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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 白雪と花弁 【BLEACH】 ( No.46 )
- 日時: 2010/03/30 18:48
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)
- 第20話 *過去 Ⅳ 
 「……え?」
 あたしと璃音の髪の色って目立つから直ぐ分かるはずなんだけど……なんで?
 「あ、あたしの髪の色は濃藍色で藍色よりちょっと濃い色なんだけど……」
 「小夜、もしかしてこの子……」
 色が見えないのかもしれない、と璃音が言ったときは信じられなかった
 色を見ることの出来ない人は居ないと思ってたから
 「……白雪。貴女、最後に色を見たのはどれくらい前?」
 「……えっとぉ……ずっと前の夏祭りの時から」
 つまり3ヶ月前、か
 「小夜、推測だけど。この子、人から蔑まれてきたから精神的にダメージがあったと思うの」
 「つまり?」
 「その所為で色を塞ぎがちになって色とか見えなくなったのかな、って」
 なるほど、と小夜は納得した
 「白雪、これから少しずつ見えてくるといいね」
 「うんっ」
 雪はニッコリ笑ったのだった
 数週間後
 「あ、ちょっとあたし食料買ってくるわー」
 「じゃ小夜頼むね」
 「了解」
 すると小夜の着物の裾を雪が引っ張った
 「どした?」
 「私もお外行きたい」
 「……いいの?」
 「うん、いっぱいお外の色を見たいから」
 最近、雪の世界に少しずつだが、色が見えるようになってきたのだ
 「じゃ、一緒に行こうか」
 「うん。行ってくるね! 璃ぃ」
 「いってらっしゃい」
 この後、あたしは雪がどれ程忌み嫌われているかを目の当たりにするのだった
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