二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man -日と月- ( No.296 )
日時: 2012/06/03 20:16
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

        第九十七夜  -捨てられた身-

said無し


卦「・・・ゴメンね。こーた」

 卦尹は最後に、自分の弟に名を付けた。この子に、幸せがよってくるように・・・。

卦「じゃあね・・・・!?おじさんだれ?」

真後ろに、やたらと大きい叔父さんが立っていた。そう、この人が幸太の師匠となるフロワ・ティエドール。

フ「君は、弟を見捨てるのかい?」
卦「・・・お母さんに頼まれたの」
フ「その子・・・連れていっていいかい?私の弟子になる子だからね」

 ティエドール元帥の手には、イノセンスがある。そのイノセンスが光、幸太の元へと移動した。

フ「彼は・・・神に選ばれたんだよ」
卦「こーたが・・・神様に?」
フ「そうだよ。君も早く帰ったほうがいい。風邪をひくよ」
卦「・・・こーたを、よろちくお願いします!」

 卦尹はおじぎをしてから、その場を後にした。

フ「・・・よろしくね。幸太くん」
幸「オギャァアァア・・・ギャァアァアア・・・」


卦「ただいま!まんま!パパ!!」
母「おかえりなさい卦尹。ゴメンね・・・本当に」
卦「ううんww」
父「由尹は、今寝たんだよ。明日退院だから、今日は病院に泊まろうか」
卦「うん!!」

 朝起きて退院手続きを済ませ、家へと帰った。

卦「ゆい〜。ここがおうちだよ!お・う・ち!!」
由「zZzzzZ...ZZZ...」
母「あらあらw」

 由尹はぐっすりと眠っていた。

  切ります

Re: D.gray-man -日と月- ( No.297 )
日時: 2012/06/04 17:39
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)


卦「え〜!!ピーマンやだぁああ!!」

 卦尹と由尹は、すくすく成長していった。由尹は、幸太の存在をしらないまま・・・。

母「文句言わないの。さ、食べなさい」
卦「えぇええぇ〜・・・」
由「たべたげる!!」

 パクッ

 由尹は卦尹の皿にあるピーマンを、一つ残らず食べた。

母「あ・・・コラ!」
卦・由「あははははwwwワーイww」

 卦尹と由尹は、一緒に部屋を駆け回る。

父「賑やかだねぇ・・・」
母「お父さんも何か言って下さいよ・・・」
父「いいじゃないか。いずれ食べてくれるさ」
卦「ハハw・・・?お母さん。何かご飯こがした?」
母「え?何も焦がしてないけど・・・」

 急に卦尹は、不可思議な事を話し始めた。

卦「だって・・・焦げた臭いがする」
母「魚の臭いじゃ—」
??「行け。アクマ共。見つけ出しな」

 急に誰かの声が聞こえた。聞いたことのない、女性の声が。

母「アクマ・・・?  !?卦尹!由尹!こっちにきなさい!」

 母は窓の外を見ると、今まで見たこともない顔をして、卦尹と由尹を地下へ隠した。

卦「ママ!パパァ!!出してよぉお!!!」
由「ママァア!!恐いよおぉ!」
父「ああああああああああああああああああああ!!」
母「あなた!・・・!!キャァアア!!」

 悲鳴が聞こえ、卦尹と由尹は力を振り絞って戸を開けた。その瞬間

卦「由尹!見るな!!」
由「え——・・・」

 由尹と卦尹は、アクマに殺される無残な父と母の姿を・・・目に焼き付けられた

由「!!ママアアアアアアアアアア!!!」
卦「っ・・・!! !?誰・・・?」

 半開きの戸を、一気に開けた少女が目に飛び込んできた。怪物と共にいる、自分よりお姉さんな女の子が