二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 史上最強のエクソシスト 【Dグレ】 2話up
- 日時: 2010/01/07 12:58
- 名前: 椿 (ID: w5/O.XtY)
ああ、またですね。
結局Dグレまで手をだしてしまった・・・
オリキャラ、七瀬青依の記憶のカケラ探し・・・みたいな。
まあ、ほとんどその内容には触れませんけど。
いきなり意味不明なことを言ってしまってすみません。気にしないでください。
=オリキャラプロフィール=
名前 七瀬青依(ななせあおい)
年齢 13歳
身長 158cm
体重 45kg
誕生日 1月31日 みずがめ座
血液型 O型
対AKUMA武器 訳あっていろいろつかえる(装備型)
好き 甘い物、お菓子作り、歌、など
嫌い 辛い物、人を傷つける・信じないひと、など
容姿 普段は腰くらいまである青い髪をポニテにしている。瞳も青。
性格 男勝りで男女関係を気にしない。めんどくさがり。困っている人はほっとけない。基本的には優しい。
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- Re: 史上最強のエクソシスト 【Dグレ】 ( No.1 )
- 日時: 2010/01/05 14:28
- 名前: 椿 (ID: w5/O.XtY)
プロローグ
神田が再会したかった少女。
ラビが恋した少女。
その少女の名は、七瀬青依。
今はもう行方不明となったその少女は、史上最強のエクソシストと謳われていた—————
- Re: 史上最強のエクソシスト 【Dグレ】 ( No.2 )
- 日時: 2010/01/05 18:36
- 名前: 椿 (ID: w5/O.XtY)
Ⅰ 再会
ある日の任務。
満月の光が差し込む森で、神田はAKUMAと戦っていた。
(さすがにレベル3のAKUMA相手に一人はきついか・・・)
神田の目の前にいたのはレベル3のAKUMA1体とレベル2のAKUMA1体だった。
その2体を相手にして神田は戦っていたが、一人で手に負える相手ではなかった。
神田の体には、無数の傷ができていた。
「・・・チッ・・・」
舌打ちをした。
神経をやられたのか、体が動かない。
「次で止めだ!!!」
レベル2のAKUMAは、斧のようなもので神田に大きく振りかぶった。
「っっ!!!」
(動け、動け!!)
神田は体を必死に動かそうとするが、指一本動かなかった。
(・・・ここまでか・・・!!)
一瞬諦めかけたその時、
ガキィン!!
鈍い金属音が響いた。
(・・・死んで・・・ない・・・?)
恐る恐る目を開けると、そこには、見覚えのある後ろ姿があった。
「お・・・お前は・・・!?」
「・・・久しぶりだな、ユウ」
神田を呼び捨てで名を呼んだ人は、長くきれいな青髪をポニーテイルにした少女だった。
「んがっ!?なんだ、コイツ!!」
斧に全ての力を注ぎ込んでいたAKUMAだったが、それでもびくともしない少女に驚いていた。
「レベル2と3か・・・。こいつらと一人で戦ってたわけ?相変わらず無茶するなぁ、ユウ」
少女は顔にマスクのようなものとゴーグルをしていたため、表情は分からない。
「はぁっ!」
少女はAKUMAの斧を振り払った。
その時、少女が持っていた武器が、月光に照らされ、あらわになった。
少女の身の丈ほどもある大刀だったそれは、月明かりの下で美しく輝いていた。
「・・・ふぅ。さてと、ユウもだいぶやられちゃってるみたいだから急ぐか」
そういって少女は、大刀を構えなおした。
「・・・・・・」
神田は、驚きで声が出なかった。
(なんで・・・あいつがここに・・・?)
