二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】600コメ記念絵UP! ( No.615 )
- 日時: 2010/05/23 11:44
- 名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: dD1ACbVH)
- 参照: http://id27.fm-p.jp/227/yuu0812/
- 【第七十訓:上司は敬え】 
 「別にお前達2人に用は無いんだよね。俺達が探してんのは———」
 その人物は地面に着地した。
 そして口元を歪めて、
 「お前だよ、桃———・・・っ!」
 あたしの前で言うのだった。
 ・・・この顔には見覚えがある。
 やっぱり敵は四体族なのか。
 「———お前は・・・椿鬼か」
 椿鬼海斗。
 四体族の一人だ。・・・ということは、
 「やっぱり七桜も関わってるって事だろ?」
 椿鬼は笑って、
 「大正解」
 そう言った。
 やはり、昔のことを考えると彩加を斬ったのも七桜だろう。
 アイツはやはり何も変わってない———。
 「とりあえず、土萌さん」
 そんな時、奏が口を開いた。
 「ここは私が片付けます。二人は、さっさとどっか行って下さい」
 そういって奏は刀を引き抜いて、椿鬼に向けた。
 ・・・で、でも、アンタ一人で勝てるような相手じゃないだっつーのっ!
 「———・・・早く行ってくださいっていってるでしょうが。いい加減、邪魔っす」
 奏・・・。
 「隊長、ここは先を急ぎましょう」
 そう、杏奈に手を引かれる。
 ———奏っ!!
 「死んだら許さないからなっ!!」
 「それは私の台詞だっつーの、バカ!!」
 あたし達は、奏にその場を任せて再び走り出した。
 ったく、いつになったら上司を敬うんだコノヤロー。
 ———倉庫街某所。
 「・・・ったく、第一倉庫なんてどこにあんのよ!何処探してもコンテナの壁ばっかじゃない!あーイライラするー。総悟ー何とかしなさいよ」
 俺はお前の上司に対する態度にイライラするんですけどねィ。
 黒蝶隊の連中は上司に対する態度を教わってないのかコノヤロー。
 何とかしろって言われて出来るなら、とっくにやってまさァ。
 「でも、確かに山崎にここの地図を描かせたんだが・・・こんなに道は曲がってないぜ」
 そりゃそうですよねィ。
 だってそれミントンラケットの絵ですもん。いい加減気づけ。
 「とにかく地図はあてにならねぇって事でさァ。自力で探しやしょう」
 つか、いい加減飽きてきたなー。
 別に俺ァ桂とか、旦那とかどうでもいいし。
 あー・・・かったりィー・・・。
 「何かここらで敵さんでも出てきてくれれば、暇が解消されるんですけどねィ」
 そんな俺を土方さんが睨む。
 ・・・へいへい、すいやせんでしたー。
 「じゃあ、俺達が暇を解消してあげましょう」
 「どうせ私達も暇だしね」
 俺達は声の方向に視線を向けた。
 その視線の先には、二つの影。
 ・・・あらら、ホントに出てきちまいやしたぜィ。
 「出て来いって言ったのはアナタ達でしょう?なぁ、閻」
 「・・・あ、ゴメン。聞いてなかった」
 その瞬間、閻と呼ばれた女は蹴られ始めた。
 時々、痛い!マジで痛いって!とか聞こえてくるけど、きっと気のせいでさァ。
 「ちょ、闇!マジで痛いってば!いい加減にしろっ!」
 あのー、茶番終わりやしたかィ?
 さっさと殺し合いでもなんでも始めやしょうぜ?
 「暇、なんでしょ?」
 俺がそう言うと、閻と闇と呼ばれた人物は妖しく笑った。
 「あぁ」
 「じゃあ、始めようか」
 倉庫街に金属のぶつかる音が響いた。
