二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.219 )
日時: 2012/03/20 12:59
名前: 有栖 (ID: d9r3SuxE)

第14話 アリスと神田

本部の周りには、森といってもいいほどの場所がある。
そこに1人の少女———アリスは、修行していた。
自らのイノセンスを利用して。

片手には、サバイバルナイフが握られている。
集中力を高めるように目をつぶる。
静まり返った森の中で、アリスの方へ向かってきている足音が聞こえてくる。
その足音は、アリスに近づいていく。
アリスの目の前に来た時にそいつは、鉄の棒のようなものを振り上げ、アリスに向け、振り落とす。
すぐにアリスは、右へよけ鉄の棒にサバイバルナイフを振り下ろす。
すると、「カーン」と響いた鉄の音がした。
今まで、目を閉じていたのを開き、相手を見る。
相手は驚いたような顔をしていた。
「前より素早さがあがりましたね」
「ありがとう」
今、アリスと戦っているのは、アリス自身で描いた人。
そう、アリスは自分のイノセンスと戦っていた。
イノセンスでアクマを倒すのは当たり前だが、いつ自分がやられるか分からない。
そういった理由でいつもサバイバルナイフを常備している。
ちなみにアリスのイノセンスは、ペンの形をしていて、紙だけでなく空気中にも文字や絵が書けるようになっている。
そのペンによって描かれた人物と書いた文字の命令により、イノセンスが発動する仕組みになっている。
簡単にいうなら、召喚獣みたいなもの。出てきては主人の命令を聞く召喚獣。
違う所をあげれば、獣だけでなくいろいろな物体がだせる、というところだろう。
「始めてから1時間たっていますが、休憩しますか?」
「僕は、なんでもいい。」
「では、休憩しましょう。長時間の修行は、ストレスの元になりますから」
「そうだね」



アリスとは、反対の方向に神田は1人で修業していた。
こっちも集中力を高めているようなものだ。
まぁ、1人しかいないのだから、集中力を高める以外に何があるのだというのだ。
そのほかは、素振りのようなものだろう。
いつも任務の無い時は、ここで1人、修行している。





「そろそろ、いいかな」
アリスは、そういってポケットから一本のペンを取り出し、さっき描いた絵と、命令を空に書き始める。
書き終わったと数秒後、その人物は実体化し、アリスの前に現れた。
「いきますよ」
「いつでもどうぞ」
相手は、いきなり攻撃してきたのでアリスはバックステップでよける。
そのままの勢いで木の陰に隠れ、背を預ける。
数秒後、相手は目の前に現れ棒を振りかぶってきたので、すぐにしゃがんだ。
その棒の振りかぶった勢いで、棒が木に突き刺さってしまいなかなか取れない状態におちいった。
そのチャンスを狙ったアリスは、ナイフの柄の方で相手の頭に思い切り振りかぶる。
だが、相手は横によけてしまう。アリスは、思い切り振りかぶったせいで瞬時に制御がきかなく、
棒にあててしまい結果的に、棒を木から取ってしまった。
相手は、それをみてすぐに棒をつかみアリスに飛びかかる。
アリスは一瞬だけナイフで棒を防ぎバックステップ。
何度もバックステップを使ってる所をみると、バックステップが一番得意技らしい。
その後も、戦闘は続いた。













☆戦闘シーン難しいよww

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.220 )
日時: 2012/03/21 21:25
名前: 有栖 (ID: d9r3SuxE)

神田は、その場でじっと動かない。
何かに狙いを定める時のように。
「はぁ!」
その掛け声とともに鞘から剣を抜きすばやく「何か」を切り裂いた。
その剣先にあったものは、粉々になった葉。
数秒、その葉を見つめていると奥から金属音と足音が2つ向かってくるのが聞こえる。
「なんだ?」
神田は、足音が聞こえる方へ向きを変え念の為に剣をかまえる。
少しずつ、少しずつ足音が近づいてくる。

