがなくリズがブチ切れていたのであった。
そんな親友にムーンも逆ギレ返し(?)をするが、彼女が言っている(叫んでいる)事は確かな事なので何も言えないのが現状である。

「だぁぁぁッ!!コイツ攻略めんどくさいし頭来た!!久しぶりに少し本気出す!!」

「え!!?ちょリズ待て!!!」

「力を貸せ!!!『トランスモード』闇の眠りし記憶ッ!!」

—ちゅどーんッ!!!←

そしてとうとう、リズの怒りの限界が訪れムーンが止めるが時既に遅し
勝手にトランスモードになり、ヴァニタスの服のような格好になった。

「あぁ…遅かった(泣」

「別に今回は『全変身』してないじゃん」

「………?(略:全変身…?)」

そんな少女に、ムーンは頭を抱えながら涙目になりリズが呆れているとロクサスは全変身と言う言葉に疑問を覚える。
確かにこの前(タイムトリップ)の事件の時、変化した格好とは少々違っているような気が…

「このモードは『半変身』よ、半分だけ闇のモードになり攻撃力を上げる便利なモードだよ(全変身したら闇の力しか使えなくなるし」

なるほど、つまりはあの時と違い半分しかトランスしていないと言う訳か
確かに瞳の色は右目だけ金色だし、身体も全身筋肉スーツじゃなかったし、ロクサスはようやく意味を理解した(普通の奴なら解らないからッ!! byアクセル)

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.76 )
日時: 2011/07/11 21:47
名前: Liaya (ID: mEh5rhZz)

どうも!!
トランスモードにはそんな便利な能力があったんですね。
驚きました!!そして、それを理解したロクサスもすごいですし(汗。
その場に私がいたら、たぶんアクセルと同じツッコミをしていたと思います(笑。

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.77 )
日時: 2011/07/13 17:22
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

LIayaさん

どうもです!!トランスモードにはこんな便利なモードがあったんですよ(笑
でもこれって不便なところもあるんですよね、今からそれ書きますけど←
ロクサスは本体であるソラと違い、少々しっかりしたところがありますからね…
そして機関に属している事により、結構頭はいい設定です(ネタバレ自重!! byリズ)
やっぱりアクセルと同じツッコミしますよね、だけど彼の場合ツッコミがいちいちめんどくs(これ以上言うと燃やされるので自主強制します)

リズ「燃やされるの解ってるなら言わなきゃいい話でしょうが…」

ムーン「それが解らないのが、作者だ」

酷ッ!!
それでは、書きますか!!

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.78 )
日時: 2011/07/14 20:30
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「ハートレスならハート回収も出来るし一石二鳥よ!!ロクサス援護して!!」

「まかせろ!!」

『トランスモード半変身』闇の眠りし記憶を解放したリズが闇をキーブレードに宿しパラサイトグレイブに走り込むと、ロクサスもキーブレードを持ち駆け込む。
あの強力なひっかき攻撃をしてこなければ、しばらくは接近戦が出来るからだ(どうやらひっかき攻撃を一度するとしばらくはアレを出さない)

「喰らえぇ!!ダークファイガ!!」

「力を貸してくれ…ッ!!マジックアワー!!!」

闇の力が強化されたモードの闇の炎と、体力が残り少なくなり発動できるハズのリミットカットとも言える技を無理やり発動させ攻撃すると結構聞いたのかパラサイドグレイブはよろめく。
それにリズがチャンスだと踏み込み、更に接近しようとしたが—

「うわっ…!!?」

「何ッ…」

何とパラサイドグレイブは毒のような弾を何回も撃ち込んできて、無防備だったリズは思いっきり喰らい毒状態になる。
それに思わずよろけてしまい、パラサイトグレイブが飲み込もうとするのを何とか近くにいたムーンがダークスパイラルで防ぐ。

「痛ぁ…」

「聖なる癒しをここに!!エスナッ!!」

毒状態になったせいで時間が経つ事にダメージを負い、リズが顔を歪めムーンが状態異常を治す回復魔法を唱えるが

「嘘だろ…エスナが聞いていない!!?」

「うぐっ…身体が重い…(汗」

状態異常なら何でも治せるはずのエスナが利かずに、ムーンが困惑すると更に毒が利いて来たのかリズはキーブレードを杖代わりに使い何とか立っている状態だ。
ロクサスとアクセルが光と炎の技を合わせ何とか毒花粉や触手を押さえているが何時まで持つか解らない状況だ。

「どうする…!!?」

唯一思考を動かせるムーンが冷静に考えるが何の解決方法も思いつかない。
リズが戦力から外れたと言う事はかなりの戦力低下と言う事だ。
それを補える方法を…考えろ!!

「(…やっぱり、このままじゃいられないよ)」

そしてリズたちの帰りを待っているレイシャも、待つ事に限界を迎えていた。
自分だって戦える、だからこそ今度は自分が協力する番だ…!!

