二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 雲無しの午後 【銀魂】第七話UP ( No.50 )
- 日時: 2010/03/24 12:48
- 名前: 我流 (ID: HOE8nich)
- ■□第七話■□ 
 僕が万事屋の一員に為って、一週間が経った。
 其の間にスナック「お登勢」って所に挨拶したり、スーパーなどの場所を教えてもらったりした。
 大分此処の生活にも慣れて来た。
 「オハヨ、新八」
 「お早う御座います、雅焔ちゃん」
 僕が起きた時には既に朝ご飯が出来上がっていた。
 でも、神楽と銀は相変わらず居ない。
 「僕は銀を起こしに行ってくる!」
 「はい、お願いしますね」
 新八の返事を背中で受け、僕は銀の寝室に急いだ。
 銀の部屋の襖に向き合う。
 僕は力任せに拳で三回ノックした。
 「ぎぃーんっ」
 何回呼び掛けても、一向に反応は無い。
 仕方なく、襖を開けて部屋に入った。
 部屋の中心に敷かれた布団の中から、不自然な程に白い髪を生やした後頭部が覗いている。
 「あーさー。起きろ銀っ」
 布団から、飛び出した後頭部を軽く叩く。
 「…う……」
 銀は眠たげに枕に顔を埋める。
 「食べないの?」
 「要らねぇ」
 「じゃ、冷蔵庫のいちご牛乳は全部僕が頂くよ」
 「………………………………」
 殺人予告を突付けられた様に押し黙った銀に背を向け、僕は部屋を後にする。
 「此れでいちご牛乳は僕の物♪」と言質を取って。
 +++++
 朝ご飯を食べ様とした時、神楽と観念したのだろうと思われる銀が起きてきた。
 僕の目の前では、何時もとほぼ変わらない言い争いが繰り広されている。
 「其は俺の魚だぞ!!神楽!!」
 「ケチケチ煩いネ!此の天パ!!」
 「ちょっと、ご飯の時位静かにして下さいよ」
 「「黙れ、ダメガネ」」
 「なんで僕まで巻き込んでんだよ」
 こんな風に賑やかな毎朝だ。
 たかが煮魚一匹で、此処まで賑わうのだ。
 朝からテンションの高いな、と熟思う。
 +++++
 昼が過ぎた頃に鬼が来た。
 お古の着物を持ってきてくれたが、僕には少しでかかった。
 「少し位良いよ」って言って貰ったけど、何時着れるだろう。
 +++++
 僕は窓から、空を見上げた。
 此の日の空は黒く濁った雨雲が広がってて、今にも雨が降りそうだった。
 「つまんないの……」
 僕は溜め息交じりに呟いた。
 晴れていないと、何だか元気が湧かない。
 其の時、僕の耳に微かながらも音色が聞こえた。
 「…?何だろ」
 空耳かと思ったが、耳を澄ますと、
 「やっぱり聞こえる」
 ——此の音色は街路から?
 僕は気に為って、万事屋を出て行った。
 +++++
 
 次回から、他のオリキャラを出そぅと思ぃます。
 コメ頂けると嬉しぃです!!
