二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.13 )
- 日時: 2012/01/28 16:01
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
番外編—グラニデINディセンダーの物語—
—これはネフライト・グランツがまだユリアシティに居た頃のお話である。
ユリアシティ唯一の学校であるユリア市立中等部の1−Fの教室で、ネフライトは友人であろうか茶髪の少女と話していた。
「次の時間って確か先生休みだから自習だったよね、アルブム何か面白い本持ってない?」
「ネフライトは本当に本が好きだよねー…アンタの好きな物語シリーズで【君のための物語】って言う本あるけど読む?」
「え、そんな本図書館で見た事無いよ!!?でも見たい!読ませて!!」
どうやら次の時間が自習で暇ならしく、茶髪の少女—アルブムと言うらしい子に面白い本持っていないかと聞く。
そしてアルブムはネフライトの本好きっぷりに苦笑しつつも、彼女が読んでいる物語シリーズである君のための物語を見せながらと聞くとどうやら始めて見るらしく興味深そうにその本を読み始めた。
舞台はどうやら海の上の船—バンエルティア号と呼ばれる場所のようで、そこの甲板では桃色の髪をした少女と可愛らしい生き物がパタパタと空を飛んできた。
「あ、パニール、洗濯物取り込んでおいたよ」
「ありがとう、カノンノ、こっちもやっと台所が片付いて一息つける所よ、さ、私はこれから日向ぼっこしながら恋愛小説を読む、幸せタイムよ〜」
パタパタと飛んで来た生き物はパニールと言うらしく、桃色の髪をした少女はカノンノと言うらしい。
どうやら二人は仲が良いのか笑いあっており、パニールはなにやら本を抱えながら一息をつけようとしていた。
そんな穏やかな会話をしていた時、突然その世界を見守る世界樹がキラッと光った。
「今の光…世界中から放たれていた?」
「あらあら、何があったの…【ガツンッ!!!!!】…え?」
これには一度会話を止めカノンノが世界樹の方向を向きながら驚き、パニールが何かあったのかしら?と首をかしげた瞬間ガツンッ!!と大きな音が聞こえて目の前に二人の少年と少女が落ちていた。
「ひ、人が…!!?人が空から降って来たわぁぁぁぁぁ!!?」
余りにも予想していなかった展開にパニールさん大混乱、しかしすぐさま事態を理解し船室へと運ぶ。
それから数分後して—先に気が付いた薄い金髪の少女が緑色の瞳を開ける。
「こ、ここは…」
「よかった、目が覚めたのね、大丈夫?」
目覚めたばかりの少女は甲板に身体を思いっきり打ちつけた反動でまだ意識がぼんやりとしているのかカノンノの姿を見てここが何処なのかを首を傾げながら聞いた。
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.14 )
- 日時: 2012/02/06 22:50
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
「ここはバンテルティア号と言う船の中なの」
「私カノンノ!!貴女は?」
するとすぐさまパニールとカノンノは説明し、自分の名前を名乗った後に少女に名前を聞いて来た。
少女は一瞬首を傾げたように見えたが、すぐ口を開き
「…アムニス…私はアムニス」
「アムニス…良い名前ね」
アムニス—確か【魂】を意味する名前だったと思う、カノンノは素直に良い名前だと思い微笑む。
隣の少年は貴女と知り合い?と聞こうとしたら—ドアが開き海賊のような帽子を被った子供が入ってきた。
「ようこそ、バンエルティア号へ。ボクはチャット。この船の船長ですまあ、くつろいでください。我々は海賊ですが、なに、漂着者から奪ったりなどはいたしません」
「ん…?」
どうやらこの子供はチャットと言うらしく船長だったようだ、自分の身を案じているのかくつろいでくださいと優しい言葉をかけられ少しほっとすると隣の少年が目を覚ます。
「…ここは…?何処だ?」
「ここはバンエルティア号です、貴方は?」
少年もアムニスと似たような反応をし、チャットが再びここについて教え彼の事を聞くと話しずらそうに口を開き
「…ロスト、ロスト・グラニデだ…そこでぼーっとしているのは俺の双子の妹…アムニス・グラニデだ」
少年—ロストは自分の名字がグラニデだと名乗り、アミニスとの関係も名乗り双子だと言うのなら何処かに住んでいるのだろうとカノンノは判断する。
「ねえ、チャット。 これから最寄の港へ送ってあげたいのだけど…」
「そうですね。そうしてあげた方が、いいでしょう…で、あなたの国はどこですか?」
なら港へこの二人を送って家族の元へと返した方がいいだろうと思いカノンノはチャットにそう言うと、了承して貰え二人に何処に住んでいるのかと聞くと
「「…国って何だ?」」
「ッ!!?」
「…それは、本気で言ってるのですか?」
二人揃って国とは何だと聞いてきてカノンノは思考停止する、もちろんチャットもそれは一緒で本気で言ってるのかと首を傾げると二人はお互い顔を見合わせ?マークを浮かべている。
「まさか…どうやら、本当に自分の名前以外、記憶が無いみたいですが…。落下した時のショックですかね」
「記憶が無い?」
「それじゃ、この方ここにいてもいいんじゃないでしょうか。 船長さん?」
「構いませんよ ただし、働かざるもの食うべからず、です。ボクの子分として、立派に働いて頂く事が条件ですけどね」
「じゃあ、…っと。 これより、バンエルティア号の一員としてあなたを迎えます、カノンノさん、この船について簡単に説明をお願いしますね」
「はい」
これには記憶喪失だと認めるしかなくてどうするかと考えると、パニールの助言によりこの二人はこの船で働く事になった。
これがアムニスとロストの始まりだったんだ。
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.15 )
- 日時: 2012/02/06 22:57
- 名前: いも ◆6CCi16g9Bo (ID: 35AN48Qe)
- 参照: 喉が壊滅状態wwww
初めまして!
アビス大好きです!!(もってないけどww)
ちなみに持ってるのはグレイセスとイノセンスです!!
今やってる番外編って、マイソロのやつですよね?