「(ようするにリズ姉ちゃんは過去の母さんとファンタジアの力を使い父さんたちの中へ入っている…なら)」

ナミネ母さんと同じく記憶の力を司り操れる自分なら、意識に入り込み助けに行けるのではないか
そうレイシャは考えると、やる事は1つだ。

「(記憶の力よ…俺の意識をこの中にいれてくれ!!!)」

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.79 )
日時: 2011/07/14 21:05
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「…何なんだ、何故か物凄く嫌な予感がする…!!(汗」

「俺もだ、何か果てしなく厄介な予感だ…(同じく」

レイシャがそんな事を考えている時、未来のロクサスたちの中で戦っていたリズたちはきっちりと嫌な予感を感じ取っていた。
その予感は正解なのだが、今はそうも言ってられる状況じゃない。
とにかくロクサスとアクセルの『負の記憶』により生まれたパラサイドグレイブを、一刻も早く倒さなきゃいけなかった。

「ぐああっ!!」

「アクセルッ!!」

そしてリズが毒で引いている中、アクセルが強力なひっかき攻撃を喰らい体力が一気に減りロクサスがその名を焦りながら叫ぶ
だが彼は全く焦った表情などがなく、チャクラムに炎を宿し

「体力が減れば…コイツを解放出来るんだよ!!炎奥義リミットカット・エクスプロージョンッ!!」

—ドガァァァァァンッ!!!

「うわっ…ゲフ、ゲフッ!!」

何とアクセルはその窮地を逆に利用し、リミットカットを解放したのである。
その爆炎は結構強力で、ロクサスが炎によって発生した煙に咽ていると—

「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!?」

『ロクサスッ!!?』

その煙に乗じて触手がロクサスを掴んだと思ったら、そのまま煙の中へ連れ去ってしまい全員が叫ぶ。
油断したとムーンは舌打ちをすると、今にでもロクサスを助けに行きそうなアクセルを止める。

「待て…アクセルッ!!今行ったら危険だ!!煙が晴れるまで待て!!」

「待てるかよ!!あの中でロクサスはどうなってるか…!!」

「どうなってるか解らないからなおさら行くなって言ってるんだよ!!状況が解らない以上、迂闊に入り込んだら何の罠があるか分からないだろうが!!」

どんな時でも大抵は冷静なムーンが必死に宥めるが、アクセルはそれを聞こうともせずに乗り込もうとする。
ロクサスが彼にとって何よりも大切な人なのは分かる、危険を犯してでも行かなきゃ行けないと考えるのも分かる…だけど

「それにお前が余計な怪我したらロクサスが悲しむだろ!!俺のせいだってまだ背負い込んだらどうするんだ!!?これ以上アイツを苦しめる気かよ!!」

「………ッ!!!」

親友を思いやるならきっとその親友も、自分の身も大切にして欲しいと考えているだろう
だからこそ冷静に考えて行動しろとアクセルに言い、落ち着かせると毒に慣れたのかリズが立ち上がりながら睨み付け

「ゴチャゴチャ言ってる暇あるならアレ見てからにしてくれる…ッ!!?」

「なっ!!?」

そう言いながらリズはパラサイドグレイブの本体である部分を指差すと、ムーンとアクセルは固まった。
ロクサスが棺桶と言えばいいのか、その部分に張り付けられ触手に囲まれて身動きできない状態であるのだから

「クソ…ロクサスを捕らえたのは確実に一人仕留めるためか!!」

「うわぁぁぁぁぁ!!!」

「げふっ!!?」

「「げふっ?」」

それを見てリズが悔しげに地へと拳を突きつけると、突然悲鳴らしき声が響きアクセルの呻き声が聞こえてきた。
その声に思わず反応してアクセルを見て見えると—何時来たのかレイシャに潰されていた。

「レイシャァァァァァァ!!?」

「何やってんのよアンタ!!?」

「あ、リズ姉ちゃんにムーン兄」

これにはムーンが発狂レベルで叫ぶと、リズも驚きながら聞き本人は能天気に姉とムーンの名を呼ぶ。
それにパラサイドグレイブは触手を出し、戦闘態勢万全だ。
何はともあれ、レイシャも参戦である。

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.80 )
日時: 2012/07/16 17:29
名前: リラ (ID: xBFeLqnd)

「ってパラサイドグレイブか、アレ?」

「そうだよ…ッ!!来た以上アンタもちゃんと戦ってもらうわよレイ!!」

そしてレイシャは今パラサイドグレイブの存在に気が付いたようで、思わずそう聞くとリズが毒に侵されながらも必死に答える。
そんな姉の様子がおかしい事にすぐに気が付き、駆け寄り

「うわっ、これって猛毒レベルじゃん…どうりでリズ姉ちゃんが大人しいワケだな(汗」

「どういう意味だ…(黒笑」

「黒さ解放すんな、荒治療になるけどじっとしてろよ…集まれッ」

顔色が真っ青になり、腕にも紫色のような線が侵食している姉の姿を見てレイシャが冷や汗をかくと更に黒さを解放したリズに軽く怯えるものの解毒方法があるようでいきなりマグネの魔法を唱える。
マグネは一応攻撃魔法だから結構痛い、それに顔を歪ませているとレイシャは毒が最も深い右腕にマグネの磁力を集中させると毒が宙に浮き上がる

「今だ、二つの聖なる癒しの力よ…!!」

それを見て、エスナとケアルを同時にかけると—リズの毒が抜けていく。
これにはリズ自身も目を見開き、ムーンも驚愕する。

「毒が…抜けた」

「上手くいったな、グラ兄から教わった治療法さ…エスナをかけても治らない状態異常ならこの技を使えば大抵は大丈夫なんだとさ」

「…そう、グラッセが…」

ぽつりとムーンが呟くとレイシャは苦笑しながら、この方法を教えてくれたのはグラッセだと言いリズは俯く
その彼は今、闇の中で眠っている…私たちが彼の『負の記憶』を見つけない限りけして目覚める事の無い…
改めて自分たちがやっている事とやらなければならない事をリズは痛感し、泣きそうになる。
だけど、今は毒が抜けて動ける—ロクサスを助けなければならない。

