二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ボンゴレⅠ世と夜空  【復活】
日時: 2010/08/02 12:52
名前: アリア (ID: JYUE09Me)

初めまして、アリアです。
ジャンプ系の漫画が大好きで、書こうと思います。
のんびりですが皆様どうぞごらんになって下さい。

*注意*(しないと思いますが)
荒らしはやめてください。
批判・中傷累々はやめてください。
オリキャラの募集はやりません。(私の頭では無理なため。)

どうぞご了承ください。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9



Re: ボンゴレⅠ世と夜空  【復活】 ( No.40 )
日時: 2011/04/30 09:50
名前: アリア (ID: DQ6CtGsj)

やばいー全然更新出来ないよー

Re: ボンゴレⅠ世と夜空  【復活】 ( No.41 )
日時: 2011/08/11 13:52
名前: アリア (ID: DQ6CtGsj)

〜第十二話〜〝ごめんな〟


ガヤガヤと騒ぐ音でGは目を覚ました。

「………ジョット」

「G!気がついたか!!」

「ジョット……シモンは……?他の奴らは?」

「安心しろ…幸い、死者は出てない。………誰だ?」

ジョットの瞳は怒りの炎が光っていた。
優しい彼ならではの怒りだった。それと同時に、愛しい女を浚われているという事も、彼を怒らせているのかもしれない。

「王国連合軍だ。第一部隊隊長のシェリア・ウィネリアはさすがにお前も知ってんだろ?馬鹿兄貴よ」

「……Ⅱ世。ミス・ウィネリアはそんな事をしない」

開いていたドアにもたれかかる長身のⅡ世と呼ばれた男、フィアンマは異母兄であるジョットに対してため息をつく。

「現にこうして被害が出てんじゃねーか…。まあ、後は名前を出してはいなかったようだが隣国のレオン王子とロゼ王女も怪しいぜー?」

くっくっくっ、と面白そうに笑うそのワインレッドの瞳には獰猛な炎。
ジョットとはまるで正反対の瞳。

「…何がおかしい」

「おかしいに決まってんだろうがよ、馬鹿兄貴殿。ロゼ王女はお前に求愛し続けてる女だしよ、執着してたんだろうなあ…。だーかーらーあの時ハッキリ断っておけばよかったのによ…」

女は怖いねー、と言いながら部屋に入ってきたランポウと入れ替わり、Ⅱ世は部屋を出た。

「あ、あの、ボス…これ」

ランポウはおどおどと一枚の手紙を差し出す。

「…これは?」

「あの、ナナさんの部屋にあった手紙です。近くに、もしもの時に渡してほしい、って書いたメモもありました…」

「!!」

その手紙を開けると、彼女らしい綺麗な字で書かれていた。

『ジョットへ


ごめんな 』

その言葉から、始まっていた。

Re: ボンゴレⅠ世と夜空  【復活】 ( No.42 )
日時: 2011/08/11 14:17
名前: アリア (ID: DQ6CtGsj)

第十三話〝謝罪と感謝〟

『ジョットへ




ごめんな。この手紙がお前に届いている事は、俺はきっともうボンゴレにはいない。すまない、俺がそこへ行かなかったら防げていた事もたくさんあった。だから、俺はもう___家に、帰る。

隠してて、すまない。俺の、本当の名前はノーチェ。

ノーチェ・リーフィア・ファーチェだ。

そして、お前は、俺の____』



そこから先は読まず、手紙をぐしゃりと握る。

「そんな…」

そこに、ちょうどアラウディが窓から入り込んできた。

「ジョット、ナナの情報がつかめた」

「アラウディ、守護者を収集しろ。全員に教えるんだ」



__五分後、会議室には全員が集まった。



「ジョットが作った夜空の守護者、ナナの本名はノーチェ・リーフィア・ファーチェ。彼女はこの国の女王だ」

「女王…」

「最も、今現在は成人していないから父親が代わりに国を治めているそうだが、彼女の王国での人気は高く、早く正式な女王になって欲しいとの要望の声が多いよ」

「女王ってのはおかしくないのですか?彼女には妹がいる、と聞いたことがあるのですが?」

「この国は不思議な血の力を受け継ぐ一族しか継げないんだよ。その一族は元々母親の方でね、ナナの母親は彼女が幼い頃に病死している。その後に、父親がまた別の国から嫁をとったんだ。その2人から生まれたのが、妹のヴィーネ・リーフィアさ。だから、彼女しか王国が継げる者がいない、と言うことだったんだ____最近までは、ね」

