二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ×。+銀魂*真選組日記+。× ( No.4 )
- 日時: 2010/03/21 22:16
- 名前: †零無彩† ◆fEPe.payyQ (ID: B5unmsnG)
- 参照: ——「嘘、ついたでしょ? バレバレだよ、副長」
- ◆——№1 
 天気のいい、午後。
 こんな平和な江戸を守る、真選組の屯所。
 そこに、今日も元気な声が響いていた。
 「副長ぉぉぉ!! マヨネーズ買ってきましたァァァ!!」
 彼は山崎。
 今丁度、副長の土方にパシリにされて帰ってきた所だ。
 土方も土方で、同じように元気に返す。
 「よーし! よくやった山崎ィィ!! ご褒美に土方スペシャル食わせてやろうか!」
 「済みません、ちょっと用事あるので……ってギャアアア!!」
 全身全霊で拒否反応を示した山崎をニコニコしながら捕まえ、そのままマヨの塊へと顔をブチこむ土方。
 ここまでくると、もうイジメというかほほえましく見える。
 そんなほほえましい光景を、隊士達は物陰から眺めていた。
 「オイ……また山崎のやつ副長にご褒美貰ってるぞ」
 「もうここまでくると山崎も楽しんでる様に見えるな……」
 「だけど俺は絶対こんなんいらねぇな」
 なんて、ヒソヒソ会話をしている。
 そこに、突然後ろから声がかかった。
 「あれー? 何してんの、お前ら?」
 ヘラヘラ隊士達の背後から現れたのは、殿奴乃徠季。一番隊の副隊長だ。
 いきなり声をかけられたせいで、隊士達は「おふぁあ!!」とかいう声を出して飛び退く。
 その勢いで、食堂の土方と悲惨な状態になった山崎の前に飛び出す。
 「びっくりしたー! いきなりデケェ声出さないでよ!」
 「「「それはこっちの台詞です!! 何俺達よりビックリしてんスか!!」」」
 当の徠季は、だってびっくりしたんだもん、なんて可愛らしいことを言っている。
 そんなん言われたら反論できねぇじゃん! なんて隊士達は思う。
 一方、ほほえましい行為の最中だった土方は、山崎の喰っていたであろう犬の餌スペシャルを指で差しながらこう言う。
 「丁度いいところに来たな。おいテメェ等、これ御馳走してやるからここに座ってろ」
 いや、いいです! なんて山崎と同じような態度をとる隊士達に、とどめのこの一言。
 「喰わねーと士道不覚悟で切腹な」
 そう言い、食堂の奥に犬の餌を生産しに土方は引っ込んだ。
 その場には、ダウンした山崎と、これからダウンする隊士達、徠季の姿が。
 正直、山崎を冷やかさなきゃよかったと後悔している。
 そんな中、徠季一人はけろりとしたもので
 「うわー!久しぶりだなー家畜のご飯スペシャル!」
 なんて言いながらマイお箸用意して椅子に座っている。
 隊士達は、おそるおそる訊いてみる。
 「あの……あれ旨いんスか?」
 「いや、吐くけどそれが病みつきになるんだよねー!」
 全く、あり得ない神経だ。
 そんな会話をしているうちに、とうとう出来あがる。
 まぁ、メシにマヨぶっかけるだけだからそんなに時間はかからない。
 「ほらほら、できたよー! アンタ等も座って食べようか!」
 なんて、徠季は椅子をバンバン叩きながら待機している。
 副長からは、早く喰えみたいなオーラがあふれ出ている。
 ——全く、今日もみんなほほえましいものだ。
 *続く*
