二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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Absolute zero! 《絶対零度》—REBORN—
日時: 2010/05/31 17:52
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

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この小説はリボーンメインです!
ジャンルは、甘・切・シリアス・・・。
主人公は特殊設定で、夜空の守護者設定。

「大事な存在は、必ず守り切らないといけないよ」

冷めた眼で見る大空に対し、主人公は只笑うだけ。
心理学者で夜空の守護者、

ツナの担当医でもありカウンセラーでもある主人公です。





・目次
第零話
第一話 カウンセラー
第二話
第三話
第四話

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Re: Absolute zero! 《絶対零度》—REBORN— ( No.1 )
日時: 2010/05/31 17:37
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第零話


—このっ・・・化け物が!

—炎なんて出す子なんて・・・化け物だわ。

—彼方なんて生まなければ良かった!

「・・・俺は、生まれてこなければ良かったのか・・・」


気が付けば、俺はそんな事を考えていた。
生まれ着いてから、俺は炎を灯すことが出来た。
その所為で、周りからは恐れられた。
化け物扱いを受けられた。


そして、俺は——・・・。

心を、閉ざした。

Re: Absolute zero! 《絶対零度》—REBORN— ( No.2 )
日時: 2010/05/31 17:51
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第一話 カウンセラー


真っ白な壁、白い部屋。

白白白白。

真っ白。

「・・・」

俺は布団を被る。
世界なんて醜いだけだ。
俺は何も聞こえないようにして、眼を閉じた。
「・・・」

ガラララララッ・・・

扉が開いた。
何時もの施設の人かと思えば、違った。
そこに居たのは——・・・。

「始めまして、沢田綱吉君」

同じ年くらいの——・・・俺と似た容姿を持った、少女だった。

白衣が風で膨れ上がる。
「・・・」

「あ、私、沢田空って言うんだ。これからしばらく、綱吉君のカウンセラーを務めることになったんです、よろしくね」

少女は笑った。
幼い無邪気な笑顔で。
「・・・」
俺は無視して布団を被った。
どうせこの人も——・・・同じだから。

「ねぇ綱吉君!私炎、見てみたいな」

「・・・」

俺は顔を起こす。
炎を見せれば——・・・逃げ出すだろう。
俺は、手の平を広げた。

ボォッ

炎が手の平で揺らめいた。

コレで、きっとコイツも「綺麗だね」

「・・・ハ?」

「綺麗だよ。何でこんなに綺麗な炎なのに、皆逃げ出すんだろうね・・・」

《綺麗な炎》。
俺は唖然とした。
何なんだ、この女。
今まで見たことのないタイプだ・・・。
彼女はゆっくりと俺の手の平を包んだ。
「綺麗だ・・・本当に」
「・・・ッ」
俺は動揺する。
彼女はスッと手の平を元に戻し、ポン、と隣のベッドに座った。

「改めて、よろしくね、沢田君」

「・・・」


優しく頭を撫でてくる彼女に、俺は只無言でこみ上げてくる感情を抑えていた。


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