二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.435 )
日時: 2012/06/18 19:09
名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)

イノセンス暴走の最終段階…。
悲しみと怒りがまざっていて気持ち悪い感情。
「なんだ…あれ」
姿を現した、そのイノセンスの塊は、アクマから攻撃される。
このためにこれだけのアクマが…。
「攻撃されている…」
「あれは…スーマン?   イヤァァアアア」
リナリーは、甲高い声で叫び、地面に座りこむ。
そうか、あの塊の人間でいう胸の部分に知り合いでも埋まってたんだろう。
でも、なぜここに。
「ど、どうしたんです? り、リナリー」
「咎落ち…使徒のなりそこない・・・」
「あれは、人間が神に逆らいその罪の姿。後は、リナリーがよく知ってるだろうよ」
俺は、説明をリナリーに託す。
「咎落ちとは、イノセンスとのシンクロ率が0以下の人間。適合者が無理にイノセンスとシンクロするとなるの。咎、とは罪っていう意味なんだって」
あの姿で人間といえるならすごいよ。
あれは、もう人間じゃない。イノセンスの感情と人間の感情の塊。
「でも、スーマンは、適合者なはず。どうしてスーマンが咎落ちに。一体何があったの?」
リナリーの泣き喚く姿が目に映る。
そういえば、左右に縛っていた髪ゴムは、さっきの音枷ではずれたのか。
「適合者が…か。どうゆうことだろうな」
神に逆らったとしか思えないが。でもそうしたとなると何をどうゆう風に逆らったんだ。
イノセンスは、暴走状態でまともに会話できそうにない。
スーマンとかいう奴も、まともに会話など出来ないだろう。

—許サナイ。逃ゲルノハ、許サナイ

イノセンスの声か。
逃げた、とは、どうゆうことだ。何から逃げる。何に逃げる必要がある。
「スーマンを助けなきゃ」
「えぇ」
リナリーは、もう一度立ち上がりイノセンスを発動。
「演舞、霧風!」
リナリーは、アレンの手をつかみ咎落ちの方へ。
俺は、ケルシーにまたがり風にのって咎落ちの方へむかう。
しかし、向かってどうする、というのだ。
どうやって助ける、というのだ。

ちりあえず、スーマンの周りにでっぱっている角のようなものの上に俺が着地する。
ケルシーは、元の大きさに戻した。
「スーマン! 聞こえる? 私よ!」
リナリーが、呼びかけるが特に反応なし。
「引き出そう」
アレンがそういって、スーマンに手をかけようとする。
「まっ…」
それに触ったら危険だ、といいたかったが中から人が出てくる。
まだ幼い少女。
「ママ…助けて…」
そう言い残し、また中へとひきずりこまれる。
アレンがすぐにその少女が入って行った方へ手を躊躇なくつっこみ、もう一度引き出す。
「ルギア、この子を持っていて下さい」
「あ、あぁ…」
よくつっこめるもんだな。
少女をアレンから受け取る。すると中から触手っぽいのが出てきてアレンをひきずりこむ。
「「アレン!/アレン君!」」
「その子を、よろしくお願いします」
アレンがそう言い残し中へと消えていく。
俺は、中に手をつっこむ勇気がなかったのでそのままアレンは、中へと入って行った。
てか、こいつ息してねぇ
「リナリー、この子をどこか近くの街とかで治療してもらえる所を探せ」
「でも…」
「アレンは、俺がなんとかする」
「…分かったわ。どうか、無事でいて」
「あぁ」
リナリーは、俺から少女をうけとりここから去っていく。
さて、どうすっかな。


Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.436 )
日時: 2012/06/18 19:54
名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)

イノセンスから逃げる。裏切る。
一体何を…

—許サナイ、許サナイ、許サナイ

うぜぇ。何が許さないだよ、何が許せねぇんだよ。
一体何から逃げたんだよ。

「スーマン、お前は、一体何をしたんだ。アクマとグルにでもなってイノセンスを壊したか。奪ったか」
しかし反応は、ない。当たり前のように。
「こんの野郎。言葉ぐらい話せ!」
思い切り、スーマンの顔を殴る。すると、血を吐き出し、話し始める。
「誰だ、ソコニイルノハ」
「イノセンス」
「イノ…センス?」
お、言葉通じた。
「ウォォォオオオオオ」
急に喚きだすと、こいつの生命力を奪い変なビーム的な物をだす。

—許サナイ、許サナイ、許サナイ

そうしたら、また黙ってしまう。んのやろう、邪魔しやがって。
「(………)」
ケルシーが冷たい目でこちらを見てくる。
「………この中に手をつっこめとでもゆうのかお前は」
するとケルシーは、コクンとうなずく。
「いや、いくらなんでもこの中は……」
「に゛ゃ〜」
「わかった、分かったよ。入れる、入れるから」
それに、イノセンスもこの中に入ってるみたいだし。
そこまで手が届くかっていうと微妙な所だが。
俺は、双剣を一旦ケルシーに預ける。
数秒迷ったが思い切ってつっこむ。
「っ!」
すると、いきなり電光が走り触れる事さえ無理。
助かったような、助かってないような…。
したら、突然中からアレンが思い切り吐き出される。
「アレン!?」
とっさのことだったしまだ手が出ていたので襟首を捕まえる。
「うぐっ首、首じまっぢゃいまずよ!!」
「あ、ごめん」
俺は、すぐに引き上げて角っぽいところに載せる。
「助かった…。   リナリーは?」
「あの子をどっかの街へ…」
「そうですか、なら安心です。 スーマン! スーマン、死んだら駄目だ! 頑張って!!」
すぐに、話しが切り替わり、アレンがスーマンに集中する。
たぶん、手がつっこめなかったのは中にいたアレンが外にでようとしてたからだろう。
アレンが、スーマンに手をかける。
すると、さっきと似た感じで、スーマンの体とアレンの手に電光が走る。
「今度は、何だ!!」
うわぁ、怒ってるよ。さっき起こしたばっかだからな…
「…呪ワレロ呪ワレロ呪ワレロ呪ワレロ呪ワレロ・・・」
「スーマン! 僕は、エクソシストです!! 仲間です」
「神も、使徒も何もかも、壊れてしまえ! 消えてしまえ!!」
アレンが必死に説得するが無駄に終わる。
速くしねぇと死ぬぞ、こいつ。
この姿になってからもう何時間もなってると思うしそう長くはもたない。
「…呪ワレロ呪ワレロ呪ワレロ呪ワレロ呪ワレロ・・・」
こりゃ、駄目だな。完全にくるってやがる。
すると、急に動き始める。
動き始めた先に、ひとつの村。

—許サナイ、許サナイ、許サナイ

くっそ、このままでは、あの村を破壊する。

















とても懐かしい匂いがした。

すごく懐かしい雰囲気がする。

ここは、何処?


一体、私は何処へ来てしまったの?


ここは、一体どこなのですか?





「ほら、ルキア。ここが私達の家よ」