二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 40話更新 ( No.143 )
- 日時: 2010/11/30 15:26
- 名前: アビス (ID: U3CBWc3a)
- 参照: http:/
- 41話〜LOVE&JEALOUSY〜 
 ドロイは容器の秘種をありったけばら蒔いた。
 「秘種!! ジャイアントプラント!!!」
 急激に成長した沢山の秘種が一つになり、一人の巨人を生みだした。ドロイはその肩に乗る。
 「行け!ジャイアントプラント!!」
 ドロイの合図で巨人が動き出した。その巨人に骸骨鬼は刃を入れる。
 だが、その刃は巨人の中腹辺りで止まってしまった。
 「へっ!植物の生命力を舐めるなよ!」
 巨人の腕が骸骨鬼を押えると、そのまま押して壁にぶつかった。
 「今だジェット!」
 「おうよ!!その巨人も巻き込んじまうが構わねえよなぁ!」
 ジェットの身体が光り始めている。その言葉にドロイは巨人から降りる。
 それを見て、ジェットは身体の光は増大した。
 「俺は神速を越えるぜ!行くぜ・・・・光速(ライトニング)!!」
 ジェットが消えると、ドオォォン!!と激しい音が聞こえた。
 見ると、いつの間にか巨人が燃え始め、骸骨鬼の腹が砕けていた。
 それでも骸骨鬼は立ち上がり、ジェットを探す。
 「火炎天翔!!」
 次は骸骨鬼の背中が砕ける。その周りは焦げ跡が残っていた。
 骸骨鬼もドロイもカムイもレナも、ジェットの姿を捉えることが出来ない。
 「これで終わりだ!!」
 ようやくジェットの姿が見えた。ジェットは骸骨鬼の真上で火を纏っているような姿になっていた。
 「翔炎天駆!!!」
 まるで隕石の落下を想像させる勢いでジェットは滑空し、骸骨鬼を葬った。
 炎上の中ジェットが出てきた。すると、先ほどまでカムイたちを囲っていた骸骨鬼たちが道を開けた。
 『試練は終わった。我らの成す事は今終わった』
 骸骨鬼たちはそう言うと、どこかに消えてしまった。
 「おいジェット!大丈夫か!?」
 そんな叫び声を聞いて駆け寄るとジェットが倒れたまま動かないでいた。
 「あ・・ああ。なんとかな。ててっ!やっぱこの魔法、身体への負担がでか過ぎるぜ」
 「すげえじゃねえかジェット!一体何の魔法何だありゃ!?」
 ドロイが興奮気味に言う。ジェットはへへっ、と笑うと
 「・・・空気摩擦を起こさせるほどのスピードと、それに耐えられるだけの力を授かる魔法、光速」
 「空気摩擦・・・。じゃああの炎はそれでか」
 「ああ。ま、使った後でこんなことになる魔法だからあまり使いたくなかったんだけどな」
 「皆!!」
 皆を呼ぶ声に振り向くと、レビィが手を振りながらこちらを見ていた。
 どうやら、レビィを捕えていた骸骨鬼も消えたようだ。
 「レビィ!!良かった。大丈夫か!?」
 ドロイがそう言うと、レビィは照れ臭そうに頬を掻きながら
 「うん!ありがとう、ドロイ!それにジェットも!!二人ともすっごく恰好良かったよ!!」
 レビィのその言葉に二人は満足気に笑った。
 「と、レビィも無事だったし、とっとと恋詠みの石をとって帰ろうぜ」
 カムイはそう言うと祭壇に上り、石を手に取ろうとする。
 「あっ。カムイいいよ。私が取る」
 レビィも同じように祭壇に上ると、恋詠みの石を手に取る。
 「・・・・・」
 「・・・?どうしたんだレビィ?」
 レビィが恋詠みの石を手に取ったまま動かない。カムイは心配になり顔を覗くと
 「か・・・」
 「か?」
 「カムイーーーー!!」
 「どわっ!!」
 レビィがいきなりレビィに抱きついた。勢いで倒れたがすぐに起き上がる。
 「カムイ大好き!!」
 「はぁ!!?お・・おい、レビィ。気をしっかり持て!!」
 「持ってるよ!!正気で言ってんの!!私はカムイが大好きなの!!」
 レビィは顔をカムイの胸に押し当てる。100%可笑しいレビィを一度引き離すと、
 先ほどレビィが持っていた石を見る。
 「これは間違いなく恋詠みの石だ。・・・まさか周りの石が?」
 恋詠みの石が飾ってあったところの周りを見ると、そこだけ他の石に比べて色が違っていた。
 「この色・・・まさか『幻石』じゃないだろうな。惚れ薬や媚薬の原料になるって
 前に行った魔法店のエロオヤジがいってたけど。原石は触れただけでも効果があるのか?」
 「カームイーー!!」
 後ろから抱きつかれ、危うくその幻石に触れてしまいそうになるカムイ。間一髪のところで
 それは免れたが、結構きつい態勢だった。
 「ジェット!!ドロイ!!助けてくれ!!」
 二人に助けを求めるが、なぜか二人はいじけてブツブツ言っていた。
 「いいよな〜〜カムイ。あんな風に言って貰って。それに比べて俺達は・・・」
 「何言ってんだあいつら?・・・レナ!!」
 レナの方を向くが、レナはレナでもの凄い剣幕でカムイを睨みつけてる。
 「満更でもない顔して。ふ〜〜んだ」
 レナはプイッと顔をカムイから逸らすと、さっきレビィが放り投げた恋詠みの石を拾う。
 そしてもう一度カムイを睨みつけた。
 「私、先に帰ってるね。カムイはレビィと楽しい時間でも過ごしてて」
 そう言い捨てるとレナはスタスタと歩いて行ってしまった。
 「お・・おい!!?レナ!!?」
 レナの態度の原因が全く分からないカムイ。なぜあれ程まで怒ってる?のだろう。
 「カムイ〜〜!こっち向いてよ!!」
 「何だよ・・・ってうわ!!あぶねーー!!」
 それから数十分。幻石の効果が切れるまでカムイはレビィの愛の攻撃を交わし続けた。
 元に戻ったレビィは何も覚えておらず、何故ジェットたちがへこんでるのか、レナがいないのかを訪ねてきた。
 全ての原因はお前だ、何て言っても覚えてないなら言っても無駄だと思い、カムイはただ笑うしかなかった。
