二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】アンケート実施中! ( No.836 )
- 日時: 2010/08/22 13:25
- 名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: udG14aXH)
- 参照: http://id23.fm-p.jp/106/tomoemomo/
- 【第九十五訓:四の五の言ってないで現実に目を向けろやコノヤロォォォォォ!!!】 
 「———だから、わっちの邪魔をする輩はわっちの手で消す」
 ———それから星詠の気迫に押されたあたしは、ガッキーと距離を置くようになった。
 なのにガッキーが万事屋に来ちゃったモンだから・・・。
 ったく、思い込みが激しいんだっつーの!!
 「死ね!桃ォォォ!!!」
 星詠がクナイをあたしの脳天めがけて振り下ろした。
 その様子はまるでスローモーションのように見えた。
 あたしは目を閉じる。
 ———助けて・・・!!
 あたしの頬に紅い雫が落ちる。
 死ぬかもしんない・・・。
 でも、その割には痛くないんだけど。
 雫が滴る先を見上げるとクナイは空中で停止していた。
 「星詠・・・!」
 あたしの視線の先にはクナイを素手で掴んで止めている、哀しい顔のガッキーが写った。
 あたし達の会話の間に縄を斬ったのか、切れた縄が落ちていた。
 「進助、邪魔をするな」
 星詠はガッキーを睨む。
 そんな星詠をガッキーは真っ直ぐ見据える。
 「星詠、お前は間違ってる!こんな事したって何の意味も無い事ぐらい分かっているだろう!?」
 「うるさい!わっちにはこうする事ぐらいしか・・・!!」
 声を弱弱しく張り上げた星詠の目は潤んでいた。
 そんな星詠をガッキーは抱き寄せた。
 星詠は驚きの表情が隠せないようだった。
 「俺はお前を好きになる事はできないが、今まで通り皆で仲良くできないか?」
 ガッキーの問いかけに無言のままの星詠。
 「俺はお前とずっと一緒にいる事は出来ないが、他の誰かともずっと一緒にいる事も出来ない」
 おーい、ヅラはどうしたんだー?
 「皆平等に接する・・・それが俺のモットーだ」
 あの、一人だけ確実に平等じゃない人がいると思うんだけど。
 「だから、お前とも今まで通り平等に接するつもりだ」
 ガッキーの言葉に星詠は口を開く。
 「・・・わっちはもう、皆に合わせる顔がない。ここを出て遠くに行こうと思っている。もう放っておいてくれ・・・!!」
 いつの間にやら、星詠の頬を涙が伝っていた。
 「断る」
 一瞬だけ空間に静けさが走った。
 「どんな事があろうとも、お前は俺の友人だからな」
 そう言って笑うガッキーは格好良かった。
 あたし達は廃病院を出た。
 すると見慣れた人影が。
 「あれ?晋助、銀時、ヅラ?何やってんの?」
 おなじみの攘夷陣が体育座りで壁にもたれかかっていた。
 すると三人は地面を見たまま、
 「「「この回、外でずっとスタンバってました」」」