そんな様子を気にも留めず、少女はAKUMAに技を繰り出した。
『クレイモア・ワールウインド』
少女が言葉を発すると、大刀が風に包まれ、風の刃となる。
そして、その風の刃をAKUMAに向かって一振りすると、竜巻となり、AKUMAを襲う。
「ウギャァァァァ!!!」
すさまじい悲鳴を上げるAKUMAに、少女は止めをさす。
レベル2を倒すと続けてレベル3のAKUMAに切りかかった。
だが、AKUMAは少女の攻撃をかわし、カウンターをしてきた。
「っっ!!」
その攻撃を受け止め、一旦地面に足をつける。
「さすが、レベル3ってとこか・・・。じゃあ、これで仕留める!!」
少女は大刀を背中の鞘におさめ、手を三角に組んだ。
『暗黒魔法、ダークスクエア』
するといきなり、黒い建物のようなものが出てきてその中にAKUMAを閉じ込めた。
数秒すると建物の壁が崩れ、AKUMAの姿が確認できた。
だが、そのAKUMAは体に無数の傷を負っており、体の中心部に大きな穴が開いていた。
「ぐぐぐ・・・ぐあぁぁぁ!!!」
そしてAKUMAは消えた。
黒の教団、入り口。
というか、地下水路のエレベーター前。
任務から帰ってきた神田たち。
「それにしても、あなたが来てくれて助かりました。今まで何してらしたんですか?」
今回の任務のファインダーであるトムは、少女に聞いた。
眠っている神田を担(かつ)いでいた少女は、少し困った顔だった。
「それがまあ、いろいろあってね。あっちこっち行ってて大変だった訳で。みんなに連絡できなかったのは誤るよ・・・」
そうこうしているうちに、少女たちは司令室についていた。
「ただいま、帰りました」
(相変わらず部屋汚いな・・・)
トムは机に突っ伏していたコムイに報告した。
「んん?ああ、トムか・・・」
「久しぶり!!コムイ!」
しんとした空気を破るかのように、少女は元気に言った。
「!!!あなたは・・・!!」
「「青依!!!」」
さっきの声で目が覚めたのか、神田とコムイの声がハモった。
「なんで、お前が・・・つうか早く下ろせ!////」
今の状況が理解できたのか、顔を赤くしてじたばたする。
「ああ、ごめんごめん」
青依と呼ばれた少女は、明らかに自分より体重がありそうな神田を軽々と下ろした。
「青依さん、今までどこに行ってたんですか!!僕たち心配してたんですよ!?」
「あぁ、もう、ほんとにごめん。いろいろと忙しくてね。それと、いつも言ってたけど敬語、やめてっていってんじゃん」
「あ、はい、それでは・・・・・・青依ちゃーーん!!今までどこいってたのぉーーー!!!」
いきなりスイッチが入ったコムイは、青依に抱きついた。
「やっぱり来たかっ!」
青依は慣れているようで、いつの間にか、コムイの腹に拳を一発くらわせていた。
「う・・・ぅ」
コムイはその場に倒れた。
「・・・相変わらずだな・・・」
さっきのあわてぶりとは裏腹に、神田はとても冷静だった。
「あんたも人のこと、言えないでしょーがっ」
ピシッと青依は神田にデコピンした。
「んじゃ、オレはみんなにあいさつしてくるから」
そういって青依は、トムと共に司令室を出て行った。
「・・・・・・ったく。本当に・・・変わらないな」
青依はその時、神田が顔を真っ赤にしていることなど、知らなかった。
「今の時間帯だと、みんな晩飯食ってるとこか・・・」
青依は、皆にあいさつに行くため、食堂に向かっていた。
そして・・・食堂入り口。
皆、雑談やら注文やらしていてうるさかったが、青依の声は響き渡った。
「みんな、ただいまっ!」
決して大きくないのに、よく響く声。
その声を聞いたとたん、誰もが青依のほうに振り向く。
「も・・・もしかして・・・!」
「青・・・依・・・さん?」
青依は天使のような笑顔で答えた。
「久しぶりっ!!」
その声と共に、食堂にいた者は皆、青依に押し寄せてきた。
「青依さん!!」
「青依〜〜〜!」
「生きてたのねっ!」
「本当に心配したんだぞ!!」
青依との再会を楽しんでいる最中(さなか)、状況が分からない人が一人。
「あ、あの〜。皆さんのお知り合いですか?」
テーブルにはまりきらないほどの料理を頬張っていた、白髪の少年、アレン・ウォーカーが尋ねた。
そこで、長い髪をツインテイルにした美少女、リナリー・リーが紹介した。
「アレン君は知らなかったわね。この人は七瀬青依ちゃん。イノセンスの適合者で、なんと、史上最強のエクソシストっていわれてるの!」
リナリーは嬉しそうに話した。
「リナ、最後の一言余計だし」
青依がつっこむ。
どうやら青依は、リナリーのことをリナと呼んでいるらしい。
「だって、本当のことじゃない」
そういってリナリーは、アレンの側に行き、耳元でつぶやいた。
「ついでにいうとね、青依ちゃんは臨界者で、さらに、ラビと神田の好きな人でもあるのよ。もっとも、青依ちゃんは気づいていないみたいだけどね」
(えぇ〜〜〜!!あの神田が!!??)
