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　星祭りの空に、大きな影が近づいてくる。
　———魔神。

　逃げ惑う人々。燃え上がる建物。
　村は廃墟となった。

　意識を失ったトアンの元へ、精霊王が降りてくる。
　「わしの見たところ、強い精神力と優しい心を持っているようじゃ。
　おまえに『世界を創造する力』を持つ石、アトラミリアを授けよう」


　トアンが意識を取り戻すと変わり果てた姿のノルン村に立っていた。
　優しかったお母さん。元気のいいおじさん。幼馴染。
　いまは誰もいない。


　トアンはゆっくり」歩き出した。
　左手に埋め込まれたアトラミリアを光にかざしながら。