もってないけど従姉妹がやってるのを見たことがあります!!
マイソロ欲しい・・・((そんなん知るか
なんか暴走しましたけど、続き楽しみにしてます!!
頑張ってください!!
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.16 )
- 日時: 2012/02/10 23:09
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
いもさん
初めまして!コメントありがとうございます!
私もテイルズシリーズの中で、アビスは大好きですww
グレイセスいいですよね…イノセンス持ってないけど
ネフライト「持ってないんかい!!」
仕方ないじゃん!
今やっているのはマイソロ2の番外編です。
続き頑張って書きます!
明日以降!←
ネフライト「オイ、何で明日?」
色々とあるんでね(ただ時間帯が問題なだけだけど
ネフライト「聖なる意思よ、我に仇為す敵を討て!!ディバインセイバーァァァ!!!」
何で使えてるのぉぉぉ!!?
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.17 )
- 日時: 2012/02/17 23:24
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
「—アムニスとロストって仕事覚えるの早いねぇ、すごいな」
「そうかな…何となく身体が動いていると言うか無意識なんだけどな」
「………………(シカトしてる」
「…相変わらずロストは、あまりしゃべってくれないけどな」
「ひょっとしたら、元々はこういう仕事をされていたのかもしれませんねェ。はい、ココアどうぞ〜」
それから数日後、仕事にも慣れて来たアムニスとロストとカノンノとパニールとキールはそんな会話をしていた。(ロストは話していないが)
あれから二人はこの船の仕事に付きさまざまな依頼を受けては即行解決しており、バンエルティア号内でもかなりの実力者だと言われていた。
これにはパニールも元々こういう仕事をしていたのかもしれませんねと言うと、一瞬だけロストの表情が強張る。
「それとも、貴方たちは生まれたばかりのディセンダーだったりして」
「また始まった。 あれはおとぎ話だろ?まったく…そんな非現実的な話で夢中になれるなんて暇を持て余している証拠だな」
—ガンッ!!!
そしてその話にカノンノがもしかしたらディセンダーだったりとしてと笑い、キールが呆れておとぎ話だろ?と言うとコップが割れた音がする。
いや恐らく彼が割ったのだろう、ロストは緑色の瞳に憎しみを込め二人を睨みつける。
「…俺の目の前でディセンダーとかの話をするなッ!!そんな奴存在するわけ無いっ!!!!!」
「ロスト…!?」
それから俺の前でディセンダーの話はするな、そんな奴存在するわけが無いとディセンダーの存在自体否定し甲板の方へと出て行ってしまった。
これにはカノンノが驚くと、アムニスも顔色を真っ青にし震えていた。
「アムニスさん、どうしました?」
「う、ううん…何でもないよ…ただディセンダーって言葉に何か懐かしさを感じて…大丈夫」
尋常じゃない怯えっぷりにパニールも心配すると、まだ顔色が良くないがアムニスは大丈夫だと言ってディセンダーって言う言葉に懐かしさを感じると言うとキールが反応する。
「…もしかしたらお前の過去の記憶に関係あるのかもな…ディセンダーについて教えてやる、ディセンダーというのは、世界の平和が乱れる時、世界樹が生み出す勇者の事だ、生まれたばかりのディセンダーは世界の事から自分の事、何もかも知らない状態らしい…つまり現象的には記憶喪失と大して変わりはないな」
「記憶喪失…」
もしかしたらアムニスが失っている記憶と関係があるのかもしれないなと、キールがディセンダーについて語り教えると、アムニスは何故か苦しそうに記憶喪失と呟き自分を守るかのように身体を震わせながら呟くしかできなかった。
ディセンダー、その単語が自分にどれだけ関係あるのかも知らずに
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.18 )
- 日時: 2012/02/17 23:40
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
それからまた数日後、依頼を完了させたアムニスとロストは機関室にいるであろうチャットに報告するために機関室へ向かうとそこにはキールとカノンノがいた。
「しかし、まあ毎日暇な事だ。依頼を言えば身内からばかり子どもにギルドの経営なんて出来るわけがない。いつまでこんなごっこ遊びを…ん…、なんだ?」
「大砲の音?…って、あ…ロスト、アムニス…」
どうやらキールはギルド運営について不満があるらしく、何時までこんな事をやっている気だとため息をはく。
確かに子供だけのギルドでは身内からしか依頼が来ないだろう、キールの言い分は最もだなとロストが考えていると突然大砲の音がしカノンノが反応し自分たちの存在にも気が付く。
あの日から自分とカノンノはちょっと気まずい雰囲気を漂わせている、だがロストは謝ろうともせず大砲の音が聞こえるであろう甲板へ移動した。
「「—ってええええええええ!!!!!?」」
そして甲板へ行くと、二つの船がお互い大砲を撃ち合っており戦争でも起きてるのかと双子は絶叫する。
そんな中、大きな船の方から四人ぐらい小船で脱走している姿が映った。
「グランマニエの要人ですね、アレは」
「はぁ〜?無謀ねぇ。あんな小船じゃ、陸にたどり着けるわけないじゃん」
「いえ、この辺りにはアメールの洞窟があります。そこへ身を隠すつもりなんでしょう…これは名を上げるチャンスでは!!ボク達で救助して差し上げましょう!」
「グィヒヒヒヒ〜! い〜じゃんっ!やっってやりましょ!アムニス!ロスト!」
「「私(俺)たちに拒否権は無いのか…?」」
「無い!」
それをチャットがグランマニエと言う国の要人だと判断し、ギルドメンバーであるイリアが無謀だと言っていると洞窟に逃げ込む気だと思いますとチャットは名を上げるチャンスだと言い救助すると言い出す。
