二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.573 )
日時: 2012/10/28 21:13
名前: 有栖 (ID: FODM/zWG)

第43話 神の結晶


いくぞ、ルキア

『うん。いけるよ』

「クロ、シロ」

燃え上がっている下の階から2体がこちらにあがってきているのがみえる

「お前等はここに……化学班の奴らを探せ」

2体は頷き、また炎の中へ飛び込んでゆく
下にイノセンスの気配を感じる。まだ生きている
イノセンスも、エクソシストも
遠くにある双剣を拾いアクマの気配がする方へ向かう

「ぜろ」

その声と同時に何かが割れる音。結界がわれた音なのだろう
大きい音がしたのを聞くと何重にも結界を重ねていたのだと思われる
急いで向かい吹き抜けを真っ直ぐに降りた
いつもある逆三角の乗り物がないのを見るとコムイが下にいるのだろう
ヘブラスカのところにコムイがいる。そこにアクマが向かっている
数秒落ちていると白く強いアクマの存在
「レベルフォー!!」

——コロセ——

—うるせぇ。お前の壊り方じゃねぇ。俺の壊り方で壊らせろ

——コロセ——

少し何かが痛みながらそれを耐える

「あれ なんでここにいるんですか あのときたしかにふっとばしたはずなのに」

「神の結晶(イノセンス)は、しぶといんでね」

コムイ達に打とうとしたであろうと思われる攻撃を目標を変えこちらにうってくる
それをできる限りでよけて突っ込んでいく
「ルギアくん!」
よけられると思っていなかったのか壁に思いっきり吹っ飛ばす事が出来る
手ごたえはあった
そのまま落下していきコムイ達の乗る乗り物へ着地
「だ、大丈夫なのかい?」
「元帥も、化学班もみんな生きてる。多少死んだ奴はいるだろうがエクソシストは皆無事だ」
その言葉にホッとした顔をみせる
コムイの他に2名のファインダーと神田が乗っている
イノセンスを持っていないのによく動こうと思える
どっちにしろここは危険だろう。再びアクマが攻撃してくる
この変な乗り物からアクマの所へと急ぐ
無力な奴にアクマを近づけさせてはいけない
だが、防戦になるばかりでなかなか攻撃を与えられない
ついにはこっちが吹っ飛ばされる。口の中で鉄の味が広がる
どうにか立ちあがり、またアクマと立ち向かう
攻撃をよけたその攻撃がヘブラスカに当たる
「これは、あまり攻撃をよけられねぇな」
全部自分の体で受けるしかないのか。
そう思ってると上から数滴赤い液体が頬にあたる
上を見ると、アレンが降りてきているのが見えた
あいつだって相当傷ついているはずだ。なのに動けるのは……イノセンスの力か

「あれえおかしいよそんなにうごけるなんて」

そういいながらもアクマはアレンに攻撃を続ける
それを後ろからアクマに攻撃する
1人増えたのはいいがアレンは相当傷ついていて1人にも満たない
俺も言えた立場じゃねぇけど。2人いてやっと1人くらいだろう
そのまま攻防戦は続く

次に吹っ飛ばされた場所でリナリーがイノセンスを体内に入れてる姿が目に入った

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.574 )
日時: 2012/10/30 17:59
名前: 有栖 (ID: FODM/zWG)

俺達は、人間でいう装備型は人間の手によって武器化する
でもそれが出来ない今。適合者の一部を使って形成するしかないってか。
近くの手すりを使いながらゆっくりと起きあがる
アクマは、リナリーの様子に気づいていない
俺は、ゆっくりと確実にリナリーに近づいていく
全て飲み込むと足から多量の出血
ヘブラスカがすぐにリナリーの体を調べ始める
アクマはまだ気付かない

——コロセ——

くそっアクマから標的を変えただけでこれかよ
どんだけ強いんだ。あいつの“悲しみ”は
「飲み込んだはずのイノセンスが…体を通った形跡はあるのに…リナリーの体内から感じられない」
「どうゆうことだ!?」
「ない。体内にはない」
「リナリーのイノセンスならそこにあるじゃねぇか。その流れ出た血がイノセンスだ」
よろけながらも、何かの痛みに耐えながらリナリーに近づいた
「お前は…覚悟を決めたんだな…?この戦争に立ち向かう覚悟を」
リナリーが俺の言葉に頷く。それと同時に固まり始める血液
それは、次第に形を変えてリナリーの足へ。
「………発動」
発動してすぐにアレンの元へいく。俺は、その場で座りこむ
「ちょっと休みたい………」
「ルギア君!?」
「エクソシストが何をいっているんだ」
「お前にいわれたくねぇよ、くそじじぃ」

——コロセ——

分かってる。殺すさ
別に、否定してる訳じゃないんだ。体が動かないんだ
だからといって無理に動かすな。ルキアの身がもたないから

「コムイ……ハンカチみたいなの持ってねぇ?」
コムイがそれを聞いて白い布を取り出す
「これで…いいかい?」
「あぁ」
コムイからそれを受け取り一番出血の多いところを縛る
いつ傷がついたのか分からないが、これでそのうち止まるだろう
「その傷は…」
「知らん」
リナリー達は上空にいる。それを追いかけるアクマ。
2人でアクマを蹴り地面に落とす。すぐにアレンが剣をアクマに突き刺す
その上からリナリーが剣をさらに奥に突き刺す。もう一度上へと飛び上がる
そしてもう一度深く突き刺した。アクマは気を失う
そのタイミングを見てアクマに近づいた
そのアクマは、辛く、苦しく、残酷な顔をしている
それが表の表情なのか、裏の表情なのか俺には分からない
ただ、コレを壊すだけ
「離すなよ、アレン」
「…はい」
そっと剣を首にあて手前に引く
案外簡単に壊れるものだなとその時思った。
体と頭は2つに分かれ、頭だけ爆発する
アレンにアクマを上へ投げてもらい、空でアクマの体も粉々にした
こんなにも弱っているのだから壊すのは簡単だろうな
アクマは跡形もなく壊された

















「これでいいんだろ。全て壊した」