「時間です」
そう、大人っぽい声が聞こえた瞬間にポニーテールでまとめている少女が見えた。
すぐに神田は、持っている剣———六幻を少女に振り下ろす。
しかしその少女———アリスは、持っているナイフで六幻をふさいだ。
神田は、すぐに後ろへとびのく。
その後、睨み合いは続いた。




〜アリス〜
「時間です」
僕の相手をしてくれたイノセンスは、そういって目の前から消えていった。
一休みしようと思って、ナイフを降ろした瞬間に後ろから気配がし、すぐにナイフで防いだ。
そいつは、すぐに後ろへとびのく。
教団の服を着ている所からこの教団の人であろうという事が分かる。
だけど、なぜ僕を攻撃してきた?
同じ団服を着てるんだから仲間だって分かるはず。

しばらく、そいつを観察していると何かを察したように剣をこちらへ向かって攻撃してくる。
だから僕は、後ろへさがり一回目の攻撃をさける。
そろそろ体力がやばいし。
さっきまでずっと走り続けてて次にこれか。意味わかんねぇよ。
ここはいっそのこと「なぜ攻撃してくるんですか」って聞くか?
いや、でもなぁ…あぁでもいわなきゃ攻撃し続けるんだろうなぁ…
どうしようかなぁ…聞かなきゃ終わらないんだろうし…

考え事しながら、戦闘していたら後ろに木があったのにきづかずぶつかってしまい、身動きが取れなくなった。
オーワタ\(^ω^)/
剣先をこちらへ向けられる。
「お前、誰だ」
剣先を向けながら言う言葉かそれぇ∑(‾Д‾;)
でも答えなきゃ殺される。別に死んでもいいけど、入ってからいきなり死ぬってどうゆうこと?
「最近入ってきたばかりのアリスです」
「新入りか」
おぉ、怖ェ。
目の前の人は、すぐに剣をおろした。その後、何も話さない。
相手が剣をおろしてから気付いたが、かなり足が震えている。
まぁ、ずっと立っててしかもずっと走りまわってからの今の戦闘。
足も悲鳴をあげるわな。それわ。

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.221 )
日時: 2012/03/24 17:26
名前: 有栖 (ID: PCp3bZQ1)

「今の剣技、構えがちゃんとなってねぇ」
目の前にいるその人はボソッと呟いたみたいだが、完全に聞こえていた。
だって仕方ねぇじゃん?
別に習ってる訳じゃねぇし。自分の身が守れればそれでいい訳で。
「それに、バックステップの数が多すぎる」
さっきより、声が大きいような…
バックステップの数が多いのは、まぁよける方法の1つだし。
大体、力ないんだから受け止めるにしても絶対力負けするし。
その前に、剣技っていってもただのサバイバルナイフだぜ?
「それじゃ、すぐに後ろを狙われる」
やっぱ段々大きくなってます。声
「後、体力も少ない。長期戦の時にすぐにへばるタイプだ」
そんな長期戦とか考えてなかったし、体力が少ないのは前からの事。
「お前、そんなんで大丈夫か?」
「え」
急に質問されたので、少し戸惑う。
それに、いろいろ反発していたが目の前にいる人がいっていることは全て正しい。
「新入り。お前の動き全てに隙ができていた。俺が一から教えてやる。構えろ」
いきなりいわれて殺されたくないのですぐに構える。
その後、いろいろ指導が続きやっと部屋に戻れると思った時にはすでに夜になっていた。


次の日の朝の事。
コムイさんに呼ばれ、室長室へいくとそこには神田もきていることに気付いた。
まさか、とは思うけどね。
「この前、イエーガー元帥がやられたとの知らせは知っているね?」
「はい」
「そこで、残りの4人の元帥、クラウド、ソカロ、クロス、ティエドール、各元帥を守るため、各地のエクソシスト達を4体に分け、護衛させるようにした。そこで、神田君とアリスちゃんには、ティエドールの元へ向かって欲しい。アリスちゃんは、知らないと思うけど、神田君が知ってるから。」
「分かりました」

あぁ、神田と任務…
きついかも知れない。