二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man† 運命の歯車 † ( No.1 )
- 日時: 2009/11/29 16:40
- 名前: 悠 ◆FXzmrZiArI (ID: w3Re2V0V)
- † プロローグ † 
 ___________チク、タク、チク、タク、チク、タク。
 ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン。
 荒れ果てた街で、壊れかけの時計が鳴った。
 空を見上げると闇に支配されようとしている朱色の夕日がある。
 カラスが森から飛んで来る。
 何かが腐ったような腐敗臭があたりをプーンと漂っている。
 
 視線を地面に向けるとそこには、無残な姿となった人の屍骸。
 少し、黒ずみはじめている血。
 噴水に関しては、透明ではなく赤色で綺麗に染まっている。
 その中に一際目立つ光を放っている物があった。
 _______________古代文字のような字が書かれたキューブ。
 イニシエ チカラ
 ____古が与えた大いなる能力が戻る時・・・・・・により世界は滅びるだろう。
 古が与えた大いなる能力が戻る時・・・・・・により世界は救われる。
 字は汚れたり欠けたりしているため全ては読めない。
 風が吹いた。
 闇から顔を出す月の灯りが大きな少し曲がった刃に反射した。
 運命の歯車は廻り始めた。少しの歪みも赦さずに。
 誰にも"止める"ことは出来ない。だが"歪ます"ことは出来る。
 努力は虚しく叶わず必死でもがき苦しみ最後に叫んだとしても運命通り進むか_____?
 _________________それとも?
 この先、どうなるかは私も知るはずが無い。
 知るのは貴方のお好きにするが良い。ただ、私は命の保障はせぬ。
 知りたくなければ、このまま運命を待ちたまえ。
 知りたければ、運命の扉を開け先を進むが良い。
 さぁ!この扉だ。そう、その扉だ。早く開けたまえ!
 ___キィ。
 _______________バタン!!
 (神のご加護を祈る。)
 ___I pray for the saving grace of God.
