二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.47 )
- 日時: 2011/12/23 22:23
- 名前: 有栖 (ID: WKDPqBFA)
しばらく歩いてついた所は、「室長室」と書かれた部屋だった。
「室長室」に入るまでにいろんな場所を案内された。
食堂や、修練場、談話室などといった部屋を歩き回った。
話は戻り、その「室長室」へ入って行った。
すると突然、中から声が聞こえた。
「いやぁ!どぅも!室長のコムイ・リーです!!」
ルキアはいきなりでてきたコムイに驚き1歩後ろへ下がった。
「君が、新しく入団するルキアちゃんだよね?よろしく!」
コムイが手を出してきたのでルキアもその手を握って挨拶をした。
「んじゃ、ルキアちゃんのイノセンスについて詳しく教えてくれるかな?」
「えっと、私、今日イノセンスの存在をしったのであまりよく知らないんです。
アレン君がいうには、寄生型のイノセンスらしいですけど…。」
「そっか。まぁ無理に教えろって言ってる訳じゃないからかまわないよ! それで? アレン君は、何用だい?」
コムイが急にアレンに話を振った。アレンはもう慣れたとでもいうようにその答えに返答する。
「えっと、任務の報告をしに…」
「あぁ、それならレポートにまとめて後で提出してくれると嬉しいな。」
「あ、はい」
そういってアレンはどこかへいってしまった。
コムイは、アレンを見送った(?)後にルキアについてくるように話す。
ルキアは、よくわからなかったが、
とりあえず初めてここにきたので室長のいう通りにした方がいいだろうという事でついていくことにした。
しばらくして変な乗り物に乗ってやってきた場所はなんだかとても不思議な場所だった。
と、その時後ろからふいに誰かにつかまれた。
「っっ!!」
「大丈夫、大丈夫。何も悪いことしないから。」
コムイにそう言われてルキアは、その言葉を信じることにした。
そのつかんだものの正体は、人間のような形をしているが人間ではない光で出来ているような生物だった。
イノセンスの番人と呼ばれているエクソシスト、ヘブラスカだ。
ヘブラスカは、触手のようなものでルキアの体を包み込んだ。
ルキアは、なんとなく気持ち悪そうな顔をしていた。
だが、状況についていかなかったのか気絶してしまった。
ヘブラスカは、おでことおでこをくっつけ、何かを語りだした。
「8%…31%…76%…88%…92%。」
そこまでいって、ヘブラスカは顔をはなす。それと同時にルキアが目覚めた。
だが、少し様子が違う。気絶していた時と違っていらだちがみえた。
「どうやら、92%がお前とイノセンスのシンクロ率だ。」
そういってヘブラスカはルキアを地面に降ろした。
「お前、何者だ。っていう奴だ。」
あきらか、この口調はルキアじゃない。ルギアだろう。
「イノセンスでも人間でもない。だったら妖精か?それとも人魂なのか?」
「私は…元々は人間だった。」
「いやぁ!なんだかすごいじゃないか。やっぱ寄生型っていうのもあるけど92%なんて滅多にいないよ。」
この空気を打ち消すようにコムイが叫んだ。
その態度にいらつきがあがったのかルギアは殴りかかった。
だがコムイはすぐにフォルダーで防御する。そのためその盾にしたフォルダーは曲がってしまった。
「あれ?君、ルキアちゃんのイノセンス?」
- Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.48 )
- 日時: 2011/12/24 20:50
- 名前: 有栖 (ID: WKDPqBFA)
「だからなんだって奴だ。」
「ははは、イノセンスが自我を持つなんて珍しいなって思って。」
コムイはしばらく考えこんでしまった。
「ケルシー。出ておいで」
コムイに放置されて暇になったのかルギアは、クロの事を呼んだ。
クロは、ポケットの中から顔だけ出している。
ルギアがクロの前に手をさしだすと、クロはその手を昇って行き肩にのった。
「(ここにのるのは久しぶりだ)」
「たまには、いいだろう。」
クロとはなしていると、急にコムイが喋りだした
「ところで、なんでイノセンスを発動したのかな?」
「発動しただと。ふざけんな。無理やり出されたんだ。」
コムイがそれを聞いてすぐに真剣な顔になり、君のことを全て話してくれ、と頼んだ。
ルギアは、最初、めんどくさそうな顔をしたが、仕方ないといった風に話し始めた。
コムイはそれをただ、真剣に聞いていた。
説明の内容は、アレンと話したことと一緒だった。
全て説明し終わるとリナリーが奥からやってきた。
「兄さん、コーヒー持って来たわよ」
持ってきたのは、ピンク色をしたコップにウサギのような生物がかかれている柄だった。
「ありがとう、リナリー。」
「どういたしまして。話は、終わったの? 終わったなら化学班のみんなを紹介するけど」
コムイは、あぁそうか、とでもいうように手をポンとたたいた。
「そうだね。そうしよう。後、この子がルキアちゃんのイノセンスのルギア君だよ。」
「え? 人の形をしたイノセンスなの?」
そうとう驚いているようだ。
「あぁ。ルギアだ。よろしくって奴だ。」
「あ、リナリー・リーよ。よろしく。」
満面の笑みをうかべる。
「そうか、だからか。」
「え? 何?」
「いや、こっちの話だ。」
と、その時急にコムイがリナリーを引っ張った。そして何か耳打ちをする。
「リナリーに手をだしたら、僕が許さないからね。」
そう、黒い声で語っていた。ルギアは、その声のトーンにびびりながらもリナリーへちょっと微笑んだ。
「(あれ? 珍しいね。微笑みかけるって。)」
「ルキアが気に入った奴だろ。これから長いつきあいになるかも知れないからな。」
「あぁ! そんなこというの、ルギア君! やっぱり今ここで…」
コムイは何処からかドリルを取り出した。
「おいっ。ちょっと待った。まず何処から出て来たんだそれ。」
「ちょ、ちょっと兄さん!」
リナリーの頬は少し赤くなっていた。
ルギアの発言に赤くなっているのか、コムイの行動に赤くなっているかは不明。
いい忘れていたが、リナリーとコムイは兄妹である。
「こんなのが、兄さんって苦労してるなお前も。」
「あぁ! リナリーの事を"お前"呼ばわりなんて!!」
ルギアは、このままでは争いが終わらないと考えたのか、ルキアに戻った。
なので、ルキアが目覚めた時にコムイにドリルを向けられていてコムイが恐怖の対象となった。
「え? なっなんで?」
「あれ? ルキアちゃんに戻っちゃったの?」
「ごめんね、兄さんが変なことしちゃって…。でも大丈夫だから。いきましょう」
「うっうん。」
「おぉ! 愛しのリナリー!! 待ってくれぇ!」
その声も届かず、リナリーは、ルキアを連れてコムイを置き去りにし、化学班の人達や、部屋の場所を教える為にヘブラスカの元を去って行った。