「最近まで、とは?どういう事でござるか?」

「彼女には、異父の弟がいるんだよ。それが、君。自分でも薄々気づいていたんじゃないかい?___ジョット」


「俺、が…」
「ボスが……ということは、ボスは、王子でもあるってことですか?」

「ま、そうなるのかもね」

アラウディは、ため息をつきながら言った。

「何とかして彼女と王宮で会ったけど、彼女からの伝言は、三つ」

「一つは、感謝」

「一つは、謝罪」

「最後は___もう、ここには戻らないという意思だよ」


「さて、どうする?ジョット」

「そんなもの、決まっている」

ジョットは、漆黒のコートを身にまとい、立ち上がった。

「行くぞ、お前ら。〝ナナ〟を取り戻しに___」


Re: ボンゴレⅠ世と夜空  【復活】 ( No.43 )
日時: 2011/08/28 22:24
名前: アリア (ID: z1wpqE.E)

第十四話〝愛しい愛しい〟





城の中、ノーチェことナナは一人部屋の隅に蹲っていた。
そこへ、妹のヴィーネがカップの乗ったお盆を持ってきた。

「姉様?美味しい紅茶が入りましたの…。いかがです?」

「………」

もう、と少しあきれ顔になるものの、ヴィーネは机の上にお盆を乗せる。そしてぐるりと部屋を見渡した。
ナナの部屋は女王と言うにはあり得ないほどシンプルなもので豪華な壁紙や絨毯、家具もごく僅かにしか置いていなかった。

「姉様…。元気を出してくださいな、明日にはレオン王子も来られますし」

そこでナナはきょとんとした顔をヴィーネに向ける。

「…なんでレオンが来るんだ?」

「あら、何を仰るんですか姉様…。レオン王子は姉様の許婚ではありませんか。姉様が失踪されてから、それは大変心配されていたそうですよ?」

とぼけないでくださいな、と笑うヴィーネ。
ナナはそれを憂いに満ちた瞳で見返す。

「…だが、レオンはただの幼なじみなんだが…。ヴィーネ、お前との方がよっぽど似合いだろ」

「いいえ、姉様とレオン王子こそが似合いなのです。いつも、お二人の姿を見る度に思いましたよ」

絵本に出てくる姫と王子はこうなのか、と…。


その光景を思い出しているのか瞳を閉じるヴィーネ。
が、ふと瞳を開くと時計を見る。
針は既に9時を過ぎていた。

「あら、もうこんな時間でしたか…。では姉様、お休みなさいませ」

にこりと笑うヴィーネに対してまたな、と微笑み返すナナ。
そして、彼女が部屋の外に出たのを見届けると彼女は、立ち上がりヴィーネが持ってきたお茶を、中身が入ったままポットごとゴミ箱へと捨てた。

「俺も、だいぶ嫌われたな…。だがヴィーネはまだ…〝鍵〟を見つけてはいないんだな」

ナナの笑みは自嘲的でもあり、寂しげでもあり、儚くあった。







自室へと戻ったヴィーネはベッドへと飛び込んだ。そして、ごろりと仰向けになると、そこにはナナに対して浮かべていた優しさに満ちた笑顔ではなく狂気とも言えるような歪んだ笑顔を浮かべていた。




