二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 今日から勇者っ!『ルーザ達の旅路』 ( No.1 )
- 日時: 2010/09/02 01:22
- 名前: あらびきペッパー (ID: uv8uJrDZ)
- 第一話 〜旅立ち〜 
 俺はルーザ。ユーシャ王国の市民だ。
 王国の名前は本当に痛いと思うが、突っ込むと王様に処刑されるらしい、普通に怖い
 ユーシャ王国には勇者がたくさんいる。身分に関わらず誰でも12才を超えれば誰だってなれる。
 どこかの某RPGのドラ〇エのように勇者は一人みたいなことは全くない。
 王国の名前はそこから付いたのだろう。
 王国を外に出るとヒヨッコ平原という平原がある。結構広く、ネーミングも結構ひどい・・・と思う
 ネーミングに関してはポ〇モン以下だと思う
 その平原にはモンスターが住んでいる。ただ、どのモンスターも温厚なのばかり。王国に乱入して襲ってくるようなモンスターはいない。
 まあ外に出て目が合うと襲ってくるやつといえば若干気性の荒い「タカラバウ」か「サイクロプス」くらいだろう。
 俺は今15才。勇者になれる。俺も最近勇者に興味を持ち出した。
 勇者になるためには勇者の認定試験に合格する必要がある。
 そしてその試験に合格すれば、勇者としての旅に出ることが出来る。
 試験の会場は王国の城の手前のテントだった。
 広さはかなりある。
 テントでマルスという少年から試験を受けるらしい。
 名前がどっかのパクりというわけではない。・・・本当だろうか
 だが、俺はマルスを知っている。
 俺の父さんはこの王国内で武器屋を経営していて、マルスもよく武器を買いに来ている。
 父さんの仕事の手伝いをしていた俺も、ある程度マルスとは話したりしていた。
 マルスは結構気さくで、他の市民との交流が大好きだ。だから俺も彼との会話は楽しい。
 テントの中に入った。入った場所は少し狭い部屋だった。とりあえず挨拶はしないと。
 「・・・すいません」
 「あ、いらっしゃ・・・、あれ?ルーザじゃないか!」
 マルスがいた。青い鎧に水色の髪、本当にパクリじゃないのだろうか?
 「俺も、勇者になろうかなって思って来たっす」
 「なるほど、じゃあ試験を受けに来たんだな?」
 「そうっす」
 「よしよし分かった。いまから準備をしよう」
 そう言いながらマルスは奥の部屋に入っていった。しばらくするとマルスが両手に何かを持ってきた。
 「まずは、モンスターと戦う為の最低限の装備を与えてやらないとな。これをやろう」
 そう言って渡されたのはやや重量のある鎧と、鉄製の剣。 作りは頼りない・・・が正直なところだ。
 「これらは武器屋で売ってるのと違って絶対に壊れる事のない剣と鎧だ。ただ、攻撃力や防御力は武器、防具の中でいっちばん低い。それでもないよりはマシだけどね。っていうか他の武器を渡しているとこっちの金銭面でいろいろね」
 最後は別に言わなくていいと思う
 そして装備した。
 「うんうん、かっこいいね」
 たぶんマルスはウソをついている。
 「じゃあ一番大事な、モンスターとの戦い方を教えよう」
 そう言われて、かなりの広さがある部屋に連れて行かれた。
 俺は緊張感に包まれて少し指が震えていた。
 ■第二話に続く■
 〜第一話 終〜
