二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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VOCALOID楽曲を小説化!!
日時: 2010/09/11 13:44
名前: 咲夢-sakumu- ◆H4AzXNahSg (ID: Rk/dP/2H)

初めましてー、咲夢と申します!
VOCALOIDが好き過ぎてこのようなスレを立てさせて頂きました!

色々な楽曲を個人的な解釈で小説化させてもらおうと思っています!
個人的な解釈が苦手、と言う方は閲覧されない方が良いと思います。

悪ノシリーズは既に悪ノP本人様が小説化されているためやらないつもりです。
では!よろしくお願いしますっ

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メランコリック>>1

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Re: VOCALOID楽曲を小説化!! ( No.1 )
日時: 2010/09/11 13:41
名前: 咲夢-sakumu- ◆H4AzXNahSg (ID: Rk/dP/2H)

-メランコリック-(鏡音リン/Junky/学パロ?)

気がついたらきみを見てた。
いつでも、目で追ってた。

知らない内に、ココロを奪われてた。

────────────────────────

「……ちゃん、リンちゃん!」

「! あ、み、ミク先輩」

「どうしたの? 何か悩み事?」

部活中だと言うのにぼーっとしてしまった。
別に、アイツの事を考えていたわけじゃないけど。

「な、……なんでもないです」

「そう? もし何か悩んでたり困ってたりしたら、遠慮なく言ってね!」

このミク先輩とは同じ合唱部。
わたしは中二、先輩は高校一年生だ。

先輩は優しいし、皆に慕われてて、笑顔とかすごく可愛い。わたしも尊敬してる。

笑顔……そう、私は先輩のようにいつでもにこにこしてる訳ではない。どっちかって言うと無愛想なヤツ。

いつだっただろう。
夢に、アイツ……クラスメイトのレンが出てきた時。心臓が跳ね上がる程ドキドキしたのを覚えている。

その時から、私の気分は憂鬱。メランコリー。

もうすぐ期末テストだってのに、授業の内容も全然頭に入らないよ。
ほんとは、ココロの中で気づいてたけど。

わたしは、アイツの事が───

「リンちゃん」

あ。

「はい」

「今からパート練習するって。ソプラノは音楽研究室だから、一緒に行こ?」

気がついたらパート練習の時間になっていた。
わたしは先輩の後ろについていく。

そしたら、先輩は背を向けて歩いている状態で、こう言った。
「リンちゃん、同じクラスのレンくんの事、好きなんでしょ?」

!!

「せ、せ……先輩!?」

「あはっ、やっぱりそうなんだ! いつも見てるから、分かりやすかったよ〜」
そうだった……

先輩は、人の恋事情と言うものによく食いついてくるんだっけ。最近中等部で噂になっていたけど、本当だったんだ。

「当たって砕けろ! だよ、リンちゃん。見てるだけじゃ、何も伝わらない。まずは話しかける事から始めよう!」
ガンガンアドバイスされる。
わたしは、そんな勇気持ち合わせていない。

正直に伝えたって、どうせフラれるにきまってるし。
ましてや話しかけたり、挨拶からするなんて……なんだかわたしのキャラにあってないし、いつもそんな事してなかったから、他のクラスメイトにからかわれそうで、怖い。
「で、でもせんぱ──」

「あ、ほら! レンくん来たよ?」

先輩が視線を向ける方を見てみれば、レンが部活着を着たままこちらへ向かってきている。

「し、知りません! わたしあんなヤツの事、本当に知りませんから!」

いやだああああああアイツが近づいてくる。ヤバイ!先輩はニヤついてるだけだ!

と言うかここは合唱部と吹奏楽部しか使っていない北校舎。なんでアイツがここに?
部活着を見る限り、サッカー部なのだろう。

「お、リンじゃん」

!?
幻聴?空耳?
うん、わたしは何も聞いてない。
颯爽と先輩を置き去りに、わたしは猛ダッシュで音楽研究室へと走り去ろうと──する。

「ねぇねぇ、聞いてんの? ……オレ嫌われてんのかな」
知らない!

こいつの事なんか知らない!

「リンって合唱部だったのかー! あ、そう言えばたまに何か口ずさんでるよな。それで……ミク先輩、用って何ですか?」

口ずさ……っ!?
それも気づかなかった。いつの間に……。

「レンくーん……あんたも中々やるじゃない。ほら、この間の音楽の課題、サボったらしいね? ルカ先生、カンカンだよ」

「げっ」

こいつサボったんだ……。
って、いけない!

「じゃ、じゃあわたし……もう行くから!」

全速力で音楽研究室へ。

「あ、ちょ……待てよ!」
もう足を止める事は出来なかった。

わたしがアイツを──好いてるだなんて。

認めざるを得なかった……はぁ。

これからもずっとこんななのかな?
さっき初めて話せた。嬉しかった。

だから、先輩には感謝しよう。
……出来たら、挨拶とか……やって、みる。

メランコリーとは、しばらくお別れできそうにないけど。


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