「ふふふ、姉様…。愛しい姉様。気高い姉様…。私の為に、死んでくだされば良いのに…」


ヴィーネの天蓋ベッドの上には、大量のレオン王子の写真が貼ってあった。

「ふふ、愛しいレオン様…。もう少しです…。もう少しで、愛しの姉様を殺して貴方に相応しい女になりますわ…」


机の上には、一通の手紙。それはレオン王子の姉、ロゼ王女からのものだった。

『親愛なるヴィーネへ

やっぱりレオンには貴方が似合うと思うの。
ノーチェも美しいとは思うけどあの女はダメよ…。国を潰してしまうわ。貴方の姉だからあまり悪くいいたくはないのだけど。

今日、ジョット様の元へ行ったらノーチェを見かけたわ。ナナとか言っていたけど、どちらにしても憎たらしいわ。ジョット様に相応しいのは私なのに…。ジョット様にあんなにくっついて…。安心して、ウィネリアの所には私の精鋭隊を送ったからね。
レオンには何度もノーチェではなく貴方にしなさいと言っているのだけど聞かないの…。だから、今度のパーティの時には色仕掛けでもしてね…。私はノーチェを片付けるから…。

親友・ロゼより』


「ふふふ、ふふ…。その通りよ、ロゼ…。貴方にはジョット、私にはレオンが似合うの…。でもね、ロゼ」

仰向けから突然がばりと起き上がり、ヴィーネはどこからともなく取り出したナイフを、枕に突き立てる。

「ノーチェを殺すのは、私よ…!愛しい愛しい姉様…。あの美しく気高く、どんな殿方にすら惹かれない…まるで夜空のように美しい姉様…そして、レオンの想いを踏みにじるあの女は私が殺さなくてはいけないのよ…!!」

愛と憎悪が混じった顔でヴィーネはふふふ、と笑い続けていた。

Re: ボンゴレⅠ世と夜空  【復活】 ( No.44 )
日時: 2011/08/30 21:12
名前: アリア (ID: z1wpqE.E)

@今頃ですがプロフィール@

*シェリア・ウィネリア
女。19歳。
17歳の時、王国連合軍第一部隊隊長になる等武術・体術などの腕はかなりのもの。
黒髪でロングヘア。常に下ろしている。
王家には昔、家族共々命を助けられていて揺るぎのない忠誠を誓っている。ノーチェ(ナナ)のことを深く慕っていて、今回の失踪に関しては彼女もショックを受けていたそうだが、若くして地位を築いた分、王家の暗い一面も見るので是非ナナには女王を継いで負の遺産を変えて欲しいと思っている。


*ヴィーネ・フィネリア
女。18歳。
ノーチェ(ナナ)の腹違いの妹。王家の血を継いでいないので、王位は継げない。ただし、この事は王家の血を継ぐ者と少数の人間しかし知らない。ので、本人は知らない。
黒髪のロングヘア。毎日くくったり三つ編みで垂らしたり等オシャレ好き。隣国の王子レオンに幼い頃から恋心を抱いているが彼が姉のナナを想っている事を知って密かにナナ殺害計画を立てる。だが心の中では姉として尊敬している。レオン王子の姉、ロゼとは歳は離れているものの、親友らしく手紙のやりとりもしたりしている。


*レオン=アークハイト
男。22歳。
隣国の王子。次期28代目王。ナナの幼なじみでもあり、許婚。
茶髪。とにかくナナの事が好きで一途。ロゼの弟。


*ロゼリア・フィルフィリア=アークハイト
女。25歳。
隣国の王女。通称「ロゼ」
遊びに来ていたとき絡まれたチンピラを偶然ジョットが助ける。それ以来ジョットに惚れていて、何度も求婚している。ヴィーネを妹のように大切にしており、親友だと言っている。


*ノーチェ・リーフィア・ファーチェ(ナナ)
女。23歳。
王女と呼ばれているが本当の女王。
この国では25歳で成人となるので、現在は父親がかわりに国を治めている。王家の負の遺産や空気に耐えきれず家から逃げ出す。
亡き母が死ぬ直前、弟がいることを教えられる。それ以来ずっと探していたが、見つからない中、ジョットと出会い、ボンゴレで調べその真実を突き止める。現在、出来た仲間を守る為城へと再び戻る。レオンと幼なじみ。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9



この掲示板は過去ログ化されています。