二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【稲妻11・ボカロ】翡翠の波紋【海刀・空梨逢様リク完成】 ( No.218 )
- 日時: 2010/08/24 15:08
- 名前: 氷橙風 ◆aeqBHN6isk (ID: yjS9W/Zh)
- +*恥ずかしさと嬉しさが心の器からあふれそうです。*+ 
 今日は部活がない日。というわけで早く帰る。でも最近一人でだし、いや一人も楽しいけどたまには誰かと一緒に帰るか。誰にしようか。……なんて、自分の願いはわかってるよ、考えなくたってね。恥ずかしいからあんま言えないだけです。
 それでも勇気をだして誘ってみようかなと何カ月ぶりかわからない自分にしては珍しい勇気を使い(多分二週間ぐらい分の)、校庭にいた緑川に声をかけてみることにした。たまには自分だってがんばりゃできるんです。
 「ねー緑川、一緒に……あ、基山」
 周りの木々の若葉と同じ柔らかい緑色のポニーテールの緑川。ってポニテじゃなかった。偶然だけど髪結んでないところを見てしまった。わあなんか嬉しいけど恥ずかしい。……というのはおいといて、基山が一緒にいたことに少しショックを受けた自分。
 奴め、緑川に何かしてないだろうな。なにせ素でネコ耳のような髪形をしている基山はかなり変態なのだから。無駄にイケメンだけど。というか緑川も普通にカッコいいけど。エイリア石を使うとイケメンになるのだろうか。……実に無駄な思考だ。
 「あーゴメン、やっぱなんでもないや。そんじゃさいならー」
 まあとにかく自分は、帰るのに緑川を、片想いの相手を誘いたかったんですが基山と一緒にいたからなんか気が削がれたってことですよ。え、別にやっぱり誘うのが恥ずかしくなったから誘うのを止めた口実とかじゃないしホントのことだし。
 「いや、待ちなよ。緑川ー、來紗ちゃんが一緒に帰って欲しいそうだよ。それじゃあ俺は用事を思い出したからこれで」
 え、と後ろに振り返ると、基山がにっこりとして去っていく姿が見えた。呆気にとられているような緑川を残して。……あんたの行動はまあ嬉しいが、何気に來紗ちゃんって呼んでたよな殺してやろうか変態。
 「あ、なあ佐和……えっと……」
 「いやその、えーと、暇だから緑川と一緒に帰ってみたいなあ、とか、あ、別に嫌なら良いんだけど」
 とまどっている緑川に無理矢理笑顔をつくる。
 なんで暇だと緑川と一緒に帰りたくなるのか。さっぱり意味不明な言い訳だと思った。……別に、緑川には來紗って呼んで欲しいとか思ってないですよ、ええ。
 「ほ、ホントか? ……あ、じゃあ、行こうぜ、ほらヒロトも行っちゃったし」
 「え、……ああうん」
 なんか妙に気まずい雰囲気だけど、あれ、これ誘い成功ってこと? あれ? 基山には感謝すべきなのかなあやっぱ。
 **
 「それにしてもさ、やっぱりあんたはエイリアらしくないわ」
 いつにもましてナヨナヨしてる緑川。どうしてだろ。でもとにかくエイリアらしくない。基山は確かに変態だけどやる時はやるんだよねー。
 「うっさい、別にエイリアじゃなくていいし」
 「……ふーん」
 少し不機嫌そうにぷいっと横を向いた緑川のきれーな横顔をちらっと見た。
 まあ確かにそうだろう。エイリアが嫌いなのもわかるけど、でもエイリアだったのは事実なんだからエイリアらしくしてほしい、というわけわかんない自分の考え。……けど、自分が好きなのは、こういう緑川なんだと、こういう緑川に惹かれたのだと思うと、なんか不思議な気持ちになる。
 「……あのさ、」
 横を向いたままぽつり、と緑川が小さく呟いた。なんだろう、自分に向けて言ったんだろうか。よくわからなくて、とりあえず緑川の方を見ると、
 「あっ」
 小石に躓いたいやーな感覚がして。まずい、まずいこれ確実に転ぶパターン。無理無理無理転ぶのだけは恥ずかしい小学生じゃあるまいし。地面に激突するまでの二秒ぐらいの時間に悠長なことを考え、とにかく転ぶのだけは避けようと身体に命令する。その結果、
 「くじいたのか……」
 地べたに座ったまま立ち上がれない自分を見て、溜息をつく緑川。でも、なんか。
 「なんで申し訳なさそうにしてるの? 緑川のせいじゃないよ」
 「いや、だって俺がああ言ったから……」
 緑川はうにゃむにゃと口を濁すと、自分の手を引っ張った。……え? ちょ、ささささわられた? 緑川に?
 「立てない、よな。あーじゃあ仕方ない」
 金魚みたいに口をパクパクしてる自分を気にせずに、なんか一人で納得しちゃってますがちょっと待って自分の思考が追いつかない。
 な、ん、で、さっきまで手を握られたと思ったのに自分おぶられてるわけ? おんぶされてるわけ!?
 「みみみみみみみ緑川っ!??」
 「み、多い。何」
 「何じゃなくて、えっとその、これはいったいどういうことでしょう隊長」
 めちゃくちゃ動揺しまくってきっと顔赤くなっていると思う自分とは違い、超冷静な緑川。自分のテンションおかしい方向に飛んじゃってるしあああ誰かどうにかしてもう!
 「わかるだろ? お前をおいてくわけに行かないから、おぶってんの」
 「わ、わかんない、わかんないよ馬鹿っ!」
 冷静だけど、こっちを見ようとせずにずっと前を向いてる緑川に、思いっきり怒鳴りつけてやった。
 あいつの顔が赤いように感じたのは、きっと気のせい。だよね?
 +
 うん、俺タヒ^p^
 ゴメンなさいゴメンなさいうわあああ石投げないでれっちゃん!
 ああああありゅうたんってこんな性格だったっけ違う気がするんだけど妙に積極的ですよなんか! わあああああああああ(ry
 本当にゴメンなさい毎度毎度すいませんです。自分タヒねばいいのにマジで!
 あと友情出演のヒロトは気にしないでくださいうふふふhhhh(黙れ
 そそそそれではっ! ぎゃっあの包丁だけはぎゃああああああ(ry