それにイリアも乗り、アムニスとロストに行くわよと強制を促がすように言うと拒否権無しかとツッコミを決めた。
しかも律儀に無いとも言われ、仕方なくアムニスとロストは言いだしっぺのイリアと魔法援護的にキールを推薦しアメールの洞窟へと向かう事になった。
そこで、ある意味強烈なキャラと出会う事になると気が付かず
「この依頼を受けてくれるんですってね? では、簡単に説明しておきます…グランマエニエの船が、所属不明の何者かに襲撃されたのは知っての通りグランマニエの要人らしき者が船を捨て アメールの洞窟へ向かったのを確認しました…あなたにはアメールの洞窟の向かってグランマニエの要人を保護してきてもらいます、よろしいですか? では、早速救助に向かってください」
「「はーい」」
その前にチャットの依頼説明を聞いてからだが
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.19 )
- 日時: 2012/02/19 16:03
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
「うわー…相変わらず陰気な所ねー…」
「何か何時もより嫌な空気が漂っている…急いでグランマニエの要人を見つけよう」
「そうだな…ん?」
「どうしたの、ロスト—あ」
そして一向は早速アメールの洞窟に向かい、イリアが相変わらず陰気な所ねーと呟きアムニスも何時もより嫌な空気が漂っている事に気が付き冷や汗を流す。
何だろうこの嫌な空気は…と思いつつ、急いでグランマニエの要人を見つけて帰ろうと言うとロストも同意したと思ったら顔を歪める。
兄の様子に心配しながらどうしたのと聞こうとしてハッとする、前方に背の高い軍人さんがいたからだ。
「—やれやれ追っ手ですか…全く仕事熱心も程ほどにして欲しい物です…命の補償はしませんよ?」
そして軍人さんは明らかに私たちの事を襲ってきた連中と勘違いしている、先らからの嫌な空気の原因はこの人だと直感で感じると軍人さんは槍を出しながらそう宣言した。
マズい、この人とは戦ってはいけない—そう身体中の警報がなっていると
「誤解ですっ!俺たちは貴方たちを襲った連中ではありません!ギルドの者です」
「ロスト…」
「あの無口なロストが話し合いで掛け合った…」
ロストがアムニスの目の前に立ち軍人さんに誤解だと告げた、これにはアムニスも驚き、キールもここまで喋るロストが珍しく驚いていた。
その懸命な様子に軍人さんも納得してくれたのか、槍を下ろす。
「…なるほど、あなたはギルドの有志で、我々の救助にやって来られた、という事ですか、私は、ジェイド・カーティス。グランマニエ皇国軍大佐を務めております。」
「俺はロスト・グラニデです、後ろにいるのはアムニス・グラニデとイリア・アミーニ、キール・ツァイベルです、あの…失礼ながら先ら見かけたお仲間と思われる方々は?」
「それが見てのとおり困った状態なんですよ、どうか、仲間の捜索をお願い出来ませんか?部下の一人に探させている最中ですが、人手は多いに越した事はありませんから」
「構いませんよ、その仲間の特徴は?」
軍人さんージェイドは自己紹介をしロストが代表してここにいるメンバーの名前を教え他の仲間は何処へ?と聞くと、どうやら逸れてしまった様で捜索をお願いされた。
もちろん要人の保護が目的であり依頼であるロストたちは頷き、特徴を聞く。
「では、仲間の風貌をお伝えしておきましょう。 赤い髪に白い上着の青年…いわゆる『やんごとなき』身分のお方ですから、無礼のないようにお願いしますよ」
「赤い髪に白い上着の青年…分かりました」
やんごとなき身分のお方であり特徴は赤い髪に白い上着の青年—その特徴を聞き、これならすぐ見つかりそうだなと思いアムニスは無礼の部分も兼ねて頷く。
「私は、外から捜索にあたります。ひょっとしたら岩場に引っかかって、フナムシに集られているかもしれませんし♪それでは、捜索をお願いします」
「「「「………」」」」
そしてジェイドも外から捜索を行うといい、何とも酷い事を言い楽しそうに向かうと四人はこの人本当に軍人なのか?と思ったそうだ。
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.20 )
- 日時: 2012/02/20 22:59
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
「えいっ!やぁ!はっ!ボムスロー!」
「ほっ!えりゃ!ツインバレット!」
「ふっ、はっ、せいっ!魔神剣・改っ!」
「アクアエッジ!」
前衛で戦えるアムニスとロストをメインとし、イリアの銃やキールの魔法でオタオタやチュンチュンと言ったモンスターを倒し東側奥まで進むと
「—大丈夫か、ルーク」
「右肩を痛めちまったようだ、これぐらい聞き手じゃないから大丈夫だよ」
「いやお前はまだ動かない方がいい、全くジェイドやティアは何処に…」
ジェイドが言っていた特徴の赤い髪に白い上着の青年が怪我をしているのか寝ており、金髪の青年が心配していた。
もしかしてジェイドさんが言っていた仲間かな?アムニスは思ったので話しかける。
「え、えっとー…貴方たちを探してたんですけど…」
「で、このまま俺たちを捕まえる気か?やって見るのはいいがこっちもそれなりの対応はするぜ?」
そして恐る恐る話し変えてみると、金髪の青年は何か勘違いしたのか剣を抜くと—いきなり切りかかってきた。
「えっ、ちょっ!!?」
「魔神剣っ!」
これには流石のアムニスも驚き何とかかわすと、話も聞かず金髪の青年は剣技を放ち続ける。
このままではラチが開かない—仕方ないとアムニスは思いながら短剣を構え駆け出す。
「援護するわよ!…ピコハンっ!」
「ウィンドカッター!」
「裂破衝!」
それからすぐしてハンマーと風が金髪の青年に襲い掛かり、ロストが衝撃波を放つと金髪の青年も顔を歪める。
そりゃあ1vs4で卑怯だと思いますけど!ごめん!と思いつつアムニスは一気に駆け込む。
「牙突衝!飛翔刃!空襲刃!」
そして覚えたての特技を連続で放ちちゃくちゃくとダメージを与え続けると、誤って転んでしまい—
「あっ…!」
