二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.565 )
日時: 2012/10/15 17:55
名前: 有栖 (ID: FIlfPBYO)

第41話 帰郷

「オカエリ————リクト………っ!?」

目が覚めると、どっかのベットの上で寝かされており怪我したところは手当されている
起きあがろうとして激痛が走った
そんな体をなんとかして起きあがらせようと試みようとしたが誰かに声をかけられる
「無理はしなくていいのよ」
その声は、とても暖かくて…すぐに又眠りについた

光が差し込み目が覚める
今日は、大分調子がよくて体にも痛みはなかった
完治した訳ではないが、だいぶ痛みはいいたらしい。
でもここは・・
「ルキアちゃん?」
この声は…
「リナ姉…?」
「よかった…体の調子は、どう?」
「うん、だいぶよくなったよ。ねぇここは…」
「黒の教団よ」
帰って来たんだ…
やっと、帰ってこれたんだ…
「よかったわ。ルキアちゃんが無事で…全然目覚めないから、どうしちゃったのかと思ったのよ」
反対側でミランダさんの声がした
「はい。ありがとうございます」
ゆっくりと、微笑んだ
しばらくして、室長さんが入って来る
そして、すぐにリナ姉のベットで泣き喚いた
室長さんらしいな…
ふっと、お腹が減ったなって思ってそのまま立ちあがり食堂へと向かおうとする
「何処に行くの?」
ミランダさんに言われたのでその質問に答える
「食堂に」
「動いて大丈夫?」
「はい」
婦長からも許可をとって食堂へ向かうと大量に積まれた皿がまず目に入った
でも、どこにもアレン君の姿はない。
何処にいったんだろう?
不思議に思ったがアレン君の行方よりまず先に食事を先に取った
一通り終わらせて食堂を出ると食べ終わった後の皿やゴミがそこらへんに落ちているのを見つける
これの後、ついていけばアレン君に会えるかな…
そう思ってそのゴミやらなんやらをたどって行きついた場所は、方舟のピアノがある部屋
そこにアレン君はいた
「アレン君…?」
ティムが何か楽譜のようなものをアレン君に見せているのが分かる
見たことない楽譜だけど、何か懐かしさを感じた
「ルキア?どうしてここに…?」
「なんとなく。どうしてるかなって思って。何か考え事…?」
「ちょっとだけ…」
アレン君は、袋から新しいパンを取り出し食べようとする。
まだ食べるの…もうやめた方が…
「気持ち悪…」
やっぱり
そのパンをティムが奪い、食べていく
ゴーレムも食べるんだね。そういえば、クロとシロ、何処に行ったんだろう?
見つけなかったな…
『そこらへんで遊んでるんだろ』
なんか久しぶりだね
『3日くらいは寝てたからな』
そんなに寝てたんだ。
アレン君が、体操座りのまま下をうつむく
「僕は…ちゃんと自分で道を選んで歩いてるんだよな…今のこの道が誰かに決められていた…そんなんじゃないよな…」
何かひどく落ち込んでいるように見えた
元気づけようと思ったけど言葉が見つからない
だから何も声をかけなかった。ただ、傍にずっといた
「どうして…楽譜に書かれていた文字…僕とマナが2人で作った文字なんだ。2人だけが読める文字。子供遊びの暗号だよ…」
マナって、育て親の…楽譜は、ティムが持ってたあれの事…かな
「どうして…そんな事、私に聞くのですか…?」
「方舟を動かす時に、君が見えた気がしたんです。ひどく悲しい顔でこちらを見ていた…」
みんなの前で悲しい顔をした覚えはないんだけどな。
「私は…アレン君は、アレン君の道を進んでると思うよ…この食べる量だって、アクマの為に戦える優しい人で、ノアまでも助けようとして…全部、自分の意思なんでしょ…?」
「………」

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.566 )
日時: 2012/10/15 18:32
名前: 有栖 (ID: FIlfPBYO)

アレン君がイスに座りなおしてピアノを弾き始める
気絶する前に聞いたあの子守唄
「それじゃ、もうそろそろ戻るね?」
「……僕は本当に自分の道を進めているんだよな」
「進めてるよ。少なくとも、自分はそう思ってる」
そう言って、部屋を出た
それから、医務室に戻って最終検査をして自分の部屋へ。
久しぶりだなぁ。自分の部屋
何もない殺風景な部屋だけど、それが落ちつく。
それから時は過ぎて何事もなく一日が終わる。
でも、朝になってもクロとシロは、私の前に出てくることはなかった。
何処に…いっちゃったんだろう。
とりあえず、朝食をとりに食堂へ向かう。
もう、アレン君達は来ていて、席に座っていた。
私もさっさと頼むものを頼んで席につく
「おはよう」
「「「「おはよー」」」」
そしたら、奥からおでこにほくろが2つついてる人がやって来てこう告げる
「初めまして。本日から君を監視することになりました。ハワード・リンク監査官でございます」
リンクさんは、そういって手に持っているパンプキンパイをアレン君に差し出す
アレン君は、警戒せずにそのパンプキンパイを受け取る
「ちょっと待てアレン!今、こいつ監視っていったぞ!?」
アレン君に…?何故。一体、何をしたのだろう。
「ちょっと兄さんのところに行って来る」
リナ姉がそういって立ち上がる。
「あ、私もいく」
数分で頼んだものを食べ終わらせてリナ姉の後をついていく。
アレン君がなんで監視されるのかも気になるが、一番気になるのはクロとシロの事だ
きっと室長さんなら知ってるだろうと思って今日のどっかでたずねようと思ってたんだ
「兄さんは何処?」
化学班の人達が指をさす。それを見てすぐに突っ込むリナ姉。
「あぁ、ちょっと待て!リナリー!!」
すぐにリーバーさんが出てきて止めようとするがそれも無に終わる
なぜ止めるのかよくわからなかったけど、すぐに理解する
室長さんの前には見知らぬ人が1人。その人におびえていた。
「おや、こんにちは。リナリー。足の具合は、どうかね?」
「ルベリエ…長官……」
「当分こちらにとどまる事になってね。君のイノセンスについても調べさせてもらうからよろしく」
リナ姉は、動かない
その時、知ってる鳴き声が聞こえた
「(ルキアァ!!)」
「(マスターッ!)」
クロとシロの声だ。
「クロ!シロ!」
こんな所にいたのか。でも一体何故?
「あぁ、君のゴーレム。元々ノアの物でしたので少々調べさせていただきました」
ルベリア長官とかいう奴がそう説明する
2体は、ひどくおびえていた。
その様子から、何か怖い事をされたのが見て分かる
無理矢理、何かをやらされていたのか…
2体は、私の肩にのる。
「…そうでしたか」
私は、こいつが嫌いだ。