二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ第1章 *◆*君と私の旅路*◆* 書き込みは自重← ( No.3 )
- 日時: 2010/01/02 23:39
- 名前: 咲楽 ◆LW1MLyeKg. (ID: 8Sk6sKy2)
- 参照: レッド視点
- 2.幻のポケモン 
 「じゃあまた明日」
 「おう!」
 夕方になり、オレ達は子供たちと別れて家に帰ろうとしていた。
 しかし、オレは〝オーキド博士とその孫〟の事で少し考え込んでいた。
 ホワイトも、オレの隣でその事を考えていた。
 「わっぷ!」
 「イテッ」
 オレは黒ずくめの大きな人とぶつかり、その人はオレを睨みつけるように「気をつけろ小僧!」と怒ってきて、オレは少しビビった。
 ……あれ? あんな奴らこの町にいたっけ?
 「あっ!」
 オレはあの大きい人の腰を見て、モンスターボールを発見し、ポケモントレーナーだって分かった。
 ソイツを追いかけようと、草むらを歩いていたが、黒ずくめの集団(?)が何やら話していたのに気づいて、木の影に隠れる。
 「とにかくこのあたりに逃げこんだ事は間違いない!! なんとしてもさがしだすのだ! 幻のポケモンを!!」
 ……幻のポケモン? なんだそりゃ?
 聞いたことねーな……。
 「まださがしてない場所は西側の森か! 今夜はそこを徹底調査だ!!」
 オレとホワイトは少し黙る。
 「……いーいこときいちゃった」
 「レッド?」
 「その幻のポケモンとやら、このレッド様が先にイタダイちゃうもんね」
 「え!? レ、レッド!?」
 ホワイトはオレを止めようとしたが、なんとか説得し、ホワイトも納得した。
 そしてオレ達は、西の森へ向かった。
 西の森————。
 オレとホワイトは大量のモンスターボールを持って西側の森へ来た。
 「しめしめ、まだあいつらきてないぞ」
 「お、重い……」
 オレはイッヒッヒとおかしな笑い方をして、幻のポケモンちゃんはドコかな〜っとあたりを見回して探していた。
 ホワイト……御免。
 「ん? アレ……は、なんだあ!?」
 オレは草むらから様子をうかがうと、同年代くらいの奴がいた。
 夕方のあいつらの仲間か……?
 「よし! 行けっ、ヒトカゲ!!」
 「ポケモン! あいつ、ポケモントレーナーなのか!」
 あいつが使っているポケモン……ヒトカゲがほのおを出し、もう1匹のポケモンはこうげきをかわしながら戦っていた。
 「か、カッコイイ……」
 「……!!」
 ホワイトはヒトカゲを使っているトレーナーにそう呟いた。
 くやしいかもしれないけど、あんな戦い方は、オレは今まで見たことがなかった。
 ……でも、あっちの光っている方はなんだ!? 今までで見たことがないぞ……?
 ……へへ、いいぞヒトカゲ! 行けっ、そこだっ!
 気がつけば、オレはヒトカゲを応援していた。
 しかし、そのトレーナーはヒトカゲを戻るよう指示をした。
 「〜〜! え゛——!?」
 オレは思わず声を出したが、トレーナーはヒトカゲをボールに収めた。
 「ナニやってんだ! チャンスじゃねー!! 勝てそうなのになんでやめちまうんだよ——!!」
 オレはヒトカゲのトレーナーにそう言うが、ソイツは無表情の上無反応。
 いい加減ムカついて、オレはボールからニョロゾを出した。
 ホワイトにも「カッコイイ」って言われたいしね!
 あのポケモン、強そうだけどオレには手も足も出ないだろ!!
 「〝みずでっぽう〟だ!」
 オレはニョロゾに指示を出すが、光っているポケモンはそのみずでっぽうを跳ね返した。
 ニョロゾはそのまま先頭不能に……。
 そのまま光っているポケモンも逃げてしまった。
 オレはニョロゾの元に駆け込む。するとヒトカゲのトレーナーが言った。
 「お前……オレとあいつの戦いを見ていて、何も感じなかったのか? オレは2回の攻撃で力量(レベル)の差を見切った。だから勝負に手を引いたんだ」
 「レッド……」
 ホワイトはオレの心配をしてくれたけど、オレはヒトカゲノトレーナーの声しか耳に残らなかった。
 「自分の実力以上に思い上がる奴は自滅する。覚えておいた方がいいぜ」
 そのまま、そのトレーナーはどこかに去って行った。
 「オ……オレが、負けた……?」
