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*オープニング*

「吉井明久…懐かしいな」
まぁ、バカの度が過ぎたバカだから、記憶から消えることはないだろう、と彼女は思う。

　　　　*　　　　　　　　　　　　　　　*

「ふぇっきしっっ！……あ〜…雄二のせいでくしゃみがとまらないんだけど…」

「何ぃぃぃ！?!?!?あの史上最強最低最悪のバカが風邪をひいただとおぉぉぉ!?!?!?」

「バカは風邪を引かないはずじゃぞ!?まさか天変地異でも起きるんじゃ…!?!?」

「……世界の……終わり」

「うそ…!?地球の最後がとうとう…!?」

「明久君、今までありがとうございました」

「ちょ、ちょっとまってよみんな!!僕が風邪を引くというかくしゃみをするだけで世界が終わるなんて、まるで僕が史上最強最低最悪のバカが僕みたいじゃないか！」

「「「「……」」」」

「…？みんな、どうしたのさ。黙り込んじゃって」

「明久、お前は哀れな男だな…」

「アキ、【バカは風邪引かない】はずよね？」

「うん、日本のことわざ的なものだよね」

「アキはバカだよね？」

「…正面から言った……」

「アキはバカだよね？」

「み、美波？あれ、みんなもどうして僕を哀れむような目で見てるのさ？」

「明久…。Fクラスにいる時点でお前はバカだ。その上【観察処分者】でもある」

「…」





「「「お前は史上最強最低最悪のバカだぁぁぁぁぁ！！！！！！！」」」


　　　　*　　　　　　　　　　　　　　*