二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン短編集【コメorリク募集中です!!!】 ( No.96 )
日時: 2012/04/05 17:39
名前: ピアニッシモpp (ID: uwZWw1uD)
参照: http://uranai.nosv.org/u.php/novel/yellowdered/

●近くで想う20題

1.私の世界の中心は、すっかり貴方になってしまった
2.触れた手の温もりがいつまでも離れない
3.甘いはずの想像は何故だか胸を締め付ける
4.片思いがこんなに辛いなんて
5.『友達』を演じるのにももう慣れた
6.諦めようなんて決意は逆効果
7.寝ても覚めても、近づいても離れても
8.打ち明けてしまえばどうなるのだろう
9.神様がいるなら、どうか今だけ
10.どうして他の人では駄目なのだろう
11.こんな想いは消してしまいたい
12.ああ、ほらまた好きな理由がひとつ増えた
13.その言葉だけは聞きたくなかった
14.ごめんね、ほんとの僕は『友達』じゃない
15.恋の歌に共感なんて馬鹿げているけれど
16.だから、いいんだ、このままで
17.僕がこの気持ちに押し潰されそうなことなど君は知らないだろう
18.君のことだよ、気づいてしまえ
19.例えるならそれは——
20.さようなら、全てが甘く切なかった日々

このお題20を連載式で書いていきます
CPはマリン→レッド→イエロー→シンで行きます

Re: ポケモン短編集【コメorリク募集中です!!!】 ( No.97 )
日時: 2012/04/05 18:47
名前: ピアニッシモpp (ID: uwZWw1uD)

1.私の世界の中心は、すっかり貴方になってしまった

私には好きな人がいる
彼の名前はレッド
私は人と関るのが苦手で、私の世界の中心はポケモンだった
でもある日

『なぁなぁ、お前バトル強いんだろ?一緒にバトルしないか?』

彼は私に話しかけてくれた
彼はすごくかっこよくてバトルが強くて
私が一緒にいていいのかと思ってしまう
だけど彼は

『何言ってんだ!俺はマリンといて楽しいぞ!』

そう言ってくれた
かっこよくてバトルが強くて…何より優しい
その時から私の世界の中心は、すっかり貴方になってしまった





2.触れた手の温もりがいつまでも離れない

現在私がいるのはシロガネ山の山頂

「寒い」

あの時よりは、人と関るのが得意になった
あ、何で私がここにいるのかというと

『あ、マリン?出掛けるならレッドにこれ持って行ってくれない?』

とブルーに言われたからだ
私は郵便屋じゃないんだけど

『お?マリン?』

レッドが私に気付いたようだ
…あれ?もう一人いる?

『あ、マリン先輩!』
「ゴールドか…」
『何すかその反応!』
『別に?』

あの子じゃなかった
よかった

『で?何の様だ?』
「ブルーから預かり物。私だって忙しいのに」

各地方のチャンピオンからお金を貰う事とか…
でも彼の事だったらそんなの関係ない

『マリン!』

彼が私の名前を呼んだ
だから私は振り返った
すると

『忙しい時に来てくれてサンキューな!』
「あ…別に暇だったから!」

がしっと手を握られた
レッドの手…暖かい

『そうか!でもサンキューな!』
「うん、じゃあね」

レッドが握ってた所…まだ暖かい…
触れた手の温もりがいつまでも離れない

Re: ポケモン短編集【コメorリク募集中です!!!】 ( No.98 )
日時: 2012/04/05 19:23
名前: ピアニッシモpp (ID: uwZWw1uD)

3.甘いはずの想像は何故だか胸を締め付ける

レッドがすき
だから色々思う
私がレッドの彼女だったら?
どんな所に行く?
そんな風に考えている
すごく甘い想像もする
だけど
甘いはずの想像はなぜだか胸を締め付ける
どうして…?






4.片思いがこんなに辛いなんて

今日はカントーのメンバーで集まる日
もちろん私も行くし、レッドも…あの子も

『レッドさん!』
『イエロー!久しぶりだな!』

私が言ってるあの子って言うのはイエローのこと
羨ましいよ、あんなに話せて

『マリン…?どうしたの?』
「リリス…」

彼女はリリス、私の幼馴染でレッドと同じく話しかけてくれた子

『どうしたの?悩みがあるなら私にいってね!?』
「大丈夫だよー」
『でな、ピカがさー?』
『チュチュもですよー』

二人がとても楽しそうに話していた
片思いがこんなに辛いなんて
思っていなかった

Re: ポケモン短編集【コメorリク募集中です!!!】 ( No.99 )
日時: 2012/04/05 19:44
名前: ピアニッシモpp (ID: uwZWw1uD)

5.『友達』を演じるのにももう慣れた

『マリン』
「何?」
『俺たちってさ、友達だよな?』

はい、この質問来た
私は友達って思ってないよ?
だって好きな人なんだから
友達って思うのは辛いんだよ?
最初はすごく辛かった
だけど今は

「うん、友達だよ」
『だよな!』

『友達』を演じるのにももう慣れた








6.諦めようなんて決意は逆効果

私に振り向いてくれない事はわかってる
レッドはイエローが好きだから
だから諦めよう、って何度も思った
だけどね?

