二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.3 )
- 日時: 2011/12/17 12:35
- 名前: リラ (ID: BDgtd/v4)
—人はそれぞれどんな理由があれども、生まれた理由は一つぐらいあるだろう。
これは生まれた意味を持たない一人の少年がさまざまな出会いを体験し、命の尊さを知る物語である。
—生まれた意味を知る物語—
「…ふぅーん、結局最終的には主人公死んでしまうんだ…何だか悲しい物語だね」
とある街の図書館では、一人の少女がその本を読み終わり最後の結末に少々残念だなと思いつつその本を元の本棚へと戻す。
そして次の本を読もうとした瞬間、ピョコピョコと何か歩いてきた。
かつてユリア・ジュエがローレライと契約するさい、力を貸したとされているチーグルだ。
『ネフライトさーん!!ティアさんがそろそろご飯だから戻って来なさいって言ってますの!!』
「え?もうそんな時間!!?ヤバッ…帰らなくちゃ!!ありがとうアビス!!」
そしてみゅうみゅうと言いながらチーグル—もといアビスがそう言うと、少女は棚から手を離し急いで図書館から退出する。
その時、少女の王家特有の赤髪が揺れたのは見間違えでは無い。
「うわー…予想以上に暗くなっちゃってる、まぁ元々暗い街だけどさ!!」
それから図書館を出ると街はすっかり暗くなっており、少女が時間忘れてたと自分に呆れながら暗い街中を走り抜ける。
そうここは魔界(クリフォト)に存在する街・ユリアシティ、創世暦時代に作られた街である。
オールドランドの中でも古い街であり、始祖・ユリア・ジュエが作り出した街である。
まぁ始祖の事なんか詳しく知らないから、どうでも良いけどね←良くない
「ただいま〜母さん」
「お帰り、今日は何時もより遅いわね…貴女の事だからどうせ図書館で本を読み漁って時間忘れてたんでしょうけど」
「うっ…(汗」
それから数分後走って自宅まで戻ると台所では僕の母さん—もといティア・グランツがうどんを作っており、僕が図書館で本に夢中になっていた事をズバリ当て何も言えなくなる。
流石母親…と感心しつつも、僕の大好物であるうどんがご飯である事が嬉しくネフライトは早くご飯が完成しないかなと楽しみにしていた。
—こんな日々がずっと続くと信じて居たかったけど、それは見事に…明日一人の少年により壊される事になった。
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.4 )
- 日時: 2011/12/11 22:15
- 名前: リラ (ID: BDgtd/v4)
『ネフライトさん、ネフライトさん!!朝ですの———ッ!!』
「…アビス、分かったからもう少し静かな声で話してくれ…朝から耳に響く&近所迷惑だからさ…」
それから翌日、毎朝もはや習慣になっているアビスの叫び声で僕は起床した。
他の人からすればみゅうみゅうとチーグル語を叫んでいるようにしか聞こえないだろうが、アビスの言葉を理解できている僕にとっては少々やかましい物だった。
どうしてチーグル語を理解出来てるかって?そんな理由知るわけ無いじゃん、つかどうでもいい←だから良くない
「さてと、そろそろ起きないと母さんに何か言われそうだし、起きるか…」
そんな事を考えていると何時の間にか針は7時の時間帯を示しており、流石に起きないと秘奥義で一生起きれなくなりそうなのでベットから下りて僕は何時もの服装に着替える。
白と黄色が混ざったノースリーブコートと茶色のジーンズと足には—小さい頃から使っていた愛用の剣—魔剣ネビリムを装備して
「おはよう、母さーん…?」
そして着替え終わるとすぐさま母さんがいるであろう一階に下りていくと、普段なら朝ご飯を作っている母の姿は無くテーブルの上に一枚紙切れが置いてあった。
ネフライトへ
急に仕事で呼び出されたから、ダアトへ行って来ます。
朝ご飯は冷蔵庫の中にあるから、それを食べて頂戴
夕方には帰ってこれるので留守番頼むわ ティア・グランツより
