二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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神サマ、お願い。【ソウルイーターキドリズ】
日時: 2012/11/16 19:55
名前: みどりガメ (ID: L7cEcAm0)

ど〜も、みどりガメです。今回は、モーレツにキドリズが書きたくて・・・書きました!!こんな駄作ですが、読んでくださると喜ばしいです・・・


「変な敬語・・・」


う、うるさい!!

それでは本編をどうぞ〜。

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Re: 神サマ、お願い。【ソウルイーターキドリズ】 ( No.2 )
日時: 2012/11/17 12:55
名前: みどりガメ (ID: L7cEcAm0)

このひ、私たちは近隣の村の調査に行った。なんでも、変な病気が流行ってるらしい。

と、いっても、パティがいないし・・・2人っきりで歩いてると、なんかドキドキする。

昔から、私はキッドが好きだ。けど、言えない。

今の、3人での楽しい生活。壊したくない。

でも、好きって気持ちが溢れて・・・どうしようもない。




ミッションが終わった。ホントだったら、このまま帰るんだけど・・・

「なぁ、キッド」

「?」

「お、おいしいケーキ屋があるんだけど・・・いかない?」

キッドはキョトンとした顔をした。そのあと、またスタスタと歩き出した。

やっぱ、ダメ・・・?

「おいリズ、なにをしている?早く行かないと、店が閉まるぞ。」

「!!いいの!?」

「?あたりまえだろ。」

あーもう、そんなとこが、好き。

「?なにをわらってる?」

「えへへー、なんにも。」

そんな時。

パシッ

キッドが、自分に飛んできた石をつかんだ。

「死神は、こっから出てけ!!」

気がつくと、私たちのよこに大勢の人がいた。

みんな、手に武器を持っていた。

「なんにも病気について考えてくれないくせに、何が調査だ!!」

出てけ!出て行け!もう、2度と・・・出てけ!出てけ!出て・・・

「おめーら、この・・・っ!」

近くにいた男をぶん殴ろうとした、その時。

キッドが私の手をつかんだ。

「行くぞ。」

「でも・・・」

こんなこと言われて、キッドは悔しくないの?私だって、こんなに嫌なのに。

「いいんだ。行こう。」

キッドの笑顔をみて、違う、と思った。

こいつもホントは、くやしいんだ.

でも優しいから言えないんだ。バカなやつ。

でもそんな優しさが、私は大好き。だから。

「・・・わかった。」

わざと男のクツを踏んづけて、キッドについていった。

Re: 神サマ、お願い。【ソウルイーターキドリズ】 ( No.3 )
日時: 2012/11/17 13:08
名前: みどりガメ (ID: L7cEcAm0)

ケーキを食べてるとき、キッドはいつもと変わらないように見えた。

でも、お茶をこぼしたり外を見ていたり、少しだけヘンだった。

家に帰る道すがら、ずっと無言だった。

「ただいま・・・」

「おねーちゃん、おかえり。」

部屋で、風邪気味のパティが寝ていた。

軽く二、三言喋ってから、風呂に入った。

「キッド・・・」

あいつ、やっぱ気にしてんのかな。いつもみたいに・・・?

初めてキッドとあった5歳の時から、あいつは「死神」扱いされんのが嫌いだった。

いつもひとりだった。

だからそれ以来、私はよくキッドにあいにいった。どこにいても、キッドだけは、見つけられた。それはたぶん、あの綺麗な髪のせいだろう。

「・・・はぁ。」

髪を乾かしながら、思った。あいつ今、どうしてんだろ。

「ちょっとようすみてくるか。」

Re: 神サマ、お願い。【ソウルイーターキドリズ】 ( No.4 )
日時: 2012/11/18 07:56
名前: みどりガメ (ID: L7cEcAm0)

コンコン。ノックをしても、返事はこない。仕方なく、へやに入る。

ベッドに、キッドが座っていた。髪も乾かさずに、3本線を握りつぶすようにもって、床を見つめている。

「キッド。」

「!・・・ああ、リズか。なんだ?」

「いや、どうしてるかな、って思って。」

キッドの隣にストン、と座る。

「なぁ、今日のこと、気にしてんの?なんなら、聞くけど。」

なんなら、じゃない。ホントは、意地でも聞きたい。でも、キッドが話したくないんなら、いい。

キッドが慌てて立ち上がって、本を選ぶふりをする。でもそれは、戸惑っているときのクセ。

「・・・昔から、なんで俺ばっかり、って思ってた。」

・・・キッドが、話してくれてる・・・?

「死神だから、死神なのに、ってずっと。誰も、俺のコトなんか見てくれもしない・・・!ずっと、一人でいないといけなかった。」

やっぱりそうゆうの、気にしてたんだ・・・

「けど・・・」

「?」

キッドがニッと笑った。

「だから、リズが来た時、嬉しかったんだ。あんな風に話しかけてくる奴なんていなかったから。」

「わ、悪かったな、無神経で!!」

キッドが笑った。

「ありがとう。」

ドキンってした。

Re: 神サマ、お願い。【ソウルイーターキドリズ】 ( No.5 )
日時: 2012/11/28 19:20
名前: みどりガメ (ID: L7cEcAm0)

それから、キッドはそろそろ帰れよ、と言った。けど・・・

私はまだ、キッドといたかった。

「なぁ、キッド。」

「なんだ?」

すこし言葉を探してから、言った。

「・・・今日、一緒に寝ていい・・・・・・?」

「?パティとねるんじゃないのか?」

パティは風邪ひいてるから・・・と早口で言った。きっと、きずかれてる。

「・・・同じベッド、で・・・?」

「・・・うん。」

キッドは、少し俯いた。と、

ボフッ。

やわらかい感じのものが、顔に押し付けられる。

・・・クッションだった。

「す、きにすればいいだろ・・・」

「へ・・・・・・?」

キッドが、赤い・・・それこそ、リンゴみたいに、耳まで。

「い、いいの・・・?」

「そうだと言って、る・・・いちいちかくにんするな・・・」

腕に顔をうずめて、キッドは横をむいた。



Re: 神サマ、お願い。【ソウルイーターキドリズ】 ( No.6 )
日時: 2012/11/28 19:37
名前: みどりガメ (ID: L7cEcAm0)

「えいっ!!」

ボフッとベッドにキッドごと倒れ込んだ。

「・・・」

「・・・リズ?」

「キッド、あたしね・・・」

言うんだ、今度こそ・・・!!

「キッドのこと、好きだよ!!」

これが、あたしの気持ち。ずっと思ってた・・・

キッドがますます赤くなった。体も、熱があるみたいに暑い。

「おれ、は・・・」

「?」

「俺はリズが・・・」

え・・・?

そのとき。

キッドがビクッと震えた。

「は・・・、な・・・・・・?」

「キッド!?」

キッドが激しく咳き込む。ほんとに、熱がある。

なんで?死神は・・・・・・







「博士!キッドは!?」

「まぁ、ただの風邪ですね。心配ないです。・・・狂気のせいで少しずつ狂っていたD型の血が、あるきっかけで正常に作動しなくなったんですね。」

「そうですか・・・」




いま、あたしはキッドの看病をしている。

「・・・リズ?」

「!!キッド。」

よかった。目が覚めた。

すると、キッドがくすっと笑った。

「たまには風になってみるというのも、いいな。」

それから、少し俯いた。

「死神は、永遠に、死ねないからな・・・」

そっか。こいつは死神なんだ。あたしたちとは・・・


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