「………」
「ヤベッ!」
何と金髪の青年の方へと崩れ落ちてしまった、重かったよね!と焦り起き上がると赤い髪の青年が何故か焦っており
「—ギャアアアアアアアアアア!!!!!!」
次の瞬間、金髪の青年の絶叫が木霊した。
「えぇ!!?そ、そんなに重かったんですか?ごめんなさい!」
「い、いや!軽いけど…俺に触らないでくれぇぇぇ!」
これには重かったのかとアムニスは勘違いし謝りながら触ると、金髪の青年はなおさら叫んで逃げる。
これを見てロストは一言
「…まさか、アイツ女性恐怖症か?」
「…あの反応を見る限りは、僕もそうだと思う」
金髪の青年は女性が苦手なのでは?とロストは腕を組みながら考えてると、キールも同意し呆れているとジェイドが歩いてきて
「おやー、修羅場ですね」
と、まるで他人事みたいに笑った。
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.21 )
- 日時: 2012/02/29 16:03
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
「ガイ、ルーク。我々を保護してくれるギルドの方に失礼な事はしませんでしたか?」
「え…?じゃあ、こいつ…。追っ手じゃなかったってのか?」
「当たり前だ、あんな物騒な奴らと俺らを一緒にするんじゃねぇアホ金髪」
それから数分後、何とか落ち着いたガイを宥めジェイドが失礼な事をしませんでしたか?と聞くと彼は追ってじゃ無かったのかとようやく勘違いが解ける。
それをいきなり勝負をしかけられ根に持っているのか、ロストが若干何時もより毒舌で話す。
「ルークならともかく、ガイが早とちりするなんて珍しいわね」
それと同時にジェイドの後ろにいた長い茶髪の少女—ティアが、ガイの早とちりに対して珍しいわねと表情を変えずに言うと赤い髪の青年—ルークが反応する。
「俺ならともかくって、どーいう事だよっ!アイテテテ…」
「あ、怪我大丈夫ですか!?」
「…ティア、看てやってくれ。どうやら肩を痛めてしまったらしい」
「わかったわ。ルークは任せて」
しかし彼は怪我をしている事を忘れていたのか起き上がると痛みに悶絶してしまい、再び蹲るとアムニスが大丈夫ですかとアップルグミを渡そうとする。
だがすぐガイがティアに看てやってくれと頼むと、彼女は淡いピンクと紫が混ざったような魔法陣を出しその力をルークに向ける。
すると痛みに耐えていたルークの顔色が良くなる、これは回復魔術—ヒール、ファーストエイドよりも回復力がある魔法だ。
「まあ、こうして皆さんと出会えた事ですし、これからどうするかを話し合いましょう」
「本国に帰還すべきだと思います。ですが…、ここからでは容易ではありませんね」
「だな。船は航行不能だし、陸にたどり着く方法から考えないと」
ティアがルークを回復させたのを確認し、ジェイドがこれからどうするかと話し始めるとティアは本国に戻るべきだと安全策を述べる。
だが彼らの船は先らの戦いで壊れてしまっているのはアムニスとロストも確認済みだ、困っている人を助けない訳にいかないと双子は顔を見合わせジェイドに提案する。
「…あのジェイドさん、よろしければ私たちの船に来ませんか?このままここに居るわけにもいきませんし…」
「貴方たちの船にですか?それは願ってもいない事ですが…」
「なら決定だな、とっとと戻るぞ」
バンエルティア号に戻りますか?
はい←
いいえ
「「ゲームシステムは出すなよっ!!?」」
案の定ジェイドはすぐに納得してくれ、ロストはPSPを出すととっとと戻るを発動しイリア、キールにツッコミを決められた。
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.22 )
- 日時: 2012/03/03 23:48
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
「おや、中は立派なものですね。これは意外です」
「「「「どんな想像してたんだよ」」」」
それからバンエルティア号に戻ると、ジェイドは中を見渡し感心していた。
最初の言い方に若干疑問を覚えるが、この軍人に何を言ってもムダだろう、短時間で学んだ事だった。
しかしこの船の悪口(?)を言って、反応しないワケが無い人物が現れる。
「意外って、どういう意味ですか!随分失礼な物言いじゃないですか。…助けるんじゃなかった」
「これはこれは、失礼を。私はグランマニエ皇国陸軍大佐のジェイド・カーティスと申しますあまりに立派な船に見惚れてしまいました」
「順応早いな、オイ」
「順応?何それ美味しいの?」
「美味しい無いわよ、大人の最低な特権よ」
ホールにすぐさま船長であるチャットが来て、ジェイドの言い分に文句を言いながら助けるんじゃ無かったと呟くとすぐさまジェイドは態度を変える。
この素早さに思わずロストが順応早いなと言うと、アムニスが順応って何?と首を傾げイリアが違う常識を叩き込む。
「何を白々しい…。まあいいでしょう。ボクはこのバンエルティア号の船長、チャットといいます」
「船長の勇敢かつ迅速な判断で我々を助けてくださったこと、大いに感謝します、出来ればこれからグランマニエに向かって頂きたいのですが」
だがチャットも心だけは大きいので自己紹介をしつつ船長だと名乗ると、ジェイドはお礼をしグランマニエへ向かって欲しいと頼む(心だけってどう言う意味ですかぁぁ!!! byチャット)
「残念だったな。この船は近海しか移動出来ない」
「そうですか。では、こちらでよい策が見つかるまで しばらくご厄介になりますよ」
「………む…しょうがありませんね。それじゃあ、ゲストとしてお迎えします」
「感謝します」
しかしそれは無理だとキールが否定し、ジェイドが残念そうにご厄介になると言うとチャットも仕方なく了承した。
そしてゲスト登録するために機関室へ行くと、誰もが疑問に思っていた事をキールが口にする。
「そういえば、あんた達を襲ったのは海賊だったのか?」
「いいえ。我々の船を襲ったのは『ナディ』というテロ団体ですよ、海賊よりも性質が悪い…」
「ナディ…?」
何故ジェイドたちは襲われていたのか—それは確かに気になっていた事だった。