「—サンキュレイ、ところでアンタがいるなら一気にロクサスを助けられ決められるかもしれない…『暴走しないぐらいに闇の解放』出来る!!?」

「…今日は力も安定してるから大丈夫だと思う、やれるだけやっては見る」

キーブレードをきっちりと握り締め立ちが利ながらレイシャにそう言うと、彼は一気に闇の力を解放し金色の瞳へと変貌する。
その姿にムーンは闇に堕ちたのかと、一瞬自分の嫌な記憶が横切るが首を振り追い出す。
レイシャは主な戦闘方法が闇の力によるものだから、恐らく今は中に眠っていた力を解放しただけだろう…なのに何なんだ…この消えない嫌な予感は

「さぁて、俺の身内を傷付けた怒り…思い知らせてやるッ!!!」

ムーンがそんな事を考えている事を知らないレイシャは、怒り狂いながら金色の瞳でパラサイドグレイブを見つめ、二本のキーブレード—『サンセットブリーズ(夕焼けのそよ風)』と銀色の花を催した鎖のついた『メモリアルローズマリー(記憶の思い出)』を出した。

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.81 )
日時: 2011/07/16 23:53
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「キーブレードが二本…」

「アイツは私と父さんと同じく二刀流でね、まぁアイツの場合はちゃんと『継承』受けてるからだけど」

「継承…?」

怒り狂うレイシャを見て、キーブレードを二本使っている事に少しは驚いたのか(周りが凄いのしかいないから慣れたのか)ムーンがそう呟くと冷静にリズが答える。
そしてアクセルは何よりも少女の継承と言う言葉が気になったようで、首を傾げると後で教えてやるから今は敵に集中しろと目で促がされる(正式に言えば黒笑と言う名の、脅し)

「さぁて、今はレイシャから離れて援護するわよ…巻き添え喰らうから」

「………?」

リズもキーブレードを出し、アクセルを見ながらそう言うと彼は気が付いた。
何時もの彼女なら『巻き添え喰らうわよ』と言う時は、少し冷や汗をかきながら慌てている。
だが今の彼女は、そんな表情が全く無く寧ろ何か哀しみを宿し不安を感じているようだった。
次の瞬間、そんな事気にする暇などなくなるが

『うあぁぁぁ——————ッ!!!!!!』

「っく…!!?」

「相変わらずの闇の力と『心』ねぇ…!!」

いきなりキーブレードを出したままずっと黙っていたレイシャが叫ぶと、その身体から一気に闇の力が解放される。
その威圧感に思わず吹き飛ばされそうになるが、何とか耐えリズも彼の闇に感心していた。
そして何よりも変化していたのか彼の瞳の色、何時もの深海のような青い瞳はまるで闇の存在を象徴する金色の瞳だ。

「瞳の色が変わった…」

「アレはレイシャが本気を出した証拠、普段は私と同じ青い瞳なんだけど闇の力解放すると金色に変化しちゃうのよねー…」

一同(?)の考えてる事をムーンが代弁すると、昔から慣れているのかリズが再び答える。
流石姉と言ったところかとムーンが感心していると、ある『異変』に気が付く

「アレ…?アイツのキーブレードの銀色の方…何か黒い色になってないか?」

「ッ!!!ちょ、それ本当!!?」

ムーンが闇の解放しパラサイトグレイブに攻撃しにかかっているレイシャのキーブレード『メモリアルローズマリー』の方を見て言うと、リズがムーンの背中を使いよじ登りながらレイシャを見る(酷い
するとそのキーブレードは彼の言うとおり、銀色から段々と下の方から黒に染まっていっていた。

「マズい…マズいぞ…!!アイツ全然力安定してないじゃない…ッ!!」

「お、オイ…どう言う事だよ?リズ」

「説明している暇は無いのッ!!今のうちにレイシャを止めないと…ッ!!」

その様子を見て一人で焦り続けるリズに、ムーンが聞くと疑問は遮られレイシャを止めないと慌てながら叫んでいると—恐れていた事が起きてしまった。

『あぁ、あぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!』

突然レイシャは悲痛な声を上げると、闇に飲まれてしまった。
そして闇が消えたと思ったら、パラサイトグレイブと共にアンチ化した状態で彼はいた。

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.82 )
日時: 2011/07/17 09:47
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「あのバカ…ッ!!何アンチ化してんのよッ!!」

「アンチ化だと!!?」

まさか最悪な事態が起こるとは考えたくも無かったリズだが、今それは正に起きており頭を抱える。
そして、ムーンとアクセルはレイシャがアンチ化出来ることに対して結構驚いていた。

「説明は後って言いたいところだけど…もうそうも言ってられないわね、いいわレイシャの事戦いながらだけど教えてあげる」

そんな二人の態度は予想していたのか、そんなに慌てず冷静にキーブレードを構えながらレイシャに駆け込んで行きつつリズはレイシャの真実を語りだした。

「まずレイシャ・ブラックノーバディは、私と同じく闇の力を使えた…しかもかなり強大な物でね」

「お前よりもか…?」

「ええ」

そう、レイシャは生まれつき何故か私と同じく強大な闇の力を持っていた。
確かに闇の力を持つがそれを上回るほどの光の力を司るロクサスとセブンプリンセスのノーバディと言えるナミネから生まれるには明らかにおかしい現象だった。
バカマッドサイエンティスト(ヴィクセン)がレイシャの事を調べたいとか殺したいぐらい最低な事言ったらしいけど、この異常な原因を探るために仕方なく二人は納得しレイシャを預けた(滅茶苦茶物騒&もちろんレイシャに変な事したらただじゃおかないと黒笑で言いました)
そしてその結果、驚くことが解ったわ…

