二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 月の巫女(星のカービィ) ( No.4 )
- 日時: 2012/03/30 23:00
- 名前: 鏡猫 (ID: PCp3bZQ1)
第2話 月の巫女という存在
イクトから全てを聞いた後、メタナイトが1人呟いた。
「“月の巫女”か・・・。」
「何かしっていいるのか!?」
イクトは、そのメタナイトのようすに体をベットから乗り出して聞いてみる。
「お前は、何も知らないのか!?」
メタナイトは、そのイクトの様子に驚いているようだった。
まるで最初からこいつは“月の巫女”の事について何か知っているのだろうと、いうように。
「・・・あぁ、何も知らない。あいつからは何も聞いてなかった。なんだ?“月の巫女”ってなんなんだ!?知ってるなら教えてくれよ!出来るだけ早く、あいつを助けたいんだ!」
「(こいつが知らないなんて思ってなかった。)今は、言えない。時が来れば教えてやろう。」
「・・・そうか。」
「それに、今から助けるといってもその左目が見えなくなった状態では助けにいけない。」
「でも、もう、この左目は治らない。自分でも自覚している。かなり傷が深いんだ。」
「だからだ。今、その状態で立って歩いてみろ。」
イクトは、フームに手伝ってもらいながらベットを降り、自力で立った。
それから数歩歩いてみる。
歩けてはいるが、少しふらついている面もあった。
「上手く前が見えない。」
「いっただろう。その状態であいつらの基地にいっても即死するだけだ。まずは、その状態になれなければいけない。」
「あいつらの基地の場所が分かるのか!?」
「大体な。」
「うん!場所が変わってなければきっといるよ!僕、いったことあるもん。ダークマターのボスを倒しにね。」
カービィが話に突っ込んできた。
「倒したのか?」
「うん。でもイクトの話を聞く分には、まだ生きてるみたいだね。それか違う奴なのかな?」
「・・・そうか。」
イクトが、ふらつきながら自分の剣が置いてあった場所へ移動し、剣を持ち上げる。
そして、鞘から剣を取り出した。
ところどころに傷がある。さっき戦った時に出来た傷なのだろう。
「わぁ、カッコイイね!いいなぁ、自分専用の剣があるって。ねぇ、持ってみていい?」
「いいけど・・・気を付けろよ。」
「うん!」
カービィは、イクトから剣を受けとる。
イクトが剣から手を放した瞬間、カービィが壁まで吹っ飛んで行った。
剣はその場に落ちる。
「カービィ!大丈夫?」
フームはカービィの近くによる。
「イテテ・・・」
イクトやメタナイトは、呆然とカービィを見ていた。
- Re: 月の巫女(星のカービィ) ( No.5 )
- 日時: 2012/03/16 08:33
- 名前: 鏡猫 (ID: T5S7Ieb7)
「前も、そうだった。前も、俺の剣を触ろうとした奴カービィみたいに吹っ飛んで行った。」
「それじゃ、その剣についた傷は、いつもどうやってなおしているんだ?」
イクトとメタナイトだけで話は進む。
フームは、気絶しているカービィを起きあがらせる。
「いつも、太陽の光にあててれば勝手になおる仕組みになってるんだ」
「その剣は、どこで手に入れた?」
「そんなこと聞いてどうするんだよ!何か知ってるなら教えてくれ、お願いだ。」
立っていたイクトは、その場で座りこんでしまう。
そんなイクトにメタナイトは、話を続ける。
「質問しているのは、こっちだ。今はお前に教えるべきではないから教えないのだ。そのうち分かる。」
「・・・お父さんからだよ。」
「お父さんから何も聞かされてないのか?」
「聞かされてない。ただ、ずっとこの剣と一緒に戦い続けろ、としかいわれていない。なんで俺がこの剣を持てるのか、なんで俺にこの剣を持たせたのかは聞かされていないんだ!」
「そうか」
一通り話おわり、カービィが起きあがる。
「うん?今、何がおきたの?」
周りを見ると、イクトから渡された剣は床に落ちていた。
「僕は・・・」
「俺の剣に触ったらふっとばされたんだ」
「一つだけ教えてやろう。その剣は、ある一部の人にしか持てないんだ。今のカービィを見て分かった」
「俺は、その一部の人なのか?」
「そうなんだろうな」
「・・・」
イクトは何もいわず、剣を鞘におさめ、医療室から出て行った。
きっと、外にいくために。
「あ、待ってよ!イクト!外にいくなら僕もいくよ!」
「・・・そう」
さっきまで気絶していたとは思えないくらいに元気になる。
カービィはそんな奴だ。とことん、今日一日、イクトに付きまとった。
カービィなりの優しさなのだろう。