するとジェイドはナディと言うテロ団体に襲われたらしく、聞いた事も無い名にアムニスは首を傾げる。
「…失礼ながら、この子はこんな事も知らないんですか?」
「悪いな、俺の妹は記憶喪失なんだよ、覚えているのは自分の名前と戦う事だけさ」
「そうよ、それなのにいきなりそんな言い方は無いんじゃないの!?」
それを見てジェイドは先らから感じていた疑問、アムニスの無知さに呆れているとすぐさまロストがフォローし嫌味付きで返してやる。
ここにいる殆どが今の言い方は気に食わなかったのか、不満そうにジェイドを見つめるとそうでしたか、失礼な事をお聞きしてすみませんでしたと言いホールへと言ってしまう。
「アムニス何で怒らなかったのよ!今の奴、明らかにアンタをバカにしたのよ!?」
「い、イリア落ち着いて…ナディは世界樹が生み出したマナを信仰する宗教団体であってちょっと過激なんだ」
「ナディ…マナ…世界樹…過激」
アイツムカツクわー!!とイリアが切れアムニスに対して何で怒らなかったと聞く、それをルカが押さえナディについての説明を行っているとアムニスはただ一人呟いた…
※ジェイドファンの皆様、すみません(土下座
イリアはジェイドが嫌いだと言ってたので、きっかけをオリジナルで考えて見ました。
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.23 )
- 日時: 2012/03/04 13:24
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
「ふぅ…さ、流石にサンゴの森であんな敵が出てくるなんて予想外だったな…」
「お陰で結構グミ使っちまったぜ、ショップで補うか」
「そうだね」
それから数日後、サンゴの森の2層目に生息するウオントの討伐に出かけた双子だったが運悪くチャージトータスと言うモンスターが縄張りを取っていたせいで何時もより時間が掛かってしまいボロボロな状態で戻ってきていた。
そして結構グミを消費してしまったので、チャットに報告する前にショップでそれを補おうと思いながらバンエルティア号に入ると—嫌味軍人ジェイドとチャットとルカとキールが何か会話していた。
「決めました。とりあえず私達は、ここでこのままかくまってもらう事にしましょう…テロの標的はもう御免ですし、何よりこの船に関心が湧きましたから」
「勝手に決めないで下さい。船長はボクですよ?あなたの処遇はボクが決めます」
「おや、いいんですか?所属や国籍不明の船舶は立派な航行法違反になりますね…軍規に則り、制圧という展開も考えられますが…」
どうやらジェイドはこのまま匿ってもらう事にした(勝手に決めた)ようでこの船にも関心が湧いたと言うと、チャットが最もな事を言う。
確かにこの船の管理者はチャットである、ジェイドが勝手に事を決めるのはおかしいのだが何と軍規に乗っ取り制圧と脅しをかけて来た。
「か、海賊はそんな脅しに屈しません!」
「そこのお坊っちゃんや学生さんも海賊だったんですか?だったら容赦しませんが…」
その脅しをチャットは屈しないと言い返すが、ルカとキールの方を見て容赦しませんがと更に脅しを加えると二人が慌てる。
「………えぇぇ」
「ぼ、ぼくは関係ないからな!」
「まあまあ、無所属船なのですから、我が国所属になればいいんですよ」
「バカな!軍船にされるなんてお断りです!」
「…どうするロスト?チャットを説得する?」
「…いや、あの嫌味軍人の事だ、他にも手段を考えているだろう」
確かに二人とも海賊と知らずにこの船に乗っただけだ、キールは自分は関係ないと言うとジェイドが我が国の所属になればいいと案を出す。
しかしその案はチャットによって却下され、このままでは本当に制圧されかねないとアムニスがロストに相談すると、ロストは心配しなくいいとあの嫌味軍人の性格上他の手段があると踏む。
すると事は、予想通り良い方向へ進んだ。
「ならば…、ギルドとしてならどうです?現状ではまともに依頼など来ないでしょう…我が国の正式な認可があるとすれば、状況はまるで違うと思いますが?」
「…それは悪くないな」
「悪くないどころか、これって好都合なんじゃない?」
何とジェイドがグランマニエ国所属ギルドとして活動しないかと言う案を出し、その案にはキールとルカも賛同する。
「…いいでしょう。ただし、あなたがたもボクの子分として船に乗ってもらいます…雑用や、ギルドの仕事を請け負ってもらう事になりますがとーぜん構いませんね?」
「ええ、もちろんですとも。さてと、それにはまずギルドの名前を決めないといけませんね…ふむ、『アドリビトム』というのはどうでしょう?」
そこまで言うならとチャットもようやく折れ、その代わり子分として活動してもらうと言いジェイドも納得しギルドが成立した。
まずは名前を考えなければならないので、ジェイドが『アドリビトム』と言う名を提案するとキールが納得する。
「『アドリビトム』…か。古代神官語で『自由』という意味だ」
「僕達に、ピッタリかもしれないね」
「結構ですね!さあ、これから忙しくなりますよ。たくさん依頼が来るのを待ちましょう!」
アドリビトム—常に自由に動き回るギルド、確かに私たちのギルド名には言い名前だとアムニスは思った。
ルカもピッタリだ喜び、チャットもこれからの依頼の数を想像し忙しくなりますよと気合を入れる。
そしてその中、ただロスト一人が
「…アドリビトムか、アイリリーを思い出すな…アイツ元気かな【パスカのディセンダー】と【ヤウンのディセンダー】は…」
何か重要な事を呟いていた—
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.24 )
- 日時: 2012/03/17 15:05
- 名前: リラ (ID: 4HN4VOsr)
「はぁ…はぁ…」
それから数ヵ月後—とある氷の森の中を、金髪の少女—アムニスは泣きながら逃げていた。
ここはガレット森林区—精霊と人間が共存するガレット村と言う所が存在し、そこに居る精霊にカノンノがよく口にする【ディセンダー】と言う存在の話を聞くために依頼で向かったが—それはアムニスの世界を一変させた。
