二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】オリキャラ募集中! ( No.454 )
- 日時: 2010/04/27 16:46
- 名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: KZLToguX)
- 【第五十三訓:高杉シンスケの憂鬱・・・ってまたパクリかよ!!】 
 『・・・神様。ここも夢の中に含まれていてください。朝起きたら何事も無かったかのようにしておいて下さい』
 あの日、
 『・・・別に、寝顔が可愛いとか思ってないから。全然思ってないから。思ってないけど・・・』
 あの夜、
 『———やっぱり、好きなのかも・・・』
 「———・・・っ!」
 「どうしたッスか?晋助様。顔が赤いッスよ」
 「熱でもあるでござるか?」
 また子と万斉が俺を見据える。
 「・・・いや、大丈夫だ」
 あの日からあの言葉を思い出す度に、顔が熱くなる。
 俺、どうかしてるのかもな。
 「———・・・ちょっと出てくらァ」
 俺は混乱した頭で外へ出た。
 いつもは桃の近くにいても何とも無かったのに、今は顔を見るだけでダメだ。
 ホント・・・どうすればいいんだよ。
 着いた先は、何故か万事屋だった。
 「諦めればいいのではないのか?お前の言う桃は、あの桃であろう?ただのチャランポランだろうが」
 「そうそう、諦めちゃえばいいんだって。そしたら俺がもらってくからよォ」
 そう口を開いたのは本作初登場のヅラと銀時だ。
 「ヅラじゃない桂だ。それより、高杉や銀時や幕府の犬がそれ程までになるということは、あの桃がそんなにいい女になったと言う事か?」
 ヅラは顎に手を添える。
 つか、お前・・・狙ってんのか?
 そんな期待するほどの女にはなってねぇぞ。
 昔と変わらず、チャランポランで暇人で面倒くさがりだ。
 俺が言うとヅラは笑う。
 「それは全然変わっとらんな。それも桃らしさであるのだろうが・・・久しぶりに会ってみたいものだな」
 「やめとけ、ヅラ。アイツの立場とお前の立場、分かって言ってんのか?アイツは真選組の隊長、お前はその真選組に追われる身だぜ?捕まりてぇのか、お前は」
 オイ、銀時。俺捕まってないんだけど。
 「———影薄いからじゃね?」
 銀時、首斬られるのと首斬られるの、どっちがいい?
 あ、どっちにしろ死ぬじゃねぇかっていうツッコミは受け付けてねぇぞ。
 「でも、俺も会いに行きてぇな。死神篇の後から一回も会ってねぇんだよ。いいよなァ、どうせ高杉は毎日入り浸ってるんだろ?」
 「羨ましいかぎりだな」
 ヅラと銀時が俺を見てニヤニヤと笑う。
 入り浸ってる?羨ましい?・・・俺だってあの日から会ってねぇよ。
 と言うよりは、会えねぇって言った方が正しいけどなァ。
 『会いてぇ』
 そう思えば思う程、胸の鼓動が、頬の赤みが邪魔しやがる。
 ・・・どうやら本気で参っちまってるみてぇだなァ。
 「俺、行ってくらァ」
 このまま会えねぇのは嫌だからなァ。
 心臓が嫌に煩せぇのも、顔の温度が急上昇するのも、ちゃんと理由がある。
 その時万事屋の玄関に光が差し込む。
 俺の目に映ったのは、
 「も、桃!?」
 「あれ?晋助じゃん」
 その声を聞きつけてか、ヅラと銀時が超ダッシュで走ってきた。
 だから、捕まるって言ってんだろうが。
 「桃、久しぶりだな」
 周りの忠告が耳に入っていないのか、ヅラは桃に声をかける。
 コイツ、正真正銘のバカだろ。
 「あ、ヅラか。アンタ立ち場分かってんの?」
 まァ、普通はそのリアクションだよな。
 「ま、いっか。・・・そうだ!今から屯所で『朝まで無礼講☆飲んで飲んで飲みまくれぇっ!ゲーム大会ィィィィィ!!!』やるんだけど、来る?」
 俺達は即答する。
 フツー断らねぇだろ。だって、桃のお誘いだぜ?
 俺達は万事屋を出た。
 あと少しで真選組屯所に着く。
 狙うは、桃の隣だ。
