二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ第1章 *◆*君と私の旅路*◆* 書き込みは自重← ( No.8 )
- 日時: 2010/01/03 00:16
- 名前: 咲楽 ◆LW1MLyeKg. (ID: 8Sk6sKy2)
- 参照: ブラック視点
- 7.木の上から 
 「ふう……」
 危なかったぜ。まさかレッドが自力でカイリューから降りるとはな。
 そして運よく木に落ちてなんとか助かったとか。
 ……ちなみにカイリューは俺のポケモン。本当は誰にもバラしたくないが。
 こんな大きなポケモンを持っていたら驚かれるだろうし。
 「……それにしても……」
 俺はカイリューに乗って上空からレッドとホワイトの様子を見る。
 ……グリーンもいる。どうやらジムだかなんだかの話をしているらしい。
 興味ないけどな。
 ……ホワイトはレッドの応援とかだろう。アイツはジムに挑戦できるレベルじゃない。
 俺はニビシティに生えている木の上でポケギアを再び出した。
 「……もしもしー?」
 ≪あ、ブラック? その後の様子は?≫
 「レッドとグリーンって奴がジムに挑戦しようとしてると言った方がいいな?」
 ≪ふーん……≫
 ここからは見えないが、どう考えてもブルーの顔はニヤニヤしているに違いない。
 俺はブルーと連絡を取った後、〝とある人物〟に電話をかけた。
 「……もしもーし?」
 ≪……もしかして兄さん?≫
 「オレンジ? オレンジなのか?」
 高い声で幼い8歳の女の子の声。そして〝兄さん〟と呼ぶ声。……オレンジだ。
 オレンジは、分け合って俺とブルーと……同い年の男の子と兄弟関係に至っている。
 今はきっとどこかの隠れ家にいるのだろう。
 ≪どーしたの? なんかよーじあんのー?≫
 「……いや、特にないけど……」
 ≪カントー地方ってどんな風なのー?≫
 オレンジにそう言われて、「うーん」と唸る。
 オレンジの住んでいる〝ジョウト地方〟と大抵変わらないと思うんだがなぁ……。
 「あ、そういえば……」
 ≪どーしたのー?≫
 「シルバーいる?」
 ≪あ、うんちょっと待っててー≫
 オレンジは雑音が入らないようにポケギアを抑えようとしたのか、指で押さえる雑音が入った。という事は、やりとりも聞こえてしまうのではないか?
 ≪シルバー! 兄さんから電話ー。でないと寂しくて泣いちゃうってー≫
 ……おいおい、誘い方誘い方!!
 俺は寂しくても死ぬようなウサギじゃないぞ?
 って言っているのにシルバーは電話に出るのか。
 ≪いつの間に情けなくなった? 兄さん≫
 「シルバー……それは聞き間違いのどれでもないんだぜ?」
 ≪それより……急に電話してなんかあったり……≫
 「……特に何もないが……」
 そうだな……一応ブルーは元気だよって伝えとくか。あいつはシスコンだしな。まぁ俺はロリコンでもショタコンでもねーけど。
 後は……俺の事でも大まかに報告しておくか。
 ≪そうか……≫
 「一応オレンジにもそう伝えておいてくれ。あと……」
 ≪……?≫
 「あ、いやなんでもない。お前に話すのは少し早い気がするからよ」
 きっとシルバーは電話の向こうで「?」な顔をきっとしている。
 うん、早い早い。だからあえて言わないでおこう。
 ……そして俺はジョウトに住んでいる……〝血の繋がらない弟と妹〟との連絡を終えた。
 下を見下ろすと、ピカチュウとレッドとホワイト。
 ……そういえばピカチュウは2匹いるが……レッドとホワイトで捕獲をしたのか?
 ……ホワイトのピカチュウはなついているが、レッドのピカチュウは……なつくどころか、手なずけてられてない。
 ……本当へジムに挑戦する気なのか?