『私は、セルシウス、この土地を負より守る氷の精霊だ』
『ゼェ…ゼェ…私はアムニス・グラニデです…』
『…ロスト・グラニデだ、久しぶりだなセルシウス』
『『『え…?』』』
ガレット村へ向かうためにガレット森林区を進んでいると、何と氷の精霊・セルシウスが暴走している事が分かり、依頼で来た以上止めるしかないだろうと判断したアムニスはロストとルカと依頼者であるアニーと共に戦い正気に戻させたのだ。
その時からアムニスは自分に異変を感じていた、無意識に身体が動いており自分の手から光が溢れるとセルシウスが正気に戻ったのだ。
どうして…と疑問を覚えていると、セルシウスが自己紹介し、アムニスも胸の中の突っかかりを隠し自分も自己紹介すると、兄であるロストが久しぶりだと言ったのだ。
それは紛れも無く氷の精霊・セルシウス本人にだ、もしかして記憶がとアムニスとルカは思い、どうしてロストさんがと何も事情を知らないアニーが首を傾げていると—次の瞬間言われた言葉によりアムニスの心は崩壊した。
『久しぶりも何もこの前あったばかりだろうロスト、よくここまで来てくれた新世代『ディセンダー』アムニス…アニー、ご苦労だったな』
『精霊と俺たちの時間枠を一緒にするな、この前って言っても約500年ぶりだと思うが?』
『はい…はい!?待って下さい、えっ…と、今何を…?アムニス…この方がディセンダー!?』
『ディセンダー、精霊の世界まで届く光をまとう者、私はその輝きを知っている』
セルシウスもロストの言葉に答え何とアムニスの事を新世代ディセンダーだと言ったのだ、自分がディセンダー…と自分自身に恐怖を覚えているとアニーが呆然とした表情で私を見つめ驚く。
今この瞬間、彼女の瞳の見方が、私を私ではなく—私をディセンダーとしてしか見ていない表情に変わった。
『アムニスが…この子が、ディセンダーですって!!?』
『はい…、セルシウスが言うからには、ディセンダーの証である光があの方にはあるそうです、わたし達には見えない光ですが…』
それはアドリビトムに戻ってからも一緒で、つい最近入ったリフィルも私がディセンダーだと知ると見方が変わった。
驚くリフィルにアニーが説明しているが、その声すら今の私には程遠いく、科学部屋にはロストを行かせ依頼が終わった事を告げるために
しかし、私をディセンダーだと見る瞳はそれだけで留まらなかった。
『お前がディセンダーだって?僕は信じるもんか』
ディセンダーの存在自体も否定し、哀れみの目でみつめる者
『貴方がディセンダー…?』
私をディセンダーと認めたくないが故、疑心の目で見つめる者
『アムニスってディセンダーなの!?スゴォーイ!』
私がディセンダーだと言う理由で、歓喜の声を上げ態度を変える者
—ディセンダー、その一言が私の全てを変えてしまった。
私はアムニス・グラニデじゃないの?
食堂でそう思い悩みながら夕食をとっていると、またそれを言って来る者が居た。
そう英雄などが好きなカイル、好奇心旺盛なロイドやコレット、幼いマオなど若いメンバーたちだ。
『アムニスってディセンダーなんだろ!?それって英雄って事だろ!「うるさいっ!!!!!いい加減にしてよっ!!!!!」うわぁ!』
『カイルっ!?アムニス何を…』
また私をディセンダーと呼ぶ、それだけでもう限界だった。
食べ終えた食器を思わず投げつけ割ってしまうと、隣に居たカノンノが驚いた表情で見つめる。
『…そんなにディセンダーが珍しい?そうよね!!私がディセンダーだとわかった途端、皆がそんな顔で見るもの!私は好きでディセンダーで生まれたワケじゃ無い!!!こんな風に見られるのなら…もうアドリビトムなんて辞めてやるっ!!!!!』
『アムニスっ!!!!!』
だが泣いているアムニスからすればどうでも良かった、こんな風にしか見られない場所なら居たくない、私は私なのに
気が付いたら船から出ており、私は武装もしないでガレット森林区へと逃げていた。
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.25 )
- 日時: 2012/03/13 22:03
- 名前: リラ (ID: 4HN4VOsr)
「…私が悪いんじゃないもん、私は私なのに…ディセンダーとしか見てくれなかった皆が悪いんだ…てか、寒い…っ!」
それで現在に至ると言う訳だが、今まで走っていたせいで気が付かなかったがガレット森林区は冬の気候であり実を言うと滅茶苦茶寒い。
しかもアムニスの職業は盗賊である、盗賊の衣装は基本的露出と言うか肌を出す服が多いので尚更だ。
せめてコートでも着てくれば良かった…と自分の浅さかな行動に涙目になり、でも今のバンエルティア号には戻りたくないなーとため息をはいていると前方から敵が現れる。
確かアイスウルフとアイスリザードだ、コイツらぐらいなら倒せる。
「—皆行くよっ!」
何時ものセリフを言いながら戦闘に入ってしまったが、この祭どうでもいい
アムニスは短剣を構えるとすぐさまビンを作り出す。
「どうだっ!ボムレインっ!」
「キシャアアアアアアアッ!!!」
そしてビンが爆発するとアイスウルフが悲鳴を上げ、運よく麻痺状態にもなってくれた。
ならちょうどいい、ついでにアイテムも頂きますかと動く。
「えいっ!ローバーアイテム♪やったぁ♪」
そしてオニギリを奪うとその攻撃でアイスウルフが消滅し、残るはアイスリザードだけとなる。
「どうせなら取得したばっかりの秘奥義行くか…はぁぁぁぁっ!!!」
ちょうどセルシウス戦で秘奥義を取得しており、オーバーリミッツも使える状態だったので闘気を解放するとすぐ力を込め
「—本気で行くわよ…これで決めるわっ!!デットスパイラルッ!!!!!」
「ギャオオオオオオオっ!!!!!」
短剣で何度も突く秘奥義—デットスパイラルが決まり、アイスリザードは無残な姿で散る。
それと同時にアムニスには350ガルドが手元に集まり、なるほどと納得した。
「(デットスパイラルは短剣で突いた後、ガルドを入手するかしないか…いわゆる博打のような秘奥義だったのね…疲れた)」
今回が秘奥義を発動させたのが初めてでどんな技なのかも知らなかったのだ、少々疲れるが盗賊の技としては中々高威力な技だねと考えていると—背後から誰かが接近していた。
