二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ジャンル色々短編〜リクエスト可!最近は戦国BASARA〜 ( No.94 )
- 日時: 2010/05/15 21:33
- 名前: るりぃ (ID: mtlvkoR2)
- 参照: http://アフォ小説家?
- 『リレー小説番外編』 
 雲ひとつ無い、気持ちの良い午前中。
 そんな素敵な時間にアタシ『彩華』は何をしているかと言いますと・・・
 彩「うらぁぁぁああ!あのバカ猿は何処行きやがったんだぁぁぁ!」
 絶叫しながら爆走中でございますよ!
 近所迷惑?はん!!アタシの知ったこっちゃないね!アタシは今、ものすごーく頭にきてんだよぉっ!
 何故かって?そんなの決まってんじゃねェか!真田幸村のオカン、猿飛が朝から行方不明で真田幸村の世話がアタシにかかってきてんだよ!
 あのバカ猿、鍛錬の相手をしに来るどころか、朝ご飯にまできやしなかった!
 何処で油を売ってるんだぁっ!?
 仕方ねぇからアタシが真田虫(←酷い)の世話してやってんだ!感謝しやがれ!
 彩「チキショー!今度会ったらあの無駄に整った顔に、BASARA技思いっきりぶっ放してやる!」
 アタシは傍目から見たら痛い子であろうなと思いながらそう吠えると、近くにあった民家の縁側に座った。
 彩「暇だなぁ・・・」
 ?「にゃぁー」
 アタシが一人猿飛を呪ってると、背後から猫の鳴き声がしたのでくるりと振り向いた。
 猫「にゃあーん」
 するとそこには綺麗なオレンジ色の猫が立っていた。
 彩「可愛いっ」
 アタシ、動物全般だいすきなんだよねぇ・・・嗚呼、夢吉にあいたい。
 彩「おいで猫ちゃんっほらほら!」
 アタシはそう言ってしゃがみこみ、猫に向かって両手を広げた。
 猫「にゃぁん。」
 猫は一瞬戸惑ったようだったが、すぐにとてとてとアタシに近寄ってくる。
 うわぁっ、癒されるわぁ〜、人になれてるってことは飼い猫かなあ・・・
 そう考えているうちにも猫はアタシの足にすりすりと顔を寄せてきた。
 彩「君はかな〜り人間なれしてるんだねぇ〜。」
 なんて声を掛けながら猫の頭を撫でてやる。
 まるでどこかの猿(←忍の方)のように綺麗な毛並み!羨ましい・・・
 彩「触っても逃げないしこのまま抱っこしちゃおう!」
 猫「にゃっ!?」
 アタシが猫ちゃんをだっこすると猫ちゃんは驚いたような声をあげた。
 何だその声は!?折角こんな綺麗な彩葉お姉さんが抱っこしてあげるって言うのにそれじゃあ不満なのかい!?
 猫の抗議の声を無視して、アタシは猫を抱きかかえるかたちで縁側に座った。
 彩「今日はいい天気だな〜」
 猫「にゃっ!」
 アタシが独り言を呟くと猫は元気に返事を返してくれた。
 アタシはどこかの猿ににたこの容姿が面白くなり、少し悪戯をしてみようと思った。
 彩「よし!この彩葉お姉さんがチューしてあげよう!」
 猫「にゃ、にゃにゃにゃあ!?」
 悪戯とはアタシが普段なら猿飛に絶対いわないような事を言って猫の反応と猿飛の反応を重ね合わせるという物であった。
 あれ?これ悪戯って言わない?だよね・・・
 アタシがそんな考えを頭の中にめぐらせているうちに、猫は心なしか赤くなって暴れだした。
 彩「なぁ〜に嫌がってんの?ただのキスだって接吻よ接吻。」
 アタシは猫ちゃんを顔の高さまで抱き上げ、お互いの顔を向き合わせ、自分の顔に猫ちゃんの顔を近づけた。
 そしてアタシと猫ちゃんの『鼻と鼻が』くっつく。
 彩「はい!鼻ちゅー!猫ちゃんの鼻はちっちゃいね〜♪」
 猫「・・・・・・・・」
 そっと鼻を離すと、力んでいた猫ちゃんの体がガクリと崩れた。
 アタシと鼻ちゅーするのはそんなに嫌だったのか!?
 チキショー、猫ちゃんにまで嫌われるってアタシは魚以下!?魚以下なのか!?
 あ、やばい、ちょっと泣けてきた。
 彩「あ〜も〜、アタシが悪かったよ!!ごめんごめん!!」
 猫ちゃんに謝りながら地面に下ろした途端、猫ちゃんは一目散にどこかに逃げていった。
 おのれ!アタシの鼻ちゅーがそんなに嫌だったのか!?
 今度会ったら覚えていなさい!!
 と、どっかの悪役が言うような台詞を心の中で叫びながらギリギリと歯軋りをした。
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 そしてその日の夕方。
 アタシがこの最北端に残っている各軍武将と彩葉軍の武将に夕ご飯を作っているとき、ようやく奴が現れた。
 そう!!遅刻野郎の猿飛だ!!
 佐「彩葉ちゃん・・・」
 彩「もう六時過ぎだってのに何処ほっつき歩いていたんだこのバカ猿!!真田幸村の世話は結局あたしがしたんですよぉっ!?バカ、アホ、まぬけ、すっとこどっこい、おたんこなす!苦労して禿げろ猿野郎っ!」
 佐「うん・・・ごめんね・・・」
 全く!つかえねぇ忍だなぁっ!
 アタシはお玉を振り回しながらそうマシンガン攻撃(悪口を言いまくる事)をすると猿飛サンは素直に謝った。
 珍しく猿飛が大人しい・・・普段なら『ごめんね〜』とか言いながらへらへら笑うのに。
 なんか悪いもんでも食ったか!?アタシと目もあわせようとしないし、しきりに鼻を抑えてるし・・・
 彩「大丈夫?何鼻おさえてんの?」
 アタシが心配そうにそう尋ねると、猿飛は一瞬ぴたりと動きを止めたがすぐににやりと笑みを浮かべた。
 佐「それはおしえな〜い。」
 彩「なんですと!?教えて下さい!つか教えろぉッ!期になるじゃねぇかこんチキショー!」
 佐「どんかんな彩葉ちゃんには教える資格な〜し☆」
 彩「語尾に☆つけるな!」
 この後、追いかけっこをしてるアタシ達を武将達に見られ。
 謙信様とかすが姉さんのような関係になったと思われたのは、また、別の話・・・
 ☆おわり☆
