二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 お知らせあります ( No.244 )
- 日時: 2012/05/18 09:40
- 名前: アビス (ID: dFf7cdwn)
- 63話〜連合軍集結!〜 前篇 
 収穫祭が終わって一週間。街は少しずつだが、何時もの姿を取り戻してきた。
 ギルドの方もラクサスの破門によるゴタゴタも落ち着きを取り戻した。
 (あんなことしたってのに、ラクサスの破門には皆ショック受けてんだな)
 カムイは心でそう呟きながら、その成り行きを見守っていた。
 だが、一難去ってまた一難。今度はギルドでこんな話題が取り上げられていた。
 「これ・・・・・闇ギルドの組織図か?ミラ」
 「ええ、そうよ。近頃動きが活性化してるみたいだからね。
 ギルド同士の連携を強固にしないといけないのよ」
 「この大きいくくりは何だよ?」
 エルフマンがそう言ったのは、書かれた組織図に三つのギルドが
 大きなくくりをされているのだ。
 「ジュビア知ってますよ。闇ギルド最大勢力『バラム同盟』。
 三つのギルドから構成されていて、それぞれが幾つかの直属ギルドを持ち
 闇の世界を動かしている」
 「悪魔の心臓(グリモアハート)。冥府の門(タルタロス)。六魔将軍(オラシオンセイス)。
 どれも一度は聞いたことある名だな。それに六魔将軍か・・・・・・懐かしいな」
 「え、カムイ六魔将軍に所属してたの!?」
 カムイの呟きにレナが驚きの声を上げた。カムイはそれに笑顔で否定した。
 「違ぇよ。ただ、一度だけ六魔将軍直属のギルドから、六魔将軍への勧誘を受けたことがあるんだ。
 興味無かったたし、脅迫紛いの事言ってきたから潰したんだけどな。
 噂じゃたった六人のギルドみてぇだぞ」
 「た・・・・たった六人で最大勢力の一つに入ってるんだ」
 驚きと恐怖で言葉を詰まらせるレナ。
 「その六魔将軍じゃがな・・・・・」
 と、そこに定例会に出席していたマスターが現れた。
 「ワシらが討つことになった!」
 「「!!!!」」
 その衝撃的な言葉にギルドの皆が言葉を失った。
 「あ!お帰りなさいマスター」
 「違うでしょ!」
 ・・・・・・・ミラを除いて。
 「マスター。一体どういうことですか?」
 「先日の定例会で何やら六魔将軍が動くを見せている事が議題になった。
 無視は出来んとなり、その強大な奴等をたたくため・・・・・・我々は連合を組むことになった」
 「連合!!?」
 「そうじゃ。妖精の尻尾。青い天馬(ブルーペガサス)。蛇姫の鱗(ラミアスケイル)。化猫の宿(ケット・シェルター)。
 4つのギルドが各々メンバーを選出し、力を集めて奴等を討つ!!」
 「なんだよそりゃ・・・・」
 たった6人のギルドを相手にここまでの戦力を集結させる。
 そのことにギルドの中ではざわめいていた。
 「それで行ってもらうメンバーなんじゃが・・・・・・・・」
 ————————————————————
 「・・・・で、なんでこんな作戦にあたしが参加することになってんの〜〜〜!?」
 連合軍が集結する場所に向かうのはナツ、ルーシィ、ハッピー、グレイ、エルザ、カムイ、レナの6人と1匹。
 「俺だってめんどくせーんだ。ぶーぶー言うな」
 「マスターの人選だ。私たちはそれに応えるべきじゃないのか?」
 ルーシィはこの作戦には参加したくはなかったようだ。
 相手が闇ギルド最凶のギルドの一つなのだから、仕様がないと言えば仕様がない。
 「レナ。大丈夫か?」
 「う・・・うん。少し緊張してるだけ」
 その圧迫がレナにも伝わったようだ。それを見てカムイはレナの頭に手を置いた。
 「安心しろ。お前は俺が守ってやるよ」
 「カムイ・・・・・・」
 「なにてめぇだけ格好つけてんだよカムイ」
 「そうだぞ。ここにいる全員が互いに互いを守るためにいるのだ。
 それを忘れるなよ、レナ」
 「皆・・・・・ありがとう!」
 「見えてきたよ、集合場所」
 レナの中から不安が消え去ったころ、ハッピーが馬車から顔を覗かせて言った。
 外にはハートがふんだんに使用された屋敷が一件。青い天馬のマスター・ボブの別荘だそうだ。
 一行が中に入ると、早速出迎えたのは青い天馬のイケメン3人。
 「我ら青い天馬より選出されし『トライメンズ』」
 「白夜のヒビキ」
 「聖夜のイヴ」
 「空夜のレン」
 3人は自己紹介をするやいなや、エルザたち女性3人だけをもてなし始めた。
 「なんなんだ、こいつらは・・・・・」
 その態度に苛立ちを見せるグレイ。
 エルザたちも突然の事に、戸惑いを隠せないでいる。と、
 「★君たち、その辺にしておきたまえ☆」
 「な・・何この甘い声!?」
 「一夜様」
 どこからともなく甘い声が屋敷に響き渡る。
 青い天馬の3人が呼び方から察して、彼らのリーダー格だろう。
 「一夜?まさかお前まで参加しているとは」
 エルザが震える上がるほどの人物。その正体は・・・・・
 「★会いたかったよマイハニー。あなたのための一夜でぇす☆」
 低身長で顔は完全なオッサン。服装だけはビシっと決めているのが逆にキモイ。
 「マイハニー?・・・・・エルザ、お前こんな男と・・・・」
 「全力で否定する」
 カムイの言葉にエルザが全力で首を振る。
 「★あ、そうそう☆」
 一夜は一つ間を置くと、グレイの方を向き手を扉を方へと向けた。
 「★男は帰っていいよ☆」
 「「「お疲れさまでしたーーーー!」」」
 その言葉にトライメンズが頭を下げて口を揃えて言った。
 「ふざけんなーーー!こんな色もんよこしやがって、やる気あんのかよ」
 その態度にとうとうグレイも今まで抑えてた感情が爆発した。
 「試してみるか?俺たちは強いぜ」
 「ケンカか!?俺も混ぜろーーーー!!」
 「やめい!!!!」
 青い天馬と妖精の尻尾の喧嘩が勃発しそうになった時、一人の人物がそれを止めさせた。その人物とは!
