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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀翼の錬金術師 ( No.55 )
- 日時: 2011/03/09 18:27
- 名前: 桜龍 ◆spVxVDx85g (ID: hu0J7KEq)
- 第三話 禁忌を犯す者 
 教主の部屋、とやらに案内されたエド達三人は、SPのような男達につれられ、入っていった。
 「いやー、悪いね。すぐ終わらすから」エドが言った。
 「ええ、終わらせてしまいましょう。このように!」と、一人の男が胸元から銃を出し、アルの頭に向かって一発うった。
 拳銃の音とともに鎧は大きな音を立てて倒れ、頭は遠くに飛んでいった。
 それを合図に、エドを男二人がとらえ、動けないようにした。
 ウィンリは、というと、はじの方で腕を組んでたっていた。誰もウィンリに気づかない。ウィンリの特技と言ってもいい。
 「副教主様!何をなさるのですか!」ロゼが言う。
 アルをうった男はレト教の副教主らしい。
 「ロゼ、この者達はな、我々を陥れようとする異教徒なのだ。悪なのだよ!」副教主はそう言い、銃口をエドに向けた。そのとき、頭を吹き飛ばされたはずの鎧が立ち上がり、副教主の腕をつかんだ。
 「なっ…」鎧の何を見たのか、副教主は一瞬止まった。その隙に、鎧の拳が顔面にあたった。
 エドをとらえていた男二人は、動揺し、その隙にエドとウィンリに倒された。
 「どうなって…」一部始終を見ていたロゼは動揺を隠せない。それもそのはず、撃たれたはずのアルが動いている。
 「どうもこうも」とエドが言い、
 「こういうことで」アルが身を屈めた。ウィンリがアルの鎧をたたく。
 鎧の中身はなかった。鎧からは空洞の音がする。
 「中身が…ない」ロゼは青ざめた顔で言った。
 「これはね」とアルが落ちた頭を拾いながら言った。
 「カミサマとやらに近づきすぎた咎人の姿なんだ」
 「死んだ人を蘇らせようとしてね。あたしも、アルも、エドも」ウィンリがアルの言葉を継ぐ。
 「エドワード、も?」ロゼが聞く。
 「さてとっと。」エドはロゼの方を向き、
 「真実を見る勇気はアルかい?」と聞いた。
 続く
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