二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.334 )
日時: 2012/06/05 19:12
名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)

第22話 迷ってしまった旅人 

海峡を渡り、ただいまティータイム。
いっきにオリエンタルな雰囲気になったので、一休みしようと。
それに元帥にたどりつくまでまだまだありそうだし。

一休みしてからそこらへんをちょろちょろっと見学して、予約している、
といっていたホテルへ向かう。
だけど、ホテルの部屋に行く前にクロウリーさんがいないのに気付き捜索することになった。

「クロウリーさーん! どこですか?」
結構大声で叫んだつもりだが返事は、帰ってこない。
もっと遠くへいってしまったのだろうか。
出来れば、私達を探しに行かないで止まっていて欲しいと願うばかりだ。
迷子体質の人は、迷子になると余計に迷子になるからなぁ。
「クロウリー! どこー?」
リナ姉の声が聞こえる。どうやら近くにいるみたいだ。
「あ、どう? クロウリーはみつかった?」
リナ姉が私を見つけたようで話しかけてくる。
「全然…。」
「そう…。」
それから数分、リナ姉と一緒に探し始める。
「あの、こんな顔の人みかけませんでしたか?」
リナ姉が、クロウリーさんの似顔絵を人にみせる。
「その人なら、君と一緒だったけど?」
「え…?」
それってどうゆう…。
「その人達、どこに向かいました?」
「あっちの方に…」
「ありがとうございます!」

「リナ姉、とりあえずラビ達に連絡しよう。」
「そうね。」
「クロ。」
クロは、私の元へよってくる。
私は、クロをラビのゴーレムにつなげる。
「(どうしたさぁ? クロちゃんが見つかったとか?)」
「残念ながらまだ見つかってません。ただ、情報はみつけました。今から場所をいうので来て下さい」
「(了解!)」
出来るだけ、細かくここの情報を教える。
数分後、ラビとアレン君がやってきたので、さっきの人が教えてくれた道を歩く。
なんでこっちの方に来たんだろう…。それに、リナ姉に似てる人って…。
「ぅぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
遠くから、どこかで聞いたことがあるような咆哮が聞こえる。きっとクロウリーさんだろう。

“イノセンス、発動”

「クロウリー!!」
かなり危機的状態におちいっている。そこをすぐにアクマを吹っ飛ばす。
Lv.2のアクマが2体。遠くの方にもう1体。
遠くにいる奴は、戦う気はないみたいだ。動く気配がない。
しばらく放っておいていいだろう。
「わ、あたし!?」
「マヂ!?」
「リナリーが2人!?」
そうか、こいつが似てるっていう奴か。こいつからアクマの気配は、しないしアレンも反応しない。
アクマではないだろう。では、一体誰だ…。
「どうして」
「あっちが偽物…。」
「それとも、リナリーって実は双子だったんさぁ?」
「ち、違うわよ! 誰? 私になりすますなんて…」
作戦を変更したのか、偽リナリーは、本リナリーと取っ組み合いをはじめる。
これじゃあどっちがどっちだか分かんねぇよ。

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.335 )
日時: 2012/06/05 19:09
名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)

しばらく考えていると、遠くに吹っ飛ばしたはずのアクマが戻ってきたらしく、
リナリーをそれぞれさらっていく。
一体は、遠くへ走っていき、一体は、地面にもぐる。
アレンとクロウリーは、遠くへ走っていくアクマを追っていく。
俺とラビは、地面にもぐったアクマを追った。
ラビは、イノセンスを発動し、手当たり次第叩いていく。
これじゃ、まるでもぐら叩きだな。ラビのイノセンスが金槌っていうのがみょうに合っている…。
俺は、とりあえず追い込めている。でもこれじゃ、キリがない。
「ケルシー、フォルムチェンジ(形態変化)」
ケルシーは、一気に馬くらいの大きさになる。
「ルギア(?)のゴーレムすげぇさぁ」
「一緒に追い詰めてくれるか。」
「俺の言葉は、無視さぁ?」
「そうだな。」
「……ひでぇさ。」
「(いいよ)」
ケルシーは、俺とは反対の方向へ向かい、挟み撃ちにしようとする。
ラビは、岩の上でチャンスをうかがっていた。

数秒後、すぐに挟まれたアクマは、横に逃げようとする。
「そうは、いかねぇって奴だ。第2解放! ウィンド・エンド(吹き荒れる風)」
その瞬間、当たり一面の砂が舞い上がり、アクマの道をふさぐ。
隙をみて、リナリーを救出し止めをラビに任す。
ここにいたら、リナリーを砂埃にまきこんでしまう。
「火判!」
見事、アクマにあたり完全に破壊。
俺は、とりあえず木の陰へリナリーをおろす。すぐにリナリーは、目を覚ました。
「アレン君と、クロウリーは… …っ!!」
「あいつらならきっと大丈夫さぁ。それより、自分の身体の心配するさぁ! きっとさっきのさそりアクマにやられたんじゃねぇのか?」
「こっちが本物か。たぶん、毒だろう。まだ死にまでは至らないが放っておくとそのうち死ぬ。ラビ、応急手当出来るか?」
「ブックマンからそれくらいは、教わってるさ。」
ラビは、すぐにリナリーの様子を見る。さすがだな。
でも、ラビでも応急手当だけか。これだとブックマンの力が必要になるかな。

応急処置が終わり、とりあえずホテルへ戻ってきた。
一晩ここで休み、明日からブックマンと合流の為に出かけるらしい。
クロウリー達は…通信が繋がらない。結構遠くまでいってしまったんだろう。
でもまぁ、そのうち連絡が来るだろう。今は、リナリーの手当が一番大事だ。