二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 〜Flame of mind〜—心の炎— 【REBORN】 ( No.26 )
- 日時: 2010/08/30 10:27
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
- 「判ってるんだ、俺は———きっと、初代夜空の守護者の———」 
 —Flame,10— 大空と夜空の祈り
 次の朝、俺は学校に再び顔を出した。
 ツナ達も学校に登校している。
 俺は顔を伏せて、授業をそっちのけにして窓の外を見ていた。
 ——昼休み
 俺は屋上に顔を出していた。
 ソコにいたのは雲雀恭弥と、竜弥。
 「空、どうしたんだい?」
 「境界・・・今まで何してたわけ?」
 「・・・ぷっ」
 「「?」」
 「お前等・・・ッソックリすぎだろッ・・・」
 俺はアハハッと笑って空を見上げた。
 「・・・不快だよ」
 そういって恭弥は屋上を去って行った。
 竜弥はクスクスと笑う。
 「昔から仲が悪いんだよ。僕達は」
 「ヘェ・・・」
 俺はボォッと空を見上げた。
 「それより今夜でしょ?今日の試合」
 「試合って言うか・・・命がけのデスマッチだけどな。昔の事を思い出す」
 俺は顔を歪めてそう言った。
 「そうだ、初代ボンゴレからコレを預かってたんだ。ホラ」
 そういって竜弥が取り出したのは、Ⅰ世のロゴが入った、グローブ。
 俺は目を見開いた。
 「コレ・・・」
 「初代夜空が使ってたグローブだそうだよ。初代夜空が命を落とす前に、初代ボンゴレに渡していたらしいんだ」
 「・・・と、言うか俺、拳に炎灯せるんだけど、必要が無いんじゃないか?」
 「一応だよ」
 俺は受け取り、グローブを手に嵌める。
 (何か・・・しっくり来るんだけど)
 俺は苦笑しながらグローブを見ていた。
 「じゃあ、僕はもう帰るからね」
 「待て、《漆黒の黒猫》」
 ピタッと、竜弥は立ち止まった。
 俺は首をかしげる。
 (漆黒の黒猫?)
 「リボーン!何して・・・って竜弥さん?」
 「久し振りだね、アルコバレーノ・・・沢田綱吉」
 竜弥は不敵に笑うと彼等を見た。
 (あの目は・・・見下す目だ)
 「境界空を頼むよ・・・人柱」
 「・・・」
 「(人柱?)」
 そういって竜弥は屋上のフェンスから飛び降りた。
 急いでツナは下を見たが、既に姿は失せていたらしい。
 「・・・空、その、絶対に勝ってね?約束だよ」
 「・・・あぁ」
 俺はエヘへ、と笑って屋上を後にした。
 ◆
 「・・・空は絶対に勝つよね」
 「・・・あぁ、きっとな」
 俺は願う。
 (空と出会って、何かが変わった気がしたんだ)
 今までの何かが。
 俺は微笑んで、空を見上げた。
 ◆
 判ってたんだ、きっと俺は。
 あのときから——きっと諭してたんだと思う。
 (俺は———きっと、)
 未来で。
 ゆっくりと、廊下を歩いていた。