「—『純粋な光の心』を持つ私のように、まるで世界の意思が反応したかのようにレイシャには『純粋な闇の心』があった」

「な…ッ!!?」

「…私の心の闇を補うかのように『レイシャには闇の心しか無かった』って事よ」

世界には心に闇が無い人間なんてセブンプリンセスしかいないとか言われているけどまれに私みたいな現象で光の心しかない者が生まれる。
だけど…何も特別な事をしないで闇の心しか無い者が生まれるなんてそれは世界にとっても初めてだった。
リズが胸に手を当てながらそう語ると、ムーンも初めてそんな事を聞いたので驚愕するしかなかった。
アクセルも一応機関メンバーだが、そんな重要な事は聞かされていない。
セブンプリンセス以外にも純粋な心を持つ者がいるなんて…ってえ?

「ちょっと待てリズ、お前純粋な光の心の持ち主なんて俺聞いてないぞ?」

「そりゃあだって教えてなかったもん、別に重要な事じゃないから言わなくてもいいかなって考えてたし」←

「全然重要な事じゃなくないわァァァァァァ!!!」

よくよく考えてみれば、アクセルはその真実を知らなかったと考え思わずそう言うとサラッと張本人は自分の立場を自覚しないのか何とも緊張感の無い事をいいアクセルがツッコミを決める。
そんな二人を、ムーンがコイツら戦いの最中だって解ってるのかと呆れたらしい。

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.83 )
日時: 2011/07/17 22:39
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「てかいい加減落ち着きなさい!!バカ弟がッ!!」

『………ッ』

そして一応戦いの最中だって言う自覚はあったらしく、一気にリズが駆け込みレイシャにキーブレードを振り下ろすが腕で受け止める。

「腕で受け止めた!!?」

「いえ、ダメージはあるわ…私のキーブレードの攻撃を無理やりアンチ化によりダメージを感じないようになってるだけ、元に戻ったら腕は出血してるハズよ」

「………ッ!!」

これにはムーンも驚くが、レイシャの暴走はなれているらしいリズが冷静に答えると絶句する。
つまりは、自分の身内が苦しむと解っていてもリズはレイシャに攻撃している事になる。

「じゃあ止めろリズッ、攻撃しないでレイシャを…」

「バカ言ってるんじゃないわよ!!!相手は本気を出している『敵』なのよ!!?いくら『身内』でも戦わなきゃいけない!!」

『………』

それを知ったしまったら止めるしかないだろう、攻撃しないでレイシャを助けようと言おうとしたら怒られリズは更にレイシャに手加減無しのホーリーをぶち込む。
もちろんアンチ化しているレイシャには痛みを感じる事など出来ない、けどまるでその顔は哀しみに歪んでいるように見える。
基本的ムーンは冷静で人を見下していると思われがちだが根は優しい、だからリズの弟であるレイシャを見捨てる事なんて出来なかった。

「お願いだ止めてくれ…」

「…ムーン、気持ちは解りたいところだけど…そこをどいて」

気が付けはムーンはレイシャの前に飛び出ていて、彼を守っていた。
しかしリズはそんな彼に情けも無く、青い瞳を細めると蹴り飛ばす(酷い)

「ッ…」

「今のレイシャに私たちの『言葉』は通じないわ…『情』をかけるだけ無駄よ」

「情って…」

こう言う時は本当に手加減無用のリズの蹴りの威力に顔を歪めると、何時もの彼女では考えられないような事を言われ反論する。
だが彼女はそんな反論気にもせず—ムーンにキーブレードを突きつける。

「だからそれが『お情け』って事なのよ、大袈裟かもしれないけどここは『戦場』と言っても過言じゃない状況なの」

「戦場…」

「アンタならそれが解るだろ?…今まで体験してきたんだから」

今まで体験してきた、その言葉にムーンは胸を貫かれた衝動を受けた気がする。
そう、リズも自分ももう嫌って言うぐらいに戦いの中に入りそれを体験した…沢山の命が消えるのをこの目で見届けた。

「—私は例え弟でも…レイシャでも消さなきゃいけないなら消す、それぐらい解るでしょ?」

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.84 )
日時: 2011/07/18 19:34
名前: Liaya (ID: mEh5rhZz)

こんにちわっす!
リズの絵見ました!!
うまいですよ!?なんで下手とか言ってんですか?(驚
私もかけたら書きます。でも、PC自体が受け付けてくれなくって・・・(泣。
何とかしてみます!!


レイシャ大丈夫ですか!?
何とか戻ってくれますように・・・。

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.85 )
日時: 2011/07/19 21:00
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

LIayaさん

こんにちわです!!
リズの絵見てくださいましたか…あんなドヘタな絵を!!(涙
うまいなんて…私で上手かったら

リズ「ピクシブの絵師さん全員が神様レベルだよね♪」

…言わないでくれ、結構くるから(心に
レイシャの絵書けたら書いてください!!楽しみにしてますので!!
レイシャは大丈夫ですよ!!かりにもあのリズの弟なのですから!!(どういう意味だ!! byリズ)
それでは、続き書きます!

