二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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D.gray-man -虹を追い-
日時: 2012/09/01 12:25
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

 初めまして、またはお久しぶりです。快李です。
 ・・・消えた扉が完結し、完結作品は二作となりました。たぶん、スレ作成はこれで最後だとは思います。出来るだけ楽しんでもらえるよう頑張るので、よろしくお願いします!

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・荒らしはご退出お願いします
・主人公はアレンじゃないです
・キャラ崩壊有り
・駄文です
・誤字脱字があれば、教えてくれたら幸いです

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 以上が宜しければ、お願いします

———————*目次*———————

プロローグ.>>1

オリキャラ.>>2

第01夜 - ヒトビト - >>5

Page:1 2 3



Re: D.gray-man -虹を追い- ( No.10 )
日時: 2012/09/05 19:23
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

      第三話 -雨と虹は-



「何処行くんだよ!!」
「アレンの所だよ。もうすぐ汽車来ちゃうから」
「な・・・離せ!!」
 一瞬で翔の手が離れた。振り向いたら、翔が下を向いて手を強く握っている。泣いているの?
「お前のせいで・・・。俺は行かないからな」
「どうして?」
「これ以上・・・お前なんかといたら」
「俺、いけないことしたっけ?」
「したよ・・・お前は忘れてるだろうけどな」
「・・・翔。教団は楽しいよ。家の中には何千人も人がいて、世界のために戦ってるんだよ。料理は最高においしかったし、部屋のベッドもポカポカだったんだ。でねでね」
「もういい。・・・だからなんだよ。俺は・・・」
 翔の動きが止まって、眼の視線の先にはカラスがいた。俺の話よりカラスが大事なのか?
「・・・行けばいいだろ」
「え?」
「なんだ」
「いいの!?」
「・・・・・・・・・お前の願いは一度しか聞かないからな」
「うん♪」
 駅にアレンと会って、教団に案内する。俺は地下から教団に戻ることにして、あとはアレンと翔のかんに任せた。多分、大丈夫だと思う♪
「あら、翼。おかえりなさい」
「あ・・・リナリーさんだ」
「リナリーでいいわよ。任務、もう終わったの?」
「うん。適合者、二人いたんだ。白髪の人も適合者だったから、連れてきたよ」
「そう。初任務なのに凄いわ」
「そうかな」
 一つの部屋を通り過ぎる時、俺の名を呼ぶ声が、扉の向こうから聞こえてきた。リナリーも俺の動きに反応して止まる。
「・・・の記憶はやはり「雨」しか戻せない。・・・連れてくるべきだろう」
「駄目だ。今思い出させてはならん。もう少し・・・」
「翼!行きましょ・・・ね?」
「誰の話してるんだろ」
「いいから!!」
 リナリーが怒鳴るような人だとは思わなかった。手を無理矢理取られて、司令室に連れて行かれる。・・・盗み聞きはそんなにいけないことなのかな。
「まだ・・・聞いちゃ駄目なの」
「?」
 リナリーが何かを呟いたように聞こえたケド。あまり興味はなかった。その文の意味が、考えてもわからないから。
「みんな・・・兄さんは?」
「室長なら隣だ」
「だそうよ。行ってきて」
「うん」
 司令室を出て、隣の部屋に入る。ソコは誰かがいたどっちも真っ黒だからわからない。何かを窓を向いて話し合っている。
「雨が適合者だとでも?」
「その可能性は、分析結果を見ると確率は高いですよ」
「・・・駄目だ。「雨」と「虹」を会わせる事なんてしたら・・・。翼くん!?」
「何話してたんですか?」
「な・・・なんでもないよ。おかえり」
「任務終わりました」
 虹のコト・・・話してた。やっぱりお母さんの言ったとおり、虹はすごいんだ。虹を見れば、ヒトビトは幸せになれる。

Re: D.gray-man -虹を追い- ( No.11 )
日時: 2012/09/07 19:43
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

