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　　　　　　　　——可笑しなプロローグ——

——人は誰だって寂しい。

狼はいつも不敵に笑っていた。

「寂しくないの?」

って、聞いてみたら「俺に寂しいなんて聞くな」と返された。

「きっと、狼は寂しいから悪戯をしているんだと思うの」

なんて、馬鹿な事を言ったらお母さんに「狼は一匹で良いのよ。寂しいなんて思わないからね」なんて言われたの…。

誰だって、かまってほしい時は何か行動するものじゃないのかな…?
私の考え方って変ってるのかな?
そう言ったら、御婆ちゃんだけは反応が違ったの。
「狼だって、皆と友達になりたいんじゃないのかしら? だから、貴方の言うように悪戯をしているのかもしれないわね」
その言葉を残して、御婆ちゃんはこの世を去ってしまった。

——きっと、そんな人でも優しく接すれば心を開く。

そして今、私は御母さんが御婆ちゃんの後を継いだこの【Red・Hood】で隊長として、童話国の平和を守っています。

——だから、警戒しないで…私は、君を守りたいから。

　　　　　　　　——可笑しなプロローグ・ＥＮＤ・——