二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: -雨音 amaoto- REBORN! AOA団結成!! ( No.261 )
- 日時: 2010/05/30 19:59
- 名前: 雨宮メグ ◆hjAE94JkIU (ID: nS8l1UZI)
- 23@ 有言実行。 
 「ん……」
 私は解放してくれない恭に必死で離してと訴える。
 だが口をふさがれているため言葉にならない。
 恭の胸を強く押してもびくともしない。
 —やっとの思いで離してくれた恭は、無表情だった。
 「き…恭?」
 「ねぇ、覚えてるよね?今日の昼間の約束と…
 5年前の約束」
 「5年…前…?」
 その単語を聞いて、私は二度と思い出したくなかった光景が脳裏に蘇ってきた。
 「っ…!!…イヤ!もう思い出したくない!」
 もう二度と……
 私の拒絶する反応を見た恭は、少し驚いた顔をしながらも私を抱き寄せた。
 「ごめん。そんなつもりじゃない。ただ…—
 あの時に交わした約束を思い出してもらいたくて…」
 —亜希は僕が……
 —なら恭と…
 そんな会話を思い出した。
 何だか恭に申し訳なくなった私は、恭の体をより強く抱きしめた。
 「ごめん恭…。謝るのはこっちだよ……。勝手に思い出して、勝手にわめいたりして…」
 「亜希は——」
 え?何?
 「亜希は、さっき何て言おうとしたの?」
 「え…キスする前…?」
 ……
 獄寺があんなことするんだったら…
 私は恭を…
 「…きに…っても…いですか…?」
 思い出して恥ずかしがってる私を見て、恭は薄い笑みを浮かべた。
 「な、なによっ!笑わなくても…」
 「言葉より…体勢のほうが恥ずかしいんじゃない?」
 「あ…」
 私は自分から恭をきつく抱きしめていた。
 顔が真っ赤になったことがわかった。
 離れようとすると、恭がもっと強く抱きしめてくる。
 「ちょっと…恭!」
 「今日の約束を言ってみて」
 今日の約束…
 「昼間…アイスを食べる前…三人組が来た後…」
 恭が昼間のことを単語で思い出させてくる。
 「…僕が合宿を許した理由。」
 「あ……」
 「何でも…するから…」
 「ピンポン♪」
 強く抱きしめていた手を離すと、恭は私の両肩に手を乗せて、
 不敵な笑みを浮かべながら…
 「何でも言うこと、
 聞くんだったよね?」
 …この状況は…
 最悪のパターン?
 それとも…