      第四話 -彼は死に-



「雨と虹って何ですか?」
「ああ、次の任務についてだよ。翼くんは帰ってきたばかりだから、他の人に頼もうと思ってね」
「そうですか」
 室長と一緒に司令室に戻ると、ヒトビトが集まっていて、中にはリナリーが混じっていた。映像の中には、アレンと翔がいる。室長は翔を見るなり焦って、俺を部屋から追い出した。
「どうしたんだろ、室長」
 扉の向こうから、室長の怒鳴り声が聞こえる。焦ってるような、驚いでいるような・・・とにかく、怒鳴ってる。あんな室長珍しい。いつもダラダラとしている・・・あのヒトが。
「今すぐ「雨」を追い出すんだ!!じゃないと・・・」
「雨?コイツが・・・ですか!?」
「兄さん。それは置いて・・・この子は?元帥のゴーレム連れてるんだけど・・・」
「あの人生きてたのか?」
「・・・それにこの子、翼が適合者って言ってた。間違いないの、この子は」
「翼が言うなら・・・でも、「雨」はどうやって処置する?」
 みんなが「雨」って連呼する。雨を追い出す・・・。外では雨が降ってるんだ。だから・・・雨漏りしないように・・・なのかな。
「・・・申し訳ないけど、誰かにやってもらうしかないかな」
「駄目よ兄さん。「雨」を傷付けるなんて・・・出来るワケないじゃない」
「「光」はまだ帰ってこないのかい」
「・・・」
 ヒトが光って言った途端、みんなが静まった。次々色々な言葉が出てくる。一気に覚えることなんてできないよ。・・・これも任務に関連してるのかな。
「彼は死んだ。もういないんだ」
「室長・・・でも」
「忘れてくれ」
「・・・あ、崖登ってきました」
 ・・・死んだ?誰が?・・・あ、神田だ。
「神田、一緒にご飯行こ♪」
「フン」
「神田、新しいヒトが来たんだよ♪」
「俺に構うな」
「・・・はい」
 神田の周りに炎が。これはもう赤信号だし、別の階段で食堂に行こ。神田っていつも一人で、怖いしヒトを寄せ付けない。ヒトは多い方が楽しいのに。
「ローストビーフが欲し・・・」
 エクソシストをサポートする「ファインダー」って言うヒトがいる。そのヒトと廊下で肩がぶつかった
「あん!?何処見て歩いてんだ!」
「・・・床を見て・・・」
 よく、力の強いヒトは服を掴んで、殴る態勢になるんだな・・・。怖い。今度から前向いて歩こう。
「おい、お前。コイツは・・・」
「な・・・先に言えよな。わ、悪かった。じゃあな」
「え?・・・うん。バイバイ」
 急に謝る何て変なヒトだな。・・・でも、殴られなかったから良かった♪食べる時は神田の隣で食べようかな。

Re: D.gray-man -虹を追い- ( No.12 )
日時: 2012/09/09 20:13
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

