二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

【07-GHOST】 空に舞う白銀の光は何を照らす?
日時: 2009/12/21 11:58
名前: 威月 (ID: RwzJGXJK)

いらっしゃいませ。
こんな時間にいらっしゃるなんてどうしましたか?
……眠れないのですね。

ここは夢を見せる場所。
貴方に癒しのひと時を与える場所。

もう遅い時間ですし、今日はこちらで夢でも見ていってください。
え? お金は大丈夫かって?
お金なんていりませんよ。
ここはあくまで夢を見させる場所ですから。
夢は貴方が創り出したモノ。
私は貴方がその夢を見るきっかけを与えるだけ。

いってらっしゃいませ、夢の世界へ。
貴方のお帰りをお待ちしております。

貴方に神のご加護を——

Long...

【帝国寄り】空に舞う白銀の光は何を照らす?
Kapitel.1

Page:1 2



Re: 【07-GHOST】 空に舞う白銀の光は何を照らす? ( No.3 )
日時: 2009/12/21 19:41
名前: 威月 (ID: qK7zPu7S)

ども!! ハジメマシテ。
威月っていうモンです。
07-GHOST好きですか!?
仲間だな^^ 俺も大好きさっ!!
ちなみに俺って言ってるけど女だぜ☆
てことで、クレイアs今後もよろしく。

Re: 【07-GHOST】 空に舞う白銀の光は何を照らす? ( No.4 )
日時: 2009/12/22 09:47
名前: 威月 (ID: z.r.R/BL)

Kapitel.1 「白銀」

空を舞うは雪。
白銀の光が空から地へと落ちていく。
冬。
ちょうど十二月後半、クリスマスの時期だった。
空を舞う“それ”は
髪の気まぐれか残酷にもあの場所へ落ちていく。

バルスブルグ帝国第一区 ホーブルグ要塞——


「今年も来ました、クリスマス!! これは気合入れていかないとなっ」
バルスブルグ帝国第二区。
明るい少年の声が響き渡った。
今日は十二月二十四日、そうクリスマスである。
誰もが楽しみにしているクリスマス。
彼の住んでいる地区でも大きく祭りが行われていた。
少年は長い銀色の髪を一つに結い上げた。
白のワイシャツの襟元を少し開け、窓から入る綺麗な空気を大きく吸い込んだ。
冬の冷たい風に胸元の銀のネックレスが揺れる。
外の賑やかな声が耳に入り、思わず顔が綻んだ。
「……うーん。君らタイミング悪すぎじゃない?」
少年の顔から笑顔が消え、視線は今さっき蹴破られた扉へ向く。
「ここの部屋、お優しいおじいさんからの借り部屋なんだ。乱暴は止めてくれるかな?」
少年の話しかける先には、金髪のガラの悪そうな男を筆頭とし、何十人もの男が集まっていた。
「それはお前しだいだ。お前がおとなしく俺らに捕まってくれるんなら、何もしないさ」
男の足がじりじりと少年に近づいていく。
それと同時に少年も一歩二歩を後ずさる。
「俺に勝てないってのは、前思い知らされたんじゃないの? 学習しないんだな、お前らは」
少年は引きつった笑顔を見せた。
「これだけの人数相手じゃどうにもなんねぇだろ? ハツユキ」
ハツユキ、それが少年の名のようだ。
「あ、読者の皆さん? なんで俺がコイツらに追われてるかって? ごめん、今は話せそうにないんだよねー」
ハツユキがカメラ目線でそう言う。
そんな事をしている内に周りは金髪男の部下達で固められていた。
普通なら逃げられる状態ではないだろう。
「人数増やせばいいなんて、浅はかな考えだな」
ハツユキは窓ぎりぎりまで後退し、手にザイフォンを宿す。
自分の周りを囲むように輪を作り、男達に笑みを見せる。
「じゃ、バイバイー」
指を鳴らすと共にザイフォンは弾け、部屋内が煙で充満する。
窓から飛び降りたハツユキはちょうど窓の真下に置いておいたホークザイルへ飛び乗った。
「あ。扉、ちゃんと直してねー」
ハツユキは金髪男に向かってそう叫び、大きく手を振った。
「クソー!!」
男の悔しそうな声が空に響いた。

