二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.282 )
日時: 2012/04/30 12:16
名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)

その後、木から降りて神田の方をみると団服が血だらけになっている。
アクマって、血だすっけな?
「あ、あのぉ」
声がした方向に振り向くとそこにはさっき騒いでいたファインダーの人がいる。
「あ、もしかすると最近はいったアリス…さんですか?」
「そうだけど?」
「あぁ! やっぱり! 助けてくれてありがとうございます! すごく助かりました!」
「別に助けたわけじゃない。アクマがいたから破壊しただけだ」
「行くぞ」
そういって、神田は、荷物を持って先にいっていまう。
僕も、そのファインダーを放っておいて後ろからまたついていく。
「ま、待って下さいよ!」
「お前に用はない」
「え? 教団から派遣してくれた人じゃないんですか?」
どうやら、ダンケルン村を調査するためにここまで送られてきた人達らしい。
そんな話きいてもないし、手助けをする必要もない。
大体、いってしまうとめんどくさい。
ここまでくるのにどれだけ歩いたことか。
しかも休憩なしで。僕からいうこともないし、神田からいわれることもない。
休憩といえばご飯休憩をとったくらいだろうな
そんなこと考えながら歩いてると、ファインダーの人がずっとついてきてるのが
きにくわなかったのか、急に走りだす。
もうそんな体力残ってねぇよ〜
そう思いながらもつられて走る。
が、持久力もねぇし神田は、僕より足早いし追いつけるはずもない。
と、いうことでどんどん離れていく。
もう追いつけねぇな。と思った僕は歩いていくとした。
真っ直ぐいけば村につくっていってたし真っ直ぐ歩いていこう。




数時間後。
時間はかかったけどどこかさびれた村についた。
ここかな。ダンケルン村。看板にそう書いてあるし。
神田、きてないかなぁ。。。とりあえず、喉かわいた。。
どこか宿を探そうとまた歩き回る。
だけど、誰も僕と目をあわせようとしない。
こっちにとっちゃ都合いいんだけどね。目立つの嫌いだし。
だけどね。今の状況考えるとかなりきつい。
とりあえず、目立たない場所いって休もうかなぁ。

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.283 )
日時: 2012/05/04 22:51
名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)

ダンケルン村の近くの森に入っていく。
すると花の香りが鼻をつく。
嫌いではない。ただ、何の花なのかよくわからない。
とりあえずその香りの方向へ向かっていくと泉があるのを見つける。
その泉の水面に浮いていた花から香っている。
「蓮の花」か。水面に浮かぶ特徴的な花。あまり見れないよね。
まぁ花に興味はないからいいや。とりあえず今はこの蓮の花に感謝です。
泉に近づき、手ですくってみると色は透き通っていて飲めそうだ。
その泉の水を一口のんで喉を潤す。潤した後、どうしようかと考えた。
来た時から目線を避けられたし、宿という宿もない。
野宿しかないかな。でも今の時期何が出てくるのかわからないし。
木の上に登って寝ればいいか。
水も近くにあるし。非常食もいくらかある。
とりあえず手頃な木を見つけようか。

周りを見渡し、登りやすくしかもいい格好の枝の形。
まぁ少しくらい悪くても仕方ないか。
そう思って、泉の近くの木に登り太い枝の上に寝そべった。
空は、とても暗い。数々の光と大きな光が地を照らす。
もうこんな時間か。

そんなこと考えている内に段々眠くなり、そのまま木に体をあずけ眠った。





「わっ!!」
ちょっまっ。いってぇ。マジいってぇ。
何があったの? 今。てかここどこ? 地面? 土の上?

…あぁ。そういえば木の上で寝たんだっけ。
ということは木の上から落下したと。
いってぇ…。かなり頭うった。よく生きてたな俺。
マジ奇跡。頭から急落下してきて俺まだ生きてる。まじ奇跡。

…あぁぁ。頭ガンガンする。

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.284 )
日時: 2012/05/04 23:08
名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)

「何事だ。今の音は?」
…あれぇ? どこかで聞いたことがある声だね。
うん。誰だっけ?
「神田さん! あそこに人影があります」
ん〜? 「神田さん」? どこかで聞いたことが。
あ。ヤバイ。まさかの記憶喪失? やっほい。
「誰だ」
声が近くに聞こえたので上を見上げると、
藍色の長い髪をポニーテールに縛った青年がいる。
………。
「あ! アリスさんじゃないですか!!」
………。
あぁ。神田とそのファインダーだ。
「ここにいたのか。」
「ごめん。」
なんで謝ってるんだろう。あれ? おかしいな。おいていったのは神田の方じゃないか?

「うわぁぁぁぁぁぁっぁぁあああああああああああ!!」

と、その時奥から男性の叫び声が聞こえた。
「何? おい、いくぞ。さっさと立て」
「あ、ハイ」
今、いまいきます。今行きますから。
神田にこれ以上怒られるのはごめんなのですぐに立ち上がり、砂をはたいてから、
声がした方へ走り出す。
するとそこにアクマが一体と、その近くに男性1人。
僕が動くのより早く神田がアクマを破壊。
やっぱはえぇ。尊敬するわ。まじで。うん。
一緒に修行した時はマジ勘弁してって思ったけど見てるだけなら尊敬するわ。
神田さんかっこいいよぉ。っふぅ!

…頭がまだガンガンする。はやくなおんねぇかな。

僕は、男性に近づき声をかける。
その顔は恐怖でうめつくされている。
「あの、大丈夫ですか?」
「すまない……許してくれ…」
「はぁ?」
そういうと目の前にいた男性の顔にペンタクルがあらわれ灰とかす。
あぁ、手遅れだったのね。
でも誰にむけられた言葉なんだろう。
まだ一回も村の住人とコンタクトしてないから分かんないんだよねぇ(笑)
笑ってる場合じゃないんだけどね。

ファインダーの人は、お墓をたて拝む。
目の前で人が死んでいくのは、初めてみたけど何の感情も抱かない。
これが初めてあった人であまり友好関係がないせいなのかは分からない。
「行くぞ」
ひと段落終わったところで、僕達は村に戻る。
するとそこには、少女が1人立っていた。