Re: キングダムハーツ メモリー ( No.86 )
日時: 2012/01/12 00:42
名前: リラ (ID: HJWJGKQ2)

「…お取り込み中悪いけど、そのぐらいにしてくれないか…ッ!!?」

「アクセルッ!!(滝汗」

するとそんな中、アンチ化したレイシャを必死に抑えながらアクセルがそう言うとリズはハッとする。
そうだった、今は一刻も早くレイシャを戻しロクサスを助けなきゃいけないのに…!!

「悪い赤ウニ!!後は私に任せろ!!」

本来の目的を思い出し、リズがアクセルに引けを言うと一気に間合いを攻めレイシャの闇の力を受け止める。
そして攻撃を受け止める中、アクセルとムーンを見て

「レイシャは私一人で何とかする…ッ!!だからアンタたちはロクサスをお願い…ッ」

「解った!!ヘマすんじゃねぇぞ!!?」

「誰に言ってるのよ!!私は生れ落ちし光と闇と言う称号を持つリズよ?」

自分がレイシャの正気を戻し何とかするからロクサスを助けろと叫ぶと、アクセルは承諾し先にパラサイドグレイブの元までワープする。
その様子にリズはほっとすると、まだいるムーンを見る。

「早く行けムーン、アクセル一人じゃロクサスを助けるのにも大変だろ!!!」

「でもレイシャが…!!」

「いくら『身内』でも戦わなきゃいけないって言っただろ!!『敵となったレイシャ』に情をかけるな!!」

さっさと行ってアクセルを援護しろと言うが、さっきの言葉を気にしているからこそムーンは困惑する。
リズがレイシャを殺してしまわないか不安なのだろう、自分の心情を心配してるからこそだと解っているのだが…

「(…私信用無いわね、アレはアンタを集中させるためのハッタリなんだけど)」

だけどムーンはリズの本当の心情に気が付いてなかった、彼女はただムーンに迷いを無くすために言っただけなのだが逆効果だったようだ(そりゃあキミの性格上、誤解されますよ by作者)
第一、弟であるレイシャを殺すわけねぇだろ…ムーンって意外と変なところで天然だよなぁ…と言うのがリズの本音である。

「戸惑うな、立ち止まるな!!闇に飲まれるぞ!!…赤ウニの受け売りだ」

「ッ!!…まかせろ、ロクサスを助けてくる」

仕方ないなとリズは苦笑し何時ものウインクでそう言うと、ムーンもやっと親友の考えている事に気が付いたのか解ったと目線で返すとアクセルたちのところまで駆け出した。

「さあてと、今からバカ弟を正気に戻しますか」

これでレイシャを止められるとため息をはきながらキーブレードを消すと—何とリズはレイシャの腹を本気で殴ってその身体を受け止める。
そして足に白い淡き魔法陣を浮かべたと思うと、その光は強くなり

『純粋な光の力と痛みの癒しを…         』

「うぁ…」

リズが何か呪文を唱えると、レイシャはあっという間に元の姿に戻り姉の胸へと倒れ掛かる。
そんな弟を、リズは呆れながら抱きとめ

「このバカ、無茶し過ぎよ」

軽くデコピンすると、何時もの穏やかな微笑みを浮かべた。

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.87 )
日時: 2011/07/20 22:27
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「燃え尽きろぉ!!」

「はぁぁッ!!!」

一方リズが何とかレイシャを正気に戻した時、アクセルとムーンは捕まっているロクサスを傷付けないようにパラサイドグレイブに攻撃していた。
だが棺桶にくっ付いている状態の彼に攻撃を当てないようにするのには結構大変で二人とも悪戦苦闘していた。

「まず攻撃するにも触手が邪魔だしロクサスにも当てられねぇ…アクセル、後頼むぞ!!?」

「え、オイッ!!?」

するとこの状況にムーンが決断したのか、キーブレードに闇の力を溜めると宙に浮き上がる。
一瞬彼が何をするのか分からなくて首を傾げるが、そんなアクセルに彼はお構いなく

「アイツの技を使うのはすっごい嫌だけど仕方ないッ、浮き上がる闇を、その強大な力をここに示せ!!喰らえぇぇぇダークオーラァァァ!!!」

何と毛嫌いしているバカ頑固野朗ことリクの技を使ってまで、ムーンは全ての触手を一撃で倒した。
確かにダークオーラは闇の技の中でも一番威力が高い、だがムーンはけして今まで頑なにもこの技を使いたがらなかったのに…←
そんな事を思わず頭の中で考えてしまったアクセルだが、彼がこちらを見ているのに気が付きようやく真の目的に気が付いた。

「そう言う事か!!おらぁ!!!」

だとすれば、思い立ったらすぐ行動のみだ。
アクセルはワープ魔法を使ったと思ったらパラサイドグレイブに捕まっているロクサスのところまで行き彼を拘束していた植物のような物を焼いて解放する。
そしてロクサスが崩れ落ちるのを受け止めたと思ったら、すぐに再びワープ魔法を使い安全地帯(?)まで戻った。

「よっしゃあ!!これで本気で攻撃が出来る…ロクサスを苦しめた罪その身で償ってもらうぞッ!!」

それをちゃんと確認すると、怒りで目が血走ったムーンが切れながら叫ぶとキーブレードを変化させる。
その変化したダークブレスメモリーは何とバズカー…いや大砲のような物で彼のキーブレードの色である黒を象徴していた。

「俺たちの怒り受け取りやがれぇ!!!虚無へと誘う闇を、その力幻影へと放たれろぉ!!闇爆発奥義・ダークキャノンッ!!!!!」

—ドガアアアアアッ!!!!!

