二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *ココロコネクト*異常×日常 ( No.7 )
- 日時: 2012/11/03 17:15
- 名前: グリーンティー (ID: s2qZnqsK)
*二章*
—圭吾side—
「いてて…何が起きたんだ…よ…」
体を起こして、何気なく横を見ると
なぜか俺がいた。
えっ??
どういうことだよ…これは。俺が二人!??
わけが分からないのだが…。
・・
「大丈夫か??太一。」
稲葉は…明らかに俺のことを見て…そう言っていた。
八重樫…だと??
稲葉は青木と違って変な冗談は言わない。
なんだよ…なんなんだよ。
おかしい。何かがおかしい。
いまいち、働いていない頭を使って考える。
俺は…八重樫になっているのか??
…と、いうか
入れかわってる…のか??
青木と桐山の話を思い出す。
さっきまで、ただの夢だとか言って…笑っていた話。
だが、万が一
二人の話が事実だとしたら…。
「羽鳥も…立てるか??」
「あれ??私、教室にいたはずなのに…なんで、部室に???」
えっ…??教室って…。それに私…。
まさか…俺の中に入っているのは…永瀬か!!???
そして、俺は八重樫の中に入っていて…
じゃあ、今教室にいる永瀬の中に入っているのは…
——まさか!!!
「悪いっ。俺も教室に忘れ物したから取りにいってくる!!なが…いや、羽鳥!!お前も来い。」
「えっ…ちょっ…太一!??」
強引に俺は俺の中にいる、永瀬を引っ張って
部室を出ていく。
そして…俺は一通りの自分の考えを
永瀬に打ち明けた。
永瀬は驚きながらも…
「…本当だったんだね。青木と唯の言ってたこと。」
…なんて、つぶやいていた。
□ ■ □ ■
「八重樫っ!!!って…藤島…??」
俺がドアを開けると
永瀬の中に入っている八重樫と藤島が接触していた。
つーか、何やってんだ??この二人。
俺には理解できん。
まぁ…いいや。
さっさと、八重樫を回収して
教室を出ていけば。
「藤島…悪いんだが、こいつに用があるならまた今度に。」
「駄目よっ!!今は大事なところなの!!!ちゃんと理由を言って連れて行きなさい!!」
「藤島っ…!!!離せっ!!」
藤島は永瀬に扮した八重樫の手を一向に離してくれない。
今は本当に非常事態だから困るんだが…どうすれば…
「これでもくらえっ!!」
そこで俺に扮した永瀬が藤島にくすぐり攻撃をする。
おっ。ナイスだ。永瀬。
藤島が離れてくれたので
俺は永瀬と八重樫を引っ張って、教室を出ていく。
教室の奥で取り残された藤島は、1人
ポカーンとしていた。
- Re: *ココロコネクト*異常×日常 ( No.8 )
- 日時: 2012/11/05 16:43
- 名前: グリーンティー (ID: s2qZnqsK)
「で??…今度はなんの冗談だ??」
部室に戻り、 俺たちは文研部のみんなに入れかわりのことを打ち明けた…のだが。
「いやぁ…なんか、魂ってゆーか…中身が入れ替わっちゃったみたいだね。わたしたち。」
俺に扮した永瀬があっはっは…と、笑いながら言う。
「あたし、羽鳥が笑ったところって初めて見た。」
「いつもこんな風に笑ってたらすげーモテそうだよな。」
「羽鳥はいつも無愛想な感じだからな。」
…などと、俺に扮した永瀬を見てそんな意見が聞こえてくる。
無愛想で悪かったな。
「んなこと、どうでもいいだろが!!!…〜ッ…」
稲葉がそう言って机を思いっきり、殴る。
今…
「今、絶対手…痛かっただろ。」
永瀬に扮した八重樫が冷静にツッコむ。
「くっ…後で覚えてろよ。たい…」
「稲葉ん。今、思いっきり永瀬伊織を見ながら太一って言おうとしたよね??」
「それはっ…お前らが変な演技をするから…。」
「考えてみろよ。俺とか太一がこんな器用に他人のモノマネなんかできるわけねぇだろ。」
「うーん…だが、しかし…」
「稲葉っ。信じられないかもしれないけど俺が太一でこっちの八重樫太一が羽鳥でこっちの羽鳥圭吾が永瀬なんだ。」
永瀬に扮した八重樫が真剣な顔で言う。
それを聞いた稲葉は桐山と青木の方に視線を移して聞く。
「唯と青木はどう思う??」
「うん。確かに、太一と伊織ちゃんと羽鳥は入れ替わってるね。」
「うう…認めるしかないわね。」
あれ??…さっきまで桐山はあんなに否定してたのにあっさりと認めるなんてちょっと意外だったな。稲葉も不思議に思ったのか桐山に聞いていた。
「なんだ??さっきはあれだけ否定してたのにか??」
「だって…やっぱりアレが夢とかおかしいもの。それに太一と羽鳥と伊織まで入れ替わっただなんて聞いたら…。」
「おい…お前ら、あっさりと認めすぎじゃないか??もうちょっと慌てるとかあるだろ。」
「いや〜…これがなってみると、
あっ…そうなんだ〜…って感じなんだってば。」
俺に扮した永瀬がそんなことを言う。
そんな永瀬の言い分を聞いて、俺も口を開く。
「まぁ…確かに実際に自分がなるとな…」
「いやいや…それ、全く理由になってないだろ。」
「えぇっ…八重樫はそう思わないのかよ。」
「いや…まぁ、二人の言ってることはなんとなく分かるけど。」
そんなやりとりをしていたら
稲葉が大きな声で言った。
「とにかくっ…お前らがふざけてるんじゃなくて本当に入れ替わっているのなら…確かめてもいいよな??」