二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ルーンファクトリー 異種族との架け橋 ( No.221 )
- 日時: 2008/12/30 12:50
- 名前: リュウ (ID: QxOw9.Zd)
- 第4幕〜新たなる来訪者〜 
 「…仕方なかったとはいえ、いきなりグリード洞窟に飛び込んだのは失敗だったわね…。」
 「いまさら遅いですよ、母上…。」
 周りをぐるりとモンスターで囲まれていた。その数ざ
 っと数えて二十匹以上。
 「大丈夫よ、コニファーおば様。あたしに任せといて!」
 そう言うと、ミシェカは巨大なハンマーを頭上でくる
 くる回し始めた。…少女の芸当とは思えない。
 『破滅を導く聖なる光よ 神の名のもとに裁きを下したまえ シャイニング____』
 「やめい!」
 カロークはスコーン!とミシェカを殴って術を中断させた。
 「いったーーーい!何すんのよ!」
 「今ここで『シャイニング・ブラスト・バーン』なんて使ってみろ!俺も母上も巻き添えだ!」
 「…だからあなたたちを連れてくるのは嫌だったのよ…もしもの時に大技が使えないから…。」
 「むーーー。じゃあどうすんのよ?」
 「…一匹ずつ倒していく他ないだろう。」
 「…無理よ。数が多すぎるわ…。」
 そんな言い合いをしてる間にも、モンスターたちはど
 んどん包囲の輪を狭めていく。
 「絶体絶命ね…。まさかこんな所まで来る人間なんていないだろうし…。」
 「くそ…。」
 「わーん!モンスターの餌になるなんて嫌だーー!!」
 しかしその時、突如モンスターの包囲網が乱れた。誰
 かが外側でモンスターと戦っている。
 「こんな所に人がいたのか!?」
 「…まあ、なんにしてもモンスターの餌にならずに済むようね。」
 そのうち、誰が戦っているのか見えてきた。その人間
 が剣を振るえば、瞬く間にモンスターは倒れていく。
 そしてその傍ではなんとハンターウルフがモンスター
 に襲いかかっていた。どうやら救世主のパートナーのようだ。
 「すごーい!モンスター飼ってるんだ、あの人。」
 「ええ…どうやらアースマイトのようね…。」
 そうこうしているうちに三人を包囲していたモンスタ
 ーの大半はやられ、残りはかなわぬと見て総退却した。
 「大丈夫でしたか!?どうしてこんな所に入ったんですか?」
 「それはこちらとしても聞きたいわね…。まあそれよ
 りもまず、助けてくれてありがとう…。私はコニファー。あなたは?」
 「え?あ、僕、ラグナといいます。」