完全にブチ切れたムーンの怒号の呪文によって放たれた闇の奥義・ダークキャノンの威力はかなりのもので、その一撃は巨体とも言えるパラサイドグレイブの全てを包み込む程だった。
これにはアクセルとロクサスも呆然としながら見ていると、ようやくダークキャノンが収まりパラサイドグレイブの方を見るとハートになっており消えていた。

「…す、すごいけど…可哀想だな…(滝汗」

「あ、ああ…すごいを通り越している気もするが」

流石にこれはパラサイドグレイブが哀れになってしまい、ロクサスが思わずそう呟くと、アクセルも頷く。
そんな中ムーンはざまあねぇなと、もろ悪人顔で高笑いをしていたが

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.88 )
日時: 2011/07/23 14:03
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

やっと学校が終わって、今日から夏休みだぁぁぁ!!(嬉

リズ「…相変わらずやかましい作者ね」

酷いッ!!
だって最近大会とか検定とか色々とあって大変だったんだよ…(汗

リズ「…そんな事どうでもいいから、はやく続き書きなさい(怒&黒オーラ全開」

…了解です(汗




「ムーン、アクセル、ロクサスーッ!!!」

パラサイドグレイブを何とか倒しほっとしていると、気絶したレイシャをおんぶしたリズが走ってきた。
どうやらあちらでも決着がついたようで、全員が駆け寄る。

「リズ、レイシャは!!?」

「大丈夫、今は気を失っているけど命に別状は無いわ…何たって私の最強の癒しの力を注いだんだから」

「なっ、お前『純粋な癒しの力』を使ったのかッ!!?」

「別にいいじゃない、そんなに負担掛かる力じゃないんだしー」

「「(純粋な癒しの力…?)」」

そんな彼女にムーンがレイシャの容態を聞くと、何だか大変な魔法(?)を使ったようで何時もの説教をするような感じになる。
もちろんリズもリズで気にするわけもなく、不貞腐れながらそう言い返すとアクセルとロクサスがお互い首を傾げる。

「とにかくレイシャのバカは目を覚ましたら一発決めるとして、ロクサスは大丈夫だった?」

「あ、ああ…ただ拘束されただけだったから、平気だよ…」

そしてリズとムーンの口論(?)が終わると、リズが心配してきてロクサスに話しかけると彼も返事をする。
その瞬間、三人の目が見開く。

「ロクサス、お前声が…!!?」

「あ、ホントだ…俺」

何時の間にかロクサスの声は戻っていたようで、アクセルが聞くと本人も気が付いていなかったのか呆然とする。
だが声が戻った事は何よりも嬉しい事なので、思わず笑ってしまう。

「よかったなロクサス!!それにようやく笑ってくれたし!!」

「え…?」

「だってロクサス声を失ってから全くっていい程笑顔じゃなかったわよ?皆心配してたんだから」

そんな彼にムーンは同じく笑いながらそう言うと、ロクサスはきょとんとしリズも苦笑したような表情をしながら言う
本人は無自覚だったようだが、ここ最近ロクサスは笑顔を見せなくなっていたのだ。
四人で話している時も、何処か重々しく何かに押し潰されそうな感じだった。

「ごめん心配かけたな、でも俺はもう大丈夫だよ」

「ホントだよ、おかえりロクサス♪」

「ようやく何時ものロクサスに戻ってくれたか…どうしてもアレじゃあ調子狂んだよな」

「どう言う意味だアクセル…後で覚えてろよ(黒笑」

「ゲッ…(滝汗」

それを聞いて謝ると、再び笑顔を見せながらそう言いリズとアクセルが微笑む。
早速黒さを解放し、アクセルが冷や汗をかきリズたちが笑っていると—

「う、うぅーん…?」

もう一つの騒動であったレイシャが、眠そうに目を開けた。

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.89 )
日時: 2011/07/25 22:03
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「まずは取りあえず!!くたばれレイシャァァァ!!!」

—メゴッ!!!!!←

「ぎゃぼっ!!?」

すると騒動であったレイシャが目覚めた途端、リズが拳を構えたと思ったら—何とも痛々しい音が響きレイシャがその威力により結構遠くまで飛ばされる。
その光景にアクセルとロクサスは呆然としており、ムーンだけはあーあやると思ってたけどと言わんばかりの顔をする。

「い、いきなり何するんだよリズ姉ちゃん!!?」

「自業自得だバカ野朗、お前なんかもはや本物のバカだ…クソ意地っ張りアホレイ」←酷い

当然レイシャも驚き反論していると、そんな事を気にしないリズは受け流す。
散々暴言をはき、流石にレイシャが哀れになって来たと思っていたら—リズはレイシャを抱きしめる。

「全っっく…本当に心配したんだからね!!バカ弟が…ッ」

「ッ…ごめん、リズ姉ちゃん」

口調は全く優しくないが、何時もなら隠す苦しそうな表情をしながらリズはレイシャを抱き締め続ける。
こう言う時のリズは、本当に心配しているという事だ。
それが分かっているから、なおさら申し訳なくてレイシャは謝る。