      第五話 -サケラレ-



「「虹」に触れちまったよ・・・チクショォ」
「大丈夫だろ。今は眠ってるそうだし」
「・・・「光」は消えたのに、なんで虹は復活したんだろうな」
「あれから何年経つんだ?」
「知るか。あの時は・・・地獄だったな」
「まぁな。光がいたから・・・「今がある」んだよな」
「あ、さっきの」
 トレーを持って歩いてたら、さっきぶつかったヒトが居た。イスに座って、コソコソ話してる。
「お・・・お前」
「虹、好きなの?」
「・・・・・・おお、まあな」
「一緒だね♪俺も好きだよ、虹。綺麗だよね」
「そう・・・だな」
 虹はみんなを幸せにする。雨と光が混じり合うと、虹が誕生する。そうお母さんが言ってた。
「アレ?」
 水色の宝石で出来たネックレスが急に光った。宝石のなかには、綺麗な女性が描かれてる。人形の小さな女性が。いつもはただのネックレスなのに・・・。
「あ、翔、アレン」
「翼!やっと会えた・・・」
「・・・」
「あれ、翔?」
「お腹壊したそうで、今お手洗いに行きました」
 俺と眼が合った瞬間、急にどっかに行っちゃった。・・・話したかったのにな。そう言えば、無事に入ってこられたんだね♪
「ジェリーさん」
「なぁに?翼くん」
「今日もありがとうございました♪」
「いいのよ、いつも挨拶ありがとうね」
 ジェリーさんは面白くて、優しくて、器用で大好き。教団で言うと、お母さん的存在なんだ。俺のお母さんとは雰囲気違うけど。
「見上げれば七色の虹。空に輝く七色の・・・」
「翼・・・?」
「翔!!ねぇ、一緒にあそぼ♪」
「・・・今忙しいから」
「え・・・」
 さっきも感じてたケド。避けられてる感じがする。・・・俺、何か悪いことしたのかな。このままじゃどうしよう。
「あ、翔。任務だから司令室に来てくれ」
「・・・はいはい」
 翼、すごいな。来たばかりなのに、一人で歩き回ってる。前にも来たことがあるみたいに、アッサリと。・・・記憶力って凄いな。
「俺には?」
「ああ・・・ないよ」
「翔と行きたい」
「え・・・いや、翔は一人で行くんだ」
「初めてなんだよ?翔は。俺も行く」
「・・・駄目だ。翔は大丈夫だ」
 どうしてそんなに簡単な事言えるのかわからない。翔にも何か「特別」があるのかな。俺の右眼みたいに、特別が。
「俺も行きたい」
「・・・わかった。翼と司令室に行ってくれ。もし室長から許可がおりなかったら、諦めるんだぞ」
「はーい♪」
 スキップしながら、司令室に行く。もう翼は居て、俺と同じような服を着てた。リナリーさんも下の服以外はほとんど一緒だ。

Re: D.gray-man -虹を追い- ( No.13 )
日時: 2012/09/09 23:14
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

      第六話 -雨と光と-



「翼くん・・・どうして・・・」
「翔と任務に行くから♪」
「・・・は?」
「翼くん。これは翔くんの・・・」
「どうしてですか?」
「・・・・・・・・・・・・翔くん、いいかい?」
「俺は構いませんけど」
「やった!行こ、翔!」
「あ、おい!」
 部屋から出て、早速したくをする。翔との任務なんだ。二人で、同じ目的を持って旅するなんて楽しい。
「・・・ああやってみると、普通の兄弟なのにね」
「そうですねぇ。室長、いつまで話さないでいるつもりですか?」
「一生言わないでおく方が・・・翼くんの幸せだと思うよ」
「翔の奴、翼の事恨んでないんすかね」
「・・・・・・・・・恨んでるさ。だって翼くんは・・・」
「じゃあ、行ってきます♪」
「ああ、いってらっしゃい。翼くん、翔くん。気を付けてね」
「・・・じゃ」
 汽車に乗って、貰った資料を読んでみる。
 氷結の泉。最近ある泉が氷結する。氷になる前に泉に飛び込むと、ある場所に行けるらしい。その中については詳しくはわからないし、泉が急に凍ったりするのはイノセンスの現象かも知れないから、調べて来てください。
「氷結だって、翔!!きっと綺麗なんだね♪」
「・・・お前って本当に何も知らないんだな」
「え?」
「今は幸せだろうけど・・・後に後悔するぞ」
「どうゆう意味?」
「何で俺等がこの任務に行かされたかもわからないのか?」
「・・・エクソシストが俺等しかいなかったから?」
「・・・本当に何も知らないんだな。この氷結の泉の中に・・・「光」がいるかも知れないからだ」
 ・・・俺が何も知らない?泉の中に・・・ヒトがいるから?泉は水なんだよね。水の中にヒトって、住めるの?
 さっきから皆、おかしいよ。ワケのわからない言葉ばかり使って、俺だけ話が理解出来てないみたいじゃん。
「雨と光と虹って・・・何?」
「・・・「雨・光・虹」それは三人の人の事を表すんだ。雨と虹は男。光は女のな」
「へぇ・・・それって誰?」
「これ以上言ったらコムイから怒られるのは俺だ。いつか話す」
「えー。今話してよ」
「・・・無理って言ったろ」
「いいじゃん。誰もいないし♪」
「後悔しても・・・知らないぞ」
「うん♪全部教えて♪」
「・・・ハァ。昔と変わらない能天気な性格だな」
「昔と・・・?何言ってるの。俺達会って間もないよ?」
「・・・違う。俺達が初めて会ったのは祭りじゃない。「産まれたとき」からだ」
 産まれた・・・トキ?