「追ってもいないみたいだし、ちょっとしたら戻るか」
ハツユキは頭をぽりぽりと掻き、大きな欠伸をした。
自分の乗っているホークザイルの不調にも気づかずに。
気づいたときには既に遅し。
操縦は出来なくなり、
あえなく落下。
空から地へ真っ逆さまに。
「マジ?」
そう、マジです。
もうどうにもならないこの状況。
一人の少年の叫びが虚しくも空に響く。
「あぁあぁぁああああ!!」

落ちたのがあの場所だったのは、幸運か不運か。
気を失った彼には分かりもしない。

ホーブルグ要塞

ここから狂い出した少年の運命。
狂った歯車は戻る事を知らない。


next→Kapitel.2

Re: 【07-GHOST】 空に舞う白銀の光は何を照らす? ( No.5 )
日時: 2009/12/22 17:17
名前: クレイア (ID: CkThpPJM)

こんにちは威月さん! またきましたっ
オリキャラとーじょーですねぇ
文章とても上手です! 憧れます〜

お友達おkですか? 突然ですみません(><)

Re: 【07-GHOST】 空に舞う白銀の光は何を照らす? ( No.6 )
日時: 2009/12/25 18:49
名前: 威月 (ID: O72/xQMk)

お友達もちろんおっけーですゼ☆
今後もよろしく!

Re: 【07-GHOST】 空に舞う白銀の光は何を照らす? ( No.7 )
日時: 2009/12/26 10:58
名前: 威月 (ID: kSzpUasK)

Kapitel.2 「雪」

ホーブルグ要塞、とある一室
一人の男の唸り声と書類を片付ける音が見事なハーモニーを奏でていた。
唸りを上げているのはサングラスの良く似合う男だった。
口の中の飴を転がし、目の前にある書類を睨みつけていた。
「アヤたん。これ、ぜーんぶ俺の仕事? やらなきゃダメ?」
彼が目を向けた先には紫の髪の綺麗な男が座っていた。
彼も周りにいる者達と同じく書類を淡々と片付けていく。
「ヒュウガ。その減ることを知らない口を塞がれたいのか」
そう言う彼の手には鞭が持たれていた。
部屋にいる者達はその様子に驚く様子が無い。
どうやらこの光景はいつもの事のようだ。
鞭を見て、ようやく仕事をする気になったのかと思えば、彼は自分の書類を金髪の少年に全て渡し、部屋から逃亡した。
「コナツ、後は任せたよ☆」
語尾の星に無性に腹が立つ。
コナツと呼ばれたその少年は「少佐ー!!」と彼の後を追っていった。
この光景にも誰も動じない。
やはりこれも毎日のことのようだ。
「ねぇハルセーまぐろチョコ食べたいー」
ピンクの髪を後ろで三つ編みにした可愛い少年(?)が隣に立つ真面目そうな青年に言う。
「仕事が終わったら作りますね、クロユリ様」
ハルセは爽やかな笑顔をクロユリに向けた。
親子のような二人に作者は思わずにやけたりしてる。
上の発言、気にしないように。

その頃逃亡中のヒュウガは空から落ちてくる何かに目を向けた。
「ねぇ、コナツ」
急に走る足を止めた上司にコナツはぶつかりそうになる。
「少佐!! 急に止まらないでください……ってあれ」
ヒュウガの指差す方向に目を向ければ、落ちてくるのはどうやら人のように見えた。
そう、これがハツユキである。
「あ、落ちた」
大きな物音と共に彼らの近くの草むらから煙が上がる。
「て、少佐!! そんな事分かりますよ!! 早く助けなければ」
コナツが煙の上がる草むらへ近寄り覗き込む。

「あ……」

草むらを覗き込んだままコナツは固まっていた。
その様子にヒュウガも近寄り覗き込む。
「どうしたの〜……ってこれはまた綺麗な子だねぇ」
「雪、みたいな髪の色ですね……」
ハツユキは気を失っているようで目を開けない。
ハッとしたコナツがヒュウガに言う。
「あっ!! 早く怪我治療しなきゃ死んじゃいますよ、少佐!!」
そう言われたヒュウガはハツユキを抱きかかえ自分の逃走してきた道を逆戻りしていった。


next→Kapitel.3


Page:1 2



この掲示板は過去ログ化されています。