「…相変わらず報告書みたいな手紙だな…てかわざわざ娘へ対しての手紙に名字書くなよ…(汗」
それは母からの留守を頼むという手紙で、まるで報告書みたいな内容に若干苦笑しつつも変な所で真面目な母に対して呆れてしまった。
「うーん、留守番たってやること無いしなー…セレニアの花に水やりでもやるか!!おいでアビス」
『はいですの!!』
しかしネフライトは基本的家にいる事が少ない人物なので、留守番の間何をしていようかなと考えてもやる事が無いので庭の花に水やりをしようとアビスを肩に乗せ向かう。
それが全ての始まりの引き金となる事を、知らず—
「やっぱり咲いてないか…何で夜にしかこの花は咲かないのかしら…」
『きっと夜の暗さが大好きなんですの!!セレニアさんは!!』
「アビス、セレニアさんって花は人間じゃ無いから」
セレニアの花が植えてある庭ではやはり夜しか咲かない特徴を持っているこの花は、朝のこの時間帯は咲いておらず何で夜しか咲かないんだろうなとネフライトが考えているとアビスが素で答え思わずツッコミを決めてしまうと異変に気が付く。
伯父さんの墓の近くに植えてある一輪のセレニアの花が枯れている。
「あっちゃー…これこの前植えたばかりだから大丈夫だと思ったんだけどなー…」
『セレニアさん死んじゃったんですの?』
「いや死んだって言う表現おかしいから」
「—これぐらいなら、大丈夫だよ」
少し前植えたばかりの花なのでちょっとガッカリすると、アビスは涙目でまたおかしい事を聞いて来て再び呆れているとここにはいないハズの他者の声が聞こえ驚く。
すると前の方から声の人物だろうか—黒い制服のような格好をした長い金髪の少年が歩いてきて—枯れていたセレニアの花に光を宿すと見事それは元通り元気な姿になり驚く。
「その力は…母さんと同じ…!!」
「そう第7音素(セブンスフォニム)さ」
その能力はかつて母が使った能力と同じでこの少年も使える事に驚くと、金髪の少年は顔を上げる。
そして僕より澄んだ緑色の瞳を見せ
「探したよネフライト・グランツ」
僕の名前を呼んで—彼は微笑んでいた。
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.5 )
- 日時: 2011/12/14 22:13
- 名前: リラ (ID: BDgtd/v4)
「—誰だ、お前は?」
「えっ?ちょ、何で名前呼んだだけで剣構えてるんだよネフライト・グランツ!!」
しかしネフライトは、そんな空気に流される人物ではなかった。
ここは自分の家の庭である、それなのに見知らぬ人物が不法進入していて警戒しない訳が無い。
しかもその見知らぬ人物は自分の名前も知っているのだ、彼女が不審者を見るような目でいるのも剣を構えるのも無理が無かった。
「僕の家に不法進入してるだけでもう明らかに十分って言えるほど怪しいよッ!!双牙斬ッ!!」
「うおっとッ!!?」
それからネフライトの行動は早かった、すぐさま剣で斬り上げようと双牙斬を繰り出すと相手も杖で防御し舌打ちする。
だが金髪の少年は僕の一撃が重いのか、顔を歪めている—なら
「—空破絶風撃ッ!!」
「っ…!!」
続けてFOF変化を使い、突風を纏った突きで金髪の少年を吹き飛ばすと少年は傷を負ったのか少々頬から血を流すと杖をもう一度構え
「チィッ!!この手はあんまり使いたくなかったが…深淵へと誘う旋律…トゥエ レイ ズェ クロア リョ トゥエ ズェ—」
「それは…譜歌ッ!!?」
何処か焦っている様子で、金髪の少年はユリアの血族しか使えないハズの譜歌を歌い始めると身体が重くなる中ネフライトは昔の事を思い出す。
『うぅー…眠れないよぉぉぉ!!』
『な、泣くなよネフライト…』
その日—幼き自分は泣いていた、眠れなくて
それを誰かが慰めてくれていて、頭を撫でてくれた記憶がある。
『何で は落ち着いていられるんだよぉ!!ナタリアさんの話怖くなかったのかよぉ!!?』
『いやアレどう考えても母上の作り話だからな…(汗』