「分かってるならいいわよ、その代わり今度から闇のコントロールが出来そうに無い時はちゃんと言う事」

「えー…」

「—レ・イ・シャ☆今アンタ文句言える立場だと?(超黒笑&マジックアワー準備完了」

「すみませんでしたッ!!何べんでも謝りますからその光の柱を治めてくださいッ!!(滝汗」

『あはははははッ!!!!!』

弟の性格を理解しているリズも、血も涙も無い鬼な訳ではないので条件付きで許してやる事にするとレイシャが文句を言いたそうな顔をする。
だが姉であり最凶とも言われるリズに叶うわけが無く、爽やかな笑顔で脅すと土下座してまで許しを請うレイシャに全員爆笑した。
そして何とか皆が落ち着いてくると、目の前に光のような物が現れる。

「リズ、これって…」

「…間違いないわ、父さんと赤ウニの『本来あるべきの記憶』だよ」

この出現にムーンがリズを見ると、彼女も納得しておりキーブレードを掲げる。
今回は声がようやく回復したので、ロクサスも手伝うためにキーブレードを二本出す。

「—私の名はリズ!!記憶と時間の能力を回収する者!!その力ここに戻れッ!!」

「—俺の名はロクサス!!記憶と時間の能力を感じる者!!その思い今ここにッ!!」

Re: キングダムハーツ メモリー ( No.90 )
日時: 2012/01/12 00:48
名前: リラ (ID: HJWJGKQ2)

『—決めたのか?』

『…何故、キーブレードが俺を選んだのか…知りたいんだ』

そこはⅩⅢ機関の本拠地があるネオンの街で、アクセルが建物に背を預けながら腕を組みそう言うと、ロクサスも目を閉じアクセルとは視線を合わせず答える。
視線を合わせてしまったら—俺の覚悟は揺らいでしまうかもしれないと言う恐れからだったのかもしれない…

『機関に刃向かうのかよ!!?機関を敵に回したら生き残れないぞ!!?』

もちろんアクセルはそう言いながら止める、機関がかと…ロクサスは考えるとこうも思った。

—機関にとっては俺はハート回収をするための道具でしかないんだ…だれも本当に俺を必要としてくれる人はいないんだ—

そう考えてしまうと、親友のアクセルの言葉でも自嘲じみた笑いで返せてしまう。
俺は誰にも止められない、だからこそアクセルをここから退けなければいけない

『いいんだ…誰も悲しまないさ』

『ッ!!!』

誰も悲しまない—そんなワケ無いのに、アクセルはその考えを違うと叫ぶ事どころか否定すらできなかった。
彼の…全てを拒絶する背中を見て、何も言えなかったからだ。

『俺は…ッ、悲しい…な』

だから今精一杯言える言葉を言うが、ロクサスには届かなかった。
…後悔した、俺はロクサスを傷付けるだけ傷付けて…守る事なんて出来なかった。
ずっと機関の事に対しても、俺とシオンに対しても苦しんでいる事に気が着いていたのに何も出来なかった。
いや何もしなかったんだ、怖かったんだ…ロクサスが自分を拒絶するのが…ノーバディなのに

「………(顔面蒼白」

「レイシャ、顔がヤバい事になってるぞ(汗」

「それを死んでる顔と言うのよムーン、それよりも赤ウニ」

この記憶を見てレイシャが真っ青になりながら口元を手で押さえていると、ムーンが大丈夫かと冷や汗をかき珍しくリズがツッコミを決める。
そしてアクセルに話しかけると、先にダメだリズ姉ちゃん、アクセルの奴全然話聞いていないとレイシャが呆れながら言って来て—仕方なくリズはアクセルを蹴った(もちろん、本気で)

—メキョッ

「ぐあぁッ!!?」

「メキョッ!!?」

その威力は流石ⅩⅢ機関のナンバー15を名乗るほどの威力だった(違
何とも普通蹴ったら、そんな音がしないと言える音を出し地へとうずめる。
これにはツッコミ担当(?)になりかけているムーンも驚きアクセルを見ると、彼は頭を抱えながらリズを睨み付けていた。←流石生命力は天下一品

「痛てぇ…いきなり何しやがるリズ!!!」

「うっさい!!ウジウジヘタレ赤ウニがッ!!何が機関よッ!!ロクサスの気持ち分かっておきながらバカでしょ!!」←

いきなりやられた事に反論すると、何とも酷い暴言の嵐でその反論を受け流す。
だけどその表情は怒っている割には、何処か苦しげで哀愁が混ざっている気がした by ムーン

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.91 )
日時: 2011/07/29 12:55
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「全く…一発で済ませたことに、寧ろ感謝して欲しいぐらいだわ」

「何で殴られて感謝しなきゃいけないんだよ!!?」

そして殴った拳をブラブラさせながら言うと、再びアクセルのツッコミが決まる。
まぁ大抵、リズが誰かを殴る時はそいつも悪いのだが

「大体何が『機関に刃向かうのかよ!!?』だぁ?アンタって本当にヘタレねッ!!!」

「ッ…仕方なかったんだよ、俺は…」

「仕方なくないッ!!!アンタは逃げたんだッ!!!ロクサスから、機関から…全てからねッ!!!」

仁王立ちしながらリズが怒鳴ると、アクセルは反論しようともごもっともな事を言われ黙り込む
そんな彼に、リズはもう一度ため息をはき

「今更かもしれないけど…ロクサスに謝りな、『今のロクサスと未来のロクサスにね』」

「…俺にはそんな資格…」

「資格の問題じゃねぇんだよ…お前はロクサスが拒絶したと思っているかもしれないけど、実際拒絶したのは…アクセルもだろ」

今回の件でよく分かっただろとリズが促がすが、アクセルはまた俯く。
今のロクサス—自分と一緒にいる彼は、何も語ろうとはせず哀しそうな顔で自分を見つめている。
もう一度拒絶させるかと思うと、はっきり言って怖い

