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二十九話目　　ハクタイってネクタイじゃないから。の巻


ナツメ達は谷間の発電所で無事女の子のパパを助けだした後、２０５番道路からハクタイの森に向かっていた。

「うーん…暇」

ナツメがぼそりと呟いた。ハクタイの森にはあまり何もない。

あるといったら木、木、木。

「あ、そういえば…ここはタッグバトルできる森なんだよ」

「へー…タッグバトル…」

「だけど今はハクタイシティに向かってるんだから！あまりポケモンのHPは減らさない方が良いんじゃないの？」

確かにそうだ。ここには虫タイプのポケモンが多く生息しており、毒の状態異常になることが多い。

トレーナーにとってはあまり近づきたくない場所である。

しかも野生のポケモンでも二体ずつ出てくるのが多いことは…

「ま、この森を抜けよう！ハクタイだかネクタイだかキンメダイだか知らないけど」

「「…ハクタイだよ…」」

はぁ、と二人は溜息をついた。




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ハクタイシティ————


「おお、やっと抜けたぜネクタイの森！！」

「だから…ハクタイの森……」

三人はやっと街についた。

ここにはジムがある。

ここは格闘タイプの使い手が居るジムだ。

まぁそれはさておき街を探検してみる事にしよう。

「ねぇ…街の上の方にある大きなビル…なんだろうあれ」

ヒカリが指をさしたその先には近未来的な形をしたビルが建っていた。

なんか横にいっぱいトゲトゲ（？）がある。

「ま、行って見ようよ！…っぶ…」

誰かとぶつかった。

「…んー？」

「あ、スイマセン！！！」

半分寝ぼけているような人とぶつかった。

誰だ？

「ああ、俺はニトロ。よろしくねー」

「あ、はい…よろしく…？」

「・・・・ｚｚ」

え、あれ？寝てたの？今寝てたの？あたしは今寝てる人と喋っていたのか！！！？？？？？

「なんか不思議な人だね…」



とまぁ歩いていたのですが…

次はなぜかボーマンダに乗っている人発見んんんん！！？？？？

ばっさ…ばさ…ばっさ。

ボーマンダの羽に煽られた風が勢いよく吹いている。

「これは注意した方が良いのであろうか…」

「うん…（汗」

ナツメは思い切って叫んでみた。

「あの————！！そこに乗ってる人——！！なぜ乗っているのか教えてください——！！！」

「………お前には関係無い…」

「いやあの関係ないって…とりあえず街の上空で飛ばないでください—————！！！！！」

ナツメは声がかれるほどの声で叫んだ。

「………ああ」

これだけ叫んでそれだけですか？ていうかそこから聞こえる意味が分からない。
あ、スピーカー使ってるんですね分かりました（怒）

ま、とりあえずこれで一件落着ってか？


（……声が出ない……（泣）



「……ね、君たちトレーナーさん？」

「あ、はい…そうですけど…」

見知らぬ人に声をかけられた。コウキが声の出ないナツメの代わりに話してくれているようだ。

「今友達大募集中なんだー＾＾探している途中なんだけどよかったらならない？」

「…あ、はい」

コウキ相手のリズムに乗っちゃた！！！！！！！

「じゃ自己紹介するね！僕レオン！ヨロシクね！！」

思いっきりのスマイルがコウキに降りかかる。

手も握られてぶんぶん振り回されてるし。

「コウキ…良かったね友達増えて…＾＾（完全に他人事」

ヒカリ…意外と鬼畜？






続く（？）