そしてナタリアさんの話した怖い話で僕は眠れなくなっており、平然としていた誰かを責めると誰かは苦笑しそうだと言うと歌ってくれたのだ。
『俺が子守唄歌ってやるよ!!ティアさんに聞いたやつだけどな!!トゥエ レイ ズェ クロア リョ トゥエ ズェ—』
金髪の少年が自分に歌った譜歌—第一譜歌を
もちろん教えてもらったばかりも歌なんて、譜歌の効果なんて無かったけど僕はその歌声に安心していたんだと思う。
「…ク…ソ…ぉ…」
そこで僕の意識は閉ざされて—代わりに感じたのは暖かい温もり
「—全く…いきなり斬りかかってくるとは思わなかったぜ…やっぱり俺の事覚えていないか」
その原因は金髪の少年がネフライトが倒れる前に受け止めていたからである。
そして金髪の少年はネフライトを優しい笑顔で見つめると、すぐさま魘されているのに気が付く。
そうだった…ナイトメアは眠らせる効果の他にダメージも与えられるんだった。
「悪い…癒しの力よ、ファーストエイド」
流石にいきなり眠らされてダメージもあるとなると可哀想だろう、金髪の少年は初級回復を唱えネフライトの傷を癒すとすぐさま彼女の抱えて—ユリアシティを去った。
彼が目指すのは—何処なのだろうか…
序章終了
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.6 )
- 日時: 2011/12/15 22:05
- 名前: リラ (ID: BDgtd/v4)
はい序章終了です、改めて主人公の紹介します。
ネフライト「…序章の最後で誘拐されたけど、主人公のネフライト・グランツだ—オイ作者(スチャ」
ヒィッ!!?何でいきなり剣構えてるの!!?(魔剣ネビリム突きつけられています
ネフライト「当たり前だ、序章で誘拐される主人公が何処にいるんだよ?そしてあの男は誰なんだぁッ!!」
いぎゃあッ!!?何で技名言ってないのに崩襲脚がッ!!?
そしてキミやっぽり覚えてないのね…
彼については今から公開するスキットで!!
ネフライト「小説でスキットネタだすなぁぁぁ!!!」
スキット—誘拐犯の名前—
ネフライト「………………」
金髪の少年「いい加減機嫌直せよ…誘拐した事は悪かったって」
ネフライト「…名前も名乗らない誘拐犯の言う事なんて信じられるか!!(剣構え」
金髪の少年「分かった分かった、名前を教えれば信じてくれるんだな、俺はデマントイドだ(明らかに警戒されんなー…しかも俺の事覚えてないみたいだし…)」
ネフライト「デマントイド…?何処かで聞いた事があるような…」
デマントイド「ギクッ…き、気のせいだろ!!それよりも急ぐぞ!!何時までもここに居る訳には行かないしな!!」
ネフライト「誘拐犯が今更焦ってどうするのよ…(それにしてもデマントイド…何処かで聞いた事がある名前だな…)」
—とまぁ、こんな感じで…
ネフライト「分かるかぁぁぁ!!調子に乗るなよッ!!?やってやるッ、はぁぁぁぁぁッ!!!これでも喰らえぇぇぇ!!!(オーバーリミッツ解放・レイディアント・ハウル発動!!」
何故いきなり秘奥義ッ!!?
あぎゃああッ!!?超振動で分解されるぅぅぅ!!?
—しばらくお待ち下さい byデマントイド—
し、死ぬかと思った…
ネフライト「そのまま、僕の技で消えてしまえばいいものを」
鬼かアンタは!!何でこう言うキツイ性格はティアと似ているのかなぁ…
ネフライト「アンタ母さん呼んできて、イノセント・シャイン食らわせようか?それともフォーチュン・アークが良い?」
どれも勘弁してください(涙
それでは次回予告!!誘拐されネフライトが連れて行かれたのは懐かしい場所だった。
そこでネフライトは自分の事を少しだけ知り、デマントイドの旅に同行する事に!!?
次回第一章『始まりの渓谷と旅立ち』をお楽しみに!!
アビス『ネフライトさん、僕はどうなったんですの?』
ネフライト「僕気絶させられたから分かんない(汗」
デマントイド「そこのチーグルはちゃんと一緒に連れて行ってるから安心しろ!!」
ネフライト「元はと言えばアンタのせいだろっ!!?」