二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 真赤な薔薇 ( No.97 )
日時: 2012/09/02 09:00
名前: 有栖 (ID: FIlfPBYO)

「僕達、ミランダさんのイノセンスに助けられたんですよ」
「え・・私…?私が…??」
そりゃ驚くだろうな。
何も知らないのだから。
「あなたが発動したイノセンスが攻撃を受けてた僕らの時間を吸いだしてくれたんです」
ミランダさんは、相変わらずポケーっとしていた。
「ありがとう、ミランダさん」
姉ちゃん事情を理解して立ち上がり、中から外へ攻撃する。
「演舞“霧風”」
「パトレア」
その風に花弁を舞わせ外へ出る。
「どこだエクソシスト!!」
風だけならともかく花弁も待っているのだから確かに分かりズライだろ。
「ここだよ」
「!」
アレンが、隙を見て音波系のアクマを破壊した。
「勝負だ ロード」
その後、何もない所に着地。
ロードの方を見ると、カボチャの傘に乗って宙に浮いていた。
「あの子…何?劇場で見かけた子よね?アクマ?」
「……………いえ。人間です」
「……ノアの…一族。」
そう、あの傷跡は、ノアの一族の傷跡…。
「…スマイル?」
「A L L E N アレン・ウォーカー“アクマの魂が見える奴”」
そのロードは、アレンの過去について喋りだす。
最後に 「ちょっかいだすなら君」 と言い残して。
「おい、お前」
「ハイ」
「自爆しろ」
「え?」
攻撃が来るかと思ったがまさか自爆…一体なぜ?
「傘ぁ10秒前カウントォ」
「じゅ、10レロ」
焦りながらも10秒カウントする傘。
「9レロ 8レロ 7レロ 6レロ 5レロ」
「イノセンスに壊されずに破壊されるアクマってさぁ…たとえば自爆とか?そういう場合ってダークマターごと消滅するって知ってたぁ?そしたら救済できないねー!!」
わざとアレンの前で自爆させるのは、反応を見る為…か。
「2レロ」
「やめろ!!」
その掛け声とともに走りだす。
「アレンくんダメ!!間に合わないわ!!」
それでも動きを止めないアレンに向かって姉ちゃんが動く。
「スマイル!お願い!」
「分かった」
姉ちゃんがアレンの方に向かったのを見て、僕はアクマに向かって対アクマ武器を向ける。
「1レロ」
「エンディッ!!」
それと同時に爆発。一体どっちが早かったのか。
助けにいって戻ってきたアレンの様子が、不安定だ。
「キャハハハハ」
「あ゛あっ…」
「!?アレンくん…」
あの様子だと、間に合わなかったか…。
「くっそ…何で止めた!!!」
アレンがあんなに怒るところ初めてだ。てか怒るんだな。
あいつ。
その後すぐに姉ちゃんがアレンの頬を叩く。
「仲間だからに決まってるでしょ…!!
見てらんねぇよ、あいつの行動。

Re: D.Gray-man 真赤な薔薇 ( No.98 )
日時: 2012/09/02 09:32
名前: 有栖 (ID: FIlfPBYO)

様子をずっと見ていたロードが、喋りだす。
アクマもいなくなり、帰ろうとどこからか扉を出現させ、向かう。
アレンが、対アクマ武器をむけるが、うとうとしない。
その内にロードは出て行ってしまう。
「何だ!?」
急に床が崩れ落ちる。
その為にリナリーとミランダ。アレンと僕で分かれてしまった。
そしてそのまま落下。
目が覚めた時には、ミランダさんの部屋にいた。
隣にはアレンがいる。
「お前も、気お付けろよ」
「え?」
「アレンくん!スマイル!ミランダさんの様子がおかしい」
すぐに姉ちゃんの声がした方向へ走りだす。
そこには、荒く息をしているミランダさんの姿。
そうか、まだ武器化にしてないから体力の消耗が激しいんだ。
どうやら、停めたら吸いだした時間が戻るらしくあの傷に戻るらしい。
「初めてありがとうって言ってもらえたのに………………これじゃ、意味ないじゃない」
「発動と止めて」
「大丈夫、またこの傷はいやせば治るから。ミランダさんの体力が切れて誰も助けを呼ぶ人がいなくなったら困るでしょ」
「そうよミランダ」
なんとかミランダさんを説得して発動を停めさせた。
吸いだした時間が自分の体に戻り、またあの激痛。
すぐに気を失った。

——傷は生きていれば癒える 傷跡は残るけれど——



「大変な事になったね。ラビ、スマイル、誰も入ってこないよう見はっといてよ」
「へーい」
「わかってるよ」
只今、自分の治療が終わってアレンがいる病室をブックマンjr.のラビと見張っている所。
姉ちゃんの部屋にはブックマンが治療中の為に入れない。
「それにしてもスマイル、派手に怪我したさね」
「強敵だったんだよ、強敵」
「ノアの出現…」
「まぁ、そうなるのかな。」
なぜかノアの一族について知っている事は、自分自身もよく分からなかった。
そんな話をしているとアレンがもう目覚めていたらしく兄ちゃんと話していた。
だからか、ドリルの音が聞こえなかったのは。
「神経へのダメージだからね…でも」
「大丈夫っしょー今、うちのじじぃが診てっからすぐもとに戻るよ」
「!?」
「ラビっすハジメマシテ」
「…はじめまして」
感情を表さないその瞳でラビがアレンに向かって笑う。
「そうそう、アレンくん。ミス・ミランダから伝言を預かったよ」
「あ、僕も読む」
アレンの病室に入っていきその手紙の内容を見た。





アレンくん、リナリーちゃん、スマイルくん。目覚めるまでいられなくてごめんなさい。
私が時計を発動したあの日から街はなぜか奇怪が解けました。
街の人達は34回も10月9日が来た事など全く知りもせず、まぁ私が原因だったのだから
その方がありがたいのですが
3人は時計が奇怪を起こしたのは私の心だと言っていたけれど今こうして思うと
あの奇怪は時計が私を試すために起こした気がするの。おかしいかしら、こんな考え
だって時計は、アレンくんとスマイルくんを庇うその時までずっと黙っていたんだもの。
でもおかげでやっと自分の居場所を見つけられた気がする。
また会いましょう 
                 今度はエクソシストとしてお役に立ちます