二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.407 )
- 日時: 2012/06/16 15:27
- 名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)
現地に行くと、もうすでにミミは、ベルの手により助けられていた。
行動が早いねぇ
しかも、助けるって事はやっぱ気にいってるんだ。
今、そこにいるのは、ラビ、ブックマン、リナリー。
ん〜。そうか、あの適合者の能力でミミがやられたのかな。
と、いうことは結構やっかいな能力なんだな。
僕は、ベルの後をついていく。
ベルは、僕に気づいていたみたいだが、何もいわなかった。
それでもいいかな。むしろそのほうがいいや。
結局、一緒に行動してるけど。何もいわないってことは、あきらめたんだろ。きっと。
森の奥深くまで来てミミは、その岩の上に寝かせる。
後ろから何かの気配がしたので振り向くと、そこには伯爵の姿が…。
「ご主人…。」
「あのイノセンスはやっかいですねェ。絶対に破壊しないとv貴方なら出来るはずでス。」
「はい、ご主人」
「よしよし」
伯爵が、ベルの顎をなでる。
猫の姿じゃない時にそれやると、少しきもいな。(笑)
「さぁどうぞv、これを連れていきなさイ」
「はい。必ず、ご命令は実行いたします。」
ベルは、忠誠を誓う。
「それと、リっくんv」
そのあだ名、前からだけどきもいからやめていただきたいけど無理なんだろうなぁ。
僕の名前を呼んだ理由は、大体予想できるけどね。
「任務放棄は、いけませんヨv」
「えぇ、だってまだみんな壊してないじゃないですかぁ」
「他の皆さんは、まだ目標が見つかってないんですヨ。それに対してリっくんは!!」
伯爵は、思い切り僕に顔を近づける。
「目標がみつかってるのにまだ殺せてないとはどうゆうことですヵ!」
「……だっておもしろくねぇじゃん?(笑)まさか、あいつがターゲットって思わなかったし?」
そういって目線を伯爵から逸らす。
「まったく。あいつは、アレン・ウォーカーと同じような能力があり少々やっかいなのですから、早く片づけて下さいv」
「はい、はい、はい。わかった。わかったよ、うん。頑張るから、頑張ってみるから。」
それを聞いて伯爵は、僕から離れる。よかったぁ。
「あ、それとリっくん。」
「何すか。」
まだあるのかよ。今度は何?
「新しいゴーレムでス。大切にしてくださいヨ?」
「おぉ!! ナイス伯爵! もう大好き!(笑)」
伯爵から出て来たゴーレムは、クロと同じ猫型のゴーレム。
クロとは、正反対で外見は、白猫だ。
「あいつがクロだったから、お前はシロだ。シロ・シルケ。」
「(あんな奴と一緒にしないでください)」
「きっつ、お前の性格きっつ!! クロは、良い子だったのになぁ…。」
こいつは、僕になれそうにないな…。
時間かけさせないと。
「能力は、クロと一緒?」
「ハイvでは、2人とも、頑張って下さいネvv」
まぁいいや、新しいゴーレムもらったし頑張ろう。
- Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.408 )
- 日時: 2012/06/16 15:55
- 名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)
リクトに、足止めをくらいメイリンの所にいるLv.2のアクマを逃がしてしまった。
しかし、とりあえず、メイリンの事が心配なのでそちらへ向かう。
Lv.2がいたところにたどりつくと、その場はもろく崩れていて激しい戦闘だったことを理解する。
「メイリンの能力が敵側に知られてしまったの」
「だったら、早くここを出よう。水晶玉は、イノセンスとして発動している。早くメイリンに合う形にしないと」
「えぇ、そうね」
すぐに馬車を用意して、走り出す。
『あのノアの事をルギアは、“リクト”といった?』
……確かにいったな。
あの時、咄嗟のいきおいで叫んでしまった。
リナリーがアクマの毒にやられている時に出会った奴をルキアは、懐かしい感じがする、といった。
もしかしたらと、疑ったが本当だとは思わなかった。
だが、あの両目をみて確信がついた。あの時は、カラコンで隠してたのか。
まだ、教えるべきではないのに。
『あの人…あのノアはリクト・スぺリストなの?』
そうだな。あいつは、お前を拾った恩人、といっていい者だ。
声が震えているのが分かる。
まだ、知られてはいけなかった。いつか教えようとは思っていたけど。
俺の不注意で。
『嘘…だよね? リクトがノアなはずないよね?』
嘘じゃない、本当だ。
嘘といいたいが、いずれ知ることに嘘だとはいえない。
『嘘だ…よ…ね?』
………
精神がやばいことになってる。やっぱ今教えるべきではなかったんだ。
しばらくの間は、裏に戻るわけにはいかない。
「アクマです!!」
「一体どこからくるさぁ!!」
ラビが、戦闘でイノセンスを発動させる。
『だって、リクトは、エクソシストだったよ? あの教団服もきてたっ!!』
それが、盗んだ者だとしたらどうする? あいつが変装していたんだとしたら?
