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　＃06



恭弥、武があさり幼稚園に入園しました。










「じゃあ今日からこの子達をお願いします」

京子は先生にぺこりと頭をさげて、仕事場に向かった。
恭弥も武も、それなりに成長しているせいか、泣きじゃくるほど嫌がらなかった。
…恭弥は、幼稚園についてからもしかめっ面のままだが。

「せんせー。まずたけしたちはなにおすればいいんですかー？」

武が元気よく手を上げながら言った。

「う゛お゛ぉい…他の園児と先生を紹介するからついて来い」

男なのに銀髪ロングストレートを一つに束ねた髪型の先生がそう言い、奥の部屋に入った。
武はそれを追い、恭弥もしぶしぶついていく。

「う゛お゛ぉい!!今日は新しい友達が来てるぜぇ！仲良くしろよ！」

銀髪の先生が大きな声で言った瞬間、

「「あ゛ーーーー！！！！」」

二人の園児が声をあげた。
1人は武。もう1人は…

「どうしてあなたたちがここに…!?さてはなぎにちかずこうとしてるんじゃ…」

…そう、骸だ。

「なんだお前らぁ…もともと知り合いかぁ？」
「しりあい？…となりにすんでるだけだよ」

先生の言葉に恭弥も口を出す。
この騒ぎで、他の園児も手を止め、骸たちに視線を向けていた。

「しんいりがむくろしゃんにたてつくなっ！」
「…るせぇっ…かすどもがぐだぐだと…」
「しししっ…だれがしりあいだろうとおーじにはかんけいないし」
「せんぱーい、そういいながらそのおもちゃのないふでこうげきするのやめてくださーい」
「たいしたかねもちでもなさそーだね」
「あらぁ、でもどっちもかわいいわぁ」

他の園児たちはそれぞれ勝手に発言する。

無造作な髪なので前髪をピンでとめてる子。
ちいさいのになんか恐い顔に少し痣…？がある子。
前髪を目の下まで伸ばして頭にティアラのっけてる子。
大きなかえるのかぶりものをかぶった子。
これまたフードで顔を隠してる子。
奇抜な髪型でオネェ言葉の子。
先生は銀髪ロン毛とニット帽にめがねのおとなしそうな人。
それに加えて骸と凪。
…なんて個性的な面々なんだろう。

「まーとりあえず、さわだけじなんのたけしなのな！よろしく！ほら、恭にいちゃんも！」
「…さわだけちょうなんのきょうや」

その面子に沢田兄弟が加わることになる。

果たして、二人は平和な幼稚園ライフを送れるのか…？