アレンは気づかれないよう、心の中で驚いた。
青依も話が済んだようで、アレンの方に来た。
そして、アレンのあっちこっちをじろじろと見る。
「ふうーん・・・年に合わない白髪に寄生型のイノセンス・・・そしてAKUMAの魂が見える左目か・・・」
一目でアレンの能力を確かめた青依は、気をとりなおして笑顔で自己紹介する。
「アンタがアレン・ウォーカーだね。オレのことは呼び捨てでいいから。アンタとは気が合いそうだしね。これからよろしく」
そして青依は、アレンに手を差し伸べた。
「あ、はい・・・こちらこそ」
アレンが青依と握手しようとしたその時、
「青依ぃ〜〜〜〜〜!!」
今までどこにいっていたのか、ラビが青依に抱きついた。
「うわっ!」
ラビの勢いに負けて、青依がその場に押し倒される。
「今までどこいってたのさ〜!心配してたさ!!!」
ラビは子供のように青依にすがりつく。
「ごめんごめん。オレもいろいろあってさ。でもしばらくはここに居られると思うから」
「ホントさー?やったさー!!」
青依が下敷きになっているのにもかかわらず、ラビは青依の上でじたばたする。
その光景を見ていたアレンは呆れ顔でリナリーに聞いた。
「あんなことしてるのに、青依さん、ラビの気持ちに気づいてないんですか・・・?」
「そうなのよね。青依ちゃん、男女関係ほとんど気にしないから・・・」
そうして青依が帰ってきた夜は、とてもにぎやかで穏やかな日となった。
- Re: 史上最強のエクソシスト 【Dグレ】 1話up ( No.3 )
- 日時: 2010/01/06 11:49
- 名前: 秋空 (ID: zhnbqHwV)
椿様ってBLEACHの小説も執筆していた椿様ですよね?
念のために確認ですvv
Dグレの小説も書き始めたのですか?
実は私もBLEACHばかりかDグレの小説も執筆してまして(苦笑
......知り合い前提の話になっていて申し訳ありません(汗
- Re: 史上最強のエクソシスト 【Dグレ】 1話up ( No.4 )
- 日時: 2010/01/06 17:45
- 名前: 椿 (ID: w5/O.XtY)
そうですww
でも、小説が消えてしまって・・・
それからそのままです。
- Re: 史上最強のエクソシスト 【Dグレ】 1話up ( No.5 )
- 日時: 2010/01/07 12:57
- 名前: 椿 (ID: w5/O.XtY)
Ⅱ 青依の正体
翌日。
青依、アレン、ラビは司令室に呼び出された。
「やあ、きたね青依ちゃん、神田君」
相変わらず散らかっている司令室を見て、青依は呆れ顔だった。
「少しは部屋片付けなよ・・・まあ、まず用件を説明してよ」
「ああ、そうだったね」
そういってコムイは、地図を広げて青依と神田に見せる。
「実はイタリアでイノセンスが発見されたんだ。先にファインダーには向かわせておいた。君たちの今回の任務はイノセンスを回収すること。いいですね?」
「ちょっと質問〜」
「なにかね、青依ちゃん」
「途中の移動で電車とか船とか、行き詰ったら飛んでいってもいい?」
(・・・飛んで・・・?)
アレンは疑問に思った。
「んん〜〜・・・まあ、いいんじゃない?そのかわり、見つからないように行ってね」
「分かってるって!んじゃ、行ってくるよ」
青依が司令室を出ようとしたとき、アレンが聞いた。
「あの・・・飛ぶってどういうことですか?」
「ああ、そっか。アレンは知らないんだっけ。まあ、見れば分かるって」
ラビは少し黒い笑みを浮かべた。
そして、イタリアに向かう途中の電車の中。
「はあ〜〜久しぶりの任務だな」
青依は窓の外を見ながら呟いた。
「オレも、青依と一緒に任務に行けて嬉しいさ!」
ラビは青依をずっと見つめっぱなしだった。
会話も一区切り付いたところ、青依が口を開いた。
「んじゃ、今のうち話しておくか」
「何のことさ?」
「アレンには話してないからね。オレの正体と、なぜエクソシストになったのかをな」
そうして、青依の長い話が始まった。
20分後・・・。
「えっと・・・いろいろとややこしい話でしたけど、まとめると、青依さんはここの世界とは全く違う魔法界という異世界から来て、ある人の記憶のカケラを探していろいろな世界を旅している・・・。そしてエクソシストになったのは、AKUMAにその記憶のカケラがあることが分かったので自ら適合者になったと・・・そういうことですか?」
「まあ、大体そんな感じかな」
いろいろ話しすぎたためか、青依はとても疲れた様子だった。
「あの、いくつか分からないことがあるんですが・・・」
「何?答えられることは答えるよ」
「えっと、まず、自ら適合者になったって言ってましたけど、それってどういうことなんですか?」