『リクトは、そんなことっ』
する奴だよ。あいつはノアだ。他の何者でもない。
「下から来ます!!」
メイリンが、未来を見たようで騒ぐ。
すると、本当に下からアクマが現れる。
今は、かまってる暇がない。水晶玉の為にも、アクマとの戦いに専念しなければいけない。
俺は、そっと左目を閉じる。
ルキアの声は、完全にかき消される。
少し可愛そうな気もするがそうはいってられない。
一番最初の3体のアクマを壊してからもずっとアクマは、攻撃を仕掛け続けてきていた。
そのアクマがでてくるたびにメイリンのイノセンスが反応してしまう。
メイリンの体力も限界に来ていた。
ついには、馬車も壊されて、リナリーにメイリンをまかせ走りだす。
今は、アクマの目から逃れることが先決。
- Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.409 )
- 日時: 2012/06/16 16:30
- 名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)
すると、上から来るアクマの攻撃で、ラビ、ブックマン、クロウリーと分断されてしまった。
「ラビ! クロウリー!」
3体のLv.2のアクマが、ラビ達側の方へ狙う。
「いけ! アレン!」
「ねぜか私達を狙っている今がチャンスである」
「俺達なら、後から追い付くさぁ! だから早くいけ!!」
「必ず、無事で追い付いて!!」
3人の事は、心配だがここは仕方なく先へと進む。
しかし、なぜあっちを狙ったんだ。
本当にあのアクマ達は、間違えたのか?
ここまで順調にメイリンの体力を削ってきたのにここで間違えるのか?
何か裏があるような気がしてならない。
森を抜けた先にもアクマがいたが、それはアレンが全て破壊。
「ケルシー、安全な場所へ」
「(分かった)」
ケルシーは、木の上へ移動する。
「っ!! 誰!?」
リナリーの腕が何か紐のようなものにつかまっている。
その紐の先には、ルル=ベルが立っていた。
俺は、持ってる双剣で、リナリーの腕にくっついてる紐のようなものを切る。
「その子のイノセンスは、頂くわ」
「メイリンのイノセンスは、渡さない!!」
リナリーは、意地を張るがアクマに攻撃をされる。
しかし、Lv.1くらいのアクマならリナリーは、余裕で倒せていた。
「また会ったね、ルギア」
声がした方を向くと、もう一人のノア、リクトがそこに立っていた。
「リクト!!」
「左目をつぶりながら戦っているのをみると、ルキアの精神状態がよくないのかな?(笑)」
「お前のせいだ。」
リクトは、それでもヘラヘラ笑っている。
「伯爵からめんどくさい命令もらっちゃってさぁ。本当は、まだまだ残しておきたかったんだけどね」
俺は、双剣を構える。あいつは、カードから剣を抜きとる。
今は、秋、か。
俺は、アレン達のいないところへと場所を移動。
リクトは、それについてくる。
「一対一でやろうっていうの? やる気満々だね。」
「うるせぇ」
俺は、すぐにリクトに攻撃をしかける。
リクトに、予想通りよけられてしまう。
「まだまだ甘いな」
今度は、リクトが剣をこちらへ振りかぶって来る。
俺はそれを双剣をクロスにして防御態勢をとり、防いだ。
そのまま剣をはじき、腹のあたりに突く。
しかし、すぐにバックステップされる。前に前進してもう一度剣を振りかぶるが、今度はリクトにはじき返された。
左目をつぶってるせいでいつもと戦い方が違うせいかなかなか慣れない。
「慣れない事はするもんじゃないよ。まぁ、こっちにとってはいろいろ好都合だけどね」
リクトは、そういいながら俺に攻撃してくる。
こんな感じに攻防戦は、続いた。
- Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.410 )
- 日時: 2012/06/16 17:07
- 名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)
「そろそろベルの方も終わるかな」
少しよそみをしたリクトに向かって一撃をくらわす。
だけど、剣ごとはじかれてしまった。
リクトは、ニヒルに笑う。
「これで終わり。やっと自由になれる」
剣を振り上げ、間違いなくリクトは俺の右目を狙う。
不注意だった。
右目を壊されると思った時、左目を開いてしまいルキアが目覚める。
「ルキ…アっっ!!」
「リクト……」
剣が、リクトの剣が私の左目に刺さる。リクトの動きが一瞬止まる。
「くっそ!!!」
俺は、すぐに無理矢理、表へ出てもう片方の剣をリクトの脇腹へ突き刺す。
手ごたえがあった。剣が、あたったのだ。リクトに。
リクトは、すぐに俺から離れて剣を抜いてからこの場を去っていく。
また、逃がしてしまった。だけど、今はそれでいい。危なかった。
左目に刺さった剣を抜き取る。体全体に痛み。
よく前がみえない。ぼやけてる。
手には、ぬるっとした感触。目の前は、赤くそまっている。
元々、世界が赤くみえていたのがもっと赤くなる。
目の近くにぬれた感触。
完全に抜き取った剣を地面に投げつける。
やってしまった。一番やってはいけないことをやってしまった。
夢を、みたんだ。
とっても悲しい夢をみたんだ。
でも不思議に覚えてないんだ。
すごく悲しい夢をみたのに思い出せない。
悲しい夢だから悲しくならないように思い出さなくていいのかも知れない。
夢をみたんだ。
とっても楽しい夢をみたんだ。
でも不思議に覚えてないんだ。
すごく楽しい夢をみたのに思い出せない。
楽しい夢だから夢に依存しないように思い出さなくてもいいのかも知れない。
夢をみたんだ。
とても辛い夢をみたんだ。
でも不思議に覚えてないんだ。
すごく辛い夢をみたのに思い出せない。
辛い夢だから辛くならないように思いださなくてもいいのかも知れない。
夢をみたんだ。
とても嬉しい夢をみたんだ。
でも不思議に覚えてないんだ。
すごく嬉しい夢をみたのに思い出せない。
嬉しい夢だから夢に依存しないように思い出さなくてもいいのかも知れない。
夢をみたんだ。
夢を。
悲しい夢を。
楽しい夢を。
辛い夢を。
嬉しい夢を。
夢を、みたんだ。
それは、とても——————…
覚えてないんだ。