「…っ!?今は疲れてるのに…!爆突轟衝撃っ!!」
これには自分の失態に舌打ちをしつつも爆突襲撃後、敵の足元に五つのお土産を置いていく奥義—爆突轟衝撃をすぐ発動させ接近している相手に攻撃しようとしたが
「…瞬連塵」
「…何で初期技で、私の奥義技止めれるのよ…ロスト」
「伊達にお前の兄貴やってないからな、アムニス」
何とその人物は大剣士の初期技でアムニスの奥義を止め、これで正体が兄である事に気が付き呆れた表情で兄の名前を呼ぶと、彼はアムニスを【アムニス】として見つめながらそう呟いた。
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.26 )
- 日時: 2012/03/17 15:46
- 名前: リラ (ID: 4HN4VOsr)
「…そう、伊達に【偽り】の兄貴やってないってワケね…そうよね、私はディセンダーとして生きていくしか無いもんねっ!!!」
「別に偽りと言うわけではない、俺とお前が兄妹なのは本当の事だ、俺は先代のディセンダー…【テレジアのディセンダー】でもあったからな」
「へぇ………って、テレジアァ!!?」
自分と自分として見てくれるのはもうロストしか居ないのか—そう思うと悲しくなり、同時に誰も信じたくない思いがこみ上げてしまい追ってきてくれた兄の事も否定してしまう。
しかし次の瞬間—自分とロストは本当の兄妹であり、ロストは先代のディセンダーであり【テレジアのディセンダー】だったと言う事も聞くとそう言う考えは吹っ飛んでしまった。
「そうだ、俺はテレジアのディセンダーとして生まれその時世界を救った…テレジアには今のアドリビトムのメンバーも数人ぐらい居たよ、リッドやセネル、リフィルとかジーニアスとかクラストかロイドとかアニーやユージーン、今と性格は違うがルーク、ティアもな」
「そんな…他の世界にもアドリビトムのメンバーがいるなんて…」
そしてロストがテレジアで世界を救った事や他の世界にもアドリビトムのメンバーがいるなどを聞いて、アムニスは信じられないと顔を歪ませる。
でもロストも世界を救ったと言う事は
「…ロストも自分がディセンダーって分かった時、皆に見られ方変わったの?」
「まぁ一部にはな…今のここのアドリビトムのメンバーほど絶賛とかは浴びたりはしなかった」
「そう…その時どんな気分だった?」
自分と同じ思いをした時どんな気分だった?—それをアムニスは今知りたかった。
自分と同じような思いをしたロストなら分かってくれる—そんな淡い思いもあったかもしれない。
彼の答えは、私が予想していた答えではなかったが
「—何も思わなかった、俺はただ自分がやりたい事をやっていただけだから」
「…自分がやりたい事」
ロストはディセンダーだと言われても、自分がやりたい事をやっていたから何も思わなかった。
その答えを聞いてアムニスは、自分がやりたい事と考える。
「…少なくとも俺は今までお前は自分がやりたい事をやっていると思っていたが?そんなんじゃなければ今まで起きた事はどう説明するんだよ?」
「…そうだね、私は私がやりたい事をやっていただけじゃない…ディセンダーって肩書きに捕らわれ過ぎていた」
するとロストはアムニスは自分がやりたい事をやっていただけだろと教えてくれ、ようやく彼女は自分がディセンダーと言う肩書きに捕らわれていた事に気が付く。
そうだ自分はやりたい事をやっていただけ、目覚ましたと言わんばかりに彼女は自分の頬を叩くと目つきを何時もに戻す。
「今はこんな事をしてる場合じゃない、急いでバンエルティア号に戻って少しでも世界を救う方法を考えよう」
「…ああ」
そして双子はやるべき事をやろうと思い、二人で船に戻った—
「—って…アレ?この本ここで終わってるけど?」
「だってこれで完結じゃないもん、続きは後編って形であるわよ?」
「えー!折角良い所だったのにー」
「まぁ続きは今度持ってきてあげるよ」
「ホント!?楽しみ♪」
と大事な場面まで呼んでいると、そこでページが終わっており赤髪の少女ネフライトは首を傾げると、茶髪の少女アルブムにこれで完結じゃないと言われ続きが読みたかったのになとうな垂れる。
続きは今度だねと苦笑され、楽しみだなとネフライトはウキウキしているが彼女は知らない。
それから数日後の休日に、金髪の少年に誘拐される事を
番外編終了
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.27 )
- 日時: 2012/03/18 21:23
- 名前: リラ (ID: 4HN4VOsr)
はい、TOW2の番外編終了です♪
アムニス「…終わりが中途半端過ぎない?」
アンタは私にTOW2の話を全て書けってか
そんな事したら200レスぐらいは使って、番外編って規模じゃ無くなるわ
ロスト「それもそうだが…もう少し終わり方が…」
まぁここから先知りたければ、TOW2を買って下さいって事で♪
それではアムニスたち、お疲れ様でしたー
二人「「強制退場させるなぁぁぁぁぁぁっ!!!!!?(謎の力で消える」」
ふぅ…これでTOAの小説本編に戻るよ
ネフライト「やっとか、で、第二章はどんな感じ?」
デマントイド「本編ばっかり進めるとシリアスになるって言ってたから、シリアスじゃないのか?」
うん…まぁ、第二章は結構シリアス行くかもねぇ…
ネフライト「?何で?」
…第二章は、アクゼリュスとエルドランド編…
ネフライト「はぁ!?アクゼリュスとエルドランドって確か—(言いかけるが口を押さえられる」
デマントイド「アクゼリュス…あそこはいいネタじゃねぇだろ…」
TOAのネタバレはまだ止めよう(滝汗
私とてこのネタは余り書きたいとは思わないが、キミには壊れてもらわなきゃいけなくてね…
そしてこの二人を登場させたいから…
デマントイド「ああ…あの二人ね、でも本物じゃ『プリズムバレット』『アカシック・トーメント』って、ぎゃあああああああっ!!!!!?」
ネフライト「…今の技で分かる人は分かるよね、デマントイドは自業自得だから放置しといていいでしょ」
…容赦ないねあの二人、まぁネフライトの意見には同意するよ
それではもはや恒例になってる、スキットネタ!