「それはオレの特殊能力を使ったんだ。まあ、理屈的にはオレもよく分からないんだけど、この世界に溶け込むための能力っていうのかな。自分の力でイノセンスを見つけて、特殊能力で適合者になったってわけ」
青依は、アレンを真っ直ぐ見つめながら話した。
アレンは青依に見つめられて照れているのか、少し頬が赤くなっていた。
その様子を、ラビは黙ってかつ、恨めしそうに見ていた。
「2つ目は、話の途中で出てきたヴィスって人。何者なんですか?すごい親しい人みたいでしたけど・・・」
「ヴィスは・・・オレの分身みたいなものかな。オレの心と能力が生み出した、オレとそっくりの生きた分身・・・。オレが生み出したから、オレの感情も伝わるし、ヴィスの感情もオレに伝わってくる。ヴィスはオレであり、オレではない。とても、不思議な存在だ」
それまでずっとアレンを見ていた青依だったが、この話の時だけ、窓の方を見て悲しそうな顔をした。
「今は別行動してるから・・・この世界にはいるからいつか会えるよ」
「はあ・・・」
アレンの頭ではよく理解できなかったらしい。
「あ、最後の質問、あんまりたいした質問じゃないんですけど・・・青依さんって今いくつですか?」
「ん?年のこと?オレは・・・まだ13かな」
「えぇ〜〜!!13って・・・僕より年下じゃないですか!!それでも、史上最強のエクソシストなんですか!?」
アレンは自分でも微妙に失礼なことを言っていると思ったが、それより先に、口が動いた。
そこでやっと、ラビが話に加わってきた。
「年は俺たちより下でも、エクソシストとしての能力は俺たちより断然上さー!」
ラビは少し怒っている様子だった。
「まあ、でもオレは魔力もかねての実力だからさ。対等だと思ってくれていいよ。だからさ、オレのこと、呼び捨てでいいし、敬語も今後一切なし!いい?」
「は、はい・・・」
青依の気迫に押され、アレンはしぶしぶ返事をした。
そのときにはもう、アレンの気づかない青依への感情が芽生え始めていた。
そしてイタリアに到着した。
「んん〜〜〜っはぁ〜。ずっと座りっぱなしはやっぱ疲れるな」
電車を降りてすぐ、青依は背伸びをした。
「あ、やっと着きましたね」
重そうな荷物を担いだファインダー、トマがこっちに気づいた。
「目的地はここから2㎞先の村です」
トマは、アレンたちに地図を見せながら説明する。
「2キロなら青依の魔法でいけるんじゃないさ?」
「ああ、この人数なら問題ない」
「日も暮れて来てますし、今夜はその村で休みましょう」
トマもラビの案に賛成した。
だが、状況がつかめない人が一人いた。
「あの、魔法で行くって・・・・・・瞬間移動でもするんですか?」
まさか・・・と思って聞いてみたら、その予想は的中した。
「そうだよ」
青依は笑顔で答える。
「んじゃ、3人とも、オレに摑(つか)まってくれる?」
「待ってました〜♪」
そうして、ラビは青依に摑まる・・・というより抱きついた。
「ラビ・・・それじゃオレが魔法、発動できないし・・・」
「あ、ゴメンゴメン♪」
ご機嫌だった。
絶対、わざとだなと、アレンとトマは思った。
「気を取り直して・・・摑まって、みんな。服の裾を摑むだけでもいいから」
「それでは、お願いします」
アレン、ラビ、トマはそれぞれ、青依の服をつかんだ。
もっとも、ラビは青依の手を握っていたが。
「それじゃ、行くよ!」
青依は、肩幅ほどに足を開き、魔力を集中させる。
『特殊魔法、テレポーテーション』
そして、ほんの一瞬。
まばたきをしたときにはもう、村についていた。
「え・・・ホントに・・・一瞬で・・・」
アレンは、頭では分かっていたものの、実際に見ると驚きを隠せなかった。
「相変わらず、青依はすごいさー」
「本当です」
ラビとトマも感心していた。
「そんなことないよ。あんたらもすごい力、持ってるじゃん」
青依はアレンとラビにデコピンをした。
「いたっ」
二人の声がハモる。
「ほら、早く行って、宿さがそ?」
そんな二人とトマを置いて、青依はズンズン歩いていく。
「あっ、はい」
アレンとトマはそれに答えて早歩きで青依のもとへ向かう。
「どうしたんですか?ラビ?」
一人ボーっとしていたラビに、アレンは声をかけた。
「な、何でもないさ!」
我に返ったラビは、立ち止まっていたアレンを追い越していった。
その時のラビは、夕日のせいか、それとも青依のせいか・・・顔が紅くなっていることに、アレンは気づいた。
そしてその時、自分の顔も熱くなっていることにも、アレンは気づいたのだった。
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