二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- D.gray-man@@
- 日時: 2010/10/12 22:36
- 名前: 麻鈴 (ID: GsncfwNf)
どうも(´ω`)
麻鈴です。ちなみに読み方はまりんですよ(*≧∇≦)p
D灰の小説やります。
原作とは違う時間軸なのでご注意をΣ(゜Д゜;;)
拙い文であるにかかわらず、更新もおそらく遅くなることが予想されますが読んでやってください(>_<)
感想等も書き込んでくれると嬉しいです。
よろしくお願いしますヾ(≧д≦)〃
では。
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- 第1夜 世界に滅びをもたらす者 ( No.1 )
- 日時: 2010/10/15 21:12
- 名前: 麻鈴 (ID: QUoEIXRu)
「……お前、妻を亡くしたのか」
墓前に花を置き泣き崩れている男にそう聞く。
墓地にはよく行く。なぜなら、そこが悲しみにうちひしがれた者達が集う場所だから。
「うっ……はい……私が戦争から戻ってきたときにはもう死んでしまっていました……」
「そうか。お前、妻を生き返らせたくはないか?」
「え……」
男は絶望で満ちていた表情に驚きを混ぜた顔でこちらを向いた。
「妻を生き返らせたくないかと聞いているのだが、生き返らせたくないのか?」
もう一度、今度は先ほどよりもゆっくり一言一言をかみしめるように言った。
「そ……そんなことが、できるのですか!?」
男の泣きはらし腫れぼったい目が、すがりつくような目が俺の目を見据えている。
「ああ。できる。もちろん、お前が望めばだがな」
「あぁ……あなたは神だ。もちろん、妻を生き返らせてください……お願いします」
ああ。人間は愚かだ。
「そうか。お前のその判断は実に賢明だ。生き返らせる方法は簡単だ。まず、お前の妻の名をこの仮面の額に書け」
ぶかぶかの黒いコートの中に右手を突っ込み金属製の仮面とインクを取り出し男に渡す。
「ああ……神よ感謝します」
男は言われたとおりにインクに人差し指を入れ、仮面に愛した妻の名を書いていく。
「書き終わりました。神よ次はどうすれば??」
もう男の顔に絶望は浮かんでいない。
この先にある事も知らず、希望に満ちている。
一瞬でも希望を与えるという面では自分がしていることは善なのかもしれないと思うことがある。
「仮面をつけて、妻の名前を呼んでやれ。それで終了だ」
ああ。本当に人間は愚かだ。
この世の中そんな都合の良い話があるわけがない。
そんなことにさえ気づかずにただただ、目の前の希望にすがりつく。愚かだ。
男が仮面をつけた。
「キャメロン!! 生き返ってくれ!!」
2人だけしかいない広大な墓地にその叫びは飲み込まれて消える。
「それでいい」
「……?? キャメ……!?」
仮面が急に輝き出す。
もうこの光景を数え切れないほど見てきた。いつ見ても美しい光だ。
残りの命を全て使った命の光。
「アッアァァァァァァァァァ!!」
仮面が男の体を覆ってゆく。
ただ、それを眺め続ける。
もうすぐ進化は完了するだろう。
この男と男の愛した妻の魂はずっと人体から組み変わった金属の体に縛られ続けるだろう。
「……か……神よ!! これは……いったい……」
きっとこれがこの男の人として最後の言葉だろう。
「お前は一つ勘違いをしているようだ。俺は神じゃない……俺の名は千年伯爵。世界に滅びをもたらす者だ」
仮面の下で男はどんな表情だったのだろうか。酔狂なことにふとそんなことが頭をよぎる。
絶望に満ちた顔だったのか。それとも、妻との再会を喜んでいたのか。
「どうでも良いことだ」
小さくそう呟いた。
男の、いや男とその妻の人類からの進化は終わった。
男いたの墓前の前には人の姿はなく、人の骨をかたどったような金属の塊があった。額には黒いペンタクル。その金属の塊の人であれば目にあたる部分の空洞が赤く光る。
「ようこそ。AKUMAよ。君を歓迎する」
- 第二夜 少年 ( No.2 )
- 日時: 2010/10/13 10:38
- 名前: 麻鈴 (ID: wkhjenUE)
数え切れないほどの部屋があり、様々な場所につながっている方舟。その最上に位置する塔にの扉にたどり着く。
大きな扉を開けると十字架の描かれた長机のまわりを囲む14もの、まるで王族が座るような立派な椅子の最も入口側にタキシードを着た白髪の少年が座っているのが見える。
「おかえり。伯爵」
「ああ」
声に答えながら座る椅子を目指す。14ある椅子の中で一つだけ更に装飾が施された椅子に座わる。
「伯爵。新型AKUMAの調子はどう??」
白髪の少年は欲しいものを買ってもらえることが決まった子供のような目で見ながら問いかけてくる。
「実に素晴らしい。人の体を利用する事によってAKUMAの強さは数段上がっている。ただ一つ問題があるとすれば……」
「魂が一つ多いってことでしょ」
「……ああ。そうだ」
「伯爵。そんなこと、たいした問題じゃない」
少年の一言に思わず眉をひそめてしまう。
「なぜ??」
この白髪の少年の言っている意図が分からない。
「簡単なことだよ。ゴミみたいな魂が1つ増えても所詮ゴミだ。何も問題じゃない」
「そうであればいいのだがな」
少年は人間でありながら人間を知らない。
100年以上前ノアを殲滅した人間を知らない。
「伯爵。おなか減った」
「そうか。では、食事にしよう」
大きな扉が開き若い女が食事を運んでくる。
この少年に似た少年を以前に知っている。
その少年はノアに破滅をもたらした。だがもういない。
- Re: D.gray-man@@ ( No.3 )
- 日時: 2010/10/14 11:23
- 名前: 風 (ID: OK7TThtZ)
麻鈴様,初めまして!
同じくREBORNの小説を執筆している風と言います(小説は作成者名が古いHNの秋空になってます
アレン達が活躍した時代の随分後の様に感じますね…
白髪の少年は…何だか性格は全く違いそうですが作中でも言うとおりアレンを髣髴させますね。
伯爵にとっては少し嫌な存在?
言動とかからロードポジションでしょうか?
伯爵が滑稽でおどけた感じじゃなくてクールで格好いい感じになってますね^^
では
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