Re: D.gray-man -虹を追い- ( No.14 )
日時: 2012/09/12 19:46
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

      第七話 -母と歴史-



 ココは・・・ドコだろう。崩れかけた神社で、赤ん坊が泣いてる。少し汚れた銀色の髪を靡かせた女性が、抱いている・・・。
「おかあさん・・・?」
『しょう・・・翼。泣き止みなさいな。ホラ、虹が出ておるよ。もう闘いは終わったんだよ』
『まだ生き残っていたんですカ』
『・・・雲、まだいたのか。私の命はやる。だからこの子達だけは逃すのじゃ。やっと産まれた救世主なのじゃ』
『我輩は千年伯爵。雲と呼ばないで下さいネ』
『光はどうしたのだ?・・・応えろ!』
「雲・・・千年伯爵?」
 聞いた事のない名前が、また出てきた。あれは間違いなくお母さんで・・・俺と翔だ。どうして・・・ココに?ココはどこ?
『光はこれから殺すんでス』
『させぬ・・・この子達だけは。お前になど!!』
『虹は殺しませんヨ。我々闇の手の上で躍らせて貰いますからネ』
『何を言う!!この子達は私が守る!!お前になど・・・渡すものか!!』
『しぶとい妊婦ですネ。貴方と・・・ついでにお腹の中にいる「歴史」も殺しましょうカ』
『止めるのだ・・・せめて産むまで待つのだ!!闇を制する・・・この子・・・を・・・っ・・・貴様!!』
「お母さん・・・?」
 何かに刺された。お母さんが・・・血だらけになって倒れてる。俺と翔が泣いてる。知らない眼鏡を掛け、太った叔父さんが・・・俺を抱いて持ち上げる。翔だけは、その場に置いて。
『雨と虹が双子だとは思いませんでしたヨ』
『伯爵タマ。これからどうするレロ?』
 傘が喋ってる・・・。
『雨と光。この二人ハ大きくなってから殺しまス。虹はしばらくの間、我輩が育てましょウ』
『ロードタマと同じ学校に行かせるつもりレロ?』
『そうですネ・・・。おやおや、よく泣く子ですねェ。子守唄を歌いましょうカ』
 千年伯爵は俺を揺らしながら、ゆっくり傘をさして歌う。
『悲しみを流すのは雨で
 幸せの道を開けるのは光
 不幸から幸福へ渡るのは虹で
 その日々を繰り返していくのは日本の歴史

 涙と共に流れる雨
 雲の隙間から見える光
 雨と光が交じり合って出来る虹
 それらが記すのは全て歴史

 虹は歴史となり
 歴史は虹となる
 虹が消えると
 歴史も消える』
『・・・寝たレロ』
『子供はそういうものですヨ』
『光は殺さないレロ?』
『・・・そうですねェ。しばらく様子を見ときますヨ』
 翔と離れちゃう。待って・・・翔、お母さん。起きてよ・・・。
 視界が真っ暗になって、急に怖くなった。


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