「俺もそうするべきだと思う、お前が犯した罪はこれで消えるわけねぇけど…お互いが拒絶しあったままなんて哀し過ぎる」

「私もそうする事で、未来のアクセルとロクサスが癒されると思う」

拒絶される事を恐れるなとは言わないが、今は未来のアクセルとロクサスの思いも掛かっている。
だからこそ、今こんな状況に陥った時こそ…皮肉だけど、過去と未来が和解できるチャンスだと思った。

「(もしかしたら、未来に闇のエネルギーが来た理由は、恐らく過去でロクサスの本来の記憶を『完全』に癒しきれなかったのが原因かもしれない)」

そう考えると納得出来てしまう、ロクサスの闇と言える部分はとても強い痛みを持っているから。
過去の影響が未来にも反映するとは、この事だったのだろう

「…ごめんな、ロクサス」

「…ううん、俺もごめんねアクセル」

二人がお互い謝ると、その思いに反応したかのように突然光が現れ周りに広がっていく。
その光の中には、人物が二人いた。

『『…ありがとう』』

それは—未来のロクサスとアクセルだった。
まるで本当に心があるかのような暖かい笑顔で、見ているこっちが嬉しくなるようなものだった。

「…アレ?私たち…」

「戻って来た…?」

『『『おかえり』』』

次の瞬間、目を開けるとそこは未来のヴィクセンの研究室で思わずリズとムーンがそう言うと何処からか声がして思わず振り向く。
そこにいたのは、未来の母—ナミネと未来のロクサスとアクセル

「「父さんッ!!!」」

「おっと…相変わらず元気だなお前たち」

その姿に、リズとレイシャは喜びタックルを仕掛けると何とかロクサスは受け止める(流石、二児の父)
その様子に全員が微笑みを浮かべていると—またしても予想外の事態は起きる。

「何ッ!!?それは本当か!!?…うむ、分かった…リズたちは待機させておくから気をつけろ」

どうやらヴィクセンは過去と通信を行っているようで、緊急事態が起きたのか驚愕しており重々しい表情で通話機を置くとリズを見て

「大変だリズ…過去でファンタジア・ミックスブルースが行方不明になった」

「…え…?」

ファンタジアが行方不明…その言葉を聞いて、頭の中が真っ白になった気がした。

第三章終了

Re: キングダムハーツ メモリーチルドレン!! ( No.92 )
日時: 2011/07/30 23:01
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

第三章終了!!破壊神ことリズの弟レイシャが登場し物語は中盤に…

リズ「じゃあその前にお前の成敗だぁぁぁ!!!純粋なる光よ!!我が希望と共に放て!!ライトレイズソードォォォッ!!!」

ムーン「全てを包み込む闇よ!!永遠に消える事なき力を増し行け!!ダークヘイズッ!!!」

アクセル「何もかも燃やし尽くす炎よ!!全てを赤くしろぉ!!クラッカーファイガァァァッ!!!」

ロクサス「天から降り注ぐ雷よ!!貫き通せぇ!!サンダーストームッ!!!」

のわぁぁぁ!!?やっぱり来たか…ッ!!!(汗

リズ「来たかじゃねぇぇぇ!!!てめぇ何人の弟苦しめてんだぁッ!!?」

アクセル「そしてまたしてもロクサスを…ッ!!!」

…レイ君(レイシャ)もシスコンとか言われているけど、この二人もブラコン&ショタコンだね(違

リズ「ブラコンじゃねぇ!!姉として当然の行為だっつーのッ!!!」

アクセル「同じく親友として当然だッ!!!」

…元々レイ君には闇で苦しんでもらう設定があったんだよ…(どっちにしろ苦しむんかい byムーン)
そしてロクサスは元々不憫な子だから、思い切ってこれを機会に成長してもらおうかと…

リズ「思い切ってじゃね———ッ!!!もう少しマシな方法なかったんかぁぁぁッ!!!」

アクセル「そして不憫な子言うなぁ!!!」

え、ちょ…その手にもっているキーブレードとチャクラムは…!!?

—スタジオを光と炎が舞っています、少々修理&消火のためお待ちください byグラッセ—

グラッセ「やっぱりリズたちに殺られていたか…俺がいなかったら全壊してたな(水の魔法止める」

…ええ、ホントに助かった…(涙

ロクサス「そう言えば何で出番無しのグラッセが呼ばれているんだ?」←何気に酷い

リズ「あ、そう言えば確かに」

グラッセ「親子揃ってひでぇ…俺は作者に呼ばれたんだよ」

はい、そうです
そろそろグラッセの出番があるし、番外編もありますので
と言う訳で、番外編『語られる生まれ落ちし者たちの罪』をお楽しみに!!

ファン「ちょっと待って!!気になってたんだけどあたしはどうして行方不明なの!!?」

リズ「それは、私も気になるわね」

ああ、そりゃあファンタジアは『  』するからですよ♪
詳しくは、これ見て(台本渡す

ファン「…はっ?ちょっと待って、今とんでもない単語が聞こえてきたのは気のせい?」

リズ「…気のせいじゃないわファンタジア、これ…(涙」

ファン「…うえぇぇぇッ!!?」