スキット—ローレライとユリアの力を受け継いだ者とバカ—
ネフライト「…僕がローレライとユリアの力を受け継いだ者…僕が…」
デマントイド「やっぱり、信じられないか?」
ネフライト「当たり前だろ!普通に受け入れたらどうにかしてる!そんな人物なんてデマントイドみたいなバカしかいないよっ!」
デマントイド「…そのバカって呼ぶの止めてくれないか?ちょっと傷付く?」
ネフライト「…誘拐犯に傷付く心なんて無いくせに(スパッ」
デマントイド「…相変わらず、キツイねぇ…」
エピドート「バカっ!相変わらずとか言うなっ!」
デマントイド「ま、またバカって言われた…」
ネフライト「…やっぱりバカなんだ…コイツの言った事信じない方がいいのかな…?」
とまぁ、船の中で行われていた会話
デマントイドは弄られ役でバカ扱いの可哀想な—グザッ!(矢が刺さる
スフェーン「ネフライトちゃんが居る前でその事はまだ話さないでくれる?(冷酷な目」
ネフライト「あ、スフェーンさん」
スフェーン「あらネフライトちゃん♪そろそろ次回予告と行きましょう(すぐさま優しくなる」
ね、ネフライト限定で、よくもまぁここまで態度が…『ワイルドギース』ごぎゃあああああ!!!!!?
スフェーン「はい、気絶した作者は無視して次回予告!私たちはもう二人の仲間と合流するために、合流地点である今は無き街と言われるアクゼリュスへ向かった…しかしそこでネフライトちゃんはある能力に目覚め!父の存在を思い出す!」
ネフライト「第二章『深淵の痛みと哀しみの目覚め』をお楽しみに!」
エピドート「いや、章のタイトルからして重い気がするのだが…(汗」
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.28 )
- 日時: 2012/03/26 14:40
- 名前: リラ (ID: 4HN4VOsr)
第二章—深淵の痛みと哀しみの目覚め—
「穿衝破ァ!」
「甘いっ!烈空斬っ!」
アルビオールの甲板らしき所では、ネフライトとエピドートが剣の特訓をしていた。
そしてネフライトの剣による突きの後、拳で突き上げる穿衝破が繰り出されるが、エピドートの前方に飛びながら垂直回転斬りをする技である烈空斬によりかわされる。
「クッ…なら…煌きよ、意を示せ!フォ…」
「—譜術を発動させる隙なんて与えないぜ?」
剣技が駄目なら譜術で対応しようと、発動が早い光の技であるフォトンを唱えようとしたが何時の間にか後に回られており首筋に剣を突きつけられていた。
「あー、また負けちゃったなー…エピドートの剣ってシグムント流でしょ?違う系統の相手って難しいなー…」
「まぁネフライトはアルバート流を使う割には結構強いと思うけどな、そう言えば剣は誰から学んだんだい?」
「これでも自己流、母さんみたいに杖で戦うのは僕の性分じゃ無かったから」
「…そっか、キミの剣の腕前は自分で…頑張ったんだな」
エピドートの素早さに驚きつつもまた負けちゃったなと、座り込みながら彼の使うアルバート流の弱点を突くシグムント流の相手って難しいなとうな垂れる。
しかしエピドートはネフライトの剣の腕を素直に認めており誰かから習ったのかと聞くと、案の定自己流ならしく母親みたいに杖で戦うのは自分にあわないと言うと、苦笑しながら何処か寂しそうに納得していた。
エピドートがそんな表情をする理由がネフライトには分からず、どうしたのと聞こうとした瞬間
「—うああああああああああああ——————っ!!!!!」
「デマンっ!しっかりして!落ち着いて!!」
「「っ!!?」」
操縦席の方からデマントイドの悲鳴が聞こえて来て、スフェーンが叫んでいる声も聞こえて来た。
何かあったのかと思い、ネフライトとエピドートはすぐさま中に入って操縦席のドアを開けてみると
「デマン、お前…その身体…!!」
「顔色が悪い…!癒しの力よ、ファーストエイド!」
スフェーンの腕の中で倒れている彼の身体が光に包まれており、エピドートがその身体と驚いているとネフライトは顔色の悪さを確認しすぐさま回復譜術を唱えるが
「うぐぁ…!!い、痛いぃぃぃ!!苦しいぃぃ…」
「嘘…回復魔法が聞いていない!?」
「それなら…命を育む女神の抱擁、キュア!」
どうやら全く効いていない様で、ネフライトが困惑しているとスフェーンがファーストエイドより上級回復譜術であるキュアを唱えるとようやく痛々しい悲鳴が止み落ち着く。
「ふぅ…上級回復譜術を使わないと落ち着かないなんてちょっとマズいのかな…?」
「ねぇエピドート…病院連れて行ったほうが『それはダメだ』…何でよ!?」
これで少しは落ち着いたかなと、スフェーンはほっとしながら上級回復譜術を使わないと落ち着かないなんてちょっと容態が心配ねと呟く。
それはネフライトも同じで病院へ連れて行った方がいいんじゃと言うが、即行で断られ反論する。
「デマンには悪いと思うが待たせている人物がいるんだ、この下にな」
「待たせてる人?この下って確か…」
するとエピドートはどうやら待たせている人物がいるようで、この下を指差すとネフライトも首を傾げる。
この下は紫色の海—瘴気しか見られないと思ったが、すぐにかつてあった街の名前を思い出す。
「ここってアグゼリュス…?昔何者かによって瘴気へと沈められた街…」
「…その通りだ」
オールドランドの歴史の中でも最近の事で、かつて世界が危機に陥った時、英雄が唯一救えなかった街とされている名前を呼ぶと、エピドートは苦渋の顔をしていた。