『マリーン!あれ色違いー!』

あんな楽しそうな笑顔を見ると
諦めようなんて決意は逆効果になってしまう







7.寝ても覚めても、近づいても離れても

寝ているときも、起きているときもレッドの事を考えてしまう
何で?どうして?
好きだから?
彼の傍に近づいてる時はもちろん
遠くに離れていても思ってしまう
寝ても覚めても、近づいても離れても









8.打ち明けてしまえばどうなるのだろう

レッドが大好き
でも叶わないとわかっているから告白はしない
もちろん誰にも言っていない
だけどこの事を彼に、打ち明けてしまえばどうなるのだろう?







9.神様がいるなら、どうか今だけ

『マリンー』
「何?」
『抱きついていい?』
「は?」
『ごめんなさい嘘です』

どういう事?何で?何で急に!?

「何で?」
『寒いから』
「そんな理由?」
『やっぱダメか…』
「いいけど?」
『え?マジ!やった!』

彼はそういってすぐに私に抱きついた
神様がいるなら、どうか今だけ
この時間を止めて?








10.どうして他の人では駄目なのだろう

私は一度だけ、他の人を好きになろうとした
だけど何故か出来なかった
他の人を見ても、レッドのように胸の奥が痛くならないの
何で、どうして他の人では駄目なのだろう

Re: ポケモン短編集【コメorリク募集中です!!!】 ( No.100 )
日時: 2012/04/05 20:33
名前: ピアニッシモpp (ID: uwZWw1uD)

11.こんな想いは消してしまいたい

今まで色んな事を考えてきた
どうやって告白するか
レッドの好みは
私の事をどう思っているか
だけど今思うのは
こんな想いは消してしまいたい






12.ああ、ほらまた好きな理由がひとつ増えた

『マリンー』
「何ー?」

彼は笑顔でこういった

『これからも仲良くしてくれよ!』

その笑顔がすごく綺麗だった
ああ、ほらまた好きな理由がひとつ増えた








13.その言葉だけは聞きたくなかった

私がのんびり散歩をしていた時
深刻そうなイエローとレッドが話していた

『イエロー』
『何ですかレッドさん、私今からある人の所へ行かなきゃらないんです!』
『好きだ!』
『あ、そうですか〜…………ってえ!?』

イヤだ、その言葉だけは聞きたくなかった
やだやだやだ







14.ごめんね、ほんとの僕は『友達』じゃない(←私だった)

『マリン』
「何?」
『2回目だけどさ、マリンはオレの友達だよな?』

うん、そうだね。
って答えようとした
けどそれでいいの?

『マリン?』
「レッド、ごめんね、ほんとの私は『友達』じゃない」








15.恋の歌に共感なんて馬鹿げているけれど

私はテレビの歌番組を見ていた
するとこんな歌が流れていた

『背中を向けて君は歩き出した
交わす言葉も無いまま
揺れる心の中 子供のように叫んだ
行かないで 行かないで ねえ… 』※

恋の歌に共感なんて馬鹿げているけど
この歌にはそうは思わなかった






16.だから、いいんだ、このままで

私、レッドと一緒にいたい
告白なんてしたら今みたいにいられない
だから、いいんだ、このままで








17.僕がこの気持ちに押し潰されそうなことなど君は知らないだろう
(←僕=私、君=貴方)

私がこの気持ちに押し潰されそうなことは貴方は知らないでしょう
私は友達を演じ続けていたし
レッドの好きな人を知ってその人に嫉妬したり
身勝手な自分
そんな気持ち(罪悪感)に押しつぶされそうな私





18.君のことだよ、気づいてしまえ(君=貴方)

『マリンってさ、好きな人いるんだろ?』
「うん」
『誰なんだ?』
「え…?」

レッド、
貴方のことだよ、気付いてしまえ?






19.例えるならそれは——

この気持ち、どうにか気付かれないかな?
例えるならそれは——



何だろう?

Re: ポケモン短編集【コメorリク募集中です!!!】 ( No.101 )
日時: 2012/04/05 20:38
名前: ピアニッシモpp (ID: uwZWw1uD)

20.さようなら、全てが甘く切なかった日々

『レッド』
『ブルー、何だ?』
『いい加減気付いてあげたら?あのこの気持ちに』
『え…?』

ブルーとレッドが何か話してる
話が終わったら、レッドに言おう

『というわけだから』
『あ、ああ』
「レッド!」
『マリン?どうかしたのか?』
「ちょっと来て!」

レッドを引きずってマサラの端っこの方に連れて行った

『で、何だよ?』
「私ね、レッドが好きなの」
『え…?』
「それとね、今まで本当にありがとう」
『どういう意味だよ…!』
「さようなら」

私は走った
どこまでも走った
だけど気付いていなかったのは
足元に地面がないこと
ああ、
さようなら、全てが甘く切なかった日々
そして